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再臨譚
10、おそらく日本一せわしない年越しそば
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様々な作業を、弟子や氏子たちの協力を得ながらこなしていた護たちは、ようやく当日にしかできないことを除き、すべて終わらせることができた。
だが、それでもやらなければならないことはまだまだある。
それらの作業が一段落し、護は普段よりも遅めの夕食にありつけることができた。
もっとも、まだまだ作業は残っているし、ここからさらに、深夜零時を迎えると同時に初詣をしようとする参拝客の対応やお守りやおみくじの補充など、あちこちへ動き回らなければならない。
そのあたりを雪美はわかっているし、月美にも教えたのだろう。
いつもよりもテーブルに置かれている皿の数が少なくなっていた。
「あら、護。あなたも?」
「うん。父さんたちが先に来てたと思ったけど?」
「えぇ。さっき食べ終わったところよ?あなたもさっさと食べちゃってちょうだい、年越しそば」
「わかった」
雪美の言葉にそう返し、テーブルに目を向けた。
そこには、一口大にまとめられた蕎麦と、めんつゆが入っているのであろう鍋。てんぷらや油揚げ、肉などの具材と、ネギや冥加などの薬味がそれぞれ盛られた器があった。
どうやら、自分で準備をして、器だけ雪美と月美に渡すという段取りのようだ。
「そうそう。油揚げとてんぷらは月美ちゃんが作ったのよ?ちゃんと感想、言ってあげなさいね?」
「え。まじ?」
「まじもまじよ」
「どうりで途中から姿が見えないわけだ……いただきます」
実のところ、護と月美は翼や古株の弟子たちと一緒に、破魔矢とお守りに念を込める作業をしていたのだが、途中から席を立ち、戻ってこなかった。
どこに行ったのか、疑問に思いながらも、一向に戻ってくる気配もなかったため、月美が担当していた分も、護が担当していた。
もっとも、姿を消したことに対して、せめて一言何かあってもいいのではないか、とは思いはしたものの、その文句を口に出すつもりは毛頭ないようだ。
何より。
「いただきます」
こうして、食事を作ってくれているということがありがたい。
護と翼も、料理ができないわけではないが、基本的に台所は雪美が占領している。
時々、代わりに料理をしようと提案をすることもあるのだが、料理をしている時間が何よりの癒しの時間と感じているらしく、譲ってくれる気配がまったくない。
おまけに。
――最近は月美に料理を教えることも楽しみに加わってるみたいだし。余計に台所に入ってくるなって気配を強くしてるんだよなぁ、ほんと……
軽食程度ならば自分で作らせてもらえるのだが、ここ最近は月美も一緒に台所に立つようになったためか、さらに頑なに料理をさせてくれなくなった。
そのことに不満はないし、むしろ、少し気が早いかもしれないが、嫁姑の関係が良好であるようなので特に文句はない。
だが、時には自分も台所に立ちたいと思うときがある。
――母さんも月美も仕事で留守にしているときとか、一人で遠いところへ仕事に行ってる時に備えて、料理くらい覚えておきたいんだけどなぁ……
土御門神社の跡取りなので、長期間、神社を空けるということはないかもしれない。
だが、それでも月美や雪美が留守にしていたり、自分が遠方へ赴かなければならない状況になったりすることが、今後、起こらないとも限らない。
加えて、月美に関しては将来的に護との間に子どもをもうけることだってあり得る。
そうなれば、悪阻で家事がままならない状態になってしまったり、入院で家を空けてしまうことになったり。あるいは、無事に出産を終えたとしても、今度は育児疲れで家事ができない状態になってしまうことだってありえるのだ。
そうなったときに、『自分は家事ができないから』、という状態は、少しみっともないし、月美にばかり負担をかけるような気がして、心苦しくなってしまうと思っているようだ。
基本的に家族のことも月美のことも大切にしている護だからこそ、彼女たちがやっていることは、自分もできるようにしておきたいと思っているのだろう。
――まぁ、それでもまだしばらく先の話だからなぁ……いまはひとまず、このままでいいのかな。それよりも
ひとまず、雪美が台所に立たせてくれないことについて考えることをやめ、目の前にある年越しそばに目を向けた。
まだまだやることが残っているので、さっさと食べなければならない。
食べなければならないのだが。
――年越しそばって、トッピングの選択に悩むものだったっけ?
先述の通り、護の目の前には具材や薬味が置かれている。
たぬきそば、肉そば、きつねそば、天ぷらそばにかけそば。自分の好みに合わせて食べられるように、という雪美なりの気遣いなのだろう。
だが、特に好き嫌いがない護にとって、これほど悩まさせられることはない。
――年末のグルメドラマじゃないんだから、こういうのは勘弁願いたい……まぁ、気分で選べばいいだけの話でもあるんだけどさぁ
心中でぶつくさと文句を言いながら、護は器に蕎麦を盛りつけ、鍋に入っていたつゆをかけていく。
さらに、小皿に盛られた薬味のネギをかけた。
その上に油揚げを乗せると、手を合わせ、箸をつけた。
トッピングをどうするか悩んだ分、手早く食べてしまおうと考えたのか、箸の動きがいつもよりせわしない。
結果的に。
「むぐっ?!」
「慌てて食べるからよ?水、用意してあるからね」
そばをのどに詰まらせ、雪美に呆れられる始末。
だが、その甲斐あってか、十分とかからずにそばを食べ終え、護は最後の一押しに向かっていった。
その背中を見送りながら。
「毎年毎年、ほんとにせわしない年越しそばの食べ方よねぇ……うちの人たちは」
と、雪美は苦笑を浮かべていたのだが、護はそれを知ることはなかった。
だが、それでもやらなければならないことはまだまだある。
それらの作業が一段落し、護は普段よりも遅めの夕食にありつけることができた。
もっとも、まだまだ作業は残っているし、ここからさらに、深夜零時を迎えると同時に初詣をしようとする参拝客の対応やお守りやおみくじの補充など、あちこちへ動き回らなければならない。
そのあたりを雪美はわかっているし、月美にも教えたのだろう。
いつもよりもテーブルに置かれている皿の数が少なくなっていた。
「あら、護。あなたも?」
「うん。父さんたちが先に来てたと思ったけど?」
「えぇ。さっき食べ終わったところよ?あなたもさっさと食べちゃってちょうだい、年越しそば」
「わかった」
雪美の言葉にそう返し、テーブルに目を向けた。
そこには、一口大にまとめられた蕎麦と、めんつゆが入っているのであろう鍋。てんぷらや油揚げ、肉などの具材と、ネギや冥加などの薬味がそれぞれ盛られた器があった。
どうやら、自分で準備をして、器だけ雪美と月美に渡すという段取りのようだ。
「そうそう。油揚げとてんぷらは月美ちゃんが作ったのよ?ちゃんと感想、言ってあげなさいね?」
「え。まじ?」
「まじもまじよ」
「どうりで途中から姿が見えないわけだ……いただきます」
実のところ、護と月美は翼や古株の弟子たちと一緒に、破魔矢とお守りに念を込める作業をしていたのだが、途中から席を立ち、戻ってこなかった。
どこに行ったのか、疑問に思いながらも、一向に戻ってくる気配もなかったため、月美が担当していた分も、護が担当していた。
もっとも、姿を消したことに対して、せめて一言何かあってもいいのではないか、とは思いはしたものの、その文句を口に出すつもりは毛頭ないようだ。
何より。
「いただきます」
こうして、食事を作ってくれているということがありがたい。
護と翼も、料理ができないわけではないが、基本的に台所は雪美が占領している。
時々、代わりに料理をしようと提案をすることもあるのだが、料理をしている時間が何よりの癒しの時間と感じているらしく、譲ってくれる気配がまったくない。
おまけに。
――最近は月美に料理を教えることも楽しみに加わってるみたいだし。余計に台所に入ってくるなって気配を強くしてるんだよなぁ、ほんと……
軽食程度ならば自分で作らせてもらえるのだが、ここ最近は月美も一緒に台所に立つようになったためか、さらに頑なに料理をさせてくれなくなった。
そのことに不満はないし、むしろ、少し気が早いかもしれないが、嫁姑の関係が良好であるようなので特に文句はない。
だが、時には自分も台所に立ちたいと思うときがある。
――母さんも月美も仕事で留守にしているときとか、一人で遠いところへ仕事に行ってる時に備えて、料理くらい覚えておきたいんだけどなぁ……
土御門神社の跡取りなので、長期間、神社を空けるということはないかもしれない。
だが、それでも月美や雪美が留守にしていたり、自分が遠方へ赴かなければならない状況になったりすることが、今後、起こらないとも限らない。
加えて、月美に関しては将来的に護との間に子どもをもうけることだってあり得る。
そうなれば、悪阻で家事がままならない状態になってしまったり、入院で家を空けてしまうことになったり。あるいは、無事に出産を終えたとしても、今度は育児疲れで家事ができない状態になってしまうことだってありえるのだ。
そうなったときに、『自分は家事ができないから』、という状態は、少しみっともないし、月美にばかり負担をかけるような気がして、心苦しくなってしまうと思っているようだ。
基本的に家族のことも月美のことも大切にしている護だからこそ、彼女たちがやっていることは、自分もできるようにしておきたいと思っているのだろう。
――まぁ、それでもまだしばらく先の話だからなぁ……いまはひとまず、このままでいいのかな。それよりも
ひとまず、雪美が台所に立たせてくれないことについて考えることをやめ、目の前にある年越しそばに目を向けた。
まだまだやることが残っているので、さっさと食べなければならない。
食べなければならないのだが。
――年越しそばって、トッピングの選択に悩むものだったっけ?
先述の通り、護の目の前には具材や薬味が置かれている。
たぬきそば、肉そば、きつねそば、天ぷらそばにかけそば。自分の好みに合わせて食べられるように、という雪美なりの気遣いなのだろう。
だが、特に好き嫌いがない護にとって、これほど悩まさせられることはない。
――年末のグルメドラマじゃないんだから、こういうのは勘弁願いたい……まぁ、気分で選べばいいだけの話でもあるんだけどさぁ
心中でぶつくさと文句を言いながら、護は器に蕎麦を盛りつけ、鍋に入っていたつゆをかけていく。
さらに、小皿に盛られた薬味のネギをかけた。
その上に油揚げを乗せると、手を合わせ、箸をつけた。
トッピングをどうするか悩んだ分、手早く食べてしまおうと考えたのか、箸の動きがいつもよりせわしない。
結果的に。
「むぐっ?!」
「慌てて食べるからよ?水、用意してあるからね」
そばをのどに詰まらせ、雪美に呆れられる始末。
だが、その甲斐あってか、十分とかからずにそばを食べ終え、護は最後の一押しに向かっていった。
その背中を見送りながら。
「毎年毎年、ほんとにせわしない年越しそばの食べ方よねぇ……うちの人たちは」
と、雪美は苦笑を浮かべていたのだが、護はそれを知ることはなかった。
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