53 / 276
異端録
5、月美の新しい友人
しおりを挟む
――ど、どうしよう。また迷った……
翌日になり、毎朝同じようなやりとりをして、護と一緒に登校した月美は、廊下で困り果てていた。
現在時刻は十三時、午後の授業が始まろうとしている時間だ。
だというのに、月美は現在進行形で右往左往している。
その理由が。
――更衣室の場所、わかんなくなっちゃったよぉっ!!
少しばかり方向音痴な嫌いがある月美は、実のところ道を覚えることが苦手だ。
そのため、転校してからしばらく経つのに、いまでも教室移動の時では護と一緒に教室へ向かうということが多いのである。
だが、男女別々に用意されている更衣室まで、護に同行してもらうわけにもいかない。
一人でどうにか行けると思い、思い切ってみたはいいのだが、こうして完全に迷子になってしまったというわけだ。
「次の授業、体育なのに……どうしよう」
「なら、あたしが案内しようか?」
困惑しながらつぶやいていると、突然、背後から声を掛けられ、月美は驚いて振り向く。
すると、月美の視界に、いかにも快活そうな印象を受けるショートヘアの女子がいた。
女子は問いかけてきたというのに、答えが返ってくるまで待たず、月美の手をつかみ、猛スピードで走り出す。
「え?ちょっ??!!」
「ほら、早く行かないと、遅刻するよ?」
「だ、だからせめて、手を離して~~~っ!」
あまりの速さに体が宙に浮くということはない。
だが、足の動きがついていけず、引きずられるような形で月美はその女子とともに更衣室へと向かった。
数秒後。
「いやぁ、ごめんごめん。遅刻するって思ったらつい足が」
「……死ぬかと思ったって、言ったら大げさだけど、さすがにびっくりだわ」
「あははは……ごめん」
月美は引っ張られるようにして更衣室に案内され、無事、授業が始まる前にジャージに着替え、授業に参加することができた。
もっとも、半ば無理やり引っ張られたことに文句がないわけではないようだ。
「あ、そういえば自己紹介し忘れてたわね。風森さん」
「……えっと、たしか桜沢さん、だったっけ?」
ここまで案内してくれた女子に、月美は不安そうな顔でそう問いかけた。
一応、転校したのが新学期のということもあり、クラスメイトになる生徒たち同士で自己紹介しあったことがある。
そのため、名前は把握しているのだが、まだ顔と名前が一致していない。
どうやら月美の勘が当たったらしく、女子は満足そうな笑みを浮かべてうなずいていた。
「そそ。まぁ、そんなに他人行儀にならないで、明美でいいわよ。クラスメイトなんだし」
月美の問いかけに、明美はにっこりと笑いながら、そう返してくる。
その笑顔とさっぱりした口調に、月美もわずかながらに残っていた警戒心を解いて、微笑みを返した。
「それなら、わたしも月美でいいよ」
「決まり!ね、ところで、今日の放課後、暇?」
名前で呼び合うことを許されたことがうれしいのか、明美は目を輝かせながら、月美を放課後の遊びに誘おうとしていた。
が、誘われた本人はというと。
「うん!大丈夫。ただ、あんまり遅くなると、お世話になってる人達が心配するから、あんまり長くは無理だけど」
「大丈夫、大丈夫!あたしもあんまり遅くなると親がうるさいから」
一応、土御門家の人々が心配しないよう、配慮しているらしく、要望を伝えたのだが、どうやら明美もあまり遅くなることを好ましく思わないようだ。
明美の言質を取った月美は、それなら、と放課後は一緒に遊びに行くことにした。
----------------------------------
放課後になり、月美は明美と一緒に駅前のゲームセンターに来ていた。
どうやら、ここが明美がいつも来る場所のようだ。
シューティングゲームやリズムゲーム、あるいはクレーンゲームから出てくる音。
それらが奏でる不揃いな音の嵐の中、月美と明美はクレーンゲームにチャレンジしていた。
だが、月美はこういった場所に来るのは初めてで、クレーンゲームをやったことがない。
必然的に。
「あ、またやった……」
「ははは。まぁ、クレーンゲームは難易度高いからねぇ。仕方ないよ」
三度目も景品を取りこぼしてしまい、月美はがっくりとうなだれる。
明美は苦笑しながら、慰めるが。
「てか、月美。あんた、もう少し狙うことできないの?」
三度も取りこぼしをしていることに、さすがに疑問を覚えたらしい。
この三回、月美が下したクレーンはすべて、景品にかすりもしないほど遠い場所に移動させていた。
苦手なのか得意なのか以前に、そもそも基本がなっていない状態だ。
「そんなこと言ったってぇ」
しょんぼりとしながら月美が明美に返す。
明美は再び苦笑を浮かべながら。
「貸して?」
と言って月美と位置を変わり、明美が挑戦する。
いつになく真剣な表情と視線をクレーンゲームのケース内に向けながら、明美はクレーンを操作し始めた。
「……よしっ!ここ!!」
明美が気合いのこもった声を出したと同時に、クレーンが下へ降りていく。
クレーンが景品をつかんで持ち上げると、ゆっくりとゴールまで運んでいき。
「よっしゃ!ゲットだぜぇっ!!」
明美は景品の取りだし口から勝ちとった景品を取り出し、十年以上前から放送されているアニメ主人公の決めセリフを口にする。
その見事な手際と明美のテンションに、月美は呆然としてしまっていた。
その後もゲームセンターのゲームを一通り堪能したが。
「ちょっとお腹空いたぁ……どっか行かない?」
という明美の提案で、近くのハンバーガーショップに向かうことになった。
だが、人気のバーガーセットを注文した明美に対し、月美が注文したのはアイスコーヒーだけだ。
「あれ?月美、食べないの?」
「うん、晩御飯、入らなくなっちゃうから」
「ふ~ん?まぁ、あたしは燃費悪いから食べちゃうんだけど」
明美の疑問に、月美は苦笑しながらそう返す。
本当のところを言えば、ハンバーガーショップのハンバーガーに興味がないわけではない。
だが、この後に雪美の作った夕食が控えていることを考えると、あまり食べるのは得策ではないと判断したらしい。
「ところでさ、月美、土御門の家に居候してるってほんとなの?」
「うん、ほんとだよ?それがどうしたの??」
唐突な質問に、月美は動揺することなく返し、逆になぜそのことを聞いてきたのか、問い返した。
「いやぁ、ほら。あいつ人を避けてるというか、『関わるんじゃねぇっ!』ってオーラばりばり出してるからさ。ちょっと想像しづらくて」
「最近はそうでもないんじゃない?」
「そりゃね。二年になってからはちょっと丸くなったみたいだけど」
明美はセットでついてきたオレンジシェイクを飲みながら、ここ最近の護に抱いている印象を正直に口にする。
明美だけでなく、一年の頃から護を知っている生徒たちは全員、護に対して人を拒絶していると感じさせる部分があるらしい。
ここ最近はこちらから話しかけやすい雰囲気になってきたとはいえ、まだ清以外に積極的に話しかける猛者がいないのも事実だ。
「ちょっと、なんだ?いつだったか護にものすごくべったりしてくる男子がいたけど」
「あぁ、勘解由小路のこと?あいつは誰にだってあぁなのよ。まぁ、さすがに女子には違うみたいだけど」
清の護に対する態度を思い出した月美はそのことを話すと、明美は嫌そうな顔をしてそう返した。
どうやら、清のあのしつこさは周囲もわかっているらしい。
あそこまでしつこくするのは男子限定であり、さすがに女子は慎重に接しているようだが。
「女子にもあぁだったら、あの人、変態確定なんじゃ?」
「それもそうね。というか、変態ってことでバッシングしてるわ。いや、完全に村八分にしてるわね」
月美のその反応に、明美はあっけらかんとした態度で返す。
その言葉に、月美はさらに苦笑を浮かべていた。
なお、二人がそんなことを言い合っているとき、違う場所にいた清は盛大に二回、くしゃみをしたことは言うまでもない。
翌日になり、毎朝同じようなやりとりをして、護と一緒に登校した月美は、廊下で困り果てていた。
現在時刻は十三時、午後の授業が始まろうとしている時間だ。
だというのに、月美は現在進行形で右往左往している。
その理由が。
――更衣室の場所、わかんなくなっちゃったよぉっ!!
少しばかり方向音痴な嫌いがある月美は、実のところ道を覚えることが苦手だ。
そのため、転校してからしばらく経つのに、いまでも教室移動の時では護と一緒に教室へ向かうということが多いのである。
だが、男女別々に用意されている更衣室まで、護に同行してもらうわけにもいかない。
一人でどうにか行けると思い、思い切ってみたはいいのだが、こうして完全に迷子になってしまったというわけだ。
「次の授業、体育なのに……どうしよう」
「なら、あたしが案内しようか?」
困惑しながらつぶやいていると、突然、背後から声を掛けられ、月美は驚いて振り向く。
すると、月美の視界に、いかにも快活そうな印象を受けるショートヘアの女子がいた。
女子は問いかけてきたというのに、答えが返ってくるまで待たず、月美の手をつかみ、猛スピードで走り出す。
「え?ちょっ??!!」
「ほら、早く行かないと、遅刻するよ?」
「だ、だからせめて、手を離して~~~っ!」
あまりの速さに体が宙に浮くということはない。
だが、足の動きがついていけず、引きずられるような形で月美はその女子とともに更衣室へと向かった。
数秒後。
「いやぁ、ごめんごめん。遅刻するって思ったらつい足が」
「……死ぬかと思ったって、言ったら大げさだけど、さすがにびっくりだわ」
「あははは……ごめん」
月美は引っ張られるようにして更衣室に案内され、無事、授業が始まる前にジャージに着替え、授業に参加することができた。
もっとも、半ば無理やり引っ張られたことに文句がないわけではないようだ。
「あ、そういえば自己紹介し忘れてたわね。風森さん」
「……えっと、たしか桜沢さん、だったっけ?」
ここまで案内してくれた女子に、月美は不安そうな顔でそう問いかけた。
一応、転校したのが新学期のということもあり、クラスメイトになる生徒たち同士で自己紹介しあったことがある。
そのため、名前は把握しているのだが、まだ顔と名前が一致していない。
どうやら月美の勘が当たったらしく、女子は満足そうな笑みを浮かべてうなずいていた。
「そそ。まぁ、そんなに他人行儀にならないで、明美でいいわよ。クラスメイトなんだし」
月美の問いかけに、明美はにっこりと笑いながら、そう返してくる。
その笑顔とさっぱりした口調に、月美もわずかながらに残っていた警戒心を解いて、微笑みを返した。
「それなら、わたしも月美でいいよ」
「決まり!ね、ところで、今日の放課後、暇?」
名前で呼び合うことを許されたことがうれしいのか、明美は目を輝かせながら、月美を放課後の遊びに誘おうとしていた。
が、誘われた本人はというと。
「うん!大丈夫。ただ、あんまり遅くなると、お世話になってる人達が心配するから、あんまり長くは無理だけど」
「大丈夫、大丈夫!あたしもあんまり遅くなると親がうるさいから」
一応、土御門家の人々が心配しないよう、配慮しているらしく、要望を伝えたのだが、どうやら明美もあまり遅くなることを好ましく思わないようだ。
明美の言質を取った月美は、それなら、と放課後は一緒に遊びに行くことにした。
----------------------------------
放課後になり、月美は明美と一緒に駅前のゲームセンターに来ていた。
どうやら、ここが明美がいつも来る場所のようだ。
シューティングゲームやリズムゲーム、あるいはクレーンゲームから出てくる音。
それらが奏でる不揃いな音の嵐の中、月美と明美はクレーンゲームにチャレンジしていた。
だが、月美はこういった場所に来るのは初めてで、クレーンゲームをやったことがない。
必然的に。
「あ、またやった……」
「ははは。まぁ、クレーンゲームは難易度高いからねぇ。仕方ないよ」
三度目も景品を取りこぼしてしまい、月美はがっくりとうなだれる。
明美は苦笑しながら、慰めるが。
「てか、月美。あんた、もう少し狙うことできないの?」
三度も取りこぼしをしていることに、さすがに疑問を覚えたらしい。
この三回、月美が下したクレーンはすべて、景品にかすりもしないほど遠い場所に移動させていた。
苦手なのか得意なのか以前に、そもそも基本がなっていない状態だ。
「そんなこと言ったってぇ」
しょんぼりとしながら月美が明美に返す。
明美は再び苦笑を浮かべながら。
「貸して?」
と言って月美と位置を変わり、明美が挑戦する。
いつになく真剣な表情と視線をクレーンゲームのケース内に向けながら、明美はクレーンを操作し始めた。
「……よしっ!ここ!!」
明美が気合いのこもった声を出したと同時に、クレーンが下へ降りていく。
クレーンが景品をつかんで持ち上げると、ゆっくりとゴールまで運んでいき。
「よっしゃ!ゲットだぜぇっ!!」
明美は景品の取りだし口から勝ちとった景品を取り出し、十年以上前から放送されているアニメ主人公の決めセリフを口にする。
その見事な手際と明美のテンションに、月美は呆然としてしまっていた。
その後もゲームセンターのゲームを一通り堪能したが。
「ちょっとお腹空いたぁ……どっか行かない?」
という明美の提案で、近くのハンバーガーショップに向かうことになった。
だが、人気のバーガーセットを注文した明美に対し、月美が注文したのはアイスコーヒーだけだ。
「あれ?月美、食べないの?」
「うん、晩御飯、入らなくなっちゃうから」
「ふ~ん?まぁ、あたしは燃費悪いから食べちゃうんだけど」
明美の疑問に、月美は苦笑しながらそう返す。
本当のところを言えば、ハンバーガーショップのハンバーガーに興味がないわけではない。
だが、この後に雪美の作った夕食が控えていることを考えると、あまり食べるのは得策ではないと判断したらしい。
「ところでさ、月美、土御門の家に居候してるってほんとなの?」
「うん、ほんとだよ?それがどうしたの??」
唐突な質問に、月美は動揺することなく返し、逆になぜそのことを聞いてきたのか、問い返した。
「いやぁ、ほら。あいつ人を避けてるというか、『関わるんじゃねぇっ!』ってオーラばりばり出してるからさ。ちょっと想像しづらくて」
「最近はそうでもないんじゃない?」
「そりゃね。二年になってからはちょっと丸くなったみたいだけど」
明美はセットでついてきたオレンジシェイクを飲みながら、ここ最近の護に抱いている印象を正直に口にする。
明美だけでなく、一年の頃から護を知っている生徒たちは全員、護に対して人を拒絶していると感じさせる部分があるらしい。
ここ最近はこちらから話しかけやすい雰囲気になってきたとはいえ、まだ清以外に積極的に話しかける猛者がいないのも事実だ。
「ちょっと、なんだ?いつだったか護にものすごくべったりしてくる男子がいたけど」
「あぁ、勘解由小路のこと?あいつは誰にだってあぁなのよ。まぁ、さすがに女子には違うみたいだけど」
清の護に対する態度を思い出した月美はそのことを話すと、明美は嫌そうな顔をしてそう返した。
どうやら、清のあのしつこさは周囲もわかっているらしい。
あそこまでしつこくするのは男子限定であり、さすがに女子は慎重に接しているようだが。
「女子にもあぁだったら、あの人、変態確定なんじゃ?」
「それもそうね。というか、変態ってことでバッシングしてるわ。いや、完全に村八分にしてるわね」
月美のその反応に、明美はあっけらかんとした態度で返す。
その言葉に、月美はさらに苦笑を浮かべていた。
なお、二人がそんなことを言い合っているとき、違う場所にいた清は盛大に二回、くしゃみをしたことは言うまでもない。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!
神楽
モモん
ファンタジー
前世を引きずるような転生って、実際にはちょっと考えづらいと思うんですよね。
知識だけを引き継いだ転生と……、身体は女性で、心は男性。
つまり、今でいうトランスジェンダーってヤツですね。
時代背景は西暦800年頃で、和洋折衷のイメージですか。
中国では楊貴妃の時代で、西洋ではローマ帝国の頃。
日本は奈良時代。平城京の頃ですね。
奈良の大仏が建立され、蝦夷討伐や万葉集が編纂された時代になります。
まあ、架空の世界ですので、史実は関係ないですけどね。

【完結】炎輪の姫巫女 〜教科書の片隅に載っていた少女の生まれ変わりだったようです〜
平田加津実
ファンタジー
昏睡状態に陥っていった幼馴染のコウが目覚めた。ようやく以前のような毎日を取り戻したかに思えたルイカだったが、そんな彼女に得体のしれない力が襲いかかる。そして、彼女の危機を救ったコウの顔には、風に吹かれた砂のような文様が浮かび上がっていた。
コウの身体に乗り移っていたのはツクスナと名乗る男。彼は女王卑弥呼の後継者である壱与の魂を追って、この時代に来たと言うのだが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
薔薇の耽血(バラのたんけつ)
碧野葉菜
キャラ文芸
ある朝、萌木穏花は薔薇を吐いた——。
不治の奇病、“棘病(いばらびょう)”。
その病の進行を食い止める方法は、吸血族に血を吸い取ってもらうこと。
クラスメイトに淡い恋心を抱きながらも、冷徹な吸血族、黒川美汪の言いなりになる日々。
その病を、完治させる手段とは?
(どうして私、こんなことしなきゃ、生きられないの)
狂おしく求める美汪の真意と、棘病と吸血族にまつわる闇の歴史とは…?
サンスクミ〜学園のアイドルと偶然同じバイト先になったら俺を3度も振った美少女までついてきた〜
野谷 海
恋愛
「俺、やっぱり君が好きだ! 付き合って欲しい!」
「ごめんね青嶋くん……やっぱり青嶋くんとは付き合えない……」
この3度目の告白にも敗れ、青嶋将は大好きな小浦舞への想いを胸の内へとしまい込んで前に進む。
半年ほど経ち、彼らは何の因果か同じクラスになっていた。
別のクラスでも仲の良かった去年とは違い、距離が近くなったにも関わらず2人が会話をする事はない。
そんな折、将がアルバイトする焼鳥屋に入ってきた新人が同じ学校の同級生で、さらには舞の親友だった。
学校とアルバイト先を巻き込んでもつれる彼らの奇妙な三角関係ははたしてーー
⭐︎毎日朝7時に最新話を投稿します。
⭐︎もしも気に入って頂けたら、ぜひブックマークやいいね、コメントなど頂けるととても励みになります。
※表紙絵、挿絵はAI作成です。
※この作品はフィクションであり、作中に登場する人物、団体等は全て架空です。
~巻き込まれ少女は妖怪と暮らす~【天命のまにまに。】
東雲ゆゆいち
ライト文芸
選ばれた七名の一人であるヒロインは、異空間にある偽物の神社で妖怪退治をする事になった。
パートナーとなった狛狐と共に、封印を守る為に戦闘を繰り広げ、敵を仲間にしてゆく。
非日常系日常ラブコメディー。
※両想いまでの道のり長めですがハッピーエンドで終わりますのでご安心ください。
※割りとダークなシリアス要素有り!
※ちょっぴり性的な描写がありますのでご注意ください。
ホスト異世界へ行く
REON
ファンタジー
「勇者になってこの世界をお救いください」
え?勇者?
「なりたくない( ˙-˙ )スンッ」
☆★☆★☆
同伴する為に客と待ち合わせしていたら異世界へ!
国王のおっさんから「勇者になって魔王の討伐を」と、異世界系の王道展開だったけど……俺、勇者じゃないんですけど!?なに“うっかり”で召喚してくれちゃってんの!?
しかも元の世界へは帰れないと来た。
よし、分かった。
じゃあ俺はおっさんのヒモになる!
銀髪銀目の異世界ホスト。
勇者じゃないのに勇者よりも特殊な容姿と特殊恩恵を持つこの男。
この男が召喚されたのは本当に“うっかり”だったのか。
人誑しで情緒不安定。
モフモフ大好きで自由人で女子供にはちょっぴり弱い。
そんな特殊イケメンホストが巻きおこす、笑いあり(?)涙あり(?)の異世界ライフ!
※注意※
パンセクシャル(全性愛)ハーレムです。
可愛い女の子をはべらせる普通のハーレムストーリーと思って読むと痛い目をみますのでご注意ください。笑
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる