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第8章 地の果て
第200話 不思議な世界
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第200話 不思議な世界
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
サリー「ご、ごめん!……できない!」
ジャンヌ「だから静かにしろってのよ!」
ブラド「ごめんなさーい!」
ローズ「すいません(笑)」
サリー「違うの!そうじゃなくて……術、使えない……」
リーフ「えー!なにそれ?!」
マリン「あ、リーフが文句言った」
リーフ「え!?違う!違うよ!」
ジャンヌ「みんなわかってるわよ、リーフ……ったくマリンは……」
マリア「で、サリー、術が使えないってことは、例えば鞄の中に小さくしてる荷物も、戻せない?」
サリー「あ、そうか!やってみるね……」
8人がサリーを見つめます。
サリー「……だめ、何も起きない」
キャッツ「魔法が、使えなくなってるの?……あ!じゃあ、ブラド!」
ブラド「ん?なに?」
ジャンヌ「なにじゃないでしょ!サリーの術が使えないなら、もしかしたらあんたの使い魔も呼べないかもしれないでしょ!検証よ!検証!」
ブラド「あ、そういうことか!んじゃ、やってみるね……」
そう言うとブラドは宙に魔法陣を描きました。
ブラド「……おお、すごい、ダメだ。使えないよ」
マリン「てことはさ、さっきリーフは『動物が来てくれない』って言ってたけど、本当はここに動物がいないんじゃなくて、動物たちの声をリーフが聞くことができなくなってるんじゃないの?」
フィスト「確かに、さっきから鳥のチュンチュンは聞こえてるもんね」
ジャンヌ「そうか……あり得るわね」
キャッツ「でもさ、っていうことは、どういうこと?使えてたはずの力が使えない、なんて」
ローズ「わかんないけど、それも人に会って話を聞いてからだよね……でも、そうすると」
リーフ「とりあえずは勘で進むしかないってこと?」
マリア「それはあまりにも、リスキーよねぇ」
マリン「あ、サリー!術が使えないなら、あれやってよ!たずねびとステッキのやつ!」
サリー「え?……な、なに、なんのやつ?」
マリン「ステッキ立ててね、どっちに倒れるかで人がいる方向を」
ジャンヌ「バカ言ってんじゃないわよ」
サリー「えっと……こ、こう?」
ジャンヌ「やんなくていいのよ!って……ちょっと……それ、なによ?」
ローズ「おぉー!すごい!できてる(笑)」
サリーが手を放した杖は、地面の上に直立し、微かにフラフラと、迷うように動いています。
おきあがりこぼしのように、倒れそうになっては元に戻る、という動きを繰り返しています。
ブラド「できるんやん!」
キャッツ「すごいね、サリー」
サリー「い、いや!こんな術ないよ!なんでかわからないけど、勝手に動いてるみたい……」
マリア「不思議なこともあるもんねぇ」
マリン「それで片付けるのも怖いけど……あ、倒れた」
サリーの杖は倒れたきり動かなくなりました。
ジャンヌ「そんじゃ、あっち行く?杖が指した方」
フィスト「それでいいの?」
リーフ「いいじゃん、なんか不思議なことが起こったんだもん。不思議なことの導きに従うのもありじゃない?」
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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サリー「ご、ごめん!……できない!」
ジャンヌ「だから静かにしろってのよ!」
ブラド「ごめんなさーい!」
ローズ「すいません(笑)」
サリー「違うの!そうじゃなくて……術、使えない……」
リーフ「えー!なにそれ?!」
マリン「あ、リーフが文句言った」
リーフ「え!?違う!違うよ!」
ジャンヌ「みんなわかってるわよ、リーフ……ったくマリンは……」
マリア「で、サリー、術が使えないってことは、例えば鞄の中に小さくしてる荷物も、戻せない?」
サリー「あ、そうか!やってみるね……」
8人がサリーを見つめます。
サリー「……だめ、何も起きない」
キャッツ「魔法が、使えなくなってるの?……あ!じゃあ、ブラド!」
ブラド「ん?なに?」
ジャンヌ「なにじゃないでしょ!サリーの術が使えないなら、もしかしたらあんたの使い魔も呼べないかもしれないでしょ!検証よ!検証!」
ブラド「あ、そういうことか!んじゃ、やってみるね……」
そう言うとブラドは宙に魔法陣を描きました。
ブラド「……おお、すごい、ダメだ。使えないよ」
マリン「てことはさ、さっきリーフは『動物が来てくれない』って言ってたけど、本当はここに動物がいないんじゃなくて、動物たちの声をリーフが聞くことができなくなってるんじゃないの?」
フィスト「確かに、さっきから鳥のチュンチュンは聞こえてるもんね」
ジャンヌ「そうか……あり得るわね」
キャッツ「でもさ、っていうことは、どういうこと?使えてたはずの力が使えない、なんて」
ローズ「わかんないけど、それも人に会って話を聞いてからだよね……でも、そうすると」
リーフ「とりあえずは勘で進むしかないってこと?」
マリア「それはあまりにも、リスキーよねぇ」
マリン「あ、サリー!術が使えないなら、あれやってよ!たずねびとステッキのやつ!」
サリー「え?……な、なに、なんのやつ?」
マリン「ステッキ立ててね、どっちに倒れるかで人がいる方向を」
ジャンヌ「バカ言ってんじゃないわよ」
サリー「えっと……こ、こう?」
ジャンヌ「やんなくていいのよ!って……ちょっと……それ、なによ?」
ローズ「おぉー!すごい!できてる(笑)」
サリーが手を放した杖は、地面の上に直立し、微かにフラフラと、迷うように動いています。
おきあがりこぼしのように、倒れそうになっては元に戻る、という動きを繰り返しています。
ブラド「できるんやん!」
キャッツ「すごいね、サリー」
サリー「い、いや!こんな術ないよ!なんでかわからないけど、勝手に動いてるみたい……」
マリア「不思議なこともあるもんねぇ」
マリン「それで片付けるのも怖いけど……あ、倒れた」
サリーの杖は倒れたきり動かなくなりました。
ジャンヌ「そんじゃ、あっち行く?杖が指した方」
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