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第4章 空中都市
第98話
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第98話 事情聴取
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
複数の足音が9人の牢屋に近づいてきました。
牢屋のすぐそばに立っていた衛兵が姿勢を正し、敬礼しました。
彼は型通りの敬礼をしたあと、近づいてきた鳥人たちの内のひとりに目を止め、驚いて姿勢を崩してしまいました。
衛兵「ア、アウル大臣!?わざわざこちらまで?」
アウル「直接確かめたくてな。いい、楽にしなさい」
大臣と呼ばれた鳥人は、小柄なおじいさんでした。
穏やかな口調とは裏腹に、値踏みするような鋭い目で9人を見ます。
高貴な服の背中側からは、まだら模様の羽根が伸びています。
座ってひと休みしようとしていた9人は、結局立ったまま、牢屋の外の鳥人たちと向き合うことになりました。
大臣は9人をひとりずつ、ゆっくりと見て、言いました。
アウル「ふむ……見た目で判断するのはよくないが、国家転覆を企むテロリストには見えんな」
9人は黙っています。
巨大な砲弾で長の城に突っ込んだのですから、反論などできません。
ジャンヌ「あの、説明させてもらえますか?」
アウル「おや?そこの、君はエルフか?」
9人は面食らいました。
ジャンヌの声を大臣は完全に無視したのです。
リーフは、仲間が無視された戸惑いを隠せませんでしたが、ジャンヌがリーフの方を見てうなずいたので、答えることにしました。
リーフ「え、ええ。そうです、けど」
アウル「いったい君たちが何者で、どのような理由で我が国に攻撃をしかけたのか、説明してもらえるかね?」
年老いた鳥人はリーフから目を離しません。
9人全員がわかっていました。
「こいつ、リーフ以外とは話すつもりがない」
マリン「ほぉーん……」
キャッツ「いい度胸してんじゃない」
サリー「マ、マリンちゃん……キャッツちゃん」
ジャンヌ「ふたりとも、気持ちはわかるけど抑えて。ここでこの人たちと喧嘩してちゃ、何にもならないわ」
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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複数の足音が9人の牢屋に近づいてきました。
牢屋のすぐそばに立っていた衛兵が姿勢を正し、敬礼しました。
彼は型通りの敬礼をしたあと、近づいてきた鳥人たちの内のひとりに目を止め、驚いて姿勢を崩してしまいました。
衛兵「ア、アウル大臣!?わざわざこちらまで?」
アウル「直接確かめたくてな。いい、楽にしなさい」
大臣と呼ばれた鳥人は、小柄なおじいさんでした。
穏やかな口調とは裏腹に、値踏みするような鋭い目で9人を見ます。
高貴な服の背中側からは、まだら模様の羽根が伸びています。
座ってひと休みしようとしていた9人は、結局立ったまま、牢屋の外の鳥人たちと向き合うことになりました。
大臣は9人をひとりずつ、ゆっくりと見て、言いました。
アウル「ふむ……見た目で判断するのはよくないが、国家転覆を企むテロリストには見えんな」
9人は黙っています。
巨大な砲弾で長の城に突っ込んだのですから、反論などできません。
ジャンヌ「あの、説明させてもらえますか?」
アウル「おや?そこの、君はエルフか?」
9人は面食らいました。
ジャンヌの声を大臣は完全に無視したのです。
リーフは、仲間が無視された戸惑いを隠せませんでしたが、ジャンヌがリーフの方を見てうなずいたので、答えることにしました。
リーフ「え、ええ。そうです、けど」
アウル「いったい君たちが何者で、どのような理由で我が国に攻撃をしかけたのか、説明してもらえるかね?」
年老いた鳥人はリーフから目を離しません。
9人全員がわかっていました。
「こいつ、リーフ以外とは話すつもりがない」
マリン「ほぉーん……」
キャッツ「いい度胸してんじゃない」
サリー「マ、マリンちゃん……キャッツちゃん」
ジャンヌ「ふたりとも、気持ちはわかるけど抑えて。ここでこの人たちと喧嘩してちゃ、何にもならないわ」
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