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第9章 魔界
第228話 人と悪魔
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第228話 人と悪魔
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
ビフロンス「これが、この魔界でムラサキハッカが重宝されている理由だよ。俺らにとっちゃ欠かせない、エネルギー源ってわけさ」
ジャンヌ「エ、エネルギー源?」
ビフロンス「そうさ。悪魔は死ぬことはないが、元気がなくなることはある。さっき言った『人の魂を食わなきゃいけない悪魔』もおんなじさ。魂を食わなくても死ぬことはないが、苦しくてイライラしたあと、元気がなくなって動けなくなるんだよ」
キャッツ「えっと、てことは、ムラサキハッカの香油が、人間たちに魔除けとして使われてきたのって」
ビフロンス「ああ、そりゃ多分あれだろ。その場から動けなくなったのが、香油の匂いで元気が出たから、家に帰ったとかそんなんじゃないのか?」
マリア「悪魔が人間に危害を加えるというケースは?」
ビフロンス「それは動けなくなる前の禁断症状のイライラだな。それに関してはもう、すまんとしか言えんな。子育て時期の動物に鉢合わせたくらいに思っといてくれ。人間同士だってイライラでひどいこと言ったりするだろ」
マリン「ま、まぁそりゃ、ね」
ジャンヌ「じゃあ、ブラドの不調が香油で治ったのは?」
ビフロンス「ああ、不調になったのはこの村に近づいたことで急激に胞子を吸い込んだせいだと思う。人間とは違って魔族は敏感に反応してしまうからな」
フィスト「不調が治ったのは?」
ビフロンス「それは単に香油のアロマ効果だろうな。魔界の胞子だなんだは関係ないよ。お嬢ちゃんは魔族の血の薄い混血だから、落ち着いたんだよ。人間にとってもいい匂いだろ?それは」
そう言われてブラドはネックレスの中の、香油をしみこませた小枝を顔に近づけました。
ブラド「た、確かに……」
ビフロンス「ま、そんなわけだから、吸血鬼のお嬢ちゃんはこの村、というより、この地底の魔族の住処から離れると、自然に牙も戻るだろ」
リーフ「そっかぁ、でも、それじゃどうしよ。これオーブじゃないんだもんね」
ビフロンス「どうするも何も、取り合えずは俺たちの歓迎を受けてくれ」
サリー「そ、そうだったよね。何するの?パーティーって」
ビフロンス「お嬢ちゃんたちが魔界に来て盛り上がるパーティーと言えば、一つしかないだろう」
ローズ「血祭り?」
フィスト「もうさ、一回それで盛り上がってみてくれる?ローズ」
ローズ「無理(笑)」
ビフロンス「悪魔と言えば、ハロウィンだろ」
リーフ「ハロウィン!?」
キャッツ「ほんと!?服着て?」
ビフロンス「ハロウィンと言えば仮装だろ。なんだ?やらんのか?」
「「「「やります!」」」」
9人は同時に答え、30分後には服とメイクを変えていました。
ジャンヌ:暗黒騎士
フィスト:巨人
サリー:魔女
マリン:クラーケン
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:魔族令嬢
キャッツ:ウェアウルフ
マリア:死神
リーフ:スケルトン
ジャンヌ「なんか、何人かは変わり映えしないわね」
フィスト「え?それジャンヌが言う?」
サリー「見て見てー!魔女!」
マリン「服がの色が黒になっただけだよね、サリーもブラドも、ローズもジャンヌも」
ブラド「でもさ!結局一番しっくり来るんやって!」
ローズ「わかるー!マリンちゃんのそのタコもしっくり来てるよ」
マリン「イカよ!失礼ね!」
ブラド「いや、その序列はわからへんねんけど」
マリア「ローズはほんとにお姫様みたいねー」
ローズ「でしょ?ティアラもつけてみたの!」
リーフ「みんな凝ってるねー」
キャッツ「あんたはなんでそれにしたの?その、骸骨柄の全身タイツ……」
リーフ「え!?かわいいじゃん!」
マリア「うん!かわいいね!」
キャッツ「マリアは、シスターから死神っていう落差がすごいね。鎌持ってるし」
ジャンヌ「キャッツはなんか、イメージ通りね」
キャッツ「でしょー!?ガオー!へへへ」
ブラド「んで、一番意味わかんないのはあんたよ」
フィスト「わたし!?」
ブラド「そりゃそうよ。何よそれ。高い下駄とパンツ履いて」
フィスト「え……巨人じゃん?」
ローズ「じゃん?って言われても(笑)」
ジャンヌ「な、なんで巨人にしようと思ったの?」
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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ビフロンス「これが、この魔界でムラサキハッカが重宝されている理由だよ。俺らにとっちゃ欠かせない、エネルギー源ってわけさ」
ジャンヌ「エ、エネルギー源?」
ビフロンス「そうさ。悪魔は死ぬことはないが、元気がなくなることはある。さっき言った『人の魂を食わなきゃいけない悪魔』もおんなじさ。魂を食わなくても死ぬことはないが、苦しくてイライラしたあと、元気がなくなって動けなくなるんだよ」
キャッツ「えっと、てことは、ムラサキハッカの香油が、人間たちに魔除けとして使われてきたのって」
ビフロンス「ああ、そりゃ多分あれだろ。その場から動けなくなったのが、香油の匂いで元気が出たから、家に帰ったとかそんなんじゃないのか?」
マリア「悪魔が人間に危害を加えるというケースは?」
ビフロンス「それは動けなくなる前の禁断症状のイライラだな。それに関してはもう、すまんとしか言えんな。子育て時期の動物に鉢合わせたくらいに思っといてくれ。人間同士だってイライラでひどいこと言ったりするだろ」
マリン「ま、まぁそりゃ、ね」
ジャンヌ「じゃあ、ブラドの不調が香油で治ったのは?」
ビフロンス「ああ、不調になったのはこの村に近づいたことで急激に胞子を吸い込んだせいだと思う。人間とは違って魔族は敏感に反応してしまうからな」
フィスト「不調が治ったのは?」
ビフロンス「それは単に香油のアロマ効果だろうな。魔界の胞子だなんだは関係ないよ。お嬢ちゃんは魔族の血の薄い混血だから、落ち着いたんだよ。人間にとってもいい匂いだろ?それは」
そう言われてブラドはネックレスの中の、香油をしみこませた小枝を顔に近づけました。
ブラド「た、確かに……」
ビフロンス「ま、そんなわけだから、吸血鬼のお嬢ちゃんはこの村、というより、この地底の魔族の住処から離れると、自然に牙も戻るだろ」
リーフ「そっかぁ、でも、それじゃどうしよ。これオーブじゃないんだもんね」
ビフロンス「どうするも何も、取り合えずは俺たちの歓迎を受けてくれ」
サリー「そ、そうだったよね。何するの?パーティーって」
ビフロンス「お嬢ちゃんたちが魔界に来て盛り上がるパーティーと言えば、一つしかないだろう」
ローズ「血祭り?」
フィスト「もうさ、一回それで盛り上がってみてくれる?ローズ」
ローズ「無理(笑)」
ビフロンス「悪魔と言えば、ハロウィンだろ」
リーフ「ハロウィン!?」
キャッツ「ほんと!?服着て?」
ビフロンス「ハロウィンと言えば仮装だろ。なんだ?やらんのか?」
「「「「やります!」」」」
9人は同時に答え、30分後には服とメイクを変えていました。
ジャンヌ:暗黒騎士
フィスト:巨人
サリー:魔女
マリン:クラーケン
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:魔族令嬢
キャッツ:ウェアウルフ
マリア:死神
リーフ:スケルトン
ジャンヌ「なんか、何人かは変わり映えしないわね」
フィスト「え?それジャンヌが言う?」
サリー「見て見てー!魔女!」
マリン「服がの色が黒になっただけだよね、サリーもブラドも、ローズもジャンヌも」
ブラド「でもさ!結局一番しっくり来るんやって!」
ローズ「わかるー!マリンちゃんのそのタコもしっくり来てるよ」
マリン「イカよ!失礼ね!」
ブラド「いや、その序列はわからへんねんけど」
マリア「ローズはほんとにお姫様みたいねー」
ローズ「でしょ?ティアラもつけてみたの!」
リーフ「みんな凝ってるねー」
キャッツ「あんたはなんでそれにしたの?その、骸骨柄の全身タイツ……」
リーフ「え!?かわいいじゃん!」
マリア「うん!かわいいね!」
キャッツ「マリアは、シスターから死神っていう落差がすごいね。鎌持ってるし」
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キャッツ「でしょー!?ガオー!へへへ」
ブラド「んで、一番意味わかんないのはあんたよ」
フィスト「わたし!?」
ブラド「そりゃそうよ。何よそれ。高い下駄とパンツ履いて」
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ジャンヌ「な、なんで巨人にしようと思ったの?」
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