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呪怨劇
11、仕事開始
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ようやく仲違いを終えた護と月美は、翌日からいつものように一緒に登下校するようになっていた。
元に戻ったその光景に、ほっとした表情を浮かべる生徒もいれば、まるで絶望の淵に立たされたような顔をしている生徒もいて、反応は千差万別だ。
前者は護と月美の仲を応援していたり、二人のことをネタに、色々と妄想していた生徒で、なんだかんだ、二人の仲を応援している生徒たち。
後者の方は二人が不仲になったことで、月美と交際できるチャンスが生まれるのではないか、という淡い期待を寄せていた生徒である。
もっとも、護も月美も、そんなことは知る由もないのだが。
閑話休題。
教室に到着するなり、護は早速、教室の四隅の目に入りにくい場所に、霊力を込めた小さな水晶を一つずつ置いていった。
水晶にはそれぞれ東西南北を示す八卦が刻まれており、それらを対応する八卦に近い場所に置いていくことで、教室の四方を囲む結界を作り上げるつもりなのだ。
――少なくとも、これで外から瘴気を流し込むことはできなくなる
護がいま最も知りたいことは、教室に溢れている瘴気が教室の内側から発生しているのか、それとも外側から流れ込んできているのか。
前者であれば、瘴気を生み出す何かが教室の中にある、ということになり、仕事を片付けるうえで、多少、楽をすることができる。
後者であれば、その出所を探るしかいないが、今は瘴気が入り込まないよう、結界で閉ざしている。
瘴気の発生源が外側なのか内側なのか。
その目星をつけないことには、次の行動の方針を立てることもできない。
――式占どころか、星読みの類も苦手ってことが、ここにきてあだになってるな……これでも読み方や結果の紐解き方とか、これでも必死にやってるんだけど
などと、心中で愚痴りながら、護は誰にも見られないうちに作業を終わらせた。
これで、あとはしばらくの間、様子を見てどう変化していくのか。
その変化から自分の見込みが正しいかどうかを判断し、さらにある程度の予測を立てる。
頭の中でここから先の手順を確認していると、護はふと、誰かの視線を感じた。
月美のものではないことは、すぐにわかる。
四六時中、というわけではないが、この数か月はずっと一緒にいるのだ。それくらいの区別はつく。
ついでに仕事の関係上、殺気や敵意が込められた視線には敏感だ。
少なくとも視線を向けている存在が、そういった感情を持っているわけではないこともわかっている。
どちらかというと、この視線は。
――俺の行動を監視してる?いや、観察してるってところか??だが、なんで?
嫌われ者、というほど嫌われているかどうかはわからないがクラスメイトからは、近づきがたい、という印象を受けていることはわかっている。
だからこそ、あまり興味はもたれていないはずなのだが。
そう思いながら、護は悟られないように、そっと周囲を見回した。
だが、教室にあまり残っている生徒がいないということもあってか、視線の主と思われる生徒は、割とすぐに見つかった。
――あれは……吉田?なんで吉田がこっち見てんだ?
視線の主は佳代だった。
それも、物陰からじっと見つめる、どこかの恋愛ものの漫画や小説にありそうな姿勢でずっと護の方を見ていたのだ。
敵意や害意を向けられることには慣れている。
だが、興味や好奇心を向けられるということはなかったため、護は若干の違和感を覚えながら、どう対応したものか、と考えていた。
すると、救いの手を差し伸べるかのように。
「護!」
月美が声をかけてきた。
助かった、とばかりに、護は月美に近寄っていった。
「狙ったようなタイミングだな?」
「うん?何かあったの??」
「いんや、特にはなにも」
「……ふ~ん?」
護から返された言葉に、月美は半眼になりながら護の顔を見た。
見られている当の本人は、月美から視線をそらしていたのだが、二人の間には、先日までのようなぎすぎすとした空気は感じられなかった。
----------------------------
護と月美がそんなやり取りをしている間も、佳代は護の様子を見ていた。
最初は、護が何をしているのかが気になって自然とその行動を追っていたから。
だが、その行動を追いかけ続けているうち、月美とのあのやり取りを目撃してしまった。
――今日も二人、仲良さそう……この間まで喧嘩してたのに……
実のところ、佳代もまた、護と月美が喧嘩をしていることを朗報ととらえていた人間の一人であった。
これを機に、護に急接近しようとも考えていたのだが、なかなか勇気が出せずに、結局、二人が仲直りするまで何もできずにいたのだ。
そんな状態であったがため、二人の仲のよさそうなやり取りに、一方的な恋心を抱いている佳代にとって、面白いものではなかった。
――なんで?なんで喧嘩するような子と一緒にいたいと思うの?わたしだったら、絶対、あなたに嫌な思いをさせないのに……
二人の様子を見ながら、佳代はそんなことを思っていた。
だが、それこそが佳代と月美の決定的な違いでもある。
無理に護に合わせて、自分を曲げるようなことを月美は良しとしない。
それは、護を人間以外の何かとしてみることと同義であることをわかっているのだ。
そもそも、月美が護の隣にいるのは、恋人としてというのもそうなのだが、護のうちに眠る、神狐の力の封印としての役割もある。
神にも通じると言われている妖狐の通力を、先祖返りで得てしまった護は、一歩でも違えば、周囲を巻き込み、自滅しかねない。
それほど危うい力を制御するため、抑止力となることを自ら選んだのだ。
ならば、護の意思に簡単に従うようなことはするべきではないし、するつもりもない。
もっとも、そんな事情をしらない佳代にとって月美は、自分の恋路を邪魔する人間であるという以外の何ものでもないのだが。
元に戻ったその光景に、ほっとした表情を浮かべる生徒もいれば、まるで絶望の淵に立たされたような顔をしている生徒もいて、反応は千差万別だ。
前者は護と月美の仲を応援していたり、二人のことをネタに、色々と妄想していた生徒で、なんだかんだ、二人の仲を応援している生徒たち。
後者の方は二人が不仲になったことで、月美と交際できるチャンスが生まれるのではないか、という淡い期待を寄せていた生徒である。
もっとも、護も月美も、そんなことは知る由もないのだが。
閑話休題。
教室に到着するなり、護は早速、教室の四隅の目に入りにくい場所に、霊力を込めた小さな水晶を一つずつ置いていった。
水晶にはそれぞれ東西南北を示す八卦が刻まれており、それらを対応する八卦に近い場所に置いていくことで、教室の四方を囲む結界を作り上げるつもりなのだ。
――少なくとも、これで外から瘴気を流し込むことはできなくなる
護がいま最も知りたいことは、教室に溢れている瘴気が教室の内側から発生しているのか、それとも外側から流れ込んできているのか。
前者であれば、瘴気を生み出す何かが教室の中にある、ということになり、仕事を片付けるうえで、多少、楽をすることができる。
後者であれば、その出所を探るしかいないが、今は瘴気が入り込まないよう、結界で閉ざしている。
瘴気の発生源が外側なのか内側なのか。
その目星をつけないことには、次の行動の方針を立てることもできない。
――式占どころか、星読みの類も苦手ってことが、ここにきてあだになってるな……これでも読み方や結果の紐解き方とか、これでも必死にやってるんだけど
などと、心中で愚痴りながら、護は誰にも見られないうちに作業を終わらせた。
これで、あとはしばらくの間、様子を見てどう変化していくのか。
その変化から自分の見込みが正しいかどうかを判断し、さらにある程度の予測を立てる。
頭の中でここから先の手順を確認していると、護はふと、誰かの視線を感じた。
月美のものではないことは、すぐにわかる。
四六時中、というわけではないが、この数か月はずっと一緒にいるのだ。それくらいの区別はつく。
ついでに仕事の関係上、殺気や敵意が込められた視線には敏感だ。
少なくとも視線を向けている存在が、そういった感情を持っているわけではないこともわかっている。
どちらかというと、この視線は。
――俺の行動を監視してる?いや、観察してるってところか??だが、なんで?
嫌われ者、というほど嫌われているかどうかはわからないがクラスメイトからは、近づきがたい、という印象を受けていることはわかっている。
だからこそ、あまり興味はもたれていないはずなのだが。
そう思いながら、護は悟られないように、そっと周囲を見回した。
だが、教室にあまり残っている生徒がいないということもあってか、視線の主と思われる生徒は、割とすぐに見つかった。
――あれは……吉田?なんで吉田がこっち見てんだ?
視線の主は佳代だった。
それも、物陰からじっと見つめる、どこかの恋愛ものの漫画や小説にありそうな姿勢でずっと護の方を見ていたのだ。
敵意や害意を向けられることには慣れている。
だが、興味や好奇心を向けられるということはなかったため、護は若干の違和感を覚えながら、どう対応したものか、と考えていた。
すると、救いの手を差し伸べるかのように。
「護!」
月美が声をかけてきた。
助かった、とばかりに、護は月美に近寄っていった。
「狙ったようなタイミングだな?」
「うん?何かあったの??」
「いんや、特にはなにも」
「……ふ~ん?」
護から返された言葉に、月美は半眼になりながら護の顔を見た。
見られている当の本人は、月美から視線をそらしていたのだが、二人の間には、先日までのようなぎすぎすとした空気は感じられなかった。
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護と月美がそんなやり取りをしている間も、佳代は護の様子を見ていた。
最初は、護が何をしているのかが気になって自然とその行動を追っていたから。
だが、その行動を追いかけ続けているうち、月美とのあのやり取りを目撃してしまった。
――今日も二人、仲良さそう……この間まで喧嘩してたのに……
実のところ、佳代もまた、護と月美が喧嘩をしていることを朗報ととらえていた人間の一人であった。
これを機に、護に急接近しようとも考えていたのだが、なかなか勇気が出せずに、結局、二人が仲直りするまで何もできずにいたのだ。
そんな状態であったがため、二人の仲のよさそうなやり取りに、一方的な恋心を抱いている佳代にとって、面白いものではなかった。
――なんで?なんで喧嘩するような子と一緒にいたいと思うの?わたしだったら、絶対、あなたに嫌な思いをさせないのに……
二人の様子を見ながら、佳代はそんなことを思っていた。
だが、それこそが佳代と月美の決定的な違いでもある。
無理に護に合わせて、自分を曲げるようなことを月美は良しとしない。
それは、護を人間以外の何かとしてみることと同義であることをわかっているのだ。
そもそも、月美が護の隣にいるのは、恋人としてというのもそうなのだが、護のうちに眠る、神狐の力の封印としての役割もある。
神にも通じると言われている妖狐の通力を、先祖返りで得てしまった護は、一歩でも違えば、周囲を巻き込み、自滅しかねない。
それほど危うい力を制御するため、抑止力となることを自ら選んだのだ。
ならば、護の意思に簡単に従うようなことはするべきではないし、するつもりもない。
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