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第二章 側妃問題はそっちのけでイチャつきたい!
18.認めたくない婚約 Side.ローズマリー&レオナルド
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【Side.ローズマリー皇女】
ガヴァム王国のロキ陛下から親書が届いた。
ディオ王子とディア王女の婚約者が内定したと。
ディオ王子の婚約者にはアンシャンテ王国のヴィオレッタ王女。
ディア王女の婚約者にはゴッドハルト国のルーセウス王子。
ヴィオレッタ王女はまだわかる。
ディオ王子の妃の座をかけて昔からライバルだと言われ続けてきた相手だから。
でもゴッドハルトのルーセウス王子は完全にダークホース。
これまでディア王女の相手として有力視されてきたのは、私の兄でありミラルカの皇太子であるブラン。
ガヴァムとミラルカに挟まれている隣国レトロンの王太子、シリウス。
ガヴァムの隣国アンシャンテ王国王太子シャロンと第二王子ジャスティン。
ダークホースがいるとすれば、退位後にロキ陛下が居を移す予定のフォルティエンヌ国王太子カミーユが最有力と思われていた。
遠く離れた国ゴッドハルトのルーセウス王子なんて完全に予想外だ。
正直誰もが驚いただろう。
新興国の王子が何故?と。
先日行われたミラルカでの婚活パーティーで意気投合でもしたのだろうか?
タイミングから言えばその可能性は非常に高い。
「うちの主催で婚活パーティーを開いたのに、どうして二人とも本命に逃げられてるんだよ!」
お父様が文句を言ってくるけれど、主催だからこそ各国から招いた客人達をもてなさないといけなかったし、そもそもこれを機に色んな人達と交流してこれから国を担っていく自分達の糧にしなさいと言っていたのはお父様だ。
理不尽な事を仰らないでいただきたい。
(私だって悔しいわ)
それは兄も同じはず。
幼い頃から私は優しいディオ様が大好きだったし、兄もディア王女を意識していた。
意識し過ぎて意地悪を言って、回し蹴りで沈められた後踏まれて、泣きながら謝らせられていたけど、その後そこに惚れたと言ってゾッコンになっていたのに…。
(可哀想ですわ…)
落ち込んでいる兄が居た堪れない。
「お父様。この婚約は覆りませんの?」
流石に私も諦めきれない。
ロクサーヌ嬢をずっと一途に想い続けていたディオ様が、ロクサーヌ嬢にフラれたという話は聞いていた。
それはもう落ち込んでいるという話だったし、失恋の傷が癒えるまでそっとしておいてあげたいと思っていた。
いずれ落ち着いたら周りにも目を向けてくれるようになる。
その時は精一杯その疲れ切った心に寄り添おう。
そうすればきっと心を開いてもらえて、思い思われる夫婦になれるはず。
そう思っていたのが全部水の泡となってしまった。
どう取り入ったのかは知らないけれど、ヴィオレッタ王女が許せなかった。
「このままでは私もお兄様も納得がいきませんわ!」
「うーん…気持ちはわかるし、一応言いに行ってもいいんだけど…」
無理だろうなとお父様は肩を落とす。
ロキ陛下を言い包めるのにこれまで成功した試しがないから、仕方がないのかもしれない。
それでも言わずにはいられなかった。
「お父様!私達のためにも頑張ってきてください!」
「…わかった。希望だけは繋いでくる!」
何とかやる気を出していただけて良かったと思いながら、笑顔でお願いする。
「お父様。正妃が無理でも側妃にとお伝えください。私、ディオ様にヴィオレッタ王女より愛される自信はありますから」
そうしてお父様をガヴァムへと送り出した。
***
【Side.レオナルド皇王】
ずっと狙ってたディオ王子とディア王女の婚約者の座が見事に奪われてしまった。
あんなに昔から交流させてきたのに、どうしてと言いたくもなる。
数ヶ月前、ミラルカの鉱山ホテルをディオ王子が利用したと聞いた時にちょっと嫌な予感はしたんだ。
偶々空いていた部屋は教会部屋で、多分リヒター達が結婚した部屋ということで興味もあって借りたんだとは思う。
そこはいい。
予約をわざわざ取ってたわけじゃないから、本当に偶然だったはずだし。
問題は一緒に泊まったのがディア王女の婚約者であるルーセウス王子だったってところだ。
(絶対デキてるよね?!)
つまりディア王女はカモフラージュの可能性が高い。
普通に考えてディオ王子を脅してディア王女との婚約を取り付けるなんて不可能だし、ディオ王子も納得の上と考えるのが自然だ。
あの兄妹が一筋縄でいかないのは、長い付き合いでよく知ってるんだ。
だからそっちを婚約解消させるのはまず難しいだろう。
失恋で落ち込んだディオ王子の心の隙を狙ってスルリと入り込んだルーセウス王子は、正直上手くやったなと思う。
だってそのタイミングじゃなければ、ストレートだったディオ王子と関係を持つなんて絶対できなかっただろうから。
(でも幸い二人は王太子同士だ)
つまりディオ王子の妃の座を脅かされることは100%あり得ない。
ルーセウス王子とディア王女の婚約はこの際仕方がないとして、物申せるとしたらディオ王子とヴィオレッタ王女の婚約の方だろう。
ローズマリーは昔からディオ王子の事が好きだったし、本人も正妃がダメなら側妃でもいいと言い出すほどディオ王子に嫁ぎたい気持ちが大きい様子。
親としてその願いは叶えてやりたい。
そう思ってガヴァムへと向かい、ロキに直談判してみたのだけど…。
「ディオの妃の選定のやり直しか、側妃にローズマリー皇女を…?」
「そう!いくらなんでもいきなり決まり過ぎだし、せめて何が決め手だったのか納得がいく説明がほしい!それによってはうちのローズマリーを是非側妃に迎えてほしいんだ!」
「それは俺と兄上の貴重なお茶の時間を邪魔する理由にはならないんだけど?」
ロキが冷たく言ってくるけど、俺はめげない!
「ちゃんとお茶の時間に入る前に割り込んだだろう?ロキがアンヌ妃に仕事を押し付けたタイミングで声を掛けたし、問題ないと思う!」
「…わかった。そこまで言うならちょっとだけ話を聞いてあげてもいいけど?」
その言葉にパッと顔を輝かせる。
「でも兄上不足だから同席はさせてもらうよ?」
「それは全然構わないよ!」
そうして改めて腰を落ち着け直して話をすると、ロキはカリン陛下を膝に乗せてお茶を飲ませつつ『どっちもないかな』とツレなく笑った。
正妃の見直しをする気もないし、側妃も不要と。
「ヴィオレッタ王女が婚約者に決まったのは、ディオ王子の意向?」
「そう。彼女はあの性格だから、ディオも気楽だったんだ」
「……それは、彼女がルーセウス王子との関係に文句を言わないから?」
探るように思い切って言ってみるとカリン陛下は驚いたように目を瞠ったけど、ロキは余裕の態度を一切崩さなかった。
つまり、カリン陛下は知らないけれど、ロキは二人の仲を把握しているという事。
「それはあるかな」
ほらやっぱり。
ロキはこういう時、嘘は言わない。
ただ色々隠しているだけ。
「ロキ?!ディ、ディオがルーセウス王子と関係を持っているってどういう事だ?!ただの友達関係じゃないのか?!」
「失恋を忘れるのに抱いてもらったんですよ。気持ち良くなって頭が真っ白になれば全部忘れられるでしょう?兄上の方がその気持ちをわかってやれるんじゃないですか?」
「ぐぅ…っ!」
「いいじゃないですか。ルーセウス王子は身体も大きいし、ディオの身体をすっぽり包んでくれますよ?癒しにはもってこいです」
ロキが『あれは落ち着くと思う』とか言ってるけど、完全に自分基準だ。
ロキはよく護衛騎士のリヒターにすっぽり包まれて『癒される』とか言っているから。
「お前と一緒にするな!」
ロキとリヒターの微妙な関係に嫉妬して肩を掴んで揺さぶるカリン陛下に、ロキは楽しげに笑った。
「まあまあ。兄上。取り敢えず、現状上手く纏まってるからいいでしょう?婚約者の変更はしないとレオにわかってもらえれば俺としては構わないので、そこはサラッと目を瞑ってやってください」
ロキがまとめに入るのを感じて、俺は慌てて口を挟む。
「ロキ!待ってほしい!チャンスくらいくれないか?!」
「レオ…」
「ローズマリーは本当にディオ王子が好きなんだ!だからディオ王子と一度じっくり話し合わせてもらって、了承してもらえたら考え直してほしい!」
「無駄だと思うけど?」
「そこを何とか!」
「……わかった。ディオが望むなら、俺も考えなくはないよ」
「ありがとう!」
(やった!希望が繋げた!)
これでローズマリーに良い報告ができる。
「じゃあ今度はローズマリーを連れてディオ王子に会いに来るから!」
「こっちには来なくていいから、ディオに会ったらすぐ帰るように」
「わかってる!」
機嫌を損ねないよう、カリン陛下との時間をこれ以上邪魔する気もない。
「お邪魔しました」
こうして俺はまたミラルカへとワイバーンで飛び立ったのだった。
ガヴァム王国のロキ陛下から親書が届いた。
ディオ王子とディア王女の婚約者が内定したと。
ディオ王子の婚約者にはアンシャンテ王国のヴィオレッタ王女。
ディア王女の婚約者にはゴッドハルト国のルーセウス王子。
ヴィオレッタ王女はまだわかる。
ディオ王子の妃の座をかけて昔からライバルだと言われ続けてきた相手だから。
でもゴッドハルトのルーセウス王子は完全にダークホース。
これまでディア王女の相手として有力視されてきたのは、私の兄でありミラルカの皇太子であるブラン。
ガヴァムとミラルカに挟まれている隣国レトロンの王太子、シリウス。
ガヴァムの隣国アンシャンテ王国王太子シャロンと第二王子ジャスティン。
ダークホースがいるとすれば、退位後にロキ陛下が居を移す予定のフォルティエンヌ国王太子カミーユが最有力と思われていた。
遠く離れた国ゴッドハルトのルーセウス王子なんて完全に予想外だ。
正直誰もが驚いただろう。
新興国の王子が何故?と。
先日行われたミラルカでの婚活パーティーで意気投合でもしたのだろうか?
タイミングから言えばその可能性は非常に高い。
「うちの主催で婚活パーティーを開いたのに、どうして二人とも本命に逃げられてるんだよ!」
お父様が文句を言ってくるけれど、主催だからこそ各国から招いた客人達をもてなさないといけなかったし、そもそもこれを機に色んな人達と交流してこれから国を担っていく自分達の糧にしなさいと言っていたのはお父様だ。
理不尽な事を仰らないでいただきたい。
(私だって悔しいわ)
それは兄も同じはず。
幼い頃から私は優しいディオ様が大好きだったし、兄もディア王女を意識していた。
意識し過ぎて意地悪を言って、回し蹴りで沈められた後踏まれて、泣きながら謝らせられていたけど、その後そこに惚れたと言ってゾッコンになっていたのに…。
(可哀想ですわ…)
落ち込んでいる兄が居た堪れない。
「お父様。この婚約は覆りませんの?」
流石に私も諦めきれない。
ロクサーヌ嬢をずっと一途に想い続けていたディオ様が、ロクサーヌ嬢にフラれたという話は聞いていた。
それはもう落ち込んでいるという話だったし、失恋の傷が癒えるまでそっとしておいてあげたいと思っていた。
いずれ落ち着いたら周りにも目を向けてくれるようになる。
その時は精一杯その疲れ切った心に寄り添おう。
そうすればきっと心を開いてもらえて、思い思われる夫婦になれるはず。
そう思っていたのが全部水の泡となってしまった。
どう取り入ったのかは知らないけれど、ヴィオレッタ王女が許せなかった。
「このままでは私もお兄様も納得がいきませんわ!」
「うーん…気持ちはわかるし、一応言いに行ってもいいんだけど…」
無理だろうなとお父様は肩を落とす。
ロキ陛下を言い包めるのにこれまで成功した試しがないから、仕方がないのかもしれない。
それでも言わずにはいられなかった。
「お父様!私達のためにも頑張ってきてください!」
「…わかった。希望だけは繋いでくる!」
何とかやる気を出していただけて良かったと思いながら、笑顔でお願いする。
「お父様。正妃が無理でも側妃にとお伝えください。私、ディオ様にヴィオレッタ王女より愛される自信はありますから」
そうしてお父様をガヴァムへと送り出した。
***
【Side.レオナルド皇王】
ずっと狙ってたディオ王子とディア王女の婚約者の座が見事に奪われてしまった。
あんなに昔から交流させてきたのに、どうしてと言いたくもなる。
数ヶ月前、ミラルカの鉱山ホテルをディオ王子が利用したと聞いた時にちょっと嫌な予感はしたんだ。
偶々空いていた部屋は教会部屋で、多分リヒター達が結婚した部屋ということで興味もあって借りたんだとは思う。
そこはいい。
予約をわざわざ取ってたわけじゃないから、本当に偶然だったはずだし。
問題は一緒に泊まったのがディア王女の婚約者であるルーセウス王子だったってところだ。
(絶対デキてるよね?!)
つまりディア王女はカモフラージュの可能性が高い。
普通に考えてディオ王子を脅してディア王女との婚約を取り付けるなんて不可能だし、ディオ王子も納得の上と考えるのが自然だ。
あの兄妹が一筋縄でいかないのは、長い付き合いでよく知ってるんだ。
だからそっちを婚約解消させるのはまず難しいだろう。
失恋で落ち込んだディオ王子の心の隙を狙ってスルリと入り込んだルーセウス王子は、正直上手くやったなと思う。
だってそのタイミングじゃなければ、ストレートだったディオ王子と関係を持つなんて絶対できなかっただろうから。
(でも幸い二人は王太子同士だ)
つまりディオ王子の妃の座を脅かされることは100%あり得ない。
ルーセウス王子とディア王女の婚約はこの際仕方がないとして、物申せるとしたらディオ王子とヴィオレッタ王女の婚約の方だろう。
ローズマリーは昔からディオ王子の事が好きだったし、本人も正妃がダメなら側妃でもいいと言い出すほどディオ王子に嫁ぎたい気持ちが大きい様子。
親としてその願いは叶えてやりたい。
そう思ってガヴァムへと向かい、ロキに直談判してみたのだけど…。
「ディオの妃の選定のやり直しか、側妃にローズマリー皇女を…?」
「そう!いくらなんでもいきなり決まり過ぎだし、せめて何が決め手だったのか納得がいく説明がほしい!それによってはうちのローズマリーを是非側妃に迎えてほしいんだ!」
「それは俺と兄上の貴重なお茶の時間を邪魔する理由にはならないんだけど?」
ロキが冷たく言ってくるけど、俺はめげない!
「ちゃんとお茶の時間に入る前に割り込んだだろう?ロキがアンヌ妃に仕事を押し付けたタイミングで声を掛けたし、問題ないと思う!」
「…わかった。そこまで言うならちょっとだけ話を聞いてあげてもいいけど?」
その言葉にパッと顔を輝かせる。
「でも兄上不足だから同席はさせてもらうよ?」
「それは全然構わないよ!」
そうして改めて腰を落ち着け直して話をすると、ロキはカリン陛下を膝に乗せてお茶を飲ませつつ『どっちもないかな』とツレなく笑った。
正妃の見直しをする気もないし、側妃も不要と。
「ヴィオレッタ王女が婚約者に決まったのは、ディオ王子の意向?」
「そう。彼女はあの性格だから、ディオも気楽だったんだ」
「……それは、彼女がルーセウス王子との関係に文句を言わないから?」
探るように思い切って言ってみるとカリン陛下は驚いたように目を瞠ったけど、ロキは余裕の態度を一切崩さなかった。
つまり、カリン陛下は知らないけれど、ロキは二人の仲を把握しているという事。
「それはあるかな」
ほらやっぱり。
ロキはこういう時、嘘は言わない。
ただ色々隠しているだけ。
「ロキ?!ディ、ディオがルーセウス王子と関係を持っているってどういう事だ?!ただの友達関係じゃないのか?!」
「失恋を忘れるのに抱いてもらったんですよ。気持ち良くなって頭が真っ白になれば全部忘れられるでしょう?兄上の方がその気持ちをわかってやれるんじゃないですか?」
「ぐぅ…っ!」
「いいじゃないですか。ルーセウス王子は身体も大きいし、ディオの身体をすっぽり包んでくれますよ?癒しにはもってこいです」
ロキが『あれは落ち着くと思う』とか言ってるけど、完全に自分基準だ。
ロキはよく護衛騎士のリヒターにすっぽり包まれて『癒される』とか言っているから。
「お前と一緒にするな!」
ロキとリヒターの微妙な関係に嫉妬して肩を掴んで揺さぶるカリン陛下に、ロキは楽しげに笑った。
「まあまあ。兄上。取り敢えず、現状上手く纏まってるからいいでしょう?婚約者の変更はしないとレオにわかってもらえれば俺としては構わないので、そこはサラッと目を瞑ってやってください」
ロキがまとめに入るのを感じて、俺は慌てて口を挟む。
「ロキ!待ってほしい!チャンスくらいくれないか?!」
「レオ…」
「ローズマリーは本当にディオ王子が好きなんだ!だからディオ王子と一度じっくり話し合わせてもらって、了承してもらえたら考え直してほしい!」
「無駄だと思うけど?」
「そこを何とか!」
「……わかった。ディオが望むなら、俺も考えなくはないよ」
「ありがとう!」
(やった!希望が繋げた!)
これでローズマリーに良い報告ができる。
「じゃあ今度はローズマリーを連れてディオ王子に会いに来るから!」
「こっちには来なくていいから、ディオに会ったらすぐ帰るように」
「わかってる!」
機嫌を損ねないよう、カリン陛下との時間をこれ以上邪魔する気もない。
「お邪魔しました」
こうして俺はまたミラルカへとワイバーンで飛び立ったのだった。
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