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第8章 地の果て
第197話 地の果て
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第197話 地の果て
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
ジャンヌ「ブラド、無理しないでね」
ブラド「うん、大丈夫だよ。なんか、元気出てきた」
ローズ「そうなの?」
ブラド「うん。なんかわかんないけど」
フィスト「どういうこと?こんなに日差し強いのに?」
ブラド「いや、私に聞かんとってよ」
フィスト「ほかに誰に聞くのよ」
マリア「不思議なこともあるもんね」
ジャンヌ「ま、何にしても歩くしかないんだから、ブラドが元気なのはいいことよ。出発しましょ」
「「「「はーい!」」」」
9人は高台に向かって歩きはじめます。
歩きながらも、9人は楽しそうに話しています。
キャッツ「それにしてもさ、なんでブラドは元気になったんだろうね。吸血鬼は日差しに弱くて、ブラドだって今までも、ずっとそうだったわけでしょ?」
リーフ「吸血鬼が治ったのかな」
ジャンヌ「いや、病気じゃないんだから……」
ブラド「んー、元気になったって言っても、日差しが平気になったわけじゃないよ。日差しは相変わらずつらいけど、なんていうか、元気が出てきた?」
マリン「元気になった、ねぇ……ブラドの元気の源って、なんだっけ?」
ブラド「え、何かな……単純に、魔力とか?」
サリー「え!?そうなの?」
ローズ「こわ(笑)」
ブラド「いや、引かんといてよ。一応魔族的なものなんやから」
リーフ「じゃあ、この辺りは、魔族的な人たちにとって、パワースポット的な場所ってこと?」
キャッツ「んな無茶な」
マリア「いえ、そうとも言えないわ。女王様が言ってたでしょ。『この辺りの山や谷はとても険しくて、深い谷は地の底よりも深くて、神や悪魔がいるかもしれないと恐れられている』って」
サリー「それじゃ私たち、今魔界に向かって歩いてるの?」
ジャンヌ「わかんないけど、もし魔界なんてものがあるとしたら、オーブ集めに関係ないとは考えにくいわね」
ブラド「あー、なんかだんだん楽になってきた気がする。むしろ、ダラーッと、気が緩んできたわ」
キャッツ「実家に帰ってきたみたいになってるわよ」
リーフ「やっぱり……魔界近いんだ……」
フィスト「どうする?実家帰る?」
ブラド「実家じゃないわよ!だいたいうちの親のその親くらいから、みんながいた国の山の城で暮らしてたのよ。魔界なんか行ったこともないわよ」
マリア「そもそもこの辺に魔界があるって決まったわけじゃないでしょ」
ジャンヌ「みんな!この辺から岩のぼるから、気を付けて!」
9人は互いに協力しあいながら、なんとか高台の上までたどり着きました。
キャッツ「ふぅ!結構、きつかったね」
ブラド「いやー、でもここ、高くて気持ちいいわー」
ローズ「ほんと!砂漠も見渡すといい景色だね!」
マリン「んで、ここにオーブがあるわけ?」
全員が改めて、辺りを見渡します。
9人を囲むのは薄茶色の岩々。
眼下に広がるのは黄色い砂漠。
頭上には青い空、白い雲、輝く太陽。
フィスト「なーんもないね」
ジャンヌ「んー、でも地図によると、ここなのよねー」
マリア「この高台も、結構広いじゃない?探し回るうちに、手掛かりが見つかるかもしれないよ」
リーフ「さんせー!」
サリー「賛成だけど……少し……休憩……」
ジャンヌ「そ、そうね!じゃあ少し休憩して、それから手がかりを探そう!何があるかわからないから、効率悪いけど、みんなで固まって動こうね」
「「「「はーい!」」」」
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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ジャンヌ「ブラド、無理しないでね」
ブラド「うん、大丈夫だよ。なんか、元気出てきた」
ローズ「そうなの?」
ブラド「うん。なんかわかんないけど」
フィスト「どういうこと?こんなに日差し強いのに?」
ブラド「いや、私に聞かんとってよ」
フィスト「ほかに誰に聞くのよ」
マリア「不思議なこともあるもんね」
ジャンヌ「ま、何にしても歩くしかないんだから、ブラドが元気なのはいいことよ。出発しましょ」
「「「「はーい!」」」」
9人は高台に向かって歩きはじめます。
歩きながらも、9人は楽しそうに話しています。
キャッツ「それにしてもさ、なんでブラドは元気になったんだろうね。吸血鬼は日差しに弱くて、ブラドだって今までも、ずっとそうだったわけでしょ?」
リーフ「吸血鬼が治ったのかな」
ジャンヌ「いや、病気じゃないんだから……」
ブラド「んー、元気になったって言っても、日差しが平気になったわけじゃないよ。日差しは相変わらずつらいけど、なんていうか、元気が出てきた?」
マリン「元気になった、ねぇ……ブラドの元気の源って、なんだっけ?」
ブラド「え、何かな……単純に、魔力とか?」
サリー「え!?そうなの?」
ローズ「こわ(笑)」
ブラド「いや、引かんといてよ。一応魔族的なものなんやから」
リーフ「じゃあ、この辺りは、魔族的な人たちにとって、パワースポット的な場所ってこと?」
キャッツ「んな無茶な」
マリア「いえ、そうとも言えないわ。女王様が言ってたでしょ。『この辺りの山や谷はとても険しくて、深い谷は地の底よりも深くて、神や悪魔がいるかもしれないと恐れられている』って」
サリー「それじゃ私たち、今魔界に向かって歩いてるの?」
ジャンヌ「わかんないけど、もし魔界なんてものがあるとしたら、オーブ集めに関係ないとは考えにくいわね」
ブラド「あー、なんかだんだん楽になってきた気がする。むしろ、ダラーッと、気が緩んできたわ」
キャッツ「実家に帰ってきたみたいになってるわよ」
リーフ「やっぱり……魔界近いんだ……」
フィスト「どうする?実家帰る?」
ブラド「実家じゃないわよ!だいたいうちの親のその親くらいから、みんながいた国の山の城で暮らしてたのよ。魔界なんか行ったこともないわよ」
マリア「そもそもこの辺に魔界があるって決まったわけじゃないでしょ」
ジャンヌ「みんな!この辺から岩のぼるから、気を付けて!」
9人は互いに協力しあいながら、なんとか高台の上までたどり着きました。
キャッツ「ふぅ!結構、きつかったね」
ブラド「いやー、でもここ、高くて気持ちいいわー」
ローズ「ほんと!砂漠も見渡すといい景色だね!」
マリン「んで、ここにオーブがあるわけ?」
全員が改めて、辺りを見渡します。
9人を囲むのは薄茶色の岩々。
眼下に広がるのは黄色い砂漠。
頭上には青い空、白い雲、輝く太陽。
フィスト「なーんもないね」
ジャンヌ「んー、でも地図によると、ここなのよねー」
マリア「この高台も、結構広いじゃない?探し回るうちに、手掛かりが見つかるかもしれないよ」
リーフ「さんせー!」
サリー「賛成だけど……少し……休憩……」
ジャンヌ「そ、そうね!じゃあ少し休憩して、それから手がかりを探そう!何があるかわからないから、効率悪いけど、みんなで固まって動こうね」
「「「「はーい!」」」」
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