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第7章 砂漠の国
第181話 不届き
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第181話 不届き
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
ローズ「じゃあなんで女王様は、自分はバカじゃないって思ってるんですか?」
フィスト「変なこと聞くなぁぁぁぁぁ!!!」
マリン「変なこと聞くなぁぁぁぁぁ!!!」
ブラド「変なこと聞くなぁぁぁぁぁ!!!」
女王「……どういう意味じゃ」
女王の驚きはすでに怒りに変わっており、9人のことを許す気などないというのは表情から明らかでした。
ただ立場上、感情的にならないように抑えることに努めています。
ローズ「どういう意味って……だって、ずっと受け継がれてきたんですよね?親から子に。どうしたって似るものじゃないですか?普通に考えて」
リーフ「ロ、ローズ……やばくない?」
フィスト「リーフ、心配しないで……やばいやばくないのレベルじゃないわ」
女王「……」
ローズ「いや、女王様は本当にご先祖様のことを嫌っていて、愚鈍とまで言うから、自分が愚鈍じゃない根拠とかあるのかな?って……ずーっと愚鈍が続いてきた一族で、お父様も愚鈍で、その娘から急に愚鈍じゃなくなるとか、そんなのあります?」
キャッツ「なんか恨みでもあんの?あんた」
女王「不届き」
女王はそう言うと玉座の肘掛けを、拳でガンッと強く叩きました。
その瞬間、9人が立っていた床が、穴になったのです。
「「「「ローズぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」」」」
8人の声と9人の姿が、穴の中へと消えていきました。
女王は玉座から立ち上がり、穴の淵まで近づいて、大きな声で言いました。
女王「謁見の間ではこのような仕掛けがあるのが常じゃ!勉強になったのう!」
9人にはその声を聴く余裕はありませんでした。
女王は衛兵に命じて、穴の仕掛けを閉じさせました。
玉座に座り直し、目を閉じます。
女王(私は愚鈍ではない……愚鈍でなど、あってはいけない……)
9人の落下時間はさほど長くなく、落ちた先は砂地の斜面になっていたので、大きなケガをせずに済みました。
ジャンヌ「……ったぁ……みんな、ぶ」
フィスト「無事じゃない!こらぁ!ローズ!」
ブラド「聞きすぎやろ!」
マリア「後半は質問じゃなくて、侮辱よ、あれ」
サリー「ま、まぁまぁ、みんな」
マリン「え?よくこの流れで『まぁまぁ』が出るね……怖いわもう」
ジャンヌ「ちょっと!その辺にして、いったん落ち着こう」
9人は明かりがほとんどない広い空間にいました。
砂地の斜面の傾斜がほとんどなくなったところに、固まって座ります。
ジャンヌ「全員で確認。怪我とか、痛いところはない?」
「「「「なーい」」」」
ブラド「ローズ、あんたは心を痛めときなさい」
ローズ「はーい(笑)」
ジャンヌ「さて、と。多分私たちは不敬罪で、良くて監禁。悪けりゃ死刑ね」
マリア「まぁ、とりあえず今は、出ることを考えましょ」
リーフ「まっくらだねー。私は森で慣れてるけど」
キャッツ「あ、そうだ。これ使えるよ。灯火鉱」
キャッツは腰につけた小ぶりなバッグの中から、光る石を取り出しました。
サリー「あ、それ、ドワーフの里の」
キャッツ「そう。暗いところ探索することが多いからさ。火も要らなくて明るくなるなんて便利じゃん?ドワーフの里で遊んでたときに、職人さんに分けてもらったんだ。で、これを、鏡が仕込んであるこの箱に入れて、おでこにくるようにバンドで縛ると……ね、光が集まって遠くまで照らせるし、常に視線の先が明るいってわけ」
ジャンヌ「すごいね!さすが」
キャッツ「へへへ、ということで、トレジャーハンター・キャッツ様が地下探索に行ってきます!とりあえず一時間くらいで行けるところまで行ってみて、罠とかないか調べとくよ!」
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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ローズ「じゃあなんで女王様は、自分はバカじゃないって思ってるんですか?」
フィスト「変なこと聞くなぁぁぁぁぁ!!!」
マリン「変なこと聞くなぁぁぁぁぁ!!!」
ブラド「変なこと聞くなぁぁぁぁぁ!!!」
女王「……どういう意味じゃ」
女王の驚きはすでに怒りに変わっており、9人のことを許す気などないというのは表情から明らかでした。
ただ立場上、感情的にならないように抑えることに努めています。
ローズ「どういう意味って……だって、ずっと受け継がれてきたんですよね?親から子に。どうしたって似るものじゃないですか?普通に考えて」
リーフ「ロ、ローズ……やばくない?」
フィスト「リーフ、心配しないで……やばいやばくないのレベルじゃないわ」
女王「……」
ローズ「いや、女王様は本当にご先祖様のことを嫌っていて、愚鈍とまで言うから、自分が愚鈍じゃない根拠とかあるのかな?って……ずーっと愚鈍が続いてきた一族で、お父様も愚鈍で、その娘から急に愚鈍じゃなくなるとか、そんなのあります?」
キャッツ「なんか恨みでもあんの?あんた」
女王「不届き」
女王はそう言うと玉座の肘掛けを、拳でガンッと強く叩きました。
その瞬間、9人が立っていた床が、穴になったのです。
「「「「ローズぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」」」」
8人の声と9人の姿が、穴の中へと消えていきました。
女王は玉座から立ち上がり、穴の淵まで近づいて、大きな声で言いました。
女王「謁見の間ではこのような仕掛けがあるのが常じゃ!勉強になったのう!」
9人にはその声を聴く余裕はありませんでした。
女王は衛兵に命じて、穴の仕掛けを閉じさせました。
玉座に座り直し、目を閉じます。
女王(私は愚鈍ではない……愚鈍でなど、あってはいけない……)
9人の落下時間はさほど長くなく、落ちた先は砂地の斜面になっていたので、大きなケガをせずに済みました。
ジャンヌ「……ったぁ……みんな、ぶ」
フィスト「無事じゃない!こらぁ!ローズ!」
ブラド「聞きすぎやろ!」
マリア「後半は質問じゃなくて、侮辱よ、あれ」
サリー「ま、まぁまぁ、みんな」
マリン「え?よくこの流れで『まぁまぁ』が出るね……怖いわもう」
ジャンヌ「ちょっと!その辺にして、いったん落ち着こう」
9人は明かりがほとんどない広い空間にいました。
砂地の斜面の傾斜がほとんどなくなったところに、固まって座ります。
ジャンヌ「全員で確認。怪我とか、痛いところはない?」
「「「「なーい」」」」
ブラド「ローズ、あんたは心を痛めときなさい」
ローズ「はーい(笑)」
ジャンヌ「さて、と。多分私たちは不敬罪で、良くて監禁。悪けりゃ死刑ね」
マリア「まぁ、とりあえず今は、出ることを考えましょ」
リーフ「まっくらだねー。私は森で慣れてるけど」
キャッツ「あ、そうだ。これ使えるよ。灯火鉱」
キャッツは腰につけた小ぶりなバッグの中から、光る石を取り出しました。
サリー「あ、それ、ドワーフの里の」
キャッツ「そう。暗いところ探索することが多いからさ。火も要らなくて明るくなるなんて便利じゃん?ドワーフの里で遊んでたときに、職人さんに分けてもらったんだ。で、これを、鏡が仕込んであるこの箱に入れて、おでこにくるようにバンドで縛ると……ね、光が集まって遠くまで照らせるし、常に視線の先が明るいってわけ」
ジャンヌ「すごいね!さすが」
キャッツ「へへへ、ということで、トレジャーハンター・キャッツ様が地下探索に行ってきます!とりあえず一時間くらいで行けるところまで行ってみて、罠とかないか調べとくよ!」
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