271 / 276
再臨譚
56、悪魔は怒り吠える
しおりを挟む
「神に呪われている? いったい、何を言っているんだ、お前は?」
バフォメットが叫んだ言葉に、光は首をかしげながら問いかける。
一般的に、神という存在は人々を祝福こそすれ、呪いをかけることなどしない。
むしろ、目の前にいる悪魔こそ、人間に呪いをかける存在である。
だが、護と月美は、その言葉を理解できてしまった。
「神は人間を呪っているか。言い得て妙だな」
「そうだね。確かに、人間は呪われてるのかもしれない」
「なっ?!」
「って、お前たちも何を言ってるんだ?!」
二人の言葉に、光と満は驚愕の声をあげる。
一方、自分と同じ考えを持つ人間が目の前にいるとは思いもしなかったバフォメットは、その目を細めながら問いかけてきた。
「では、何を根拠にそう思われるのですかな?」
どうやら、少しばかり冷静さを取り戻したようだ。
先ほどまでの乱暴な口調ではなく、初めてであった時のようなに丁寧な口調に戻っている。
そのことに気づいていないのか、それとも気づいていて無視しているのか。
護は淡々とした様子でバフォメットの問いかけに、答えを返していた。
「人間は言葉を使って名前を付けずにはいられないからな」
「ちょっと待て! 名付けずにいられないことが、なぜ呪われていることにつながる?」
「わからねぇか?」
「あぁ、わからん」
突然、口をはさんできた光に聞き返した。
だが即座に、考える素振りすら見せずに返された答えに、護はため息をつく。
「花や木が出している空気。俺たちをそれを『香り』とか『匂い』とか名前を付けてるだろ?」
「あ、あぁ」
「ですが、あなた方人間以外の獣はどうでしょうな? その空気を『匂い』や『香り』として認識しているのでしょうか?」
「そ、それは……」
バフォメットの問いかけに、光は言葉を詰まらせる。
あくまで自分は人間だ。
動物たちが匂いや音を感じ取り、何を思うかなどわかるわけがない。
その様子を見かねてか、月美がその疑問に答える。
「せいぜい、『あの花から甘い空気が出ている』とか『鼻から感じられる気配』というくらいにしか認識していないかもしれないわね」
「もっと言うならば、物質にしても現象にしても、『名前』を与えられなければ、人間は目の前で起きていること、存在するものを認識することができないでしょう?」
人間が誕生し、『言語』を獲得してからというもの、様々な物体や現象に名前を付けてきた。
だが、仮に今まで名付けられてきた物体や現象に名が付けられていなかったとしたら。
「名前があるから、言葉があるから、私たち人間はこの世界というものを初めて認識できている。そういうことか?」
「そういうことだ。でもって、人間に言葉を与えた存在が、キリスト教的には『神』ということになるんだろうな」
聖書の一節には、『言葉は神であった』というものがある。
古代の人間にとって、言葉とは神であり、それを操るがゆえに人間は『神の子』であると考えたのだろう。
「えぇ。その通りです」
護の言葉に、バフォメットは目を三日月のように細めながら返す。
まるで笑っているようなその表情は、すぐに怒りと呆れに染まる。
「だというのに、人間は自分たちが呪われていることも気づかず、まるで自分たちが神であるかのよう振る舞っている。それだけならまだしも、勝手に我々に名を付け、この世界に拘束したというのに、存在を否定する始末!」
ざわり、と護たちの肌が泡立つ。
それだけの魔力を、バフォメットは怒りに任せてばらまいているのだ。
「名付けるだけならばまだいい! 忘れていくことは致し方ないだろう! だが、否定するとはどういうことだ!! 我々を我々たらしめさせていたのは貴様ら人間の方だろう!!」
『名付け』は霊力や魔力を持たない、普通の人間であっても行うことができる呪術とされる。
ある一つの現象、物質といった存在を、『名前』という記号を付けることで空間的にも時間的にも広く多くの人間に認識させること。
そこに敬いや軽蔑といった感情が込められれば、その存在に対する印象を操作することも可能なのだから、一種の呪詛ともいえよう。
そんな呪詛を、人間は長きにわたり、無自覚にばらまいてきた。
その中には、『非科学的』として存在を否定されている悪魔や精霊、妖も存在している。
――まぁ、そら怒りたくもなるわな
勝手に名前を付けて、存在をこの世界に縛り付けたというのに、自分たちの持つ技術では再現不可能というたった一つの理由で、存在を否定し続けた。
勝手に名前を付けて世界に縛り付けられたというのに、勝手に忘れられてしまう。
そんな理不尽を受け入れることが果たしてできるだろうか。
「淘汰されるだけならばまだいい! だが、『存在を消し去る』ということは訳が違う!!」
「存在は忘却されることで完全なる死を迎える、か」
「仏教やキリスト教でよく言われることだな」
「あぁ」
「ちょっと待って。ということは、人間は無自覚に妖怪や精霊こ死に追いやっているってこと?」
月美の問いかけに答えを返すものは、誰一人としていなかった。
命を奪うこと、それは死という『穢れ』を生み出す行為だ。
神道において、『穢れ』は『気枯れ』であり、気力が枯れるということ。
信仰の自由を謳い、宗教には無頓着である日本であっても、生きとし生けるものを死に追いやることは忌避する傾向にある理由は、精神の根底に神道の考えが根付いているためだろう。
だが、無自覚とはいえ、神道において最も忌避するべき穢れを呼ぶ行動を、多くの人間が行ってきていた。
そのことに、月美はショックを隠せなかったようだ。
バフォメットが叫んだ言葉に、光は首をかしげながら問いかける。
一般的に、神という存在は人々を祝福こそすれ、呪いをかけることなどしない。
むしろ、目の前にいる悪魔こそ、人間に呪いをかける存在である。
だが、護と月美は、その言葉を理解できてしまった。
「神は人間を呪っているか。言い得て妙だな」
「そうだね。確かに、人間は呪われてるのかもしれない」
「なっ?!」
「って、お前たちも何を言ってるんだ?!」
二人の言葉に、光と満は驚愕の声をあげる。
一方、自分と同じ考えを持つ人間が目の前にいるとは思いもしなかったバフォメットは、その目を細めながら問いかけてきた。
「では、何を根拠にそう思われるのですかな?」
どうやら、少しばかり冷静さを取り戻したようだ。
先ほどまでの乱暴な口調ではなく、初めてであった時のようなに丁寧な口調に戻っている。
そのことに気づいていないのか、それとも気づいていて無視しているのか。
護は淡々とした様子でバフォメットの問いかけに、答えを返していた。
「人間は言葉を使って名前を付けずにはいられないからな」
「ちょっと待て! 名付けずにいられないことが、なぜ呪われていることにつながる?」
「わからねぇか?」
「あぁ、わからん」
突然、口をはさんできた光に聞き返した。
だが即座に、考える素振りすら見せずに返された答えに、護はため息をつく。
「花や木が出している空気。俺たちをそれを『香り』とか『匂い』とか名前を付けてるだろ?」
「あ、あぁ」
「ですが、あなた方人間以外の獣はどうでしょうな? その空気を『匂い』や『香り』として認識しているのでしょうか?」
「そ、それは……」
バフォメットの問いかけに、光は言葉を詰まらせる。
あくまで自分は人間だ。
動物たちが匂いや音を感じ取り、何を思うかなどわかるわけがない。
その様子を見かねてか、月美がその疑問に答える。
「せいぜい、『あの花から甘い空気が出ている』とか『鼻から感じられる気配』というくらいにしか認識していないかもしれないわね」
「もっと言うならば、物質にしても現象にしても、『名前』を与えられなければ、人間は目の前で起きていること、存在するものを認識することができないでしょう?」
人間が誕生し、『言語』を獲得してからというもの、様々な物体や現象に名前を付けてきた。
だが、仮に今まで名付けられてきた物体や現象に名が付けられていなかったとしたら。
「名前があるから、言葉があるから、私たち人間はこの世界というものを初めて認識できている。そういうことか?」
「そういうことだ。でもって、人間に言葉を与えた存在が、キリスト教的には『神』ということになるんだろうな」
聖書の一節には、『言葉は神であった』というものがある。
古代の人間にとって、言葉とは神であり、それを操るがゆえに人間は『神の子』であると考えたのだろう。
「えぇ。その通りです」
護の言葉に、バフォメットは目を三日月のように細めながら返す。
まるで笑っているようなその表情は、すぐに怒りと呆れに染まる。
「だというのに、人間は自分たちが呪われていることも気づかず、まるで自分たちが神であるかのよう振る舞っている。それだけならまだしも、勝手に我々に名を付け、この世界に拘束したというのに、存在を否定する始末!」
ざわり、と護たちの肌が泡立つ。
それだけの魔力を、バフォメットは怒りに任せてばらまいているのだ。
「名付けるだけならばまだいい! 忘れていくことは致し方ないだろう! だが、否定するとはどういうことだ!! 我々を我々たらしめさせていたのは貴様ら人間の方だろう!!」
『名付け』は霊力や魔力を持たない、普通の人間であっても行うことができる呪術とされる。
ある一つの現象、物質といった存在を、『名前』という記号を付けることで空間的にも時間的にも広く多くの人間に認識させること。
そこに敬いや軽蔑といった感情が込められれば、その存在に対する印象を操作することも可能なのだから、一種の呪詛ともいえよう。
そんな呪詛を、人間は長きにわたり、無自覚にばらまいてきた。
その中には、『非科学的』として存在を否定されている悪魔や精霊、妖も存在している。
――まぁ、そら怒りたくもなるわな
勝手に名前を付けて、存在をこの世界に縛り付けたというのに、自分たちの持つ技術では再現不可能というたった一つの理由で、存在を否定し続けた。
勝手に名前を付けて世界に縛り付けられたというのに、勝手に忘れられてしまう。
そんな理不尽を受け入れることが果たしてできるだろうか。
「淘汰されるだけならばまだいい! だが、『存在を消し去る』ということは訳が違う!!」
「存在は忘却されることで完全なる死を迎える、か」
「仏教やキリスト教でよく言われることだな」
「あぁ」
「ちょっと待って。ということは、人間は無自覚に妖怪や精霊こ死に追いやっているってこと?」
月美の問いかけに答えを返すものは、誰一人としていなかった。
命を奪うこと、それは死という『穢れ』を生み出す行為だ。
神道において、『穢れ』は『気枯れ』であり、気力が枯れるということ。
信仰の自由を謳い、宗教には無頓着である日本であっても、生きとし生けるものを死に追いやることは忌避する傾向にある理由は、精神の根底に神道の考えが根付いているためだろう。
だが、無自覚とはいえ、神道において最も忌避するべき穢れを呼ぶ行動を、多くの人間が行ってきていた。
そのことに、月美はショックを隠せなかったようだ。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
司書ですが、何か?
みつまめ つぼみ
ファンタジー
16歳の小さな司書ヴィルマが、王侯貴族が通う王立魔導学院付属図書館で仲間と一緒に仕事を頑張るお話です。
ほのぼの日常系と思わせつつ、ちょこちょこドラマティックなことも起こります。ロマンスはふんわり。
VRMMO RPGで記憶を取り戻す為に覚醒したジョブ【合成士】で冒険する
語黎蒼
ファンタジー
【第1章あらすじ】
事故によって記憶を失ってしまった『日ノ内遊吾』
自分の名前も家族も忘れてしまった遊吾に兄の蒼太と姪のマリアに以前ハマっていたVRMMO RPGの続編をすれば記憶を戻す手掛かりになることができると勧められる
蒼太の提案で遊吾のキャラとマリアのキャラを入れ替えてVRMMO RPGをすることを提案され疑うこともなく入れ替えて、可愛い女の子になって冒険をしながら記憶を取り戻す話。
不登校が久しぶりに登校したらクラス転移に巻き込まれました。
ちょす氏
ファンタジー
あ~めんどくせぇ〜⋯⋯⋯⋯。
不登校生徒である神門創一17歳。高校生である彼だが、ずっと学校へ行くことは決してなかった。
しかし今日、彼は鞄を肩に引っ掛けて今──長い廊下の一つの扉である教室の扉の前に立っている。
「はぁ⋯⋯ん?」
溜息を吐きながら扉を開けたその先は、何やら黄金色に輝いていた。
「どういう事なんだ?」
すると気付けば真っ白な謎の空間へと移動していた。
「神門創一さん──私は神様のアルテミスと申します」
'え?神様?マジで?'
「本来呼ばれるはずでは無かったですが、貴方は教室の半分近く体を入れていて巻き込まれてしまいました」
⋯⋯え?
つまり──てことは俺、そんなくだらない事で死んだのか?流石にキツくないか?
「そんな貴方に──私の星であるレイアースに転移させますね!」
⋯⋯まじかよ。
これは巻き込まれてしまった高校17歳の男がのんびり(嘘)と過ごす話です。
語彙力や文章力が足りていない人が書いている作品の為優しい目で読んでいただけると有り難いです。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです
ほむらさん
ファンタジー
どうやら、人は死ぬと【転生ルーレット】で来世を決めるらしい。
知ったのはもちろん自分が死んで最後の大勝負を挑むことになったからだ。
虫や動物で埋め尽くされた非常に危険なルーレット。
その一発勝負で、幸運にも『ショタ召喚士』を的中させることに成功する。
―――しかし問題はその後だった。
あの野郎、5歳児を原っぱにポイ捨てしやがった!
召喚士うんぬんの前に、まずは一人で異世界を生き抜かねばならなくなったのです。
異世界言語翻訳?そんなもん無い!!
召喚魔法?誰も使い方を教えてくれないからさっぱりわからん!
でも絶体絶命な状況の中、召喚魔法を使うことに成功する。
・・・うん。この召喚魔法の使い方って、たぶん普通と違うよね?
※この物語は基本的にほのぼのしていますが、いきなり激しい戦闘が始まったりもします。
※主人公は自分のことを『慎重な男』と思ってるみたいですが、かなり無茶するタイプです。
※なぜか異世界で家庭用ゲーム機『ファミファミ』で遊んだりもします。
※誤字・脱字、あとルビをミスっていたら、報告してもらえるとすごく助かります。
※登場人物紹介は別ページにあります。『ほむらさん』をクリック!
※毎日が明るくて楽しくてほっこりしたい方向けです。是非読んでみてください!
クーヤ「かわいい召喚獣をいっぱい集めるよ!」
@カクヨム・なろう・ノベルアップ+にも投稿してます。
☆祝・100万文字(400話)達成! 皆様に心よりの感謝を!
人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚
咲良喜玖
ファンタジー
アーリア戦記から抜粋。
帝国歴515年。サナリア歴3年。
新国家サナリア王国は、超大国ガルナズン帝国の使者からの宣告により、国家存亡の危機に陥る。
アーリア大陸を二分している超大国との戦いは、全滅覚悟の死の戦争である。
だからこそ、サナリア王アハトは、帝国に従属することを決めるのだが。
当然それだけで交渉が終わるわけがなく、従属した証を示せとの命令が下された。
命令の中身。
それは、二人の王子の内のどちらかを選べとの事だった。
出来たばかりの国を守るために、サナリア王が判断した人物。
それが第一王子である【フュン・メイダルフィア】だった。
フュンは弟に比べて能力が低く、武芸や勉学が出来ない。
彼の良さをあげるとしたら、ただ人に優しいだけ。
そんな人物では、国を背負うことが出来ないだろうと、彼は帝国の人質となってしまったのだ。
しかし、この人質がきっかけとなり、長らく続いているアーリア大陸の戦乱の歴史が変わっていく。
西のイーナミア王国。東のガルナズン帝国。
アーリア大陸の歴史を支える二つの巨大国家を揺るがす英雄が誕生することになるのだ。
偉大なる人質。フュンの物語が今始まる。
他サイトにも書いています。
こちらでは、出来るだけシンプルにしていますので、章分けも簡易にして、解説をしているあとがきもありません。
小説だけを読める形にしています。
絶対防御とイメージ転送で異世界を乗り切ります
真理亜
ファンタジー
有栖佑樹はアラフォーの会社員、結城亜理須は女子高生、ある日豪雨に見舞われた二人は偶然にも大きな木の下で雨宿りする。
その木に落雷があり、ショックで気を失う。気がついた時、二人は見知らぬ山の中にいた。ここはどこだろう?
と考えていたら、突如猪が襲ってきた。危ない! 咄嗟に亜理須を庇う佑樹。だがいつまで待っても衝撃は襲ってこない。
なんと猪は佑樹達の手前で壁に当たったように気絶していた。実は佑樹の絶対防御が発動していたのだ。
そんな事とは気付かず、当て所もなく山の中を歩く二人は、やがて空腹で動けなくなる。そんな時、亜理須がバイトしていたマッグのハンバーガーを食べたいとイメージする。
すると、なんと亜理須のイメージしたものが現れた。これは亜理須のイメージ転送が発動したのだ。それに気付いた佑樹は、亜理須の住んでいた家をイメージしてもらい、まずは衣食住の確保に成功する。
ホッとしたのもつかの間、今度は佑樹の体に変化が起きて...
異世界に飛ばされたオッサンと女子高生のお話。
☆誤って消してしまった作品を再掲しています。ブックマークをして下さっていた皆さん、大変申し訳ございません。
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
偽りの神人 ~神造七代の反逆と創世~
ゆーにゃん
ファンタジー
高校入学祝いの旅行の帰りに交通事故に遭い怪我を負い、一年遅れで高校生となった逢真夏目。しかし、彼は事故の記憶を奥深くに封じ忘れていた。
あの時、大切な人を護りたいと神に願い望み力を得た。
その者たちを『神殺し』と言う――。
忘れていた記憶が蘇り、神をも殺し得る神殺しとなり契約した神獣のフェンリルと共に戦いの中に身を置く。
全知全能、世界の創造主だった神の一柱が人間を捨て、私利私欲となり人を操り人形とし支配する世界を創造すべく離反し悪神と落ち果てた。
悪神は、星々を我が物にするべく神殺しと呼ばれる存在を生み出し、使徒と呼ばれこちら側に仕える人間に権能の一部を与え量産し神へとぶつけ合わせた。
夏目は、ただ大切な幼なじみであり巫女の雪平美哉を護るべく、フェンリルと共に力を振るうことを決意する。
それぞれが選んだ選択の結果、その行く末に神殺しは神と殺し合うこととなったとしても、悔いのないように生き譲れない想いを胸に命を糧として戦う――。
【少しでも面白いと思ってもらえたのなら作品のお気入り、感想などよろしくお願い致します! 完結まで、お付き合い頂けると幸いです!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる