二人格は生活に困る

黒咲 空気

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第2章 零を消していくマジックナンバー

75話 作戦会議

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六花と大和はダメージが酷いためテントに休ませて白夜は火をつけて集合した。
「そう言う戦闘がやばかったのか」
テントに着いていた絵画とアスタロイドは気になり白夜に聞いた。
「全体的に言うなら問題はないけど敵が固かったらしくてめっちゃ攻撃を入れられたらしいぞ」
「そうかそれはどんまいだ」
アスタロイドの言葉に終わったが少したち様子を見た絵画は飛鳥に聞いた。
「真佐は大丈夫そう?」
「うん治療をしたけど怪我相当ひどかったら無理やり寝かせといた。」
「ありがとうございます」
「いえいえ」
「アリスは?」
「彼女も一緒の対応したから問題ないよ」
全員は安心すると白夜はいった。
「で、千葉こいつは?」
白夜は捕まえた黒霧に指を差していった。
千葉は少し困ったような顔をしてきたがすぐに返答した。
「あいつはな、15人の中で誰たが死んだら昇格する予定でしなかったやつだが」
「最近なったのかな」
「そうっぽいけど問題はアダックのことだ」
「アダックを殺すなんて許せない」
「だろーなー」
白夜は分かっていたかのように話を進めていることに平野は少し怒りがあった。
「ねぇ、くうはなんで悲しもうとしなかったの?仲間が死んだのに冷静に話を進めようとしていいわけ」
「うるせぇーこっちも悲しみたいけど黒霧を殺したい気持ちを殺してんだよ。」
平野は涙目になりかけている白夜を見て謝った。
「すまん」
「いやいいがこっから死亡者がたくさん出るかもしれないそこに関して慣れてくれとは言わないがそこで油断をしてはいけないよ」
みんなは「はい」とかしこまっている声で反応した。
「場所としては、ここから車で10分かかる場所にあるでかいトンネルの内部だ。」
「広いんですか?」
「予想している以上に広いから迷ったら終わりだ」
「気をつけるのは敵の多さをすぐに対応しないといつチーム零が来るのかわからない」
「了解した」
話し合いがすぐに終わり、大和と六花の痛みは少しずつなくなっていた次の日にこのことを先生に話すと校長室に全員集められた。
「なんですか?」
「お前ら悪い奴らの潜入をするのか?」
「そのつもりです」
そう聞くと校長を紙とペンを人数分用意した。
「北村、白夜、平野、絵画、大和、六花に対して遺言書の記入を命ずる」
「遺言書!」
白夜はとても驚いてしまった。一人暮らしであるから遺言書を書いてもあまり意味がないのではと思いながら書くことにした。
大和は書き終えると絵画は手が震えていた。
「震えてますよ」
「そうだけど死ぬのは怖いですよ」
「死ぬんじゃない生きるためにここにいくんだ。正直危険なことはしなくていい俺たちがやってやるから」
「思いつかねぇ」
六花は頭を掻いていた。
「思いつかないからいいんだが」
「いや、最後の言葉をカッコ悪く終わらせたくないのでたくさん考えているのですが思いつかなくて」
「そう言う時は、畏まらなくていいんだ」
「ふ、確かにそうですね」
六花はスムージにペンを動かし書き終えた。

決戦は数日後、彼らは決戦前の楽しみを文化祭で締めくくることにした。
次回
番外編 文化祭その1
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