｢世界最強への道｣

｢世界最強への道｣第四百五十章

｢簡単なトリックほど引っかかりやすい…
敵に教わる日が来るとはなぁ！｣
(…まずい､こいつらの状態を考えると
このまま逃げ切るのは無理だ…
晋平達はまだ帰ってこねぇのか!?)
｢助けなら…期待しない方がいい
ここに侵入するときに見えたんだ
病院の入り口に二人組の黒服男がいた
この状況から考えて敵の仲間だ
それに晋平君達はこのことを知らないだろ？
病院の前に立って関係者か警備員を装って
時間を稼ぐつもりだろう…マズいな｣
｢じゃあなんでその時片付けなかったんだよ！｣
｢今でこそ断言できるが､その時は証拠が
足りなかったんだよ､それに声をかけられなかった
奴らの目的は俺達をこの病院に
閉じ込めて殺すことだろうからな…あえて
俺達を無視していたんだな…｣
｢要は監禁状態ってことだ…保護色！｣
｢!?｣
｢僕の頭脳をなめるなよ､最速を出すための
走り方の計算など台形の公式を覚えるよりも
容易いことだ！｣
(何故それと比べた！？)
｢残念だったな脱獄王…血が垂れてたぞ？
そこにいるのはわかってる､出て来い｣