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第10章 旅立ちの塔
第250話 再会 その6
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第250話 再会 その6
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
『射出エネルギー充填、85パーセント』
ロックス「ちっ!時間がない!次の穴、あけるぞ!」
リーフ「お、お願いします!」
ロックスがこれまでと同じように床を打ち、直径2メートルほどの穴を開けました。
フィスト「よっしゃ!飛び込め!」
リーフ「あ!ずるーい!」
マリン「ちょっと!私も!」
サリー「え!?ちょっと!浮遊術は!?」
ジャンヌ「なるほどね……フィストたちはね、サリーにも休憩してもらいたいんだよ。それに、下の階には、あの人がいるはずでしょ?受け止めてくれるはずだから」
サリー「……あ!そっか!」
ロックス「よくわからんが、このまま飛び込んで平気なんだな?」
ローズ「うん!大丈夫だよ!」
10人が穴に身を投じました。
眼下には、9人が想像していた顔ぶれがありました。
キャッツ「サンタクロースさぁぁぁん!受け止めてぇぇぇ!」
マリア「あ、そっち?私はてっきり火吹き竜さんの方かと」
ブラド「どっちでもいいから受け止めてぇぇぇ!モモさん以外ー!」
モモ「ちょっと!好き勝手言ってんじゃないわよ!頼まれたってそんなことしないわよ!」
マリン「なんだか懐かしいわねー、この感じ」
9人の少女とひとりのドワーフを、サンタクロースのソリと空飛ぶ竜が空中で受け止めました。
サンタクロース「ほっほっほ、クリスマスが来る前に夢の世界から出てくることになるとはおもわんかったわい」
竜「……まったく……騎士としては、姫以外の者を背中に乗せるなど、本来したくないのだが」
ローズ「まーまー、私もお姫様みたいなものだから」
ブラド「あ、私もよ。吸血鬼の姫やけど」
竜「そういう話をしているのではない……」
サンタクロースと火吹き竜は着地し、9人とロックスはソリから、竜の背から、飛び降りました。
モモ「まったく、あんたたち、とんでもないことに巻き込まれてたのねー!夢の国から無理矢理外に連れ出されるなんて、悪い夢でも見てるみたいよ!」
ジャンヌ「あ、なんとなく状況、わかってくれてるんですね」
モモ「まぁね、伊達に夢の国なんて怪しげな所に住んでないわよ」
サリー「じ、自覚はあるんですね……」
王子「安心したまえ!乙女たち!火吹き竜の討伐という使命はあるものの、この場にいるうら若き乙女たちを守ることもまた王子たる者の義務!ノブ」
フィスト「ノブレス・オブリージュね。聞いたわよ、それ」
マリア「馬ごと来てるせいか、変わらず元気ね」
ロックス「……お前さん方、いったいどこに行けばこんなのと出会えるんだ?」
モモ「こんなの?それあたしに言ってる!?」
ロックス「い、いや、そういうわけじゃ」
モモ「大体あんたドワーフでしょうが!普段穴掘って暮らしてる機械オタクの怪力小ジジイなんて、あたしらに負けずに十分怪しいわよ!」
ロックス「ちょ、ちょっと、勘弁してくれ。おい!助けてくれ!」
リーフ「なんかさー、いいコンビだよねー」
ブラド「い、いや、助けてあげたら?」
キャッツ「あのね、ロックスさん。ここの階にいる人たちは、みんな夢の国で出会ったんだよ。行ったって言うより、迷い込んだみたいなもんだったけどね」
ローズ「なんにしてもさ、サンタさんも火吹き竜さんも空を飛べるんだから、脱出の時には頼りになるね」
ロックスは妖精桃から離れ、床に釘を円形に打ち込みはじめました。
サンタクロース「どうなるかはわからんが、もしものときには手助けさせてもらうよ」
竜「無論、姫君だけでなく、周りの者たちにも危険がないようにすることを約束しよう!」
ジャンヌ「ありがとうございます!それじゃ、ロックスさん、次、お願い!」
ロックス「おうよ!」
ロックスは叫んでハンマーを床に振り下ろしました。
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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『射出エネルギー充填、85パーセント』
ロックス「ちっ!時間がない!次の穴、あけるぞ!」
リーフ「お、お願いします!」
ロックスがこれまでと同じように床を打ち、直径2メートルほどの穴を開けました。
フィスト「よっしゃ!飛び込め!」
リーフ「あ!ずるーい!」
マリン「ちょっと!私も!」
サリー「え!?ちょっと!浮遊術は!?」
ジャンヌ「なるほどね……フィストたちはね、サリーにも休憩してもらいたいんだよ。それに、下の階には、あの人がいるはずでしょ?受け止めてくれるはずだから」
サリー「……あ!そっか!」
ロックス「よくわからんが、このまま飛び込んで平気なんだな?」
ローズ「うん!大丈夫だよ!」
10人が穴に身を投じました。
眼下には、9人が想像していた顔ぶれがありました。
キャッツ「サンタクロースさぁぁぁん!受け止めてぇぇぇ!」
マリア「あ、そっち?私はてっきり火吹き竜さんの方かと」
ブラド「どっちでもいいから受け止めてぇぇぇ!モモさん以外ー!」
モモ「ちょっと!好き勝手言ってんじゃないわよ!頼まれたってそんなことしないわよ!」
マリン「なんだか懐かしいわねー、この感じ」
9人の少女とひとりのドワーフを、サンタクロースのソリと空飛ぶ竜が空中で受け止めました。
サンタクロース「ほっほっほ、クリスマスが来る前に夢の世界から出てくることになるとはおもわんかったわい」
竜「……まったく……騎士としては、姫以外の者を背中に乗せるなど、本来したくないのだが」
ローズ「まーまー、私もお姫様みたいなものだから」
ブラド「あ、私もよ。吸血鬼の姫やけど」
竜「そういう話をしているのではない……」
サンタクロースと火吹き竜は着地し、9人とロックスはソリから、竜の背から、飛び降りました。
モモ「まったく、あんたたち、とんでもないことに巻き込まれてたのねー!夢の国から無理矢理外に連れ出されるなんて、悪い夢でも見てるみたいよ!」
ジャンヌ「あ、なんとなく状況、わかってくれてるんですね」
モモ「まぁね、伊達に夢の国なんて怪しげな所に住んでないわよ」
サリー「じ、自覚はあるんですね……」
王子「安心したまえ!乙女たち!火吹き竜の討伐という使命はあるものの、この場にいるうら若き乙女たちを守ることもまた王子たる者の義務!ノブ」
フィスト「ノブレス・オブリージュね。聞いたわよ、それ」
マリア「馬ごと来てるせいか、変わらず元気ね」
ロックス「……お前さん方、いったいどこに行けばこんなのと出会えるんだ?」
モモ「こんなの?それあたしに言ってる!?」
ロックス「い、いや、そういうわけじゃ」
モモ「大体あんたドワーフでしょうが!普段穴掘って暮らしてる機械オタクの怪力小ジジイなんて、あたしらに負けずに十分怪しいわよ!」
ロックス「ちょ、ちょっと、勘弁してくれ。おい!助けてくれ!」
リーフ「なんかさー、いいコンビだよねー」
ブラド「い、いや、助けてあげたら?」
キャッツ「あのね、ロックスさん。ここの階にいる人たちは、みんな夢の国で出会ったんだよ。行ったって言うより、迷い込んだみたいなもんだったけどね」
ローズ「なんにしてもさ、サンタさんも火吹き竜さんも空を飛べるんだから、脱出の時には頼りになるね」
ロックスは妖精桃から離れ、床に釘を円形に打ち込みはじめました。
サンタクロース「どうなるかはわからんが、もしものときには手助けさせてもらうよ」
竜「無論、姫君だけでなく、周りの者たちにも危険がないようにすることを約束しよう!」
ジャンヌ「ありがとうございます!それじゃ、ロックスさん、次、お願い!」
ロックス「おうよ!」
ロックスは叫んでハンマーを床に振り下ろしました。
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