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お熱…は下がったみたいですが…根本的に…間違ってますけど…
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袖を弱く引かれる感覚で急速に意識が浮上していく…それにしても…全身が痛い…
右足も特に…
「んん~体めっちゃ痛い…右足何かしたっけ………。ん?」
こちらを見上げる二つのすみれ色の輝き…
『おばちゃん…だれ?』
どうやら…ミリィちゃんの熱は下がったみたいですが…なにか心にすさんだ風邪を吹かせる一言を聞いたような…?
「オネェちゃんは、お母さんの……なんて言ったらいいのかな…まぁ知り合い?よ。お熱下がったね…よかった‼︎お腹空いてる?」
とりあえず知り合いと言っておこう…まぁ深くは知らない知り合いだけどね…
やたらお姉ちゃんを強調し声をかけてみる。
『お姉ちゃん…喉が渇いた』
どうやら学習能力はあるようだ。頷いて水瓶から水を汲む。
痛みに渋い顔をしていると…どうやらマリアさんが起きたらしい…
『ミリィ‼︎ミリィ‼︎あぁ…治ったなんて…まさか!あぁ女神様‼︎』
もはや半狂乱で嬉し涙を流している…
嬉しそうにしてるところを申し訳ないが…ミリィちゃんに水を渡すと、私は口を開いた。
「ちょっと…間違ってもらっちゃ困りますけど…まだ治ってねぇから。ただ熱が下がっただけだからね?」
「これからが大切なんで…勘違いしないでくださいね」
マリアさん…お願いだから…ぽけっとした顔でこっちみないでくれないかな…。
熱下がっただけだからね。
風邪1日で治らんから!
右足も特に…
「んん~体めっちゃ痛い…右足何かしたっけ………。ん?」
こちらを見上げる二つのすみれ色の輝き…
『おばちゃん…だれ?』
どうやら…ミリィちゃんの熱は下がったみたいですが…なにか心にすさんだ風邪を吹かせる一言を聞いたような…?
「オネェちゃんは、お母さんの……なんて言ったらいいのかな…まぁ知り合い?よ。お熱下がったね…よかった‼︎お腹空いてる?」
とりあえず知り合いと言っておこう…まぁ深くは知らない知り合いだけどね…
やたらお姉ちゃんを強調し声をかけてみる。
『お姉ちゃん…喉が渇いた』
どうやら学習能力はあるようだ。頷いて水瓶から水を汲む。
痛みに渋い顔をしていると…どうやらマリアさんが起きたらしい…
『ミリィ‼︎ミリィ‼︎あぁ…治ったなんて…まさか!あぁ女神様‼︎』
もはや半狂乱で嬉し涙を流している…
嬉しそうにしてるところを申し訳ないが…ミリィちゃんに水を渡すと、私は口を開いた。
「ちょっと…間違ってもらっちゃ困りますけど…まだ治ってねぇから。ただ熱が下がっただけだからね?」
「これからが大切なんで…勘違いしないでくださいね」
マリアさん…お願いだから…ぽけっとした顔でこっちみないでくれないかな…。
熱下がっただけだからね。
風邪1日で治らんから!
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