89 / 276
異端録
39、反撃開始
しおりを挟む
半数近くを吹き飛ばされた異形たちは、動揺し始めた。
それを見逃す護と月美ではない。
「東海の神、名は阿明、西海の神、名は祝良、南海の神、名は巨乗、北海の神、名は禺強!四海の大神、百鬼を退け、凶災を祓う!急々如律令!!」
「神火清明、神水清明、神風清明!」
護は百鬼夜行を退ける呪文を、月美は邪気を払う秘咒を唱え、残った異形たちに霊力をぶつける。
二つの霊力の波にさらわれ、異形たちはなすすべもなく、その姿を消滅させたはずだった。
だが。
「くっそ!数がまったく減ってないぞ!!」
「おいおい、霊力は十分だったはずだろ!どうなってんだ!!」
二つの秘咒の霊力を同時に受けたにも関わらず、異形の数は半分も減っていない。
その事実に、職員の数名がうめき声をあげる。
数にものを言わせ、同胞を盾にしたのか、それとも、他に何か要因があるのか。
いずれにしても、援軍なしにこの場を切り抜けることは難しいようだ。
護と月美は急いで結界を張りなおし、向かってくる異形たちの進行を防いだ。
だが、二人とも霊力に不安があるらしく、いつ結界が破られるかわからない状態のようだ。
現に、結界の壁には細かいながらもひびが入り始めていた。
「月美!調査局の援軍が来るまで、もつか?」
「正直、わからない!!そういう護は?!」
「こっちも同じく!……ったく、どれだけいるんだよ、こいつら!!」
「まったく同意見!」
護と月美は互いに文句を言い合いながら、それでもどうにか結界を崩壊させないように努めていた。
光たちも再び、先ほど行った技を行使しようと必死に術を紡いでいたが、全員が動揺しているためか、うまく霊力を練ることができず。
「おいっ!しっかりしてくれ!!」
「お前が言うかっ!!」
「えぇい、ごちゃごちゃやかましい!術に集中しろ!!」
しまいには術がうまく実行できない責任をなすりつけあうようになってしまった。
むろん、隊長である光は彼らの無駄な争いを止めようしたのだが。
――止めるより先に、自分だけでも術を行使できる状態に持っていかなければならない!
という判断が先立ってしまい、争いを始めてしまっている職員たちに意識をむける余裕がなくなっていた。
「……本当はあまり見せたくないんだけどなぁ……」
不意に、護のぼやくような呟きが聞こえてきた。
あまり見せたくないということは、何か切り札が。この状況を打開できるほどの強力な切り札があるということなのだろう。
その呟きが聞こえてきた光は苛立ちよりも先に、なぜそうつぶやいたのか、そのことへの納得と理解ができていた。
強力な切り札であればあるほど、使いどころは慎重に選ばなければならない。
それはわかるため、いままで使わなかったことに対して何も言うつもりはないが。
「気持ちはわかるが、使いどころは今なんじゃないのかっ?!」
「まぁ、背に腹は代えられないから、使うけどさ」
そう言って、護はため息をつき、隣に立っている月美に声をかけた。
「ちょっとだけ、一人で支えてもらうことになるぞ。大丈夫か?」
「大丈夫。土御門家の祭神を祀る巫女の一族、なめないでよ?」
まるで挑発するかのような返しに、護はにやりと笑みを浮かべる。
印を結んでいた手をほどき、腰に下げていたケースから五枚の色が異なる人形を取り出し、異形たちにむかって投げつけた。
人形は結界をすり抜け、異形たちの頭上を飛ぎ、途中で五方向に別れて停止する。
「赤、青、黄、白、黒の人形……これは、五行?」
取り出した人形の色から、それらが何を意味しているのかを瞬時に理解した光だったが、そこからの予測がつかない。
そうこうしているうちに、人形に淡い光が灯った。
「土火木金水笑み給め、寒言神尊利棍陀見、祓い給い清め給う!」
吉田神道に伝わる、三種の祓詞を高らかに唱えた瞬間、人形に光が灯り、五芒星を描くように互いを結びだした。
天井に五芒星が描かれた瞬間、護の霊力と祓詞に込められた神気が、五色の光となって異形たちの頭上に降り注いだ。
その光を浴びた異形たちは、断末魔をあげることもなく、まるで光に飲まれるかのように消えていった。
「な……い、いまのは一体……」
「術者が自分の手の内を明かすわけないだろ……それよか、第二波がさっさと先に進んだ方がいいんじゃないか?」
やや息を荒くしながら、護は戸惑っている光に問いかけた。
その問いかけに光は、ひくり、と眉を動かす。
「……君たちはこのエリアの洗浄準備を!私は協力者二名とともに奥のエリアの探索へ向かう!!」
凛とした号令に、調査局の職員たちはきびきびとした動きで何かの作業を始める。
護も月美も、なんとなく、何をしようとしているのかはわかったが、彼らを止めるつもりはなかったし、そもそも興味がなかった。
二人の、いや、護の目的はこの施設から脱走してきたのであろう異形をせん滅し、交友関係を結んでいる魑魅魍魎たちの安全を確保すること。
そして、調査局の目的もまた、この施設の排除にある。
ならば、過程がどうあれ、結果が満足いくものであるなら、止める必要もないということだ。
「さ、第二波が来る前にここの職員が残っているかどうか、捜索を始めよう」
「了解」
「えぇ」
いつの間にかリーダーシップを握った光だったが、護も月美もそのことに文句を言うことはなく、彼女の方針に従うことにした。
なお、三人が部屋を出て数分後、ようやく光が呼び寄せた援軍がやってきたそうな。
もっとも、光がそのことを知ったのは、すべてが終わり、報告書の見直しを行っていたときだったのだが。
それを見逃す護と月美ではない。
「東海の神、名は阿明、西海の神、名は祝良、南海の神、名は巨乗、北海の神、名は禺強!四海の大神、百鬼を退け、凶災を祓う!急々如律令!!」
「神火清明、神水清明、神風清明!」
護は百鬼夜行を退ける呪文を、月美は邪気を払う秘咒を唱え、残った異形たちに霊力をぶつける。
二つの霊力の波にさらわれ、異形たちはなすすべもなく、その姿を消滅させたはずだった。
だが。
「くっそ!数がまったく減ってないぞ!!」
「おいおい、霊力は十分だったはずだろ!どうなってんだ!!」
二つの秘咒の霊力を同時に受けたにも関わらず、異形の数は半分も減っていない。
その事実に、職員の数名がうめき声をあげる。
数にものを言わせ、同胞を盾にしたのか、それとも、他に何か要因があるのか。
いずれにしても、援軍なしにこの場を切り抜けることは難しいようだ。
護と月美は急いで結界を張りなおし、向かってくる異形たちの進行を防いだ。
だが、二人とも霊力に不安があるらしく、いつ結界が破られるかわからない状態のようだ。
現に、結界の壁には細かいながらもひびが入り始めていた。
「月美!調査局の援軍が来るまで、もつか?」
「正直、わからない!!そういう護は?!」
「こっちも同じく!……ったく、どれだけいるんだよ、こいつら!!」
「まったく同意見!」
護と月美は互いに文句を言い合いながら、それでもどうにか結界を崩壊させないように努めていた。
光たちも再び、先ほど行った技を行使しようと必死に術を紡いでいたが、全員が動揺しているためか、うまく霊力を練ることができず。
「おいっ!しっかりしてくれ!!」
「お前が言うかっ!!」
「えぇい、ごちゃごちゃやかましい!術に集中しろ!!」
しまいには術がうまく実行できない責任をなすりつけあうようになってしまった。
むろん、隊長である光は彼らの無駄な争いを止めようしたのだが。
――止めるより先に、自分だけでも術を行使できる状態に持っていかなければならない!
という判断が先立ってしまい、争いを始めてしまっている職員たちに意識をむける余裕がなくなっていた。
「……本当はあまり見せたくないんだけどなぁ……」
不意に、護のぼやくような呟きが聞こえてきた。
あまり見せたくないということは、何か切り札が。この状況を打開できるほどの強力な切り札があるということなのだろう。
その呟きが聞こえてきた光は苛立ちよりも先に、なぜそうつぶやいたのか、そのことへの納得と理解ができていた。
強力な切り札であればあるほど、使いどころは慎重に選ばなければならない。
それはわかるため、いままで使わなかったことに対して何も言うつもりはないが。
「気持ちはわかるが、使いどころは今なんじゃないのかっ?!」
「まぁ、背に腹は代えられないから、使うけどさ」
そう言って、護はため息をつき、隣に立っている月美に声をかけた。
「ちょっとだけ、一人で支えてもらうことになるぞ。大丈夫か?」
「大丈夫。土御門家の祭神を祀る巫女の一族、なめないでよ?」
まるで挑発するかのような返しに、護はにやりと笑みを浮かべる。
印を結んでいた手をほどき、腰に下げていたケースから五枚の色が異なる人形を取り出し、異形たちにむかって投げつけた。
人形は結界をすり抜け、異形たちの頭上を飛ぎ、途中で五方向に別れて停止する。
「赤、青、黄、白、黒の人形……これは、五行?」
取り出した人形の色から、それらが何を意味しているのかを瞬時に理解した光だったが、そこからの予測がつかない。
そうこうしているうちに、人形に淡い光が灯った。
「土火木金水笑み給め、寒言神尊利棍陀見、祓い給い清め給う!」
吉田神道に伝わる、三種の祓詞を高らかに唱えた瞬間、人形に光が灯り、五芒星を描くように互いを結びだした。
天井に五芒星が描かれた瞬間、護の霊力と祓詞に込められた神気が、五色の光となって異形たちの頭上に降り注いだ。
その光を浴びた異形たちは、断末魔をあげることもなく、まるで光に飲まれるかのように消えていった。
「な……い、いまのは一体……」
「術者が自分の手の内を明かすわけないだろ……それよか、第二波がさっさと先に進んだ方がいいんじゃないか?」
やや息を荒くしながら、護は戸惑っている光に問いかけた。
その問いかけに光は、ひくり、と眉を動かす。
「……君たちはこのエリアの洗浄準備を!私は協力者二名とともに奥のエリアの探索へ向かう!!」
凛とした号令に、調査局の職員たちはきびきびとした動きで何かの作業を始める。
護も月美も、なんとなく、何をしようとしているのかはわかったが、彼らを止めるつもりはなかったし、そもそも興味がなかった。
二人の、いや、護の目的はこの施設から脱走してきたのであろう異形をせん滅し、交友関係を結んでいる魑魅魍魎たちの安全を確保すること。
そして、調査局の目的もまた、この施設の排除にある。
ならば、過程がどうあれ、結果が満足いくものであるなら、止める必要もないということだ。
「さ、第二波が来る前にここの職員が残っているかどうか、捜索を始めよう」
「了解」
「えぇ」
いつの間にかリーダーシップを握った光だったが、護も月美もそのことに文句を言うことはなく、彼女の方針に従うことにした。
なお、三人が部屋を出て数分後、ようやく光が呼び寄せた援軍がやってきたそうな。
もっとも、光がそのことを知ったのは、すべてが終わり、報告書の見直しを行っていたときだったのだが。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
外れスキルと馬鹿にされた【経験値固定】は実はチートスキルだった件
霜月雹花
ファンタジー
15歳を迎えた者は神よりスキルを授かる。
どんなスキルを得られたのか神殿で確認した少年、アルフレッドは【経験値固定】という訳の分からないスキルだけを授かり、無能として扱われた。
そして一年後、一つ下の妹が才能がある者だと分かるとアルフレッドは家から追放処分となった。
しかし、一年という歳月があったおかげで覚悟が決まっていたアルフレッドは動揺する事なく、今後の生活基盤として冒険者になろうと考えていた。
「スキルが一つですか? それも攻撃系でも魔法系のスキルでもないスキル……すみませんが、それでは冒険者として務まらないと思うので登録は出来ません」
だがそこで待っていたのは、無能なアルフレッドは冒険者にすらなれないという現実だった。
受付との会話を聞いていた冒険者達から逃げるようにギルドを出ていき、これからどうしようと悩んでいると目の前で苦しんでいる老人が目に入った。
アルフレッドとその老人、この出会いにより無能な少年として終わるはずだったアルフレッドの人生は大きく変わる事となった。
2024/10/05 HOT男性向けランキング一位。
VRMMO RPGで記憶を取り戻す為に覚醒したジョブ【合成士】で冒険する
語黎蒼
ファンタジー
【第1章あらすじ】
事故によって記憶を失ってしまった『日ノ内遊吾』
自分の名前も家族も忘れてしまった遊吾に兄の蒼太と姪のマリアに以前ハマっていたVRMMO RPGの続編をすれば記憶を戻す手掛かりになることができると勧められる
蒼太の提案で遊吾のキャラとマリアのキャラを入れ替えてVRMMO RPGをすることを提案され疑うこともなく入れ替えて、可愛い女の子になって冒険をしながら記憶を取り戻す話。
和風ホラーとか異世界のSランクの冒険者なら余裕だと思った?
かにくくり
ファンタジー
異世界からもたらされた呪いによって滅びた鈍異村の住民である小山内詩郎、北野愛、櫛引由美子の三人は死後幽霊となって自分達の村が滅びた理由を調べていた。
幽霊には寿命が無く、生者とは時間の感覚も違う。
真相が判明した頃には既に75年の歳月が流れていた。
鈍異村に呪いを持ち込んだ元凶である異世界の魔法使いエンフラーグは既に亡くなっていたが、詩郎達はエンフラーグが設立し、その子孫がギルドマスターを務めている冒険者ギルド【英雄の血脈】の存在を知る。
エンフラーグ本人じゃないなら復讐するには及ばないと思いつつも、長年怨み続けてきた気持ちに切りを付ける意味で彼らに接触してみた結果、彼らは全く悪びれる様子もなく逆に犠牲になった村人達を笑い物にする始末。
そっちがその気ならもう情けをかける必要はない。
異世界の連中に日本の怨霊の恐ろしさを思い知らせてやる。
詩郎達は怨霊の力で彼らを鈍異村に閉じ込め一人ずつ復讐を行っていく。
その中には密かに転生をしてギルドに潜り込んでいたエンフラーグ本人の姿もあった。
その過程で徐々に明らかになる異世界人の非道な行為の数々に、怨霊側につく者達も現れて復讐劇は更にエスカレートしていく。
これは和風ホラーを怨霊側の視点で描いてみた物語です。
小説家になろうにも投稿しています。
ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。
不登校が久しぶりに登校したらクラス転移に巻き込まれました。
ちょす氏
ファンタジー
あ~めんどくせぇ〜⋯⋯⋯⋯。
不登校生徒である神門創一17歳。高校生である彼だが、ずっと学校へ行くことは決してなかった。
しかし今日、彼は鞄を肩に引っ掛けて今──長い廊下の一つの扉である教室の扉の前に立っている。
「はぁ⋯⋯ん?」
溜息を吐きながら扉を開けたその先は、何やら黄金色に輝いていた。
「どういう事なんだ?」
すると気付けば真っ白な謎の空間へと移動していた。
「神門創一さん──私は神様のアルテミスと申します」
'え?神様?マジで?'
「本来呼ばれるはずでは無かったですが、貴方は教室の半分近く体を入れていて巻き込まれてしまいました」
⋯⋯え?
つまり──てことは俺、そんなくだらない事で死んだのか?流石にキツくないか?
「そんな貴方に──私の星であるレイアースに転移させますね!」
⋯⋯まじかよ。
これは巻き込まれてしまった高校17歳の男がのんびり(嘘)と過ごす話です。
語彙力や文章力が足りていない人が書いている作品の為優しい目で読んでいただけると有り難いです。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
絶対防御とイメージ転送で異世界を乗り切ります
真理亜
ファンタジー
有栖佑樹はアラフォーの会社員、結城亜理須は女子高生、ある日豪雨に見舞われた二人は偶然にも大きな木の下で雨宿りする。
その木に落雷があり、ショックで気を失う。気がついた時、二人は見知らぬ山の中にいた。ここはどこだろう?
と考えていたら、突如猪が襲ってきた。危ない! 咄嗟に亜理須を庇う佑樹。だがいつまで待っても衝撃は襲ってこない。
なんと猪は佑樹達の手前で壁に当たったように気絶していた。実は佑樹の絶対防御が発動していたのだ。
そんな事とは気付かず、当て所もなく山の中を歩く二人は、やがて空腹で動けなくなる。そんな時、亜理須がバイトしていたマッグのハンバーガーを食べたいとイメージする。
すると、なんと亜理須のイメージしたものが現れた。これは亜理須のイメージ転送が発動したのだ。それに気付いた佑樹は、亜理須の住んでいた家をイメージしてもらい、まずは衣食住の確保に成功する。
ホッとしたのもつかの間、今度は佑樹の体に変化が起きて...
異世界に飛ばされたオッサンと女子高生のお話。
☆誤って消してしまった作品を再掲しています。ブックマークをして下さっていた皆さん、大変申し訳ございません。
偽りの神人 ~神造七代の反逆と創世~
ゆーにゃん
ファンタジー
高校入学祝いの旅行の帰りに交通事故に遭い怪我を負い、一年遅れで高校生となった逢真夏目。しかし、彼は事故の記憶を奥深くに封じ忘れていた。
あの時、大切な人を護りたいと神に願い望み力を得た。
その者たちを『神殺し』と言う――。
忘れていた記憶が蘇り、神をも殺し得る神殺しとなり契約した神獣のフェンリルと共に戦いの中に身を置く。
全知全能、世界の創造主だった神の一柱が人間を捨て、私利私欲となり人を操り人形とし支配する世界を創造すべく離反し悪神と落ち果てた。
悪神は、星々を我が物にするべく神殺しと呼ばれる存在を生み出し、使徒と呼ばれこちら側に仕える人間に権能の一部を与え量産し神へとぶつけ合わせた。
夏目は、ただ大切な幼なじみであり巫女の雪平美哉を護るべく、フェンリルと共に力を振るうことを決意する。
それぞれが選んだ選択の結果、その行く末に神殺しは神と殺し合うこととなったとしても、悔いのないように生き譲れない想いを胸に命を糧として戦う――。
【少しでも面白いと思ってもらえたのなら作品のお気入り、感想などよろしくお願い致します! 完結まで、お付き合い頂けると幸いです!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる