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騒動劇
42、人形が抱えた歴史
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最初の持ち主が事故で亡くなったあと、人形がどうなったのか。
そして、その事故は果たして何年前のことだったのか。
月美が光にそのことを問いかけると、光は眉間にしわを寄せて答えを返した。
「およそ、五十年前だ」
「なら、最初の持ち主の家族はぎりぎり生きてるかどうか、というところか」
第二次世界大戦後、医療技術の発達により、人間の寿命は大きく伸びた。
東北の片田舎でさえ、年に何人も百歳を超えてなお存命しているご老人が出てくるほどだ。
最初の持ち主の享年はわからないが、十歳にも満たないと考え、現在も存命であれば七十か八十。
もちろん、人間の一生は何が起きても不思議ではない。
不慮の事故や異常気象による自然災害などに巻き込まれて、命を落としてしまう、ということも十分に考えられる。
そして、どうやら最初の持ち主の遺族は、巻き込まれてしまったほうのようだ。
「だが、最初の持ち主の両親はすでに鬼籍に入っている」
「その血縁者は引き取らなかったのか?」
「さすがに、現場に人形が置かれていたとあっては気味悪がってしまってな」
「ということは、やっぱり?」
「あぁ、人形が近くにあったらしい」
光のその言葉に、護と月美だけでなく満も、やはりか、とため息をついた。
さすがに、二つの事故現場すべてに人形が存在していたとあっては、もはやその人形そのものに呪詛のようなものが込められていると考えてしまうのも致し方のないことだ。
「人形に宿った製作者の思念が丁寧に扱わない家族を懲らしめようとした。それが行き過ぎて死亡事故を起こしてしまった……これが調査局の当時の見解だ」
「なるほど……で、今に至るまで、所有者を危険な目に遭わせ続けている、と」
光の説明にそう返した護だったが、何か引っかかっているらしい。
両手の指先を合わせ、時折、つんつんと動かしながら、何かを考えていた。
それは月美も同じだったらしい。
「けど、やっぱりわからないなぁ」
「何が?」
「だって、最初の家族に仕返しをしちゃえば、それでおしまいでしょ?」
「まぁ、普通はそうなるな」
「なんで、二件、三件と引き取られるたびに死亡事故を引き起こす必要があるかな?かえって不気味がられて、長くとどまることなんてできないのに」
ごもっともと言えば、ごもっともなことだ。
もし、人形に意思が芽生え、一つの場所にとどまりたいと願っているのならば、わざわざ事故を引き起こすようなことをする必要はない。
ただただ黙って、おとなしくしていればいいだけのことだ。
だというのに、なぜ、手放すように仕向けているのか。
月美はそこに疑問を感じているようだった。
「まぁ、そのあたりは人形が話すことができれば、聞くこともできたんだろうが……」
「言葉を発した、などという記録は見かけなかったな、残念ながら」
「けど、そこに何か糸口があるような気がするんだよねぇ……」
月美は眉間にしわを寄せながら、天井を見上げてそうつぶやいた。
少しの間、四人は一言も口にすることなく、ただただ、沈黙を守っていた。
だが、その沈黙を、満が破った。
「……あぁ、いや、しかしなぁ……」
「どうしたんだ?芦屋。何か、気になることでもあったか?」
その声に気づいた光が、満に問いかけ、彼女が気にかけているものを聞きだそうとした。
だが、満はまだ確証がないのか、話したがらない様子だった。
「いや……まだ確実とはいえないからな……あまり、変な情報を出して混乱させることは好ましいと思っていない」
「だが、今は少しでもヒントになるようなものが必要だ。確証がなくてもいい。話してくれ」
「……わかった」
光の言葉に押され、満は彼女が考え付いたことを話す決心をしたようだ。
「試している、んじゃないかと思う」
「試す?何を?」
「ちゃんと自分を大切にしてくれるかどうか、をだ」
「え、そんなことで?」
満が口にした推測に、月美は再び首を傾げた。
普通、大切にしてくれるかどうか確信を得るために、わざわざ捨てられるようなことをするのだろうか。
そんな疑問が浮かんできたのだ。
「『試し行動』という言葉があるのを、知っているかな?」
「『試し行動』、ですか?」
「その様子では知らないようだな」
「えぇ。どういう、意味なんですか?」
「端的に言えば、どの程度ならいたずらをしても大丈夫か、それを確かめるために子どもがする行為だ。まぁ、私も詳しくは知らないのだがね」
自信がなさそうに満はそう返したが、確かに『試し行動』というものは存在する。
主に、二歳児になると絵本を破いたり、飲み物をこぼしたりすることから始まり、言葉が理解できるようになると、さらにエスカレートしていくものだ。
親の注意を引こうとする、一つの『構ってほしい』という表現とも言えるもので、子育て真っ盛りのお母さんたちの頭を悩ませるものでもある。
それを人形が行っている、と満は考えているようだ。
「人形には魂が宿る、というからな。あながち、間違った推論とは思えないが、確証もない」
「まったく正しい推論、とは思わない方がいいかもしれないな」
満が付け加えた言葉に、護は目を閉じ、何かを考えながらそう返した。
だが、護を含め、この場にいる全員が、その推論は当たっているような気がしていた。
根拠はない。強いて言うならば、『勘』だ。
だが、術者にとって『勘』というものは、重要度が高い情報だ。
そしてその勘に、護だけでなく、この場にいる全員が助けられてきている。
満が導き出した勘ともいえる推論であっても、無視をするには、重要度が高すぎる。
言葉を交わさずとも、四人の意見は一致していた。
そして、その事故は果たして何年前のことだったのか。
月美が光にそのことを問いかけると、光は眉間にしわを寄せて答えを返した。
「およそ、五十年前だ」
「なら、最初の持ち主の家族はぎりぎり生きてるかどうか、というところか」
第二次世界大戦後、医療技術の発達により、人間の寿命は大きく伸びた。
東北の片田舎でさえ、年に何人も百歳を超えてなお存命しているご老人が出てくるほどだ。
最初の持ち主の享年はわからないが、十歳にも満たないと考え、現在も存命であれば七十か八十。
もちろん、人間の一生は何が起きても不思議ではない。
不慮の事故や異常気象による自然災害などに巻き込まれて、命を落としてしまう、ということも十分に考えられる。
そして、どうやら最初の持ち主の遺族は、巻き込まれてしまったほうのようだ。
「だが、最初の持ち主の両親はすでに鬼籍に入っている」
「その血縁者は引き取らなかったのか?」
「さすがに、現場に人形が置かれていたとあっては気味悪がってしまってな」
「ということは、やっぱり?」
「あぁ、人形が近くにあったらしい」
光のその言葉に、護と月美だけでなく満も、やはりか、とため息をついた。
さすがに、二つの事故現場すべてに人形が存在していたとあっては、もはやその人形そのものに呪詛のようなものが込められていると考えてしまうのも致し方のないことだ。
「人形に宿った製作者の思念が丁寧に扱わない家族を懲らしめようとした。それが行き過ぎて死亡事故を起こしてしまった……これが調査局の当時の見解だ」
「なるほど……で、今に至るまで、所有者を危険な目に遭わせ続けている、と」
光の説明にそう返した護だったが、何か引っかかっているらしい。
両手の指先を合わせ、時折、つんつんと動かしながら、何かを考えていた。
それは月美も同じだったらしい。
「けど、やっぱりわからないなぁ」
「何が?」
「だって、最初の家族に仕返しをしちゃえば、それでおしまいでしょ?」
「まぁ、普通はそうなるな」
「なんで、二件、三件と引き取られるたびに死亡事故を引き起こす必要があるかな?かえって不気味がられて、長くとどまることなんてできないのに」
ごもっともと言えば、ごもっともなことだ。
もし、人形に意思が芽生え、一つの場所にとどまりたいと願っているのならば、わざわざ事故を引き起こすようなことをする必要はない。
ただただ黙って、おとなしくしていればいいだけのことだ。
だというのに、なぜ、手放すように仕向けているのか。
月美はそこに疑問を感じているようだった。
「まぁ、そのあたりは人形が話すことができれば、聞くこともできたんだろうが……」
「言葉を発した、などという記録は見かけなかったな、残念ながら」
「けど、そこに何か糸口があるような気がするんだよねぇ……」
月美は眉間にしわを寄せながら、天井を見上げてそうつぶやいた。
少しの間、四人は一言も口にすることなく、ただただ、沈黙を守っていた。
だが、その沈黙を、満が破った。
「……あぁ、いや、しかしなぁ……」
「どうしたんだ?芦屋。何か、気になることでもあったか?」
その声に気づいた光が、満に問いかけ、彼女が気にかけているものを聞きだそうとした。
だが、満はまだ確証がないのか、話したがらない様子だった。
「いや……まだ確実とはいえないからな……あまり、変な情報を出して混乱させることは好ましいと思っていない」
「だが、今は少しでもヒントになるようなものが必要だ。確証がなくてもいい。話してくれ」
「……わかった」
光の言葉に押され、満は彼女が考え付いたことを話す決心をしたようだ。
「試している、んじゃないかと思う」
「試す?何を?」
「ちゃんと自分を大切にしてくれるかどうか、をだ」
「え、そんなことで?」
満が口にした推測に、月美は再び首を傾げた。
普通、大切にしてくれるかどうか確信を得るために、わざわざ捨てられるようなことをするのだろうか。
そんな疑問が浮かんできたのだ。
「『試し行動』という言葉があるのを、知っているかな?」
「『試し行動』、ですか?」
「その様子では知らないようだな」
「えぇ。どういう、意味なんですか?」
「端的に言えば、どの程度ならいたずらをしても大丈夫か、それを確かめるために子どもがする行為だ。まぁ、私も詳しくは知らないのだがね」
自信がなさそうに満はそう返したが、確かに『試し行動』というものは存在する。
主に、二歳児になると絵本を破いたり、飲み物をこぼしたりすることから始まり、言葉が理解できるようになると、さらにエスカレートしていくものだ。
親の注意を引こうとする、一つの『構ってほしい』という表現とも言えるもので、子育て真っ盛りのお母さんたちの頭を悩ませるものでもある。
それを人形が行っている、と満は考えているようだ。
「人形には魂が宿る、というからな。あながち、間違った推論とは思えないが、確証もない」
「まったく正しい推論、とは思わない方がいいかもしれないな」
満が付け加えた言葉に、護は目を閉じ、何かを考えながらそう返した。
だが、護を含め、この場にいる全員が、その推論は当たっているような気がしていた。
根拠はない。強いて言うならば、『勘』だ。
だが、術者にとって『勘』というものは、重要度が高い情報だ。
そしてその勘に、護だけでなく、この場にいる全員が助けられてきている。
満が導き出した勘ともいえる推論であっても、無視をするには、重要度が高すぎる。
言葉を交わさずとも、四人の意見は一致していた。
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