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第3章 火山地帯
第94話
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第94話 射出準備
**********
ボルカノ「おい!ひらけ!」
ボルカノが近くに待機していたドワーフに声をかけました。
作業員なのでしょう。彼は大砲のそばの地面に埋め込まれたレバーを、ガチャンと倒しました。
すると、砲身の延長線上、地下から見れば天井ですが、地上から見れば大地が、ゴゴゴゴゴゴと音を立てて、開きはじめたのです。
5分も待たず、円形の穴があきました。
ボルカノ「どうだ!地下と地上をつなぐ射出口が必要なら、大地を開閉式にしてしまう!これがドワーフの誇る技術の結晶だ!」
マリン「おとつい見たわよ」
ボルカノ「なにぃ!?」
リーフ「うん、旅立ちの塔でも、おんなじ開きかただった」
キャッツ「驚くほどじゃないわねー」
ボルカノ「なんだ……つまらん。じゃあ乗れよお前ら早く」
ブラド「雑すぎよ」
ジャンヌ「乗れって、あれ?」
ジャンヌが指さした先には、黒々とした丸い、巨大な玉がありました。
9人全員がゆうに立って入れるほどの大きさです。
ロックス「あぁ、そっちに扉があるだろ」
フィスト「ん?あ、ほんまや」
ロックス「中に入ってみろ」
9人はひとりずつ扉をくぐりました。
すぐに玉のなかは、歓声でいっぱいになりました。
リーフ「すごーい!なにこれ!」
ローズ「全員に座席があるの!?」
サリー「ステキ……」
玉のなかは9人の座席が円形に配置されていました。
全員が向かい合うように作られています。
ロックス「座ったらシートベルトを、まぁそのベルトだ。引っ張って固定しろ。よし。で、さらに安全バーを下ろしてロックしろ」
マリア「もしかして、もう出発?」
ロックス「ん?それでいいんだろ?」
フィスト「待って待って、心の準備が」
サリー「そだ、浮遊石の結晶……用意しなきゃ」
ロックス「その必要はないぞ」
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ボルカノ「おい!ひらけ!」
ボルカノが近くに待機していたドワーフに声をかけました。
作業員なのでしょう。彼は大砲のそばの地面に埋め込まれたレバーを、ガチャンと倒しました。
すると、砲身の延長線上、地下から見れば天井ですが、地上から見れば大地が、ゴゴゴゴゴゴと音を立てて、開きはじめたのです。
5分も待たず、円形の穴があきました。
ボルカノ「どうだ!地下と地上をつなぐ射出口が必要なら、大地を開閉式にしてしまう!これがドワーフの誇る技術の結晶だ!」
マリン「おとつい見たわよ」
ボルカノ「なにぃ!?」
リーフ「うん、旅立ちの塔でも、おんなじ開きかただった」
キャッツ「驚くほどじゃないわねー」
ボルカノ「なんだ……つまらん。じゃあ乗れよお前ら早く」
ブラド「雑すぎよ」
ジャンヌ「乗れって、あれ?」
ジャンヌが指さした先には、黒々とした丸い、巨大な玉がありました。
9人全員がゆうに立って入れるほどの大きさです。
ロックス「あぁ、そっちに扉があるだろ」
フィスト「ん?あ、ほんまや」
ロックス「中に入ってみろ」
9人はひとりずつ扉をくぐりました。
すぐに玉のなかは、歓声でいっぱいになりました。
リーフ「すごーい!なにこれ!」
ローズ「全員に座席があるの!?」
サリー「ステキ……」
玉のなかは9人の座席が円形に配置されていました。
全員が向かい合うように作られています。
ロックス「座ったらシートベルトを、まぁそのベルトだ。引っ張って固定しろ。よし。で、さらに安全バーを下ろしてロックしろ」
マリア「もしかして、もう出発?」
ロックス「ん?それでいいんだろ?」
フィスト「待って待って、心の準備が」
サリー「そだ、浮遊石の結晶……用意しなきゃ」
ロックス「その必要はないぞ」
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