二人格は生活に困る

第1章 神からの贈り物

15話 いる意味？

「じゃあ待って質問がある」
すぐに三羽矢が反応した。
「なんですか？」
「あいつに聞いて欲しいのが"なんで二重人格になる必要がある？"」
そう聞くと白夜は質問どおりにくうまがいにもう一回言って返答を待っている時、平野が動いた。
「てか今更ですけどチームを組んだなら呼び名をつけた方が良くないですか？」
その質問に周りが静かになった。先生の質問に対して誰も手をあげない時の教室の雰囲気のように
「ダメですか？」
「いや別にいいけど」
「うん。平野さんの意見に賛成、賛成」
「あいつからの返答が遅いから先に決めちまおうまずは、平野さんから」
すぐには決まらないと思っていたがその後も話が意外と進みそれぞれの呼び名が決まっていた。
白夜→くう
平野→ナッさんorなつ
大和→アリス
くうまがい→くうまがい
アレック→アレック
三羽矢→三羽矢
変更の可能性あり？
呼び名が決まってきた中でくうまがいからの返答が返ってきたようだ。
「あいつからきたぞ」
「なんだった？」
「ふむふむ、闇のエネルギーから二重人格を生み出しているその応用で人の姿を作ることができるがその維持できる時間が短すぎるから節約の為にやったらしい」
「あーね。でも英雄ではなく関係者を選択した理由が一番知りたいなー」
三羽矢が言ってみるとちょうど聞いていたくうまがいが闇のエネルギーを放ってみんなの前にホログラムとして現れた。
「あー聞こえますか？」
「(びっくりしたように)あ、聞こえてますよ」
そう平野が答えるとくうまがいが話を続けた。
「その理由だが特殊な縛りを俺はかかっていてな解除する間、普通の生活を送ってくれないか？」
「解除できるんだ」
「そこ⁈」
三羽矢とくうの会話に平野は静かに笑っていた。くうはくうまがいに質問をした。
「てか縛りって何？しかも特殊って」
「簡単に言ってしまえばマントラと言われる言霊を神から俺にかけてきた言わば言ってはいけない話だ。かけられなのは2つあるがその内容はひとつは言えないがもう一つは、環境に適応した上で和やかでいることそれをクリアしていれば記憶の銀行と言われる"memory bank"から記憶の一部が戻ってくるんだ。」
みんなが頷いたり理解を行っている中で疑問を正直に言った。くうが
「二重人格になる前に記憶を預けたのか？」
「あぁ情報漏洩を防ぐためにという言い訳らしい」
その回答に三羽矢は、頭を掻いて困っていた。それを見て平野は心配そうな目をして聞いた。
「大丈夫？」
「うん。ただ情報が多すぎてね困るのよ。ナツ、ノートとかで聞いた内容をまとめることできない？」
「あー暇ならしてあげる」
「ありがとう」
「とりあいずそろそろ昼休みが終わるから普通の生活をするしかないか」
「そうだ。それで時間を潰して欲しい俺は、もう解除の方に取り組みからよろしく」
というとホログラムは消えて闇のエネルギーもそれと一緒に消えていった。くうまがいの言葉を最後にして今回は解散した。
解除する間、彼は普通？の生活を送ることになる一体どうなるのだろうか？