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第二章 側妃問題はそっちのけでイチャつきたい!
23.俺にできること
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翌日俺は早速、商人に早いうちに来てもらえるよう連絡を入れておいた。
持ってきてもらうのは夜着と下着。
その際一応フェイクも兼ねて『男女双方のもので、どちらも官能的なもの』と伝えておく。
当然透けない藍色の物があればそれを優先的にとも伝えたし、下着もあればでいいけれどと男性物の少し透け感のあるサイドが紐の物と指定を入れた。
こうしておけばきっと大丈夫。
もしなくても他の物の中から選べばいいし、大丈夫だろう。
ついでにディア王女も初夜用に買えばいいんじゃないか?
まあ気に入ったのがあればだけど。
特に彼女の好み等は興味がないから、好きに選んでくれたらいいと思う。
そう思って商人を呼んだ話をしたら流石に呆れられた。
「ディオと私の扱いが違い過ぎますわ。側妃にも少しは興味を持っては如何かしら?流石に疑われますわよ?」
「俺は正妃にしか愛が向かないんだからしょうがない。一応商人の前では取り繕うつもりだが、完璧は無理だ。そこは諦めてくれ」
「まあいいですけど」
そんなこんなで商人の件はいいのだが────。
「ルーセウス王子。ディア王女。おはようございます」
「おはようございます。ルイージ王子」
今日にでもブルーグレイに発つのかと思っていたルイージ王子が、天候の関係でもう数日滞在することになってしまったのだ。
今の時期ゴッドハルトは天候が崩れやすいから仕方がないと言えば仕方がないのだが、旅立ってもらえないことにはディオに会いに行きにくい。
でもディオからの話はかなり生かせたと思う。
早速朝食の席で昨日聞いた話を口にすると、凄く嬉しそうに色々話してもらえて、『ディア王女だけではなくルーセウス王子も我が国にお詳しいのですね』と言ってもらえた。
そこから王太子同士話も盛り上がれたし、俺との関係は非常に良好だ。
母用の化粧品もセレナの髪用オイルもその場でツンナガールで手配してくれるくらいには好かれた。
セレナも一応頑張ったのは頑張った。
少なくとも昨日よりは話せてたと思う。
主に髪用オイルの話で。
ただいつも気にしてない美容関係だったから、ついうっかりいらないことを口にしてしまったのはマイナスだっただろう。
「まあ私の髪なんてそこまで手入れしてもしょうがないとは思いますけど」
「「「…………」」」
(自虐が過ぎるぞ、セレナ?!)
折角ディオが教えてくれた情報を無碍にするようなことを言うな!と思わず睨んでしまったくらいだ。
少しはディア王女を見習って欲しい。
取り敢えず失言を取り戻すべく、二人で少し温室にでも行ってこいと送り出し、俺は深々と溜息を吐いた。
あそこは怪我人達が出た時用に薬師が薬草を育ててる場所だし、少しは話題も弾むだろう。
(ちゃんと上手くやれよ、セレナ)
やはり情報を得るのも、それをどう生かすのかも凄く大事なんだなと実感したから、俺も今後は気を引き締めて情報収集に当たろう。
そう思って改めてディア王女に相談したら、諜報員から育ててみたらどうだと提案された。
「諜報員?」
「ええ。暗部がいないのなら、いきなり暗部の仕事を全部覚えろと押し付けるのは難しいですわ。それならまずは一番重要な情報収集に特化させるべきかと」
「なるほど」
それは一理ある。
「まずは諜報。次は情報操作。護衛は兵の中で優秀な者を取り敢えず選んで傍に置き、それとは別に身軽な者を陰に配置。そこで適性を見ましょう。適性があればそこから暗殺術も教えれば良いと思いますわ」
どうやら暗部の仕事を最終的に二つの部署的なものに分けるのが狙いの様子。
それならなんとかできそうな気がする。
「わかった。じゃあ取り敢えず5人ずつくらい…」
「何を仰っているのかしら?部下を過労死させたくなければ最低10人ずつは確保してくださいませ」
本当はもっと必要だとディア王女は言う。
特に諜報部員は各国に散らす分人数は必須とのこと。
「将来を見据えてルーセウス王子には真剣に考えていただきたいですわ。そうですね…例えばですが、人数に不足があってディオが暗殺されでもしたら────」
「50人ずつは絶対に確保する。絶対だ!」
少なくとも優秀な護衛を急いで育てなければ。
それだけじゃなくディオの周りに不穏な輩がいないか調べさせるのに人員も必要だ。
離れている分情報はしっかり入手しないといけない。
(くそっ!俺は今まで何をしてたんだ…!)
「時間がいくらあっても足りない!優秀な人材を身分問わず公募して、さっさと育てて何が何でも俺の妃を守らないと…!」
「…………まあわかっていただけたのなら結構ですわ」
『ガヴァムは優秀な暗部揃いだからそこまで急ぐ必要はありませんけど』なんて言ってもらえたが、心配なこの気持ちがどう言えば伝わるのか。
「そうですわね。優秀な者を育てるならガヴァムの研修施設で育てるのをお勧めしますわ。あそこは実力がなければどんどんふるい落とされて行きますから」
にこやかに言われるけど、なんだか凄そうな研修施設な気がしてならない。
でもそれが必要なら俺は迷わず頼らせてもらう。
「よし!俺も視察でそこに実際足を運んで判断しよう」
「ではそのように手配しておきますわ」
「ありがとう。ディア王女」
持つべきものは協力的な婚約者だな。
凄く助かった。
「御礼は下着と夜着でいいですわ。今日来る商人から好きに購入しても構いません?」
「別に構わないが?」
「ありがとうございます。楽しみですわ」
そして昼食前に商人がやってきたから、二人で色々見てみた。
「これとこれをプレゼント用に包んで欲しい」
俺は藍色の夜着と黒の下着を吟味して包んでもらう。
「ええと…こちらは男性用ですが?」
「そうだ。ガヴァムのディオ王子に贈りたい」
ハッキリ言ったら最初は驚かれたけど、ガヴァムがエロ特化の国だからこそ全く疑われることなく『ああ、そう言えばディオ王子もご婚約されたんでしたね』と良い感じに婚約祝いに贈るのだと思ってもらえた。
変に誤魔化さず、堂々としてたら問題ないっていうのは本当だな。
「私はこちらの白と、ピンク、後はこちらの黒の下着をお願いしますわ。夜着は兄とお揃いでこちらの藍色の物をヴィオレッタ王女に包んでくださいな。それと、こちらの水色も一緒に。気分で選んでもらいたいわ。こちらの白は私用に頂こうかしら?」
「ディア王女のお眼鏡に適い光栄です。オマケでこちらのピンクのベビードールをお付けいたしますね。私からのご婚約祝いと思っていただければ幸いです」
「まあ。ありがとう。これからも贔屓にさせていただくわね」
「光栄でございます」
「結婚式の衣装についても相談させてもらいたいし、またお時間を頂けるかしら?」
「もちろんでございます。この後すぐに帰りまして、明日にでも婚礼用の衣装についてご提案できるよう準備をさせていただきます」
「楽しみにしていますわ」
そうしてにこやかに商人を見送ったところでセレナがやってきたのだが、何の用で商人を呼んだのかと探りを入れられた。
「ディオへの婚約祝いを兼ねた贈り物の手配と、ついでに婚礼衣装の相談だ」
物に言及される前に特に隠すことなく素直にそう告げると、すんなり納得はしてもらえたものの、本当にディア王女と結婚するのかと聞かれた。
どうもルイージ王子がディア王女に好意的なのが気に食わない様子。
自分が墓穴を掘るから悪いのに、こっちに変に絡んでこないで欲しい。
「セレナ。俺とディア王女の結婚は予定通り行うつもりだ。時期はまた考えるが、婚約解消はないと思ってくれ。それにセレナはその方が安心だろう?」
ルイージ王子を取られることはないんだからと暗に言ってやると、それについても不満気ながらも納得はしてもらえた。
本当に手のかかる妹だ。
さて、来客中ではあるが、早速動くか。
人員確保は早い方がいいしな。
父へも手紙を出して、取り敢えず俺と妃の安全確保に人員募集をかける旨をしたためておく。
次は鍛錬場で自分が知る範囲で実力がしっかりある者を10名確保。
その下に各5名ずつつけて別メニューと護衛任務を指示。
勿論相性もあるだろうから、それによっては入れ替えを考えることも伝えておいた。
今後俺が後を継いだ時に組織改編をしたいから、その手始めに色々やってみる事にしたと言ったら皆協力してくれたから有難い限りだ。
諜報活動の方も文官の方から選んでみた。
人伝にそういうのが得意そうな情報通の者を聞き出し、取り敢えず選定。
こちらもお試しで10名。
自薦他薦問わず、興味がある者は申し出て貰って、情報内容の正確さや情報を得る速さなどで報酬を考えることに。
その情報の裏付けは申し訳ないが最初だし、ディア王女に協力してもらうことになった。
嘘で誤魔化しはきかない。不当に報酬は受け取れない。そう言ったことが罷り通らないよう手筈を整えてみた。
一応ディア王女にはいいんじゃないかと言ってもらえたし、これで始めてみよう。
後は時期を見てさっき聞いた暗部の研修施設を視察させてもらって、そこに順次公募で集めた者達を送れば形になっていくだろう。
持ってきてもらうのは夜着と下着。
その際一応フェイクも兼ねて『男女双方のもので、どちらも官能的なもの』と伝えておく。
当然透けない藍色の物があればそれを優先的にとも伝えたし、下着もあればでいいけれどと男性物の少し透け感のあるサイドが紐の物と指定を入れた。
こうしておけばきっと大丈夫。
もしなくても他の物の中から選べばいいし、大丈夫だろう。
ついでにディア王女も初夜用に買えばいいんじゃないか?
まあ気に入ったのがあればだけど。
特に彼女の好み等は興味がないから、好きに選んでくれたらいいと思う。
そう思って商人を呼んだ話をしたら流石に呆れられた。
「ディオと私の扱いが違い過ぎますわ。側妃にも少しは興味を持っては如何かしら?流石に疑われますわよ?」
「俺は正妃にしか愛が向かないんだからしょうがない。一応商人の前では取り繕うつもりだが、完璧は無理だ。そこは諦めてくれ」
「まあいいですけど」
そんなこんなで商人の件はいいのだが────。
「ルーセウス王子。ディア王女。おはようございます」
「おはようございます。ルイージ王子」
今日にでもブルーグレイに発つのかと思っていたルイージ王子が、天候の関係でもう数日滞在することになってしまったのだ。
今の時期ゴッドハルトは天候が崩れやすいから仕方がないと言えば仕方がないのだが、旅立ってもらえないことにはディオに会いに行きにくい。
でもディオからの話はかなり生かせたと思う。
早速朝食の席で昨日聞いた話を口にすると、凄く嬉しそうに色々話してもらえて、『ディア王女だけではなくルーセウス王子も我が国にお詳しいのですね』と言ってもらえた。
そこから王太子同士話も盛り上がれたし、俺との関係は非常に良好だ。
母用の化粧品もセレナの髪用オイルもその場でツンナガールで手配してくれるくらいには好かれた。
セレナも一応頑張ったのは頑張った。
少なくとも昨日よりは話せてたと思う。
主に髪用オイルの話で。
ただいつも気にしてない美容関係だったから、ついうっかりいらないことを口にしてしまったのはマイナスだっただろう。
「まあ私の髪なんてそこまで手入れしてもしょうがないとは思いますけど」
「「「…………」」」
(自虐が過ぎるぞ、セレナ?!)
折角ディオが教えてくれた情報を無碍にするようなことを言うな!と思わず睨んでしまったくらいだ。
少しはディア王女を見習って欲しい。
取り敢えず失言を取り戻すべく、二人で少し温室にでも行ってこいと送り出し、俺は深々と溜息を吐いた。
あそこは怪我人達が出た時用に薬師が薬草を育ててる場所だし、少しは話題も弾むだろう。
(ちゃんと上手くやれよ、セレナ)
やはり情報を得るのも、それをどう生かすのかも凄く大事なんだなと実感したから、俺も今後は気を引き締めて情報収集に当たろう。
そう思って改めてディア王女に相談したら、諜報員から育ててみたらどうだと提案された。
「諜報員?」
「ええ。暗部がいないのなら、いきなり暗部の仕事を全部覚えろと押し付けるのは難しいですわ。それならまずは一番重要な情報収集に特化させるべきかと」
「なるほど」
それは一理ある。
「まずは諜報。次は情報操作。護衛は兵の中で優秀な者を取り敢えず選んで傍に置き、それとは別に身軽な者を陰に配置。そこで適性を見ましょう。適性があればそこから暗殺術も教えれば良いと思いますわ」
どうやら暗部の仕事を最終的に二つの部署的なものに分けるのが狙いの様子。
それならなんとかできそうな気がする。
「わかった。じゃあ取り敢えず5人ずつくらい…」
「何を仰っているのかしら?部下を過労死させたくなければ最低10人ずつは確保してくださいませ」
本当はもっと必要だとディア王女は言う。
特に諜報部員は各国に散らす分人数は必須とのこと。
「将来を見据えてルーセウス王子には真剣に考えていただきたいですわ。そうですね…例えばですが、人数に不足があってディオが暗殺されでもしたら────」
「50人ずつは絶対に確保する。絶対だ!」
少なくとも優秀な護衛を急いで育てなければ。
それだけじゃなくディオの周りに不穏な輩がいないか調べさせるのに人員も必要だ。
離れている分情報はしっかり入手しないといけない。
(くそっ!俺は今まで何をしてたんだ…!)
「時間がいくらあっても足りない!優秀な人材を身分問わず公募して、さっさと育てて何が何でも俺の妃を守らないと…!」
「…………まあわかっていただけたのなら結構ですわ」
『ガヴァムは優秀な暗部揃いだからそこまで急ぐ必要はありませんけど』なんて言ってもらえたが、心配なこの気持ちがどう言えば伝わるのか。
「そうですわね。優秀な者を育てるならガヴァムの研修施設で育てるのをお勧めしますわ。あそこは実力がなければどんどんふるい落とされて行きますから」
にこやかに言われるけど、なんだか凄そうな研修施設な気がしてならない。
でもそれが必要なら俺は迷わず頼らせてもらう。
「よし!俺も視察でそこに実際足を運んで判断しよう」
「ではそのように手配しておきますわ」
「ありがとう。ディア王女」
持つべきものは協力的な婚約者だな。
凄く助かった。
「御礼は下着と夜着でいいですわ。今日来る商人から好きに購入しても構いません?」
「別に構わないが?」
「ありがとうございます。楽しみですわ」
そして昼食前に商人がやってきたから、二人で色々見てみた。
「これとこれをプレゼント用に包んで欲しい」
俺は藍色の夜着と黒の下着を吟味して包んでもらう。
「ええと…こちらは男性用ですが?」
「そうだ。ガヴァムのディオ王子に贈りたい」
ハッキリ言ったら最初は驚かれたけど、ガヴァムがエロ特化の国だからこそ全く疑われることなく『ああ、そう言えばディオ王子もご婚約されたんでしたね』と良い感じに婚約祝いに贈るのだと思ってもらえた。
変に誤魔化さず、堂々としてたら問題ないっていうのは本当だな。
「私はこちらの白と、ピンク、後はこちらの黒の下着をお願いしますわ。夜着は兄とお揃いでこちらの藍色の物をヴィオレッタ王女に包んでくださいな。それと、こちらの水色も一緒に。気分で選んでもらいたいわ。こちらの白は私用に頂こうかしら?」
「ディア王女のお眼鏡に適い光栄です。オマケでこちらのピンクのベビードールをお付けいたしますね。私からのご婚約祝いと思っていただければ幸いです」
「まあ。ありがとう。これからも贔屓にさせていただくわね」
「光栄でございます」
「結婚式の衣装についても相談させてもらいたいし、またお時間を頂けるかしら?」
「もちろんでございます。この後すぐに帰りまして、明日にでも婚礼用の衣装についてご提案できるよう準備をさせていただきます」
「楽しみにしていますわ」
そうしてにこやかに商人を見送ったところでセレナがやってきたのだが、何の用で商人を呼んだのかと探りを入れられた。
「ディオへの婚約祝いを兼ねた贈り物の手配と、ついでに婚礼衣装の相談だ」
物に言及される前に特に隠すことなく素直にそう告げると、すんなり納得はしてもらえたものの、本当にディア王女と結婚するのかと聞かれた。
どうもルイージ王子がディア王女に好意的なのが気に食わない様子。
自分が墓穴を掘るから悪いのに、こっちに変に絡んでこないで欲しい。
「セレナ。俺とディア王女の結婚は予定通り行うつもりだ。時期はまた考えるが、婚約解消はないと思ってくれ。それにセレナはその方が安心だろう?」
ルイージ王子を取られることはないんだからと暗に言ってやると、それについても不満気ながらも納得はしてもらえた。
本当に手のかかる妹だ。
さて、来客中ではあるが、早速動くか。
人員確保は早い方がいいしな。
父へも手紙を出して、取り敢えず俺と妃の安全確保に人員募集をかける旨をしたためておく。
次は鍛錬場で自分が知る範囲で実力がしっかりある者を10名確保。
その下に各5名ずつつけて別メニューと護衛任務を指示。
勿論相性もあるだろうから、それによっては入れ替えを考えることも伝えておいた。
今後俺が後を継いだ時に組織改編をしたいから、その手始めに色々やってみる事にしたと言ったら皆協力してくれたから有難い限りだ。
諜報活動の方も文官の方から選んでみた。
人伝にそういうのが得意そうな情報通の者を聞き出し、取り敢えず選定。
こちらもお試しで10名。
自薦他薦問わず、興味がある者は申し出て貰って、情報内容の正確さや情報を得る速さなどで報酬を考えることに。
その情報の裏付けは申し訳ないが最初だし、ディア王女に協力してもらうことになった。
嘘で誤魔化しはきかない。不当に報酬は受け取れない。そう言ったことが罷り通らないよう手筈を整えてみた。
一応ディア王女にはいいんじゃないかと言ってもらえたし、これで始めてみよう。
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