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「世界最強への道」第四百十二章

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「ヒグラシさん!大丈夫ですか!?」
「面目ないわい…先輩…失格じゃな…」
「何言ってるんですか!ヒグラシさん!」
ハナはその時察してしまった
ヒグラシの容態ではもう助からない
血が出すぎてしまっていて止血が間に合わない
輸血するにも器具がないということに
「ク…ウゥ、ヒッグゥ」
「何をないておる…お前さんは…
勝ったんじゃろ?…」
「そんな、ヒグラシさん!」
「すまんな…少々…眠くなってしまった
悪いが…先に逝かせて貰うとしよう…」
「そんな!頑張ってください!」
「情けないな…妻と息子をおいて…
いくとは…な」
「ヒグラシさん?」
ハナはまた察してしまった
ヒグラシの体が冷たくなっていることに
持っている手の脈がなくなっていることに
(私は、弱い!弱い!)
ピーピーピーピーピー!
(!?)
「こちら奇襲担当・クロアゲハ
カタツムリそっち片付いたか?」
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