虹の騎士団物語

第6章 海底神殿

第169話 次の目的地 その4

第169話　次の目的地　その4
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ジャンヌ：騎士団長
フィスト：近衛兵長
サリー：魔法使い
マリン：海の冒険者
ブラド：吸血鬼の姫
ローズ：貴族令嬢
キャッツ：トレジャーハンター
マリア：シスター
リーフ：エルフ
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リーフがオーブに触れると、オーブはまるで固形ではなかったかのように、泡のようにパンッと弾けました。

オーブは無数の雫となり、リーフの首から下がっているキューブに勢いよく吸い込まれていきました。

リーフ「……びっくりしたぁ」

キャッツ「うんうん、これでリーフも一人前ね」

マリア「サリーの転移魔法と、ジャンヌちゃんの魔法の地図と、これで4つのオーブね」

マリン「あと3っつかー、なーんにも入ってないキューブを下げてる人たち、慌てなくていいわよ」

ブラド「めっちゃ先輩づらするやん」

フィスト「遅いか早いかの違いでしょうが」

ジャンヌ「こらこら、静かにして。次の場所見るよ」

ジャンヌが言いながらキューブに手をかざすと、呼応するようにキューブから魔法の地図が出てきました。

ローズ「あ、そうだよね。次どこなんだろ？」

地図とキューブを手に持つジャンヌの近くに、8人とアナスタシアが近づきます。
10人の少女が見つめる中、ジャンヌがかざしたキューブは輝き、その光が地図の一点を指しました。

サリー「？なにここ？黄色い」

リーフ「なんか、三角の建物もあるね」

ローズ「あ、砂漠かも」

フィスト「砂漠！？砂漠って、あの、砂しかないとこ？」

キャッツ「そう。その、砂しかないとこよ」

ブラド「なんか、海から一番遠くない？」

海神『大丈夫ですよ。世界最大の砂漠、カノタカ砂漠には、この海から直接行けるんです』

マリア「そうなんですか？」

マリン「へー、そりゃ助かるわね」

 サリー「で、でも、海から、砂漠に？陸地のど真ん中だよね？」

海神『あなたたちにぴったりの方法がありますよ……アナスタシア、近くに袋ガニが産卵地にしている岩場がありましたね？』

 アナスタシア「はい。産卵の時期に入っていますから、いくつかはあると思います」