268 / 276
再臨譚
53、悪魔を前に襲いくる妖たち
しおりを挟む
バフォメットの口から告げられた衝撃の事実を受けて、護たちは驚愕していた。
「さて、それではお話は終わりですかな? 私はかのお方を呼び出すために儀式に集中しなければなりませんので」
「いや、俺たちの目的をわかってて言ってるだろ、それ」
「えぇ。ですが、あえて問いかけることが形式美というものでしょう? まぁ、答えはわかりきっているのですが」
バフォメットはその瞳を三日月のように細めながら、護の言葉に返してくる。
顔が完全に黒山羊のそれであるため、感情を読むことはできないが、どうやら笑っているらしいということは理解できた。
「なら、こちらの返答もわかっているのだろう?」
「それを問いかけるというのは、無粋というものでは?」
「そう返すってことは、わかってんだな」
護のその一言を合図に、光と満は拳銃の引き金に指をかけ、月美は鏡を取り出し、鏡面をバフォメットに向けた。
するとバフォメットはため息をつき。
「やれやれ、結局、こういうことになるわけですね」
残念そうにつぶやき、右手を掲げ、指をはじいた。
それを合図に、どこに姿を隠していたのか、護たちの周囲を妖や悪魔が無数の囲んだ。
「ならば、抵抗させていただきます。この数を相手に、あなたがたはどこまで耐えられますかな?」
「キエェェェェェッ!!」
「グルアァァァァッ!!」
魔法陣の方へバフォメットが振り向くと同時に、周囲にいた妖たちが咆哮をあげながら、護たちに向かって飛びかかってきた。
「禁っ!」
「臨める兵闘う者、皆陣列れて前に在り!」
月美が言霊で障壁を築くと同時に、護が九字を唱える。
二人の声に重なり、拳銃の発砲音が響くと、妖たちは次々に倒れ、動かなくなっていった。
所詮、数だけが集まった烏合の衆であるため、護たちは危なげもなく対処していたのだが、圧倒的兵力差から徐々に押されていく。
「さすがにまずいか?」
「徒党を組まれていないだけまだましだが、こう数が多いとな!」
「どうにかすることはできない?」
「どうにかって言われてもなぁ!!」
「雷神召喚でも、怨敵調伏でもなんでも構わん! 何か手はないのか?!」
「いきなり無茶ぶりだな!!」
よほど切羽詰まっているのか、光も満も、この状況を打開するための手段が浮かんでこないようだ。
さすがに無茶ぶりが過ぎることに、護は怒りを通り越して呆れたような声で反論する。
だが、いつまでもそんなやりとりを続けているわけにもいかないことは、護とて百も承知だ。
――これだけの数を一気に相手できるような手段なんて、そうそうすぐに浮かんでくるもんでもないぞ……
なおも向かってくる妖たちに対処しながら、護は必死に思考を巡らせる。
霊力の消耗がそれなりに小さく、かつ一度に多くの妖を一気に浄化できるような術がないか。
今まで身に着けてきた知識を総動員させ、必死に考えている中で、一つの術の存在を思い出した。
――いや、あれがある!
その術を思い出した瞬間、護は術の準備をしながら光と満に声をかけた。
「賀茂! 芦屋! どっちでもいい、ライターか何か持ってないか?!」
「あるにはあるが、どうするつもりだ?!」
「さっきから振られてる無茶ぶりをどうにかできるかもしれん!!」
「そんなことできるの?!」
「確証はない。けどやるだけやってやる!」
「そういうことなら、頼んだ!!」
月美の問いかけに返した護の答えに、光は持ってきていたライターを投げつけた。
それを両手で受け止めると、ライターの火をつけ、ポーチから取り出した一枚の呪符に炎を近づけていく。
当然、炎は呪符に移り、チロチロと紙をなめ始める。
完全に燃え尽きてしまう前に、護は燃えている呪符を樹木に似た妖に向かって投げつけた。
「ギィィィッ??!!」
当然、妖に炎が燃え移り、妖は苦し気な悲鳴を上げる。
「悪いが、そのまま燃えててくれ」
だが、護はそんな悲鳴を気にすることなく、両手で印を結び、大きく息を吸い込み。
「ノウマク、サラバ、タタギャテイビャク、サラバボッケイビャク、サラバタ、タラタ、センダマカロシャダ……」
不動明王の火界咒を一気に唱え揚げる。
その瞬間、妖に燃え移った炎が勢いを増し、周囲にいたほかの悪魔や妖たちに燃え移っていき、その場は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
「す、すごい……」
「ただのライターの火からここまでの炎を広げるとは」
「だが、選択は間違いではないようだ」
見てみろ、と唖然としている満に光は指さす。
指さすその先では、数百はいたのではないかと思われる妖や悪魔たちの群れが、次々に炎に巻かれていた。
その光景に、満は疑問を覚え、光に問いかける。
「悪魔もあの場にいたんじゃないのか?」
「あぁ。本来なら、不動明王がどうこうできる存在じゃない、と思う」
「なら、なぜ彼らも火界咒の炎に巻かれているんだ?」
「おそらくだが、不動明王咒の力が作用しているのは、彼らが『悪魔』だからだろうな」
「いや、だから」
「一口に『悪魔』と言っても、西洋と東洋では概念が違う。だが、悪魔が『悪しき魔物』であるということは同じだろう?」
古今東西、火には浄化の力があり、悪魔もまた、人をたぶらかし道を外させようとする存在という共通の認識が存在している。
その認識を利用して、この場にいる人外の化け物たちを一掃したようだ。
博打に近い策ではあったが、どうにかうまくいったことに、護は安堵のため息をついていた。
だが、その威力はすさまじく。
「オン、ヒラヒラ、ケン、ヒラ、ケンナウ、ソワカ!」
「オン、ヒラヒラ、ケン、ヒラ、ケンナウ、ソワカ!」
光と満が同時に秋葉権現の真言を唱え、火伏の祈祷を行わなければ、自分たちも被害を受けるほどであった。
「さて、それではお話は終わりですかな? 私はかのお方を呼び出すために儀式に集中しなければなりませんので」
「いや、俺たちの目的をわかってて言ってるだろ、それ」
「えぇ。ですが、あえて問いかけることが形式美というものでしょう? まぁ、答えはわかりきっているのですが」
バフォメットはその瞳を三日月のように細めながら、護の言葉に返してくる。
顔が完全に黒山羊のそれであるため、感情を読むことはできないが、どうやら笑っているらしいということは理解できた。
「なら、こちらの返答もわかっているのだろう?」
「それを問いかけるというのは、無粋というものでは?」
「そう返すってことは、わかってんだな」
護のその一言を合図に、光と満は拳銃の引き金に指をかけ、月美は鏡を取り出し、鏡面をバフォメットに向けた。
するとバフォメットはため息をつき。
「やれやれ、結局、こういうことになるわけですね」
残念そうにつぶやき、右手を掲げ、指をはじいた。
それを合図に、どこに姿を隠していたのか、護たちの周囲を妖や悪魔が無数の囲んだ。
「ならば、抵抗させていただきます。この数を相手に、あなたがたはどこまで耐えられますかな?」
「キエェェェェェッ!!」
「グルアァァァァッ!!」
魔法陣の方へバフォメットが振り向くと同時に、周囲にいた妖たちが咆哮をあげながら、護たちに向かって飛びかかってきた。
「禁っ!」
「臨める兵闘う者、皆陣列れて前に在り!」
月美が言霊で障壁を築くと同時に、護が九字を唱える。
二人の声に重なり、拳銃の発砲音が響くと、妖たちは次々に倒れ、動かなくなっていった。
所詮、数だけが集まった烏合の衆であるため、護たちは危なげもなく対処していたのだが、圧倒的兵力差から徐々に押されていく。
「さすがにまずいか?」
「徒党を組まれていないだけまだましだが、こう数が多いとな!」
「どうにかすることはできない?」
「どうにかって言われてもなぁ!!」
「雷神召喚でも、怨敵調伏でもなんでも構わん! 何か手はないのか?!」
「いきなり無茶ぶりだな!!」
よほど切羽詰まっているのか、光も満も、この状況を打開するための手段が浮かんでこないようだ。
さすがに無茶ぶりが過ぎることに、護は怒りを通り越して呆れたような声で反論する。
だが、いつまでもそんなやりとりを続けているわけにもいかないことは、護とて百も承知だ。
――これだけの数を一気に相手できるような手段なんて、そうそうすぐに浮かんでくるもんでもないぞ……
なおも向かってくる妖たちに対処しながら、護は必死に思考を巡らせる。
霊力の消耗がそれなりに小さく、かつ一度に多くの妖を一気に浄化できるような術がないか。
今まで身に着けてきた知識を総動員させ、必死に考えている中で、一つの術の存在を思い出した。
――いや、あれがある!
その術を思い出した瞬間、護は術の準備をしながら光と満に声をかけた。
「賀茂! 芦屋! どっちでもいい、ライターか何か持ってないか?!」
「あるにはあるが、どうするつもりだ?!」
「さっきから振られてる無茶ぶりをどうにかできるかもしれん!!」
「そんなことできるの?!」
「確証はない。けどやるだけやってやる!」
「そういうことなら、頼んだ!!」
月美の問いかけに返した護の答えに、光は持ってきていたライターを投げつけた。
それを両手で受け止めると、ライターの火をつけ、ポーチから取り出した一枚の呪符に炎を近づけていく。
当然、炎は呪符に移り、チロチロと紙をなめ始める。
完全に燃え尽きてしまう前に、護は燃えている呪符を樹木に似た妖に向かって投げつけた。
「ギィィィッ??!!」
当然、妖に炎が燃え移り、妖は苦し気な悲鳴を上げる。
「悪いが、そのまま燃えててくれ」
だが、護はそんな悲鳴を気にすることなく、両手で印を結び、大きく息を吸い込み。
「ノウマク、サラバ、タタギャテイビャク、サラバボッケイビャク、サラバタ、タラタ、センダマカロシャダ……」
不動明王の火界咒を一気に唱え揚げる。
その瞬間、妖に燃え移った炎が勢いを増し、周囲にいたほかの悪魔や妖たちに燃え移っていき、その場は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
「す、すごい……」
「ただのライターの火からここまでの炎を広げるとは」
「だが、選択は間違いではないようだ」
見てみろ、と唖然としている満に光は指さす。
指さすその先では、数百はいたのではないかと思われる妖や悪魔たちの群れが、次々に炎に巻かれていた。
その光景に、満は疑問を覚え、光に問いかける。
「悪魔もあの場にいたんじゃないのか?」
「あぁ。本来なら、不動明王がどうこうできる存在じゃない、と思う」
「なら、なぜ彼らも火界咒の炎に巻かれているんだ?」
「おそらくだが、不動明王咒の力が作用しているのは、彼らが『悪魔』だからだろうな」
「いや、だから」
「一口に『悪魔』と言っても、西洋と東洋では概念が違う。だが、悪魔が『悪しき魔物』であるということは同じだろう?」
古今東西、火には浄化の力があり、悪魔もまた、人をたぶらかし道を外させようとする存在という共通の認識が存在している。
その認識を利用して、この場にいる人外の化け物たちを一掃したようだ。
博打に近い策ではあったが、どうにかうまくいったことに、護は安堵のため息をついていた。
だが、その威力はすさまじく。
「オン、ヒラヒラ、ケン、ヒラ、ケンナウ、ソワカ!」
「オン、ヒラヒラ、ケン、ヒラ、ケンナウ、ソワカ!」
光と満が同時に秋葉権現の真言を唱え、火伏の祈祷を行わなければ、自分たちも被害を受けるほどであった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
ドラゴンなのに飛べません!〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜
藤*鳳
ファンタジー
人間としての寿命を終えて、生まれ変わった先が...。
なんと異世界で、しかもドラゴンの子供だった。
しかしドラゴンの中でも小柄で、翼も小さいため空を飛ぶことができない。
しかも断片的にだが、前世の記憶もあったのだ。
人としての人生を終えて、次はドラゴンの子供として生まれた主人公。
色んなハンデを持ちつつも、今度はどんな人生を送る事ができるのでしょうか?
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
異世界でフローライフを 〜誤って召喚されたんだけど!〜
はくまい
ファンタジー
ひょんなことから異世界へと転生した少女、江西奏は、全く知らない場所で目が覚めた。
目の前には小さなお家と、周囲には森が広がっている。
家の中には一通の手紙。そこにはこの世界を救ってほしいということが書かれていた。
この世界は十人の魔女によって支配されていて、奏は最後に召喚されたのだが、宛先に奏の名前ではなく、別の人の名前が書かれていて……。
「人違いじゃないかー!」
……奏の叫びももう神には届かない。
家の外、柵の向こう側では聞いたこともないような獣の叫ぶ声も響く世界。
戻る手だてもないまま、奏はこの家の中で使えそうなものを探していく。
植物に愛された奏の異世界新生活が、始まろうとしていた。
収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい
三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです
無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す!
無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!
兎人ちゃんと異世界スローライフを送りたいだけなんだが
アイリスラーメン
ファンタジー
黒髪黒瞳の青年は人間不信が原因で仕事を退職。ヒキニート生活が半年以上続いたある日のこと、自宅で寝ていたはずの青年が目を覚ますと、異世界の森に転移していた。
右も左もわからない青年を助けたのは、垂れたウサ耳が愛くるしい白銀色の髪をした兎人族の美少女。
青年と兎人族の美少女は、すぐに意気投合し共同生活を始めることとなる。その後、青年の突飛な発想から無人販売所を経営することに。
そんな二人に夢ができる。それは『三食昼寝付きのスローライフ』を送ることだ。
青年と兎人ちゃんたちは苦難を乗り越えて、夢の『三食昼寝付きのスローライフ』を実現するために日々奮闘するのである。
三百六十五日目に大戦争が待ち受けていることも知らずに。
【登場人物紹介】
マサキ:本作の主人公。人間不信な性格。
ネージュ:白銀の髪と垂れたウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。恥ずかしがり屋。
クレール:薄桃色の髪と左右非対称なウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。人見知り。
ダール:オレンジ色の髪と短いウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。お腹が空くと動けない。
デール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。
ドール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。
ルナ:イングリッシュロップイヤー。大きなウサ耳で空を飛ぶ。実は幻獣と呼ばれる存在。
ビエルネス:子ウサギサイズの妖精族の美少女。マサキのことが大好きな変態妖精。
ブランシュ:外伝主人公。白髪が特徴的な兎人族の女性。世界を守るために戦う。
【お知らせ】
◆2021/12/09:第10回ネット小説大賞の読者ピックアップに掲載。
◆2022/05/12:第10回ネット小説大賞の一次選考通過。
◆2022/08/02:ガトラジで作品が紹介されました。
◆2022/08/10:第2回一二三書房WEB小説大賞の一次選考通過。
◆2023/04/15:ノベルアッププラス総合ランキング年間1位獲得。
◆2023/11/23:アルファポリスHOTランキング5位獲得。
◆自費出版しました。メルカリとヤフオクで販売してます。
※アイリスラーメンの作品です。小説の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
公爵家に生まれて初日に跡継ぎ失格の烙印を押されましたが今日も元気に生きてます!
小択出新都
ファンタジー
異世界に転生して公爵家の娘に生まれてきたエトワだが、魔力をほとんどもたずに生まれてきたため、生後0ヶ月で跡継ぎ失格の烙印を押されてしまう。
跡継ぎ失格といっても、すぐに家を追い出されたりはしないし、学校にも通わせてもらえるし、15歳までに家を出ればいいから、まあ恵まれてるよね、とのんきに暮らしていたエトワ。
だけど跡継ぎ問題を解決するために、分家から同い年の少年少女たちからその候補が選ばれることになり。
彼らには試練として、エトワ(ともたされた家宝、むしろこっちがメイン)が15歳になるまでの護衛役が命ぜられることになった。
仮の主人というか、実質、案山子みたいなものとして、彼らに護衛されることになったエトワだが、一癖ある男の子たちから、素直な女の子までいろんな子がいて、困惑しつつも彼らの成長を見守ることにするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる