妊娠シリーズ

夏時間

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出会い編

第3話:妊娠…衝撃の出会い!~その3

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 ウギャ―――――――――ッ!!!痛い!痛いよ!歯が手に刺さってる!手から血がどくどく溢れてるっ!どうしよう!どうしよう!!と、とにかくなんとか 手をなんとかしなきゃ!

 私は噛まれていない方の腕で、彼の毛だらけの首を掴みそして木から引きづり降ろした。そして彼を説得したの。

「ダメ!いい子だか ら、そんなおいたしちゃ!」

 だけど彼は聞かない。いつまでも口から手を放さない。

 しょうがないから、私力一杯彼を殴ったの。バキッ!ガス!ベキッ! って骨が折れるぐらいメッチャ殴ったの。そしたら彼はウキャ――ッ!と奇声を上げながら私から口を放すとすぐに逃げようとした。

 私は彼に言ったの。

「アナタは独りぼっちで寂しかったんだよね。だからあんなことをしたんだよね。わかってるから、私わかってるから…」

 でも彼は私を信用してくれない。目を剥き毛を逆立て歯を見せながら私を威嚇する。

 可哀想…どうしてそんなに人を信用できなくなったの?きっと日本で働くことが出来なかったんだわ。だって彼見た目が かなり変わっているし…

 でも許せない!彼をここまで歪ませたこの国が許せない!こんな天使のような目をした彼をここまで追い詰めるなんて!

  

 と、そこにお巡りさんが自転車に乗って来たの。

「さっき、ここで女性の叫び声がしたって通報がきたのですが…ってあなたでしょ!その手はどうしたんですか? 血だらけで大変だ!今すぐ手当てをしなければ!」

 と、言いながらお巡りさんが私のほうに歩いてくると、歯をむき出して毛を逆立てながら威嚇している彼を見つけてこう言ったの。 

「コイツですね。あなたを襲ったのは。多分動物園から逃げ出したんでしょう。すぐに捕まえますね!」 

 ……酷い。彼を動物扱いするなんて!



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