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第1章 ー蒼のタチカゼ、大地に立つー
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オンジの掛け声とともに放たれた拳はニンゲンヘイキ2体の首から上をぶっ飛ばした。
「うへっ、オッサン容赦ねぇなぁ。」
そんなよそ見をしているタチカゼの斜め後ろからニンゲンヘイキ2体が斬りかかってくる。
「おっと!」
なんなく2体の攻撃を躱したタチカゼは返す刀で2体を一気に斬り付けた。
ニンゲンヘイキはその場に倒れ動かなくなった。
ボソッとタチカゼは言う
「お前達がもっと前にもし『覚醒』してくれてたらな…ごめんな…さて後は!」
2人は残った1人の男を同時に見る、どうやらニンゲンヘイキではない一般兵士のようだ。
タチカゼはカタナの切先を兵士の鼻の数ミリ前まで近づけていい放った。
「いっぺん、死んでみる?」
「あひいいいいい!!?」
兵士は傷付いた足を引きずりながら一目散に逃げていった。
「さて、親玉の所に案内してもらいますかね。」
「うむ!まだ暴れ足りんからな。」
いや、十分だろというツッコミをタチカゼは飲み込んで2人は一般兵士の後を追った。
############
「えーい!何が起こっているのだ!?誰か、誰かいないのか!?」
軍隊長が叫んでいると、崩れた家屋の陰から一般兵士が転がるように飛び込んできた。
「ぐ、軍隊長殿!恐ろしく強い2人組がニンゲンヘイキを次々と破壊していき…」
「何!?」
「おそらく例のゲリラ組織ではないかと!?」
「おやおや~?それは俺達の事かにゃ~??」
タチカゼとオンジは軍隊長の前に立った。
「ひぃ!!!」
「さて、どうする?このまま街の人達に手を出さず、兵を引くなら今回は見逃そう。まぁ、いつかイド帝国に乗り込んでどのみちぶっ飛ばすけどな!」
「くっ…我がイドの兵力をナメるなよ!!おい、出てこい!!」
軍隊長の合図と共にどこに隠れていたのか、ぞろぞろとニンゲンヘイキが出てきた。その数、ざっと2、30体といったところか?
「ぞろぞろと出てきやがって、悪いがお前達アーキタイプのニンゲンヘイキじゃ話にならねぇんだよ!いくぞ、オッサ…」
いうが早いか、オンジの蹴りはニンゲンヘイキ3体の上半身を蹴り飛ばしていた。
「バ、バイオレンスだなぁ。ま、俺もちゃっちゃとやりますか!」
と、カタナを抜いたその時だった。
突如、後ろの崩れた家屋の瓦礫の隙間から女の子が出てきたのだ。
「はぁ…はぁ…お…おかあ…さん…」
「え…?おい!?大丈夫か!?」
敵に囲まれているのも忘れ、タチカゼは女の子に近づいた。
「良かった、擦り傷だけか。上手い事瓦礫の間にいて潰されなかったんだな!」
タチカゼがホッと安堵のため息をつく。
その時だった。
「タチカゼェェェ!!!」
オンジの怒号が響いた。
「え?」
と、タチカゼが振り向いた瞬間右目に鈍く酷く重い痛みが走った。
ナイフだ。それはニンゲンヘイキが投げた投げナイフだった
ナイフは深々とタチカゼの右目に刺さっていた、恐らく
脳にまで達しているだろう。
「な…に?」
タチカゼは糸が切れた人形のように、力無くその場に倒れた。
そう、忘れてはならない。
人間は突然、簡単に、死ぬのだ…。
「うへっ、オッサン容赦ねぇなぁ。」
そんなよそ見をしているタチカゼの斜め後ろからニンゲンヘイキ2体が斬りかかってくる。
「おっと!」
なんなく2体の攻撃を躱したタチカゼは返す刀で2体を一気に斬り付けた。
ニンゲンヘイキはその場に倒れ動かなくなった。
ボソッとタチカゼは言う
「お前達がもっと前にもし『覚醒』してくれてたらな…ごめんな…さて後は!」
2人は残った1人の男を同時に見る、どうやらニンゲンヘイキではない一般兵士のようだ。
タチカゼはカタナの切先を兵士の鼻の数ミリ前まで近づけていい放った。
「いっぺん、死んでみる?」
「あひいいいいい!!?」
兵士は傷付いた足を引きずりながら一目散に逃げていった。
「さて、親玉の所に案内してもらいますかね。」
「うむ!まだ暴れ足りんからな。」
いや、十分だろというツッコミをタチカゼは飲み込んで2人は一般兵士の後を追った。
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「えーい!何が起こっているのだ!?誰か、誰かいないのか!?」
軍隊長が叫んでいると、崩れた家屋の陰から一般兵士が転がるように飛び込んできた。
「ぐ、軍隊長殿!恐ろしく強い2人組がニンゲンヘイキを次々と破壊していき…」
「何!?」
「おそらく例のゲリラ組織ではないかと!?」
「おやおや~?それは俺達の事かにゃ~??」
タチカゼとオンジは軍隊長の前に立った。
「ひぃ!!!」
「さて、どうする?このまま街の人達に手を出さず、兵を引くなら今回は見逃そう。まぁ、いつかイド帝国に乗り込んでどのみちぶっ飛ばすけどな!」
「くっ…我がイドの兵力をナメるなよ!!おい、出てこい!!」
軍隊長の合図と共にどこに隠れていたのか、ぞろぞろとニンゲンヘイキが出てきた。その数、ざっと2、30体といったところか?
「ぞろぞろと出てきやがって、悪いがお前達アーキタイプのニンゲンヘイキじゃ話にならねぇんだよ!いくぞ、オッサ…」
いうが早いか、オンジの蹴りはニンゲンヘイキ3体の上半身を蹴り飛ばしていた。
「バ、バイオレンスだなぁ。ま、俺もちゃっちゃとやりますか!」
と、カタナを抜いたその時だった。
突如、後ろの崩れた家屋の瓦礫の隙間から女の子が出てきたのだ。
「はぁ…はぁ…お…おかあ…さん…」
「え…?おい!?大丈夫か!?」
敵に囲まれているのも忘れ、タチカゼは女の子に近づいた。
「良かった、擦り傷だけか。上手い事瓦礫の間にいて潰されなかったんだな!」
タチカゼがホッと安堵のため息をつく。
その時だった。
「タチカゼェェェ!!!」
オンジの怒号が響いた。
「え?」
と、タチカゼが振り向いた瞬間右目に鈍く酷く重い痛みが走った。
ナイフだ。それはニンゲンヘイキが投げた投げナイフだった
ナイフは深々とタチカゼの右目に刺さっていた、恐らく
脳にまで達しているだろう。
「な…に?」
タチカゼは糸が切れた人形のように、力無くその場に倒れた。
そう、忘れてはならない。
人間は突然、簡単に、死ぬのだ…。
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