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とりあえず、お熱下げましょう…か…の前に…

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そうと決まれば善は急げ…だ。
マリアさんと私はマリアさん宅に急ぐことにした。

ミリィちゃんも寒気があるのか、震え始めている。熱が上がってくる予兆だ。


私たちは、マリアさん宅へ急いだ。
マリアさん宅は村のはずれにあるらしい。ちょうど今いるあたりから反対側のようで…少し距離を歩いた。


道すがら、井戸らしきものがあった。それにしても…この村…

「なんか…臭い…この辺り…」


下水でも溢れたのだろうか…汚臭がものすごい…家が多いあたりを過ぎると…臭いは少しましになったようだった。


マリアさん宅に到着。石造りの家だった。扉と呼ぶには少し粗末なそれを明けて中へと入り………驚愕した…。

「はっ……?」

なんと…床は土がむき出しで、藁が一部に敷いてあり、暖をとるためか、調理にも使うのか…かまどとも呼べないかまどには墨だらけ…

部屋の隅には穴が掘られ、汚臭を放つ…窓が小さく…空気は淀んでいた…

「これ…家?…ここに住んでるの?」


家と呼ぶには劣悪な環境…

どうやら…ミリィちゃんの風邪を治すのと同時進行で…仕事がたくさんみたいです…



私は…マリアさんにまず声をかけた。

「マリアさん、このうちに布団はありますか?」

「フトン?寝床はそこですけど…」

………。

予測どうり藁を指差すマリアさん…。


私はとりあえず、ミリィちゃんにありったけの藁を敷いた上にひとまず寝てもらい、あるだけの布をかけるように指示した…。


「ひとまず…窓全開で…換気しましょうか…」


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