二人格は生活に困る

黒咲 空気

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第2章 零を消していくマジックナンバー

番外編 文化祭その4

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色んな戦闘したおかげでチャンバラに勝利した六花は、白夜達の方に行きほめられていた。
「ありがとうございます」
「別に真佐が頑張っただけだからな」
「いえ、やる気をいただけただけで嬉しいです」
平野などに軽く褒められた後、六花は時計を見た白夜に言った。
「多分そろそろ第二回戦始まるのでいったほうがいいですよ」
「あ、そっか」
やる気があまりなさそうには見えていたが少したった後であった第二回戦の試合が始まった途端、試合は終わっていた。それを見た三日月は、驚きながらも興奮している様子であったことを六花は覚えていた。
一瞬すぎで時が勝手に進んだと思ってしまい六花は「ぼーと」としていたところを白夜に両手を両肩に抑えられて気戻った。
「おい、そろそろ第3回戦始まるよ」
「は!すいませんボーとしてました」
「まぁ良くあるから気にするな」
第3回戦はゆっくりと三日月と山岸は登場して審判は、試合を開始した。
「部長さんには負けてもらいます」
威勢がいいようで山岸はガードをいつでもできるような構えで三日月に寄って行った。
「おらぁ」
重い素振りが入ったような攻撃だが三日月はずっと避けていた。様子をずっと伺っているようにも捉えられた。
「三日月、様子見してない?」
「確かにしていますが様子見する必要はあまりないですよね」
「あぁ」
平野はこの行動がなんなのか分かってきた。
「これは、技の使用をするために様子見なはず」
心の中でそう考えているとそれは的中していた。
山岸がもう一度、剣を大振りに降った時であった。隙だらけとは言えないが攻撃が当たりやすいタイミングで三日月は言った。
「山岸さんは、まだ甘いよ 躍動 重来」
三日月は、剣道部の竹刀を構える感じでスピードがある振りをした。
周りから見たら速い攻撃を仕掛けだけに感じたが他の人からしたら違かった。
「試合終了 勝者 三日月」
第3回戦は終了した。
「なぁさっきの技って」
「あれ何かすごいところありました?普通に剣道部の攻撃に見えましたけど」
六花は正直に言うと平野は言った。
「あの技との違いは隙よ」
「隙?」
「周りが弱かったとしてもしも他の人が来てもカバーできる雰囲気がとても強かったし、しかも敵が攻撃を避けられた時のためにもう一つ罠があると思った。」
「罠って」
「多分だけど、あの子にはパラレルはあまり効かないと思う」
そう言うと白夜も
「確かにそうだな」
確信している声で六花に語りかけた。
「三日月は、佐々木小次郎の燕返しの力を持っている上で素早い上から下への攻撃スピードがあるしかも、罠の正体はその後に繋げられるコンボの多さにある。足や手は三日月の身体能力ですぐに余裕を作ることができるからな」
六花はまだ納得していなそうに見え白夜が「質問ありますか?」と聞くと六花は悩んでいる感じで質問をした。
「持っている武器はどうするの?その話じゃあ武器のことには触れていないよ」
「簡単だ」
白夜は目を大きく見開いて楽観的に言った。
「武器を落とせばいい」
「え?」
平野は頷いていたが六花からしたら楽観的に言ったにも関わらず「武器を捨てちゃあやばいでしょ」と内心思った。
だが六花は三日月ならそう言うことしそうと思ったのでこの話はやめた。
その後、
第4回戦
多彩vs峯岸
第5回戦
西馬vs那月
この2回戦の勝者は第4回戦 多彩 第5回戦 那月
と言う結果で進んで行った。
第6回戦になろうとしていた。
「そろそろ始まりますよ。なつさん」
六花は少し眠たそうな平野を起こすと
「はぁーよしやるか」
平野は自分のほっぺを叩くと元気そうにフィールドに行った。そして両者が位置についた。審判が確認し終わると
「では試合を開始します。フンゲルvs平野 開始」
フンゲルはとても強そうな見た目をしていてラグビー部だと思ってしまうがどっちかと言うと剣が大好きなオタクらしいと三日月から話を伺ったことをなんとなくて平野は思い出しながら素早いスピードでフンゲルに近づいた。
「速いですが対策済みです」
横に剣を振ろうとするとサッとフンゲルは防御に体制にすぐになり攻撃を止められてしまった。
「素早い攻撃は姿が見えていない限り振る方向は簡単にわかるのが弱点だ」
強い口調で説明をしたフンゲルに対して余裕そうに平野は、「そうだね」と返し剣を引かせるとフルゲルも同時に剣を緩めた瞬間であった。
「ならこれは?」
一瞬の油断であったフンゲルに対して引かせている剣をすぐさままた攻撃に移すとフンゲルは対応があまりできず荒い防御になってしまった。
「くそ、油断していると無理だ」
「対策なんて言ってもインフレには無理なんだ」
荒い防御にわざと攻撃を入れすぐさま相手の隙にもう一度攻撃を入れ命中した。
「試合終了 勝者 平野」
周りから声がたくさん聞こえていたが無視して六花たちがいる方に戻って行こうとするとフンゲルに止められた。
「いい戦いであった。インフレに対応してこそ、真の剣のオタクであると私は今思った。感謝する」
「いや、いいよ。私が思ったことを言っただけだから」
平野は笑顔に戻っていく
第6回戦が終わり軽い雑談をしていると第7回戦の勝者が斎藤に決まっていた。そして第8回戦である北村vs根本が始まろうとしていた。六花は両者が来る前に白夜に言った
「北村ってアスタロイドさんではないですよね流石に」
「違うだろう流石に」
「流石に」
違うだろうとみんなが思っていると良く見たことがある顔がフィールドにいた。
北村先輩であった。六花に気づき手を振っていた。
「頑張ってください」
六花は驚かずに応援した後、内心「まじか」と思ってしまう
平野はすぐに三日月を呼び聞いた。
「なんで北村先輩が出ているのですか?」
「まぁ元剣道部最強だから参加させるしかないよねって」
「剣道部最強!」
平野は驚きが隠せないぐらい驚いたが白夜は思考が停止しているみたいに止まっていた。
こうしているうちに北村先輩は、根本を倒して終わっていた。
「あ、終わったよ」
三日月の言葉に意識を戻し白夜は北村先輩の方に駆け寄っていた。
「くう!」
元気よく白夜に言ったが無視して白夜は両肩を掴み
「元剣道部最強ってマジなの?」
「ほんとだよ」
北村先輩の言っていることは大体あっているため信じることしかできない白夜はまた思考が止まろうとしていた。
「なんでやめたの?」
「お金がないから」
白夜はお金が原因であることを思考に押し込むとゆっくりと倒れていった。
「最強?」
最強がないなんかが混乱するほどに事態であった。
勝者一覧
第一回戦
六花
第二回戦
白夜
第3回戦
三日月
第4回戦
多彩
第5回戦
那月
第6回戦
平野
第7回戦
斎藤
第8回戦
北村

次回
剣の道
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