36 / 189
第4章 空中都市
第104話
しおりを挟む
第104話 鳥人族の国の王
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
アウル「さて、エルフのお嬢さん、ここからは特に静かにしてもらえるかな」
全員が「リーフに言ってるわけじゃない」とハッキリわかりました。
アウル「間もなく、王の御前だ」
石柱が立ち並ぶ神殿の中を全員で進みます。
しばらくすると、一段高くなった台座が見えてきました。
その上に、国王と呼ばれた鳥人はいました。
背中に大きな羽が生えている以外は、人間の青年とそう変わらない見た目です。
高貴な服に身を包んではいますが、台座の上にだらしなく寝転んでいます。
横になり、頬杖をつき、薄ら笑いを浮かべながら9人を見ています。
アウル「国王陛下」
???「おお、待ちくたびれたぞ。さっきから楽しそうな声を聞かせてくれるじゃないか」
言いながら体を起こして、台座の上であぐらをかきました。
アウル「例の砲弾の中にいた者たちです。オーブを見たいのだとか」
???「ほお」
国王と呼ばれた青年は9人を正面から見つめました。
堂々と、というより、ふんぞり返って言いました。
ホーク「私はホーク・アルバトロス14世。この天空に浮かぶ国の王だ」
9人は一礼して、ひとりずつ名を名乗りました。
ホーク「なるほどな。エルフのお嬢さん、このじいさんの相手は大変だったろ?」
ジャンヌ「わかるんですか?私たちとは口を利かなかったことが」
ホーク「この国一番の保守派で有名だからな」
キャッツ「あー!よかった!鳥人族があんなのばっかりだったらどうしようかと思った」
ホーク「だとしても、どうもできんだろう?翼を持たぬ人間などには」
9人は驚きました。
口調は軽いまま、言葉には明らかな侮辱があったからです。
ホーク「それにしてもドワーフどもと来たら……ふふっ、我々に嫌がらせをするつもりだとしても、単純すぎるだろう」
マリン「ちょっと、あんたね」
ホーク「なにかね?」
ジャンヌ「誤解していますよ、ドワーフのこと」
先ほどの牢屋では制止する側に回ったジャンヌが、マリンの代わりにホークに詰め寄りました。
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
アウル「さて、エルフのお嬢さん、ここからは特に静かにしてもらえるかな」
全員が「リーフに言ってるわけじゃない」とハッキリわかりました。
アウル「間もなく、王の御前だ」
石柱が立ち並ぶ神殿の中を全員で進みます。
しばらくすると、一段高くなった台座が見えてきました。
その上に、国王と呼ばれた鳥人はいました。
背中に大きな羽が生えている以外は、人間の青年とそう変わらない見た目です。
高貴な服に身を包んではいますが、台座の上にだらしなく寝転んでいます。
横になり、頬杖をつき、薄ら笑いを浮かべながら9人を見ています。
アウル「国王陛下」
???「おお、待ちくたびれたぞ。さっきから楽しそうな声を聞かせてくれるじゃないか」
言いながら体を起こして、台座の上であぐらをかきました。
アウル「例の砲弾の中にいた者たちです。オーブを見たいのだとか」
???「ほお」
国王と呼ばれた青年は9人を正面から見つめました。
堂々と、というより、ふんぞり返って言いました。
ホーク「私はホーク・アルバトロス14世。この天空に浮かぶ国の王だ」
9人は一礼して、ひとりずつ名を名乗りました。
ホーク「なるほどな。エルフのお嬢さん、このじいさんの相手は大変だったろ?」
ジャンヌ「わかるんですか?私たちとは口を利かなかったことが」
ホーク「この国一番の保守派で有名だからな」
キャッツ「あー!よかった!鳥人族があんなのばっかりだったらどうしようかと思った」
ホーク「だとしても、どうもできんだろう?翼を持たぬ人間などには」
9人は驚きました。
口調は軽いまま、言葉には明らかな侮辱があったからです。
ホーク「それにしてもドワーフどもと来たら……ふふっ、我々に嫌がらせをするつもりだとしても、単純すぎるだろう」
マリン「ちょっと、あんたね」
ホーク「なにかね?」
ジャンヌ「誤解していますよ、ドワーフのこと」
先ほどの牢屋では制止する側に回ったジャンヌが、マリンの代わりにホークに詰め寄りました。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
魔法少女になれたなら【完結済み】
M・A・J・O
ファンタジー
【第5回カクヨムWeb小説コンテスト、中間選考突破!】
【第2回ファミ通文庫大賞、中間選考突破!】
【第9回ネット小説大賞、一次選考突破!】
とある普通の女子小学生――“椎名結衣”はある日一冊の本と出会う。
そこから少女の生活は一変する。
なんとその本は魔法のステッキで?
魔法のステッキにより、強引に魔法少女にされてしまった結衣。
異能力の戦いに戸惑いながらも、何とか着実に勝利を重ねて行く。
これは人間の願いの物語。
愉快痛快なステッキに振り回される憐れな少女の“願い”やいかに――
謎に包まれた魔法少女劇が今――始まる。
・表紙絵はTwitterのフォロワー様より。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる