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Ⅰ.ファースト・コンタクト
6.これって俺のせい?!
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給仕の仕事は確かにラフィが心配していたように忙しくはあったけど、意外にも動き回っている間に何事もなく初日を終えることが出来た。
初めてにしては上出来だったのではないだろうか?
王子から俺を任されていたマーシュさんもこれには満足げだ。
二日目は料理も運ぶのを手伝ってほしいと言われたのでそちらをこなしつつ飲み物のサーブもこなした。
初日と二日目が何も問題なく終わることが出来たので俺としてはホッとしていたし、これなら三日目も大丈夫だろうと思っていたのは確かだ。
仕事にも慣れ、パーティーの流れも頭に入っている。
失礼があってはならない人もちゃんと覚えたし、飲み物を渡すタイミングもバッチリ!
だから仕事の方にばっかり目がいって、一番気にしないといけなかったことをすっかり忘れてしまっていた。
「み、見つけたー!!」
俺が壁際のご令嬢に飲み物を供していると、背後からそんな声が響いてきて、一体何事だと振り返るとそこにはわなわなと身を震わせこちらを指さすエレンドスの姿が────。
(げっ…!忘れてた…!)
そう言えば見つからないようにしないといけなかったんだと今更ながらに思い出し、咄嗟に逃げようと思ったのは仕方がないとは思う。
けれどそんな俺を逃がすものかとばかりにエレンドスはロックオンし、こちらへと勢いよく走ってきたのだ。
流石にこれはマズい。
こんな勢いでぶつかってこられたら盆の上の飲み物がひっくり返ってご令嬢達のドレスを台無しにしてしまうではないか。
それだけは避けなければ…!
そんな気持ちで俺はエレンドスがぶつかってくる瞬間サッと足を後ろに引いて一歩下がる形でひらりと避けた。
飲み物は無事だ。
俺は何も失敗はしていない。
でも────。
「キャーーーーッ!」
壁際で歓談中だったご令嬢から悲痛な叫びが上がり、そちらを見遣るとエレンドスがご令嬢の両胸を鷲掴みしている姿が目に入って蒼白になる。
(何やってんだよ?!)
俺が避けると思ってもいなかったのか、エレンドスは両手を前に突き出したまま勢いよくご令嬢に衝突したようで、最悪としか言いようのない事態に陥ってしまったのだ。
しかもこの状況に驚き過ぎて本人も事態をよく把握できていないのか、手をワキワキと動かしている。
(おい!胸揉むなよ!)
「いやーーーー!この、変態!」
胸を揉まれたご令嬢は涙目でエレンドスに平手打ちを繰り出す。
当然と言えば当然だ。
バチーンッ!と盛大に引っ叩かれてエレンドスが地に沈むが、それに合わせるようにご令嬢はしゃがみ込んで泣きじゃくり始めてしまった。
最早カオスだ。
(えーーーっ?!これ、俺のせい?!)
もしかしてもしかしなくても俺のせいなのだろうか?
エレンドスが突っ込んだのが悪いのは悪いのだが、俺が避けなければご令嬢は胸を揉まれなかったわけで…。
でも避けなかったら今度はドレスやグラスが大変なことになっていたわけで…。
最早どうすればよかったのかわからず、俺はただただ蒼白になりながらその場で固まることしかできない。
そうこうしているうちにご令嬢の父親まで飛んできたから始末に悪い。
しかもツイていないことに彼女の父親は侯爵様だった。
────もうこれ、ダメなやつじゃね?
そうしてプルプル震えていると、騒ぎを聞きつけたのかラフィがこちらへとやってくるのが見えた。
「シルファニー侯爵、何事です?」
娘に寄り添う侯爵様にラフィが尋ねると、怒り心頭と言わんばかりに侯爵様が声を上げた。
「ラフィ王子!この、この不埒者がよりにもよって娘の胸を…胸をっ…!」
「もうお嫁にいけませんわーーー!」
わぁあっ!と泣くご令嬢にラフィはそっと憐れむような視線を送ったが、次いでエレンドスに向いた目はどこまでも怒りに染まっていた。
「……エレンドス。立て」
「……はい」
ほっぺが見事に腫れあがっているエレンドスがラフィを見て蒼白になりながらゆっくりと立ち上がる。
「お前の給与はこれから三か月、九割カットだ。この馬鹿者!」
「ひっ…!っそんな殺生な!」
「それか責任をもってそのご令嬢と結婚してやれ!」
けれどここでご令嬢の方が慌てたように声を上げる。
「そんな!こんな変態…!いえ、不埒者…!夫にするなんて絶対に嫌でございます!」
それくらいなら修道院に行くとまで言われて、言われた方のエレンドスはものすっごく落ち込んでいるようだった。
(…ご愁傷様)
自業自得とは言え結構酷い。
けれど流石にここで黙っているのはと思ったのだろう。
エレンドスが口を開いた。
「も、元はと言えばそこのユウジが避けなければこんなことにはならなかったのです!」
(こっちきたーーー!)
結局こうなるのかと蒼白になるが、ラフィがこちらをチラリと見た後、エレンドスへと向き合いはっきりと言い放つ。
「飲み物を手にしている給仕に突撃する方がどう考えても悪いだろう?お前は彼の手にある飲み物がご令嬢達にかかった場合、そのドレス全てを弁償することが出来るのか?落ちて割れたグラスでこの場のご令嬢達に取り返しのつかない傷をつけてしまったら?責任の一切を取れるとでも?彼の『避ける』という選択はこの場では一切間違ってはいない。責任転嫁も大概にしろ!どうやら反省が全くできていないようだ。お前はこのまま下がっておとなしく部屋で反省しているんだな」
(正論!正論だーーー!)
さすが頼りになる男ラフィ!
見事に俺を助けてくれました!
持つべきものは友人だと思わず泣きたくなった。
「シルファニー侯爵。この度は無礼者が失礼を致しました。つきましてはお話し合いを致したく。ご令嬢もショックが大きいようですし、静かな場所でゆっくりお話し致しましょう」
そして流れるような動きで二人を誘導し、さり気なくエレンドスの足を踏みつけてこの場から去っていった。
減給と反省を言い渡されたエレンドスは周囲の目もありすごすごと下がっていかざるを得ない。
…が────、俺の服掴むのやめてくれないかな?
ひとっ言も話さないけど、その目は逃がすものかと嫌というほど語ってますね。
ああ、うん。言いたいことはわかるよ?
俺のせいで散々だって言いたいんだよな?
でもさ、俺だって巻き込まれて散々だし、ギリギリ歯噛みされても俺今お仕事中だからね?
あ、ちょっと、やめてーーー!
引っ張らないで!
行く、行くから!
もう逃げないからーーー!
ラフィ、戻ってきてーーー!と思わず思ったところで今度は第一王子がやってきてエレンドスを叱りつける。
「この、間抜け!いい加減にしないとお前の大嫌いなククリーナのフリュスを三か月間三食出し続けるぞ!」
「ひっ…!それだけは…っ!」
「わかったらさっさと部屋に戻れ!」
どうやらエレンドスはククリーナのフリュス?という食べ物が大嫌いらしく、第一王子の言葉に慌ててパッと手を放し、悔しそうにしながら脱兎のごとく会場から去っていった。
あれ、大丈夫なのかな?
そう思っていると第一王子がにこやかに俺に話しかけてきた。
「失礼。見掛けない顔だね。名前を教えてもらっても?」
ラフィによく似たキラキラとした笑みで俺に尋ねてくるこの人…。
多分この人がエレンドスの主人で、俺を呼び出した張本人なんだよな?
エレンドスの嫌いなものを知ってたし…多分間違いはないはず。
「え…と、助けて頂きありがとうございました。俺は優次と言います。ラフィ…王子の友人で、今回ご厚意でこのパーティーの給仕をさせて頂いてます」
何かされたら怖いので一応丁寧に答えを返したが、これで大丈夫だろうか?
ラフィをダシにしてしまったかもしれないが、もし万が一にでも手籠めにしようなんて考えているようならこれで引いてもらえないだろうかと思ったのは確かだ。
俺、ノーマルだから男に襲われたくないし!
(ラフィ、後で謝るから許してくれ!)
「ユウジ…ね。ラフィの友人か…。わかった。覚えておく」
その言葉にホッとしながら助かったと息を吐いたのも束の間、第一王子は笑顔でチュッと俺の頬にキスをしてきた。
「なっ……?!?!」
「うん、可愛い反応。気に入った。ラフィがいいって言ったら夜伽に呼んであげるから、楽しみにしててくれ」
そう言って笑顔でひらりと手を振って踵を返したんだけど、どういうこと?!
そこでハッとラフィが言っていたことを思い出した。
兄にはできるだけ近寄らないように…………ってこういうことか?!
(折角の忠告だったのにーーーー!ごめん、ラフィ!)
俺は自分で自分にがっかりしながら、あと一日…できればラフィの傍で守ってもらいたいな~なんて思ってしまったのだった。
初めてにしては上出来だったのではないだろうか?
王子から俺を任されていたマーシュさんもこれには満足げだ。
二日目は料理も運ぶのを手伝ってほしいと言われたのでそちらをこなしつつ飲み物のサーブもこなした。
初日と二日目が何も問題なく終わることが出来たので俺としてはホッとしていたし、これなら三日目も大丈夫だろうと思っていたのは確かだ。
仕事にも慣れ、パーティーの流れも頭に入っている。
失礼があってはならない人もちゃんと覚えたし、飲み物を渡すタイミングもバッチリ!
だから仕事の方にばっかり目がいって、一番気にしないといけなかったことをすっかり忘れてしまっていた。
「み、見つけたー!!」
俺が壁際のご令嬢に飲み物を供していると、背後からそんな声が響いてきて、一体何事だと振り返るとそこにはわなわなと身を震わせこちらを指さすエレンドスの姿が────。
(げっ…!忘れてた…!)
そう言えば見つからないようにしないといけなかったんだと今更ながらに思い出し、咄嗟に逃げようと思ったのは仕方がないとは思う。
けれどそんな俺を逃がすものかとばかりにエレンドスはロックオンし、こちらへと勢いよく走ってきたのだ。
流石にこれはマズい。
こんな勢いでぶつかってこられたら盆の上の飲み物がひっくり返ってご令嬢達のドレスを台無しにしてしまうではないか。
それだけは避けなければ…!
そんな気持ちで俺はエレンドスがぶつかってくる瞬間サッと足を後ろに引いて一歩下がる形でひらりと避けた。
飲み物は無事だ。
俺は何も失敗はしていない。
でも────。
「キャーーーーッ!」
壁際で歓談中だったご令嬢から悲痛な叫びが上がり、そちらを見遣るとエレンドスがご令嬢の両胸を鷲掴みしている姿が目に入って蒼白になる。
(何やってんだよ?!)
俺が避けると思ってもいなかったのか、エレンドスは両手を前に突き出したまま勢いよくご令嬢に衝突したようで、最悪としか言いようのない事態に陥ってしまったのだ。
しかもこの状況に驚き過ぎて本人も事態をよく把握できていないのか、手をワキワキと動かしている。
(おい!胸揉むなよ!)
「いやーーーー!この、変態!」
胸を揉まれたご令嬢は涙目でエレンドスに平手打ちを繰り出す。
当然と言えば当然だ。
バチーンッ!と盛大に引っ叩かれてエレンドスが地に沈むが、それに合わせるようにご令嬢はしゃがみ込んで泣きじゃくり始めてしまった。
最早カオスだ。
(えーーーっ?!これ、俺のせい?!)
もしかしてもしかしなくても俺のせいなのだろうか?
エレンドスが突っ込んだのが悪いのは悪いのだが、俺が避けなければご令嬢は胸を揉まれなかったわけで…。
でも避けなかったら今度はドレスやグラスが大変なことになっていたわけで…。
最早どうすればよかったのかわからず、俺はただただ蒼白になりながらその場で固まることしかできない。
そうこうしているうちにご令嬢の父親まで飛んできたから始末に悪い。
しかもツイていないことに彼女の父親は侯爵様だった。
────もうこれ、ダメなやつじゃね?
そうしてプルプル震えていると、騒ぎを聞きつけたのかラフィがこちらへとやってくるのが見えた。
「シルファニー侯爵、何事です?」
娘に寄り添う侯爵様にラフィが尋ねると、怒り心頭と言わんばかりに侯爵様が声を上げた。
「ラフィ王子!この、この不埒者がよりにもよって娘の胸を…胸をっ…!」
「もうお嫁にいけませんわーーー!」
わぁあっ!と泣くご令嬢にラフィはそっと憐れむような視線を送ったが、次いでエレンドスに向いた目はどこまでも怒りに染まっていた。
「……エレンドス。立て」
「……はい」
ほっぺが見事に腫れあがっているエレンドスがラフィを見て蒼白になりながらゆっくりと立ち上がる。
「お前の給与はこれから三か月、九割カットだ。この馬鹿者!」
「ひっ…!っそんな殺生な!」
「それか責任をもってそのご令嬢と結婚してやれ!」
けれどここでご令嬢の方が慌てたように声を上げる。
「そんな!こんな変態…!いえ、不埒者…!夫にするなんて絶対に嫌でございます!」
それくらいなら修道院に行くとまで言われて、言われた方のエレンドスはものすっごく落ち込んでいるようだった。
(…ご愁傷様)
自業自得とは言え結構酷い。
けれど流石にここで黙っているのはと思ったのだろう。
エレンドスが口を開いた。
「も、元はと言えばそこのユウジが避けなければこんなことにはならなかったのです!」
(こっちきたーーー!)
結局こうなるのかと蒼白になるが、ラフィがこちらをチラリと見た後、エレンドスへと向き合いはっきりと言い放つ。
「飲み物を手にしている給仕に突撃する方がどう考えても悪いだろう?お前は彼の手にある飲み物がご令嬢達にかかった場合、そのドレス全てを弁償することが出来るのか?落ちて割れたグラスでこの場のご令嬢達に取り返しのつかない傷をつけてしまったら?責任の一切を取れるとでも?彼の『避ける』という選択はこの場では一切間違ってはいない。責任転嫁も大概にしろ!どうやら反省が全くできていないようだ。お前はこのまま下がっておとなしく部屋で反省しているんだな」
(正論!正論だーーー!)
さすが頼りになる男ラフィ!
見事に俺を助けてくれました!
持つべきものは友人だと思わず泣きたくなった。
「シルファニー侯爵。この度は無礼者が失礼を致しました。つきましてはお話し合いを致したく。ご令嬢もショックが大きいようですし、静かな場所でゆっくりお話し致しましょう」
そして流れるような動きで二人を誘導し、さり気なくエレンドスの足を踏みつけてこの場から去っていった。
減給と反省を言い渡されたエレンドスは周囲の目もありすごすごと下がっていかざるを得ない。
…が────、俺の服掴むのやめてくれないかな?
ひとっ言も話さないけど、その目は逃がすものかと嫌というほど語ってますね。
ああ、うん。言いたいことはわかるよ?
俺のせいで散々だって言いたいんだよな?
でもさ、俺だって巻き込まれて散々だし、ギリギリ歯噛みされても俺今お仕事中だからね?
あ、ちょっと、やめてーーー!
引っ張らないで!
行く、行くから!
もう逃げないからーーー!
ラフィ、戻ってきてーーー!と思わず思ったところで今度は第一王子がやってきてエレンドスを叱りつける。
「この、間抜け!いい加減にしないとお前の大嫌いなククリーナのフリュスを三か月間三食出し続けるぞ!」
「ひっ…!それだけは…っ!」
「わかったらさっさと部屋に戻れ!」
どうやらエレンドスはククリーナのフリュス?という食べ物が大嫌いらしく、第一王子の言葉に慌ててパッと手を放し、悔しそうにしながら脱兎のごとく会場から去っていった。
あれ、大丈夫なのかな?
そう思っていると第一王子がにこやかに俺に話しかけてきた。
「失礼。見掛けない顔だね。名前を教えてもらっても?」
ラフィによく似たキラキラとした笑みで俺に尋ねてくるこの人…。
多分この人がエレンドスの主人で、俺を呼び出した張本人なんだよな?
エレンドスの嫌いなものを知ってたし…多分間違いはないはず。
「え…と、助けて頂きありがとうございました。俺は優次と言います。ラフィ…王子の友人で、今回ご厚意でこのパーティーの給仕をさせて頂いてます」
何かされたら怖いので一応丁寧に答えを返したが、これで大丈夫だろうか?
ラフィをダシにしてしまったかもしれないが、もし万が一にでも手籠めにしようなんて考えているようならこれで引いてもらえないだろうかと思ったのは確かだ。
俺、ノーマルだから男に襲われたくないし!
(ラフィ、後で謝るから許してくれ!)
「ユウジ…ね。ラフィの友人か…。わかった。覚えておく」
その言葉にホッとしながら助かったと息を吐いたのも束の間、第一王子は笑顔でチュッと俺の頬にキスをしてきた。
「なっ……?!?!」
「うん、可愛い反応。気に入った。ラフィがいいって言ったら夜伽に呼んであげるから、楽しみにしててくれ」
そう言って笑顔でひらりと手を振って踵を返したんだけど、どういうこと?!
そこでハッとラフィが言っていたことを思い出した。
兄にはできるだけ近寄らないように…………ってこういうことか?!
(折角の忠告だったのにーーーー!ごめん、ラフィ!)
俺は自分で自分にがっかりしながら、あと一日…できればラフィの傍で守ってもらいたいな~なんて思ってしまったのだった。
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