虹の騎士団物語

第7章 砂漠の国

第174話 砂漠のオアシス

第174話　砂漠のオアシス
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ジャンヌ：騎士団長
フィスト：近衛兵長
サリー：魔法使い
マリン：海の冒険者
ブラド：吸血鬼の姫
ローズ：貴族令嬢
キャッツ：トレジャーハンター
マリア：シスター
リーフ：エルフ
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9人があたりを見渡すと、背の高い木や、腰の高さほどの草むら、その先は、どこまでも広がる砂の大地。
そして青い空には照りつける太陽があります。

ローズ「すごーい！砂漠のオアシスだ！本でしか見たことないよ！」

ジャンヌ「よし、みんな！とりあえず水から出て、体乾かそう。少し冷えてるかもしれないし」

マリア「そうね。ケガしてたり、具合悪かったら言ってね」

フィスト「いやぁ、頼りになりますなぁ」

リーフ「ほんとだねー」

サリー「きれいだったねー、海」

キャッツ「すごかった！あんな景色見たら、旅の疲れもふっとんじゃうよ」

ブラド「なんていうか、海の見方変わるわ」

マリン「ほら、あんた太陽苦手なんでしょ。さっさと上がって木陰行きなよ」

9人は泉から出て、思い思いの場所で服と体を乾かしました。
ジャンヌは普段のフルメイルに手を加え、肩当てと胸当てと脛当てだけを身に着けました。

ジャンヌ「こんなもんかな」

マリン「いいね。砂漠仕様じゃん」

マリア「ずっとあの鎧は、砂漠じゃしんどいもんね」

ジャンヌ以外の8人は普段通りの服装です。

ブラド「せっかく砂漠に来たんならさ、踊り子の服とか着てみたいけどね。アラビアンなやつ」

ローズ「似合いそう(笑)」

キャッツ「そんじゃ、そこの町に行ってみる？踊り子がいるかどうかわかんないけど」

キャッツが親指を立てて指した方向には、高い塀と、それに囲まれた王宮らしき立派な塔が見えました。

マリン「おぉー、立派な王宮ね」

マリア「そこにオーブがあるのかしら？」

ジャンヌ「んー、どうなんだろうね」

ジャンヌがキューブから地図を取り出し、それにキューブをかざしました。
キューブから一筋の光が放たれます。

ジャンヌ「ほら、見て？ここがオアシスでしょ？で、光はあの王宮と、そのとなりにある、三角の建物との、間を指してるよ」

ブラド「確かにこれじゃわからんね」

リーフ「そもそも、この三角の建物、なに？」

キャッツ「ピラミスってやつね」

サリー「なにそれ？おいしいの？」

キャッツ「それは、ティラミスのこと？ピラミスっていうのは、こういう、四角錐の形をした大きな建造物で、遺跡と言えば遺跡なんだけど、多くの場合、王家の墓だったりするわ」

マリア「えっとつまり、この国の、大昔の王様たちのお墓？」