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あのー…ちょっとよろしいでしょうか…
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私が、風邪でただ熱が出ているだけなのでは?と悩んでいると…
『あんた!ほら、そこのあんただよ!変な格好の。あんたいつからそこにいるんだい‼︎というか…誰だい?見かけない顔だけどどこから来たんだい』
どうやら、中年のおばさんが私に話しかけているらしい。
一斉に他の村人も私を見る。
冷たい得体の知れないものを見るような視線がたくさん刺さる。
「わたし…わたしは、看護師で新名涼と言います。仕事帰りに気がついたら向こうの草原にいて…というかここどこですか?日本、ですよね…?」
とわたしが尋ねると、中年のおばさんは吠えるように叫んだ。
『ニホン?ニイナリョウ?カンゴシ?聞いたことないね!こっちは今疫神騒ぎで大変なんだ!どっから来たのか知らないが、キミが悪いから出て行っておくれ。こっちは神上がりの支度もしなきゃならないしね』
おばさんが叫ぶと、女性の泣き声が大きくなった。
「へ?日本知らない?意味わかんない…。どゆこと?まさかあたし、どっかの国に拉致られたとか?」
わたしは混乱していたが、それ以上に気になっていた事を問いかけた。
「神上がり?ってなんですか?ていうかその子、風邪なのに休ませなくていいんですか?病院連れて行かないと。解熱剤もらった方が良くないですか?」
「お熱あげすぎると体に負担かかりますから治るの遅くなりますよ?」
なんだろう、さっきより視線が痛いのですが…。
『あんた!神上がりを知らないって…‼︎‼︎しかも、今なんて言ったんだい。この病が治るものか‼︎デタラメ言うんじゃないよ‼︎‼︎』
「いやいや。治るから。てか、ただの風邪だから、見た感じ。」
ムッとして、つい腹黒が顔を出す。
泣いていた母親らしき人がものすごい勢いで寄って来た。
『治せる?治せるって言ったんですか?いま‼︎助けて‼︎‼︎娘を助けてください‼︎』
えーと…なんか、必死すぎて目が怖いんですけど…。
『あんた!ほら、そこのあんただよ!変な格好の。あんたいつからそこにいるんだい‼︎というか…誰だい?見かけない顔だけどどこから来たんだい』
どうやら、中年のおばさんが私に話しかけているらしい。
一斉に他の村人も私を見る。
冷たい得体の知れないものを見るような視線がたくさん刺さる。
「わたし…わたしは、看護師で新名涼と言います。仕事帰りに気がついたら向こうの草原にいて…というかここどこですか?日本、ですよね…?」
とわたしが尋ねると、中年のおばさんは吠えるように叫んだ。
『ニホン?ニイナリョウ?カンゴシ?聞いたことないね!こっちは今疫神騒ぎで大変なんだ!どっから来たのか知らないが、キミが悪いから出て行っておくれ。こっちは神上がりの支度もしなきゃならないしね』
おばさんが叫ぶと、女性の泣き声が大きくなった。
「へ?日本知らない?意味わかんない…。どゆこと?まさかあたし、どっかの国に拉致られたとか?」
わたしは混乱していたが、それ以上に気になっていた事を問いかけた。
「神上がり?ってなんですか?ていうかその子、風邪なのに休ませなくていいんですか?病院連れて行かないと。解熱剤もらった方が良くないですか?」
「お熱あげすぎると体に負担かかりますから治るの遅くなりますよ?」
なんだろう、さっきより視線が痛いのですが…。
『あんた!神上がりを知らないって…‼︎‼︎しかも、今なんて言ったんだい。この病が治るものか‼︎デタラメ言うんじゃないよ‼︎‼︎』
「いやいや。治るから。てか、ただの風邪だから、見た感じ。」
ムッとして、つい腹黒が顔を出す。
泣いていた母親らしき人がものすごい勢いで寄って来た。
『治せる?治せるって言ったんですか?いま‼︎助けて‼︎‼︎娘を助けてください‼︎』
えーと…なんか、必死すぎて目が怖いんですけど…。
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