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異端録
30、無理はほどほどに
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一方、光に情報提供した護も、自分の目の前に大量の資料を並べていた。
そのほとんどが地図とオカルトを専門に扱った紙面だ。
どうやら、光と同じものを調べているらしい。
「おいおい、調査局の嬢ちゃんに面倒事は押しつけるんじゃなかったのか?」
「あいつじゃ気づかないかもしれないところを、俺らで見つけんだよ」
資料に目を向けたまま、護がそう返す。
その言葉に、白桜は呆れたとばかりにため息をついた。
「おいおい、まさかお前、仕事中毒とやらじゃないだろうな?」
「なんでそうなる?」
「実際に根を詰めすぎだ。普段の過ごし方だけでもぎりぎりだってのに、この上さらに仕事のことまで追加したらお前、最後にゃぶっ倒れるぞ!!」
とても主に対するものとは思えない口調だが、護はその程度のことでとやかく口出しするつもりはないらしい。
だが、文句は言わなかったが、手を止めるつもりはないらしく、その視線は資料に向けられたままだった。
「お前なぁ!人がせっかく忠告してやってんのに……」
「だからって、あいつだけに任せきりってのも癪に障るだろ……」
「……おい、まさかそこが本音か?」
「悪いか?」
「いや、別に悪いとは言わんが……」
護の仕事中毒ぶりの理由が、まさか任せきりにすることが気に入らないからというものだとは思わなかったらしく、どう反応したものか困惑していた。
が、ここでふと。
――そういえば、しばらく前に主が言っていたな……
それは、護が高校生になったばかりの頃のことだ。
当時からすでに、護は陰陽師の術の扱いに関して、天才的な才能を発揮させていた。
とはいえ、霊力がまだ発達段階であり、陰陽道以外の術も習得する必要がある。
そのため、翼の方針で高校入学と同時に修行を本格化させた上に、実戦経験も積ませることが決まっていた。
だが、慣れない高校生活と本格化した修行との両立をうまくできず、仕事までこなす余裕はない。
護に回ってきた仕事がいつまで経っても片付かない、という事態になっていた。
そんな状態を見かねた翼がある日、護を呼び出し、一つ仕事を回してきたのだ。
だが、これ以上はパンクしてしまうことをわかっていた護は、翼にどうしたらいいのか相談を持ちかけた。
その時に。
『他人に頼るというのも一つの手段だ』
と助言を受け、早速、分家の人間を頼ることにしたのだ。
分家は快く護の依頼を引き受けてくれたが、その結果が護は気に入らなかった。
詳しいことは聞いていないが、なんでもひどく後味の悪い結果だったらしい。
それ以来、護は自分のところに舞い込んできた仕事はできる限り、自分の手で片を付けるようにしている。
もちろん、自分一人ではどうにもできないような内容の仕事が舞い込んで来た時は、他人の手を借りる。
だが、任せきりにするということはなく、同じような作業を自分の無理のない範囲で行うようになったのだ。
そんなことを思い出していた白桜は、やれやれ、とため息をついた。
「お前をそれだけ突き動かす何かがあったってことは認めるが、変に無茶するようだったら、止めるからな?力づくで」
「おいおい……元を正せば、これは俺の仕事でもあるんだが?」
じとっとした視線を白桜に向ける護だったが、そんな視線を意にも介さず、白桜は抗議を続けた。
「どんな仕事であろうと万全の状態で臨む!それが常識ってもんじゃないのか?!」
「まだ少しくらいなら無理できるから問題ない」
「その判断が危険だと言ってるんだ!」
「自分の体のことは自分がわかってる」
「何かあってからじゃ遅いと言ってるんだ!」
資料の山に目を向けながら、白桜と言い合いを繰り広げるという、器用なことをしている護だったが、徐々に瞼が落ち始め、やがて。
「……ふあぁぁぁぁ……」
大口をあけて盛大なあくびが漏れた。
そのあくびを聞いて、白桜が時計に視線を向けると、深夜一時をすぎていることに気づく。
普段、護は十一時には布団に入っているため、すでに体は睡眠を欲している状態のはずだ。
「だから言ったろうに……ほら、さっさと寝ろ!片づけは俺らでやっとくから!!」
「む……」
短く返事を返した護は、白桜の指示に素直に従い、布団の中に潜っていった。
それから五分とすることなく、布団から規則正しい寝息が聞こえてきたため、護の意識が微睡の中に落ちたことを確信し、そっとため息をついた。
「まったく……お前になにかあったら姫が泣くんだっての。それがわからねぇお前じゃなかろうに……」
聞こえていない、と願いつつ、白桜はぽつりとこぼした。
普段、白桜にしても他の五色狐にしても、護が倒れる一歩手前までは放置し、忠告するような真似はしない。
主人に対して反論するだけの自由意志を与えられているとはいえ、もともと自分たちは葛葉姫命に仕えていた精霊であり、それなりの矜持がある。
だからこそ、自分たちを仕えさせるだけのものを示してもらわなければならないのだ。
今まではそれが仕事に対する態度であったり、自身の力を高め続ける姿勢だったが。
――姫からあまり無理をさせないでほしいと願われてしまったからなぁ……
命令ではなく、願いだ。
精霊たるもの、自分たちと真摯に向き合ってくれる存在の願いを聞き入れないわけにはいかない。
ゆえに、こうして護に無理をしないよう忠告したのだ。
「まったく……願われるってのも楽じゃないな」
その願いを聞き入れたことに、少しばかり後悔した白桜だったが、その顔はどこかすっきりとしていた。
そのほとんどが地図とオカルトを専門に扱った紙面だ。
どうやら、光と同じものを調べているらしい。
「おいおい、調査局の嬢ちゃんに面倒事は押しつけるんじゃなかったのか?」
「あいつじゃ気づかないかもしれないところを、俺らで見つけんだよ」
資料に目を向けたまま、護がそう返す。
その言葉に、白桜は呆れたとばかりにため息をついた。
「おいおい、まさかお前、仕事中毒とやらじゃないだろうな?」
「なんでそうなる?」
「実際に根を詰めすぎだ。普段の過ごし方だけでもぎりぎりだってのに、この上さらに仕事のことまで追加したらお前、最後にゃぶっ倒れるぞ!!」
とても主に対するものとは思えない口調だが、護はその程度のことでとやかく口出しするつもりはないらしい。
だが、文句は言わなかったが、手を止めるつもりはないらしく、その視線は資料に向けられたままだった。
「お前なぁ!人がせっかく忠告してやってんのに……」
「だからって、あいつだけに任せきりってのも癪に障るだろ……」
「……おい、まさかそこが本音か?」
「悪いか?」
「いや、別に悪いとは言わんが……」
護の仕事中毒ぶりの理由が、まさか任せきりにすることが気に入らないからというものだとは思わなかったらしく、どう反応したものか困惑していた。
が、ここでふと。
――そういえば、しばらく前に主が言っていたな……
それは、護が高校生になったばかりの頃のことだ。
当時からすでに、護は陰陽師の術の扱いに関して、天才的な才能を発揮させていた。
とはいえ、霊力がまだ発達段階であり、陰陽道以外の術も習得する必要がある。
そのため、翼の方針で高校入学と同時に修行を本格化させた上に、実戦経験も積ませることが決まっていた。
だが、慣れない高校生活と本格化した修行との両立をうまくできず、仕事までこなす余裕はない。
護に回ってきた仕事がいつまで経っても片付かない、という事態になっていた。
そんな状態を見かねた翼がある日、護を呼び出し、一つ仕事を回してきたのだ。
だが、これ以上はパンクしてしまうことをわかっていた護は、翼にどうしたらいいのか相談を持ちかけた。
その時に。
『他人に頼るというのも一つの手段だ』
と助言を受け、早速、分家の人間を頼ることにしたのだ。
分家は快く護の依頼を引き受けてくれたが、その結果が護は気に入らなかった。
詳しいことは聞いていないが、なんでもひどく後味の悪い結果だったらしい。
それ以来、護は自分のところに舞い込んできた仕事はできる限り、自分の手で片を付けるようにしている。
もちろん、自分一人ではどうにもできないような内容の仕事が舞い込んで来た時は、他人の手を借りる。
だが、任せきりにするということはなく、同じような作業を自分の無理のない範囲で行うようになったのだ。
そんなことを思い出していた白桜は、やれやれ、とため息をついた。
「お前をそれだけ突き動かす何かがあったってことは認めるが、変に無茶するようだったら、止めるからな?力づくで」
「おいおい……元を正せば、これは俺の仕事でもあるんだが?」
じとっとした視線を白桜に向ける護だったが、そんな視線を意にも介さず、白桜は抗議を続けた。
「どんな仕事であろうと万全の状態で臨む!それが常識ってもんじゃないのか?!」
「まだ少しくらいなら無理できるから問題ない」
「その判断が危険だと言ってるんだ!」
「自分の体のことは自分がわかってる」
「何かあってからじゃ遅いと言ってるんだ!」
資料の山に目を向けながら、白桜と言い合いを繰り広げるという、器用なことをしている護だったが、徐々に瞼が落ち始め、やがて。
「……ふあぁぁぁぁ……」
大口をあけて盛大なあくびが漏れた。
そのあくびを聞いて、白桜が時計に視線を向けると、深夜一時をすぎていることに気づく。
普段、護は十一時には布団に入っているため、すでに体は睡眠を欲している状態のはずだ。
「だから言ったろうに……ほら、さっさと寝ろ!片づけは俺らでやっとくから!!」
「む……」
短く返事を返した護は、白桜の指示に素直に従い、布団の中に潜っていった。
それから五分とすることなく、布団から規則正しい寝息が聞こえてきたため、護の意識が微睡の中に落ちたことを確信し、そっとため息をついた。
「まったく……お前になにかあったら姫が泣くんだっての。それがわからねぇお前じゃなかろうに……」
聞こえていない、と願いつつ、白桜はぽつりとこぼした。
普段、白桜にしても他の五色狐にしても、護が倒れる一歩手前までは放置し、忠告するような真似はしない。
主人に対して反論するだけの自由意志を与えられているとはいえ、もともと自分たちは葛葉姫命に仕えていた精霊であり、それなりの矜持がある。
だからこそ、自分たちを仕えさせるだけのものを示してもらわなければならないのだ。
今まではそれが仕事に対する態度であったり、自身の力を高め続ける姿勢だったが。
――姫からあまり無理をさせないでほしいと願われてしまったからなぁ……
命令ではなく、願いだ。
精霊たるもの、自分たちと真摯に向き合ってくれる存在の願いを聞き入れないわけにはいかない。
ゆえに、こうして護に無理をしないよう忠告したのだ。
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