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【番外編】
7.惚気もほどほどに Side.ノルディック
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※遅くなりましたがリクエスト第七弾。転生者達のお茶会話です。
ノルはダリィと結婚したので苗字が国の名前になってます。
宜しくお願いします♪
****************
転生者の聞き取り調査を本格的にしたいと思い、ダリィの話から確実に転生者だろうと思われるカトリーヌ嬢とカナリア嬢に連絡を取ってみることにした。
法整備のため協力をお願いしたいと手紙に書いたのが功を奏したのか、意外にもあっさりと二人から了承の返事が返ってくる。
そして茶会名目で城まで来てもらったものの、二人共揃って緊張した様子で俺を見てきた。
ダリィはそれがすごく気になったみたいだけど、気にすることはない。
これは恐らくあれだ。
転生者じゃない俺にどれだけ話していいのか迷っているんだと思う。
「初めましてかな?ノルディック=ラクサノーラです」
「あ、カナリア=オプシスです」
「カトリーヌ=アスターですわ」
俺から挨拶をされた二人は慌ててカーテシーをしながら宜しくお願いしますと頭を下げた。
「じゃ、取り敢えずお茶でも飲みながら話を聞こうか」
そう言いながら取り敢えず二人に着席を促し、歓談の時間を設けながら上手く世間話的に話を聞き出すことに成功する。
ダリィから聞いた話を交えながら話せば向こうも安心したのか聞けば聞いただけ詳しく話してくれた。
「つまり二人共ここがそのトキボという世界に酷似していることに気づいて、なんとか断罪を避けたくて各自動いていた…と」
「そうなのです。私の場合、ゲームだけならまだしも、あちらには悪役令嬢が主役となってヒロインを断罪するという本があるので、もしもを考えるとどうしても怖くって…」
「なるほど」
「私は単純にヒロインが攻略対象者をどんどん攻略していったら死亡エンドまっしぐらだから、それを回避しようとしただけだったんです」
「ああ。それで暴走して自爆したんだったかな」
「ぎゃふん!」
酷いですわとカトリーヌ嬢が手で顔を覆って撃沈しているがこれは自分が悪いだろうと言ってやりたい。
ちなみにカナリア嬢の方は俺とダリィをちらちら見ては時折不安げな顔をしていた。
もしかして攻略対象者二人を前に何か起こらないか不安に思っているんだろうか?
ダリィとも話したけど『ゲームの強制力』とかいうのがある場合もあるらしいし、それが不安なのかもしれない。
そう考えた矢先に、ダリィが思い切ったように口を開いた。
「カナリア嬢。俺からも質問してもいいだろうか?」
「え?はい!」
「今この場に悪役令嬢と攻略対象者である二人がいるわけだけど、何かこう…ゲームの強制力的なものを感じたりはするのかな?」
「いえ。特には」
「そうか。よかった」
これには揃って心底ホッとする。
そんなものがあれば厄介この上ないと思っていたからだ。
「そもそも学園でもそう言った感覚はなかったです」
ついでのオマケと言った感じでそんなことまで教えてもらえたのでそちらもメモに取っておくことに。
「学園で攻略対象者に会って感じたことは?」
「え?そうですね。ダレス王子とノルディック様には会って話すことはなかったんですが、他の三人とは実は接触してしまったことがありまして…でも特に惹かれることもなかったですし、イベントなども発生しませんでした。それに私は常にサポートキャラのジオと一緒だったので」
どうも他に好きな相手がいればイベントなどは発生しなかったらしい。
この辺はちょっと意外だ。
「だから割と早い段階でここがゲーム世界そのものではなく、単純に酷似した別の世界なんだろうと思うことができたように思います」
「そうか」
それなら然程神経質になることなく問題が発生した時だけの対処法に絞ることができる。
「わかった。ありがとう」
また気づいたことがあれば聞かせて欲しいと言ってその場での堅苦しい話は思わったのだけど、何故かその後はそれぞれの恋バナに花を咲かせ始めてしまった。
女性というのは本当にこういうのが大好きなんだなと紅茶を飲みながら聞き役に徹してみることに。
「それでね?テリーがその時、水たまりを避けるように私をひょいっと抱き上げてくださったの」
「まあ!とても男らしいのね!」
「そうよね、そうよね?やっぱり普段から鍛えているから、そこらの方よりずっと頼りになりますのよ」
「頼りになると言うなら私のジオだって負けてないわ。いつも私の気持ちに寄り添って、困ったことがあったら一緒に考えようって笑って支えてくれるの。二人でああでもないこうでもないと話す時間は最高なのよ?この間だって…」
なるほどなるほど。
それぞれ婚約者とはラブラブな様子。
でもそんな話を聞いて自分もと思ってしまったのがダリィだった。
顔を見るだけで自分も話したいって一目でわかるほど輝いていて、その表情は『みんな惚気てるしいいよな』と言わんばかり。
(いつもブラウン殿下は適当に聞き流してるし、他に聞いてくれる相手もいなかったもんな。少しくらいは仕方がないか)
そして降って湧いたようなこの惚気大会にダリィは嬉々として参加し始めてしまう。
「俺も!ノルの頼りになるところいっぱい話したい!」
「「……え?」」
「ノルはいつも仕事面でもわからないことがあったらすぐに色々教えてくれて、何か問題が起こっても先回りするようにどんどん片付けていってくれるんだ。俺に苦労はさせたくないからっていつも笑顔で軽々問題解決してってくれてもう『カッコいい!』って毎日惚れ直してたまらなくてっ!」
「そ…そうですの……」
「流石噂に名高いノルディック様ですね…」
「そう!でもそれだけじゃなくて、一緒に歩いてて俺がちょっと躓いてもサッと支えて『大丈夫か?』ってフォローしてくれて、『そういうところも可愛いな』って抱き寄せながら言ってくれるんだ!」
「「…………」」
「もう、王子顔負けのエスコートに胸がきゅんきゅんするってこういうことかって思い知らされるって言うか…」
興奮して惚気まくるダリィは物凄く可愛いが、言われている二人はちょっとドン引きしている。
ダリィもよっぽど溜め込んでたんだなと思いはするけど、これ以上はやめておいた方がいいだろう。
そろそろ止めた方が良さそうだ。
「ダリィ?ダリィが俺が大好きなのはわかったから、ちょっと黙ろうか」
「え?」
もっと話したいのにと俺を見てくるが、ちょっと落ち着いて彼女達の様子を見てやって欲しい。
「それとも俺がその可愛い口を塞いでやった方がいいか?」
ダリィがあまりにもわかっていなさそうなので俺は仕方なく強制終了してやることにした。
そっとその唇に指を持っていきなぞるようにゆっくりと撫でてやると、流石に鈍いダリィも言われている意味が分かったらしく真っ赤になって黙ってしまう。
「ふふっ。可愛いな」
「「「…………」」」
「さて、折角の女子会をこれ以上俺達が邪魔するのも悪いし、そろそろ行こうか」
「え?」
もうちょっと居たいとその表情で言ってくるけど、これ以上はダメだ。
「ダリィは俺との時間より、この二人との時間の方が大事なのか?」
「そ、そんなことない!ノルと一緒に居る方がいいに決まってる!」
「そうか。じゃあ一緒に行こう。侍女達には言っておくし、二人は気が済むまでここでお茶を楽しんでくれて構わないから」
「え?あ、はい。ありがとうございます」
「うん!じゃあ二人共、今日はありがとう。また何かあったら連絡する!」
「は、はい!本日はありがとうございました」
綺麗にカーテシーをして見送ってくれた二人に笑顔で別れを告げてダリィをさっさと回収し、その場をあっという間に後にした。
きっとこの後二人は疲れたように紅茶を飲み、ダリィの惚気を思い出して二人で意気投合して仲良くなることだろう。
「ノル。そう言えば、俺すっかり忘れてたんだけど」
「なんだ?」
「よく考えたら俺だけ相手を連れてきて申し訳なかったよな。今度は二人の婚約者も同席させて、皆で惚気たいな!」
できればそれはやめてあげて欲しい。
きっと全員砂を吐いて大変なことになると思うから。
「ダメだぞ、ダリィ。女性には不文律と言うのがあるらしいからな。男には踏み込んじゃダメな領分があるんだ。だから惚気たいならブラウン殿下に聞いてもらうか、ユリエンヌ嬢同席の元でお願いした方がいい」
「え~…。じゃあ今度ブラウンとユリエンヌ嬢とお茶会でもしようかな。ノルも来てくれるか?」
「もちろん」
(ダリィの暴走は俺しか止められないからな)
そんなことを思いながら俺は今日もにこやかに可愛いダリィを愛でたのだった。
ノルはダリィと結婚したので苗字が国の名前になってます。
宜しくお願いします♪
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転生者の聞き取り調査を本格的にしたいと思い、ダリィの話から確実に転生者だろうと思われるカトリーヌ嬢とカナリア嬢に連絡を取ってみることにした。
法整備のため協力をお願いしたいと手紙に書いたのが功を奏したのか、意外にもあっさりと二人から了承の返事が返ってくる。
そして茶会名目で城まで来てもらったものの、二人共揃って緊張した様子で俺を見てきた。
ダリィはそれがすごく気になったみたいだけど、気にすることはない。
これは恐らくあれだ。
転生者じゃない俺にどれだけ話していいのか迷っているんだと思う。
「初めましてかな?ノルディック=ラクサノーラです」
「あ、カナリア=オプシスです」
「カトリーヌ=アスターですわ」
俺から挨拶をされた二人は慌ててカーテシーをしながら宜しくお願いしますと頭を下げた。
「じゃ、取り敢えずお茶でも飲みながら話を聞こうか」
そう言いながら取り敢えず二人に着席を促し、歓談の時間を設けながら上手く世間話的に話を聞き出すことに成功する。
ダリィから聞いた話を交えながら話せば向こうも安心したのか聞けば聞いただけ詳しく話してくれた。
「つまり二人共ここがそのトキボという世界に酷似していることに気づいて、なんとか断罪を避けたくて各自動いていた…と」
「そうなのです。私の場合、ゲームだけならまだしも、あちらには悪役令嬢が主役となってヒロインを断罪するという本があるので、もしもを考えるとどうしても怖くって…」
「なるほど」
「私は単純にヒロインが攻略対象者をどんどん攻略していったら死亡エンドまっしぐらだから、それを回避しようとしただけだったんです」
「ああ。それで暴走して自爆したんだったかな」
「ぎゃふん!」
酷いですわとカトリーヌ嬢が手で顔を覆って撃沈しているがこれは自分が悪いだろうと言ってやりたい。
ちなみにカナリア嬢の方は俺とダリィをちらちら見ては時折不安げな顔をしていた。
もしかして攻略対象者二人を前に何か起こらないか不安に思っているんだろうか?
ダリィとも話したけど『ゲームの強制力』とかいうのがある場合もあるらしいし、それが不安なのかもしれない。
そう考えた矢先に、ダリィが思い切ったように口を開いた。
「カナリア嬢。俺からも質問してもいいだろうか?」
「え?はい!」
「今この場に悪役令嬢と攻略対象者である二人がいるわけだけど、何かこう…ゲームの強制力的なものを感じたりはするのかな?」
「いえ。特には」
「そうか。よかった」
これには揃って心底ホッとする。
そんなものがあれば厄介この上ないと思っていたからだ。
「そもそも学園でもそう言った感覚はなかったです」
ついでのオマケと言った感じでそんなことまで教えてもらえたのでそちらもメモに取っておくことに。
「学園で攻略対象者に会って感じたことは?」
「え?そうですね。ダレス王子とノルディック様には会って話すことはなかったんですが、他の三人とは実は接触してしまったことがありまして…でも特に惹かれることもなかったですし、イベントなども発生しませんでした。それに私は常にサポートキャラのジオと一緒だったので」
どうも他に好きな相手がいればイベントなどは発生しなかったらしい。
この辺はちょっと意外だ。
「だから割と早い段階でここがゲーム世界そのものではなく、単純に酷似した別の世界なんだろうと思うことができたように思います」
「そうか」
それなら然程神経質になることなく問題が発生した時だけの対処法に絞ることができる。
「わかった。ありがとう」
また気づいたことがあれば聞かせて欲しいと言ってその場での堅苦しい話は思わったのだけど、何故かその後はそれぞれの恋バナに花を咲かせ始めてしまった。
女性というのは本当にこういうのが大好きなんだなと紅茶を飲みながら聞き役に徹してみることに。
「それでね?テリーがその時、水たまりを避けるように私をひょいっと抱き上げてくださったの」
「まあ!とても男らしいのね!」
「そうよね、そうよね?やっぱり普段から鍛えているから、そこらの方よりずっと頼りになりますのよ」
「頼りになると言うなら私のジオだって負けてないわ。いつも私の気持ちに寄り添って、困ったことがあったら一緒に考えようって笑って支えてくれるの。二人でああでもないこうでもないと話す時間は最高なのよ?この間だって…」
なるほどなるほど。
それぞれ婚約者とはラブラブな様子。
でもそんな話を聞いて自分もと思ってしまったのがダリィだった。
顔を見るだけで自分も話したいって一目でわかるほど輝いていて、その表情は『みんな惚気てるしいいよな』と言わんばかり。
(いつもブラウン殿下は適当に聞き流してるし、他に聞いてくれる相手もいなかったもんな。少しくらいは仕方がないか)
そして降って湧いたようなこの惚気大会にダリィは嬉々として参加し始めてしまう。
「俺も!ノルの頼りになるところいっぱい話したい!」
「「……え?」」
「ノルはいつも仕事面でもわからないことがあったらすぐに色々教えてくれて、何か問題が起こっても先回りするようにどんどん片付けていってくれるんだ。俺に苦労はさせたくないからっていつも笑顔で軽々問題解決してってくれてもう『カッコいい!』って毎日惚れ直してたまらなくてっ!」
「そ…そうですの……」
「流石噂に名高いノルディック様ですね…」
「そう!でもそれだけじゃなくて、一緒に歩いてて俺がちょっと躓いてもサッと支えて『大丈夫か?』ってフォローしてくれて、『そういうところも可愛いな』って抱き寄せながら言ってくれるんだ!」
「「…………」」
「もう、王子顔負けのエスコートに胸がきゅんきゅんするってこういうことかって思い知らされるって言うか…」
興奮して惚気まくるダリィは物凄く可愛いが、言われている二人はちょっとドン引きしている。
ダリィもよっぽど溜め込んでたんだなと思いはするけど、これ以上はやめておいた方がいいだろう。
そろそろ止めた方が良さそうだ。
「ダリィ?ダリィが俺が大好きなのはわかったから、ちょっと黙ろうか」
「え?」
もっと話したいのにと俺を見てくるが、ちょっと落ち着いて彼女達の様子を見てやって欲しい。
「それとも俺がその可愛い口を塞いでやった方がいいか?」
ダリィがあまりにもわかっていなさそうなので俺は仕方なく強制終了してやることにした。
そっとその唇に指を持っていきなぞるようにゆっくりと撫でてやると、流石に鈍いダリィも言われている意味が分かったらしく真っ赤になって黙ってしまう。
「ふふっ。可愛いな」
「「「…………」」」
「さて、折角の女子会をこれ以上俺達が邪魔するのも悪いし、そろそろ行こうか」
「え?」
もうちょっと居たいとその表情で言ってくるけど、これ以上はダメだ。
「ダリィは俺との時間より、この二人との時間の方が大事なのか?」
「そ、そんなことない!ノルと一緒に居る方がいいに決まってる!」
「そうか。じゃあ一緒に行こう。侍女達には言っておくし、二人は気が済むまでここでお茶を楽しんでくれて構わないから」
「え?あ、はい。ありがとうございます」
「うん!じゃあ二人共、今日はありがとう。また何かあったら連絡する!」
「は、はい!本日はありがとうございました」
綺麗にカーテシーをして見送ってくれた二人に笑顔で別れを告げてダリィをさっさと回収し、その場をあっという間に後にした。
きっとこの後二人は疲れたように紅茶を飲み、ダリィの惚気を思い出して二人で意気投合して仲良くなることだろう。
「ノル。そう言えば、俺すっかり忘れてたんだけど」
「なんだ?」
「よく考えたら俺だけ相手を連れてきて申し訳なかったよな。今度は二人の婚約者も同席させて、皆で惚気たいな!」
できればそれはやめてあげて欲しい。
きっと全員砂を吐いて大変なことになると思うから。
「ダメだぞ、ダリィ。女性には不文律と言うのがあるらしいからな。男には踏み込んじゃダメな領分があるんだ。だから惚気たいならブラウン殿下に聞いてもらうか、ユリエンヌ嬢同席の元でお願いした方がいい」
「え~…。じゃあ今度ブラウンとユリエンヌ嬢とお茶会でもしようかな。ノルも来てくれるか?」
「もちろん」
(ダリィの暴走は俺しか止められないからな)
そんなことを思いながら俺は今日もにこやかに可愛いダリィを愛でたのだった。
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