二人格は生活に困る

黒咲 空気

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第2章 零を消していくマジックナンバー

49話 絵画と大和

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白夜の退院が近づいていた頃、平野は剣道部、六花はやりたいことができたと帰宅などいろいろ用事がある人が出てきて放課後に集まっていた部屋も今日のところは大和と絵画しかいなかった。
両方とも勉強をしていた。
「すみません勉強を教えてもらえませんか?」
「どこ?」
「ここの文章問題なんですけど」
「あーよく間違えるよね。ここはね」
と数学を教えていると絵画は口ずさんだ。
「ねぇアリスちゃん」
「はい?」
「白夜はいいリーダー?」
大和的には頭がおかしいところもあったり真面目で心強い部分もあるリーダーとは呼べない人ではあるが
「まぁいいリーダーですよ」
「そっか」
少し顔が暗くなった。
「どうしたんですか?」
「いやぁこれからの仕事を聞いたんですけど」
回想が始まっていく
「私これから何をすればいいですか?」
悩んでいるような表情とポーズをしていたか思いついた雰囲気をして白夜は言った。
「君の仕事は二つある。一つはもっと雑愛山のことについて調べてほしい。怪しいと暫定はしたが嘘だったら意味がないからな」
「はぁじゃあもう一つは?」
「他のみんなの成長をレポートで提出」
このことを聞いた時に絵画はとても嫌な顔をしていた。
「まぁまぁ嫌な顔をするな」
「レポートでまとめる!」
「やる気があるようで棒読みなのやめて」
「とりあえず他の人の成長を期待しながら休みな」
回想終了
「と言うことがありまして」
「レポートって凄いですね。命令が」
「サポート役として地味じゃないですか」
「いいんじゃない」
穏やかな声で大和は言った。
「だってめいさんは、元からサポートをするために来てくれたし私たちがグラウンドで集中している中で学校側の対応をしてくれた人が地味なことをしていて悪いとは思いません。」
「確かにそうだけど」
「誰かが何か言いました?めいさんは働いていないと」
絵画は思った。確かにラスピラズリのメンバーになりアダムとの戦闘が終わって対応の忙しさから保健室の会話に来なかった時も嫌な顔はされてないし働けって責めたりしてこない。昔は私はロボットのような仕事をしていた。与えられた仕事をしないと責められたり裏で仕事をしていても違い仕事を振り分けられていただからがんばろって高校から変わろうと生きてきたが彼らに誘われた時最初は怖かった。だけど話していて私はこのチームが大好きだ。
考え事をしている絵画に対して手を握り絵画は考え事を急遽止めた。
「うちのチームは考えすぎが多いですね。」
「はい!」
「責めないですよ。無理やり仕事をさせないです私たちは貴方がいることで助かっているから」
涙目になっていると大和は見ていてもわかる
「六花は今、自分の役割を理解して何かを特訓しているらしいです。そのようにまた貴方も新しい役割を探すのはどうでしょう」
「そうします。ではそろそろさよならしますね」
部屋から絵画はお辞儀をたくさんしながらドアを閉めていった。
「もし私たちが何かあったら貴方に頼らないと行けなくなります。その時は、頼みましたよ」
そして日が過ぎていって白夜がやっと病院から解放する日の2日前になった。
次回
登山
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