234 / 276
再臨譚
19、不信に思う友人はいるようで
しおりを挟む
『幻想召喚物語』のことを清と明美の二人から聞いた護と月美だったが、二人ともアプリゲームにはあまり興味が持っていない上に、そもそも普段の勉強に加え、術者としての修行もしなければならないため、手を出すことはなかった。
だが、噂になっていることと、最新のアップデートで使うことができるようになる新要素に興味を持ったクラスメイトは多くいるようで、アップデートのメンテナンスが完了されたことを機に、インストールしたという話がちらほらと聞こえてくるようになった。
その様子に、護と月美はうすら寒いものを感じ取り、思わず。
「すごい人気だな、あのゲーム」
「そうだね。なんか怖いくらい」
と互いに口にしていた。
その言葉が聞こえてきたのか、近くにいた佳代が首をかしげながら問いかけてくる。
「え?何が??」
「ほら、この間、明美と勘解由小路くんが話してくれたアプリゲーム」
「あぁ、あれのことね?確かにすごいよね」
「って、吉田はやってないのか?」
月美の言葉に同意はするが、まるで興味がなさそうな態度に護は首をかしげながら問いかけた。
すると、問いかけられた当の本人は苦笑を浮かべ。
「あぁ、うん……なんか、ちょっとやる気になれなくて」
とあいまいな返事をした。
理由は自分でもわからないらしいが、なんとなく、嫌なものを感じているらしい。
「なんというか、あんまり関わっちゃいけないような気がするの」
「勘、ってこと?」
「うん……けど、なんだか無視しちゃいけないような気がして。こういう感覚、何度かあったから」
佳代は昨年の夏ごろ、蘆屋道満の『遊び』で、生成りと呼ばれる鬼になってしまったことがある。
護の尽力により、どうにか人間に戻ることができはしたが、その時の名残のようなものがまだあるらしい。
いじめられていた経験も相まってか、特に自分に対して危害を加えようとする存在、あるいは危険な目に遭うかもしれない場所を事前に察知できるようになっていたらしい。
具体的なことは話してはいないのだが、実際に避けて通った場所で事故が発生したことが何度かあったそうだ。
そういった場所に通りかかったり、そういう人間が近くにいると佳代は胸に表現しがたい、ざわざわした何かを感じるのだという。
そして、今回もその感覚を覚えたのだとか。
「いや、多分、それで正解だと思う」
「そうかな?」
「勘って言うのは、言わば積み重ねた経験から出てくる閃きだから。佳代が『ここは危ない』とか『苦手な人がいる』って感じるのも、その経験からなんだと思うよ?」
「……わかった。二人がそういうなら、このアプリには関わらないことにする」
いじめられていた現場を助けられた、ということもあるのか、佳代は二人の言葉を全面的に信用することにしたようだ。
仮に、佳代が二人のその言葉を信じずに、所詮は勘でしかないから、とアプリをダウンロードしたとしても、少なくとも護は佳代の選択を尊重し、それ以上は何も言うつもりはなかった。
だが、自分の忠告を受け入れてくれたことがうれしかったのか、護の頬は少しばかり緩んでいるようだ。
むろん、それを見逃す月美ではない。
「あれ?護。もしかして、いま笑った?」
「なんのことかな?」
「あ、ごまかしてる。佳代もそう思うよね?」
「え?」
護がごまかそうとしている様子に、月美は笑みを浮かべながら佳代に話題を振ってきた。
急に話題を振られた佳代は困惑した様子を見せ、首をかしげながら。
「え、えっと……ど、どうなのかな?」
と、あいまいな返事をしていた。
その返しに、月美は意地悪な笑みを浮かべながら、さらに佳代を困らせていた。
なおも翻弄されている佳代に助け舟を出したのは。
「月美、それくらいにしといてやれ」
「はーい」
護だった。
もっとも、護も月美が佳代で遊んでいるということはわかっているのだが、このままではやりすぎていじめとそう変わりないことになってしまう。
からかっている月美自身もそれはわかっているだろうが、護は彼女が行き過ぎることのないよう、止めに入ったのだ。
月美も、それがちょうどいいタイミングとなったようで、案外、素直にからかうのをやめた。
その上で。
「ごめんね、佳代。思わずからかっちゃって」
と、佳代に向かって両手を合わせて謝罪してきた。
さすがにここまでされてしまっては、佳代もさすがに。
「う、ううん。大丈夫、月美がからかってるだけで、いじめようとか思ってないのは、わかってるから」
謝罪を受け入れるしかなかった。
もっとも、月美はあくまでも遊びの範囲内で自分のことをからかっているだけであり、自分を害するつもりはまったくないことは佳代も理解している。
もし、本気で自分をいじめようとしている人間が相手であれば、こうもあっさりと謝罪を受け入れはしない。
その様子を見ながら。
――これが清だったら、謝罪もしなかったんだろうな。ほんと、こいつらの爪の垢を煎じて飲んでほしいよ
と、普段から腹の立つ絡み方をしてくるくせに謝罪の一つもしない清に対し、心中で文句を呟く護であった。
なお、清の心に届くことはないためか、口に出して聞かせることは無駄と諦めているのはいうまでもない。
だが、噂になっていることと、最新のアップデートで使うことができるようになる新要素に興味を持ったクラスメイトは多くいるようで、アップデートのメンテナンスが完了されたことを機に、インストールしたという話がちらほらと聞こえてくるようになった。
その様子に、護と月美はうすら寒いものを感じ取り、思わず。
「すごい人気だな、あのゲーム」
「そうだね。なんか怖いくらい」
と互いに口にしていた。
その言葉が聞こえてきたのか、近くにいた佳代が首をかしげながら問いかけてくる。
「え?何が??」
「ほら、この間、明美と勘解由小路くんが話してくれたアプリゲーム」
「あぁ、あれのことね?確かにすごいよね」
「って、吉田はやってないのか?」
月美の言葉に同意はするが、まるで興味がなさそうな態度に護は首をかしげながら問いかけた。
すると、問いかけられた当の本人は苦笑を浮かべ。
「あぁ、うん……なんか、ちょっとやる気になれなくて」
とあいまいな返事をした。
理由は自分でもわからないらしいが、なんとなく、嫌なものを感じているらしい。
「なんというか、あんまり関わっちゃいけないような気がするの」
「勘、ってこと?」
「うん……けど、なんだか無視しちゃいけないような気がして。こういう感覚、何度かあったから」
佳代は昨年の夏ごろ、蘆屋道満の『遊び』で、生成りと呼ばれる鬼になってしまったことがある。
護の尽力により、どうにか人間に戻ることができはしたが、その時の名残のようなものがまだあるらしい。
いじめられていた経験も相まってか、特に自分に対して危害を加えようとする存在、あるいは危険な目に遭うかもしれない場所を事前に察知できるようになっていたらしい。
具体的なことは話してはいないのだが、実際に避けて通った場所で事故が発生したことが何度かあったそうだ。
そういった場所に通りかかったり、そういう人間が近くにいると佳代は胸に表現しがたい、ざわざわした何かを感じるのだという。
そして、今回もその感覚を覚えたのだとか。
「いや、多分、それで正解だと思う」
「そうかな?」
「勘って言うのは、言わば積み重ねた経験から出てくる閃きだから。佳代が『ここは危ない』とか『苦手な人がいる』って感じるのも、その経験からなんだと思うよ?」
「……わかった。二人がそういうなら、このアプリには関わらないことにする」
いじめられていた現場を助けられた、ということもあるのか、佳代は二人の言葉を全面的に信用することにしたようだ。
仮に、佳代が二人のその言葉を信じずに、所詮は勘でしかないから、とアプリをダウンロードしたとしても、少なくとも護は佳代の選択を尊重し、それ以上は何も言うつもりはなかった。
だが、自分の忠告を受け入れてくれたことがうれしかったのか、護の頬は少しばかり緩んでいるようだ。
むろん、それを見逃す月美ではない。
「あれ?護。もしかして、いま笑った?」
「なんのことかな?」
「あ、ごまかしてる。佳代もそう思うよね?」
「え?」
護がごまかそうとしている様子に、月美は笑みを浮かべながら佳代に話題を振ってきた。
急に話題を振られた佳代は困惑した様子を見せ、首をかしげながら。
「え、えっと……ど、どうなのかな?」
と、あいまいな返事をしていた。
その返しに、月美は意地悪な笑みを浮かべながら、さらに佳代を困らせていた。
なおも翻弄されている佳代に助け舟を出したのは。
「月美、それくらいにしといてやれ」
「はーい」
護だった。
もっとも、護も月美が佳代で遊んでいるということはわかっているのだが、このままではやりすぎていじめとそう変わりないことになってしまう。
からかっている月美自身もそれはわかっているだろうが、護は彼女が行き過ぎることのないよう、止めに入ったのだ。
月美も、それがちょうどいいタイミングとなったようで、案外、素直にからかうのをやめた。
その上で。
「ごめんね、佳代。思わずからかっちゃって」
と、佳代に向かって両手を合わせて謝罪してきた。
さすがにここまでされてしまっては、佳代もさすがに。
「う、ううん。大丈夫、月美がからかってるだけで、いじめようとか思ってないのは、わかってるから」
謝罪を受け入れるしかなかった。
もっとも、月美はあくまでも遊びの範囲内で自分のことをからかっているだけであり、自分を害するつもりはまったくないことは佳代も理解している。
もし、本気で自分をいじめようとしている人間が相手であれば、こうもあっさりと謝罪を受け入れはしない。
その様子を見ながら。
――これが清だったら、謝罪もしなかったんだろうな。ほんと、こいつらの爪の垢を煎じて飲んでほしいよ
と、普段から腹の立つ絡み方をしてくるくせに謝罪の一つもしない清に対し、心中で文句を呟く護であった。
なお、清の心に届くことはないためか、口に出して聞かせることは無駄と諦めているのはいうまでもない。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
幸福な蟻地獄
みつまめ つぼみ
ファンタジー
離島の高校に入学した竜端悠人は、女子中学生五人組と運命の出会いを果たす。
次第にひかれあう彼らは、次第に幸福に溺れ、やがて破滅の道をたどっていく。
それでも力強く幸福を追い求める少年少女たちの、儚くも抗えない現代ファンタジー。
センシティブな内容が含まれています。
和風ホラーとか異世界のSランクの冒険者なら余裕だと思った?
かにくくり
ファンタジー
異世界からもたらされた呪いによって滅びた鈍異村の住民である小山内詩郎、北野愛、櫛引由美子の三人は死後幽霊となって自分達の村が滅びた理由を調べていた。
幽霊には寿命が無く、生者とは時間の感覚も違う。
真相が判明した頃には既に75年の歳月が流れていた。
鈍異村に呪いを持ち込んだ元凶である異世界の魔法使いエンフラーグは既に亡くなっていたが、詩郎達はエンフラーグが設立し、その子孫がギルドマスターを務めている冒険者ギルド【英雄の血脈】の存在を知る。
エンフラーグ本人じゃないなら復讐するには及ばないと思いつつも、長年怨み続けてきた気持ちに切りを付ける意味で彼らに接触してみた結果、彼らは全く悪びれる様子もなく逆に犠牲になった村人達を笑い物にする始末。
そっちがその気ならもう情けをかける必要はない。
異世界の連中に日本の怨霊の恐ろしさを思い知らせてやる。
詩郎達は怨霊の力で彼らを鈍異村に閉じ込め一人ずつ復讐を行っていく。
その中には密かに転生をしてギルドに潜り込んでいたエンフラーグ本人の姿もあった。
その過程で徐々に明らかになる異世界人の非道な行為の数々に、怨霊側につく者達も現れて復讐劇は更にエスカレートしていく。
これは和風ホラーを怨霊側の視点で描いてみた物語です。
小説家になろうにも投稿しています。
田舎貴族の学園無双~普通にしてるだけなのに、次々と慕われることに~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
田舎貴族であるユウマ-バルムンクは、十五歳を迎え王都にある貴族学校に通うことになった。
最強の師匠達に鍛えられ、田舎から出てきた彼は知らない。
自分の力が、王都にいる同世代の中で抜きん出ていることを。
そして、その価値観がずれているということも。
これは自分にとって普通の行動をしているのに、いつの間にかモテモテになったり、次々と降りかかる問題を平和?的に解決していく少年の学園無双物語である。
※ 極端なざまぁや寝取られはなしてす。
基本ほのぼのやラブコメ、時に戦闘などをします。
無属性魔法って地味ですか? 「派手さがない」と見捨てられた少年は最果ての領地で自由に暮らす
鈴木竜一
ファンタジー
《本作のコミカライズ企画が進行中! 詳細はもうしばらくお待ちください!》
社畜リーマンの俺は、歩道橋から転げ落ちて意識を失い、気がつくとアインレット家の末っ子でロイスという少年に転生していた。アルヴァロ王国魔法兵団の幹部を務めてきた名門アインレット家――だが、それも過去の栄光。今は爵位剥奪寸前まで落ちぶれてしまっていた。そんなアインレット家だが、兄が炎属性の、姉が水属性の優れた魔法使いになれる資質を持っていることが発覚し、両親は大喜び。これで再興できると喜ぶのだが、末っ子の俺は無属性魔法という地味で見栄えのしない属性であると診断されてしまい、その結果、父は政略結婚を画策し、俺の人生を自身の野望のために利用しようと目論む。
このまま利用され続けてたまるか、と思う俺は父のあてがった婚約者と信頼関係を築き、さらにそれまで見向きもしなかった自分の持つ無属性魔法を極め、父を言いくるめて辺境の地を領主として任命してもらうことに。そして、大陸の片隅にある辺境領地で、俺は万能な無属性魔法の力を駆使し、気ままな領地運営に挑む。――意気投合した、可愛い婚約者と一緒に。
人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚
咲良喜玖
ファンタジー
アーリア戦記から抜粋。
帝国歴515年。サナリア歴3年。
新国家サナリア王国は、超大国ガルナズン帝国の使者からの宣告により、国家存亡の危機に陥る。
アーリア大陸を二分している超大国との戦いは、全滅覚悟の死の戦争である。
だからこそ、サナリア王アハトは、帝国に従属することを決めるのだが。
当然それだけで交渉が終わるわけがなく、従属した証を示せとの命令が下された。
命令の中身。
それは、二人の王子の内のどちらかを選べとの事だった。
出来たばかりの国を守るために、サナリア王が判断した人物。
それが第一王子である【フュン・メイダルフィア】だった。
フュンは弟に比べて能力が低く、武芸や勉学が出来ない。
彼の良さをあげるとしたら、ただ人に優しいだけ。
そんな人物では、国を背負うことが出来ないだろうと、彼は帝国の人質となってしまったのだ。
しかし、この人質がきっかけとなり、長らく続いているアーリア大陸の戦乱の歴史が変わっていく。
西のイーナミア王国。東のガルナズン帝国。
アーリア大陸の歴史を支える二つの巨大国家を揺るがす英雄が誕生することになるのだ。
偉大なる人質。フュンの物語が今始まる。
他サイトにも書いています。
こちらでは、出来るだけシンプルにしていますので、章分けも簡易にして、解説をしているあとがきもありません。
小説だけを読める形にしています。
不登校が久しぶりに登校したらクラス転移に巻き込まれました。
ちょす氏
ファンタジー
あ~めんどくせぇ〜⋯⋯⋯⋯。
不登校生徒である神門創一17歳。高校生である彼だが、ずっと学校へ行くことは決してなかった。
しかし今日、彼は鞄を肩に引っ掛けて今──長い廊下の一つの扉である教室の扉の前に立っている。
「はぁ⋯⋯ん?」
溜息を吐きながら扉を開けたその先は、何やら黄金色に輝いていた。
「どういう事なんだ?」
すると気付けば真っ白な謎の空間へと移動していた。
「神門創一さん──私は神様のアルテミスと申します」
'え?神様?マジで?'
「本来呼ばれるはずでは無かったですが、貴方は教室の半分近く体を入れていて巻き込まれてしまいました」
⋯⋯え?
つまり──てことは俺、そんなくだらない事で死んだのか?流石にキツくないか?
「そんな貴方に──私の星であるレイアースに転移させますね!」
⋯⋯まじかよ。
これは巻き込まれてしまった高校17歳の男がのんびり(嘘)と過ごす話です。
語彙力や文章力が足りていない人が書いている作品の為優しい目で読んでいただけると有り難いです。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです
ほむらさん
ファンタジー
どうやら、人は死ぬと【転生ルーレット】で来世を決めるらしい。
知ったのはもちろん自分が死んで最後の大勝負を挑むことになったからだ。
虫や動物で埋め尽くされた非常に危険なルーレット。
その一発勝負で、幸運にも『ショタ召喚士』を的中させることに成功する。
―――しかし問題はその後だった。
あの野郎、5歳児を原っぱにポイ捨てしやがった!
召喚士うんぬんの前に、まずは一人で異世界を生き抜かねばならなくなったのです。
異世界言語翻訳?そんなもん無い!!
召喚魔法?誰も使い方を教えてくれないからさっぱりわからん!
でも絶体絶命な状況の中、召喚魔法を使うことに成功する。
・・・うん。この召喚魔法の使い方って、たぶん普通と違うよね?
※この物語は基本的にほのぼのしていますが、いきなり激しい戦闘が始まったりもします。
※主人公は自分のことを『慎重な男』と思ってるみたいですが、かなり無茶するタイプです。
※なぜか異世界で家庭用ゲーム機『ファミファミ』で遊んだりもします。
※誤字・脱字、あとルビをミスっていたら、報告してもらえるとすごく助かります。
※登場人物紹介は別ページにあります。『ほむらさん』をクリック!
※毎日が明るくて楽しくてほっこりしたい方向けです。是非読んでみてください!
クーヤ「かわいい召喚獣をいっぱい集めるよ!」
@カクヨム・なろう・ノベルアップ+にも投稿してます。
☆祝・100万文字(400話)達成! 皆様に心よりの感謝を!
絶対防御とイメージ転送で異世界を乗り切ります
真理亜
ファンタジー
有栖佑樹はアラフォーの会社員、結城亜理須は女子高生、ある日豪雨に見舞われた二人は偶然にも大きな木の下で雨宿りする。
その木に落雷があり、ショックで気を失う。気がついた時、二人は見知らぬ山の中にいた。ここはどこだろう?
と考えていたら、突如猪が襲ってきた。危ない! 咄嗟に亜理須を庇う佑樹。だがいつまで待っても衝撃は襲ってこない。
なんと猪は佑樹達の手前で壁に当たったように気絶していた。実は佑樹の絶対防御が発動していたのだ。
そんな事とは気付かず、当て所もなく山の中を歩く二人は、やがて空腹で動けなくなる。そんな時、亜理須がバイトしていたマッグのハンバーガーを食べたいとイメージする。
すると、なんと亜理須のイメージしたものが現れた。これは亜理須のイメージ転送が発動したのだ。それに気付いた佑樹は、亜理須の住んでいた家をイメージしてもらい、まずは衣食住の確保に成功する。
ホッとしたのもつかの間、今度は佑樹の体に変化が起きて...
異世界に飛ばされたオッサンと女子高生のお話。
☆誤って消してしまった作品を再掲しています。ブックマークをして下さっていた皆さん、大変申し訳ございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる