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第36話:いのり
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大正様式の旧館、嵐の薄暗い室内で演劇用のガラクタに埋もれて紙の人型を燃やす学生。
怪談めいた光景に既視感を覚えた……もちろん実際に見たことは無い。
驚き凝視している間に、生徒会長は生徒の前へと歩み寄る。
「おい、何してる」
こちらに背を向けていた生徒は生徒会長の方へぎこちなく向き直ったが、問いには答えなかった。
半端に口を開けうろんな表情で見返している。
「どうした」
改めて生徒会長が詰問すると、びくっと頭をゆらし目を見開いた。
それから、のろのろと火のついた人形に視線を落とす。
しばらくそうしていたかと思うと、次にゆっくりと俺の方を見返してきた。
目が合った途端に表情を酷く歪め、突然に素早く動き始めた。
「えっと、あ、すいません。
すぐ片付けますんで」
言いつつ屈んで自分の足元の火のついた紙を指で掴んだかと思うと、あつっ、と叫んで人形を手放した。
その勢いで後ろに下がった拍子に壁に斜めにかかっていた木材に足を取られ、もつれて書き割りに手を付く。
突起物があったのか手を付いた瞬間に小さな叫びをあげ、書き割りに置いた手をもう片方の手で包み痛そうに背をかがめた。
「何してんだって、聞いてんだ」
「……。」
生徒会長は、混乱に取り合わず落ち着いた低い声で再度尋ねた。
せわしく無意味な動作をしていた生徒は、声に打たれたかのように動作を止めた。
そして今度はうつむいて床の一点を見つめたきり身じろぎ一つしなくなる。
俺は、生徒会長の背中を見ていた。
自然に少し前に屈めた背中、適度に緊張した手足の様子。
驚きも動揺も見取れない。
案内したときにそう示していたように、全て知っていたためだろう。
…そしてそれは、俺が知っていなければならないことでもあったらしい。
「じゃあ、今答えなくてもいい。
まず、火を消せ。
それからこっちにこい」
生徒は動かない。
頭を深く垂れ、制服のズボンの横面を両手できつく掴んでいる。
しばらく経ってその手は震えだしたように見えた。
「……」
固唾を呑んで見ていた。生徒が暴れ出す可能性があると思ったからだ。
「あの、……処分ですか」
目の前に居る生徒会長を見上げて生徒は、呻くような低い声でそう言った。
「ん?」
「その、僕がこんなこと、してて、
……処分ですよね、先生にも、報告しますよね」
生徒会長は、答えず俺を振り返り視線を流してくる。
答えろと言わんばかりに。
……処分、報告。
『風紀委員長』ならば、するのかもしれない。
……しれないが。
別に誰かに害をなしたわけでもないしどうでもいい気がする。
こんな怯えた、自分のした事にすら驚いているような状態の生徒の事を報告して、まして処分して何か意味があるのだろうか。
ただ、こんな可燃物だらけの場所で火をつけていればいつか火事になりそうなので、今後させないようにする必要はあるのだろうが……。
…………待て。
ちょっと待て。
俺は、何を考えている。
俺はいったい、
何を考えている。
怯えている? 今後しないように?
『誰』が?
どうして。
さっきから。
こんなことばかり考えている。
首を振ると、こちらを見続けていたらしい生徒会長と改めて目が合った。
目線には疑惑と不信の色が滲んでいる。
しまった、……いや、もうどうでもいいか。
こいつにはすでに何回もボロを出している。
それより。
――そこで、階下から響く足音が聞こえた。
それはすぐ階段をたどる音に替わり、程なく足音の主が現れた。高田だ。
「委員長……!
遅れてすいま……うわ、何だ!? 」
室に入ったかと思うと中の様子に恐れをなし、あわてて数歩後ろに下がる。
「い、委員長、こ、これ。
もしかして、以前話してた、呪いのはなし……」
……風紀委員も、知っている話題か。
議題ノートにはそんな話題は無かった。
俺は、高田が余りに慌てているのを見て妙に冷静になって行くのを感じた。
「どの話だ」
めんどうだ、忘れている振りをして聞いてしまおう。
「きゅ、旧校舎で自殺した生徒の怨霊に復讐祈願しに入り込む生徒が後を立たないっていうやつですよ……、
笹垣先生がジュースを持ってきてくれた日に、配りながら話してたじゃないですか……、火を使ってるようだから見つけたらすぐ報告するようにって……」
「そうだったな」
そんな話なんだな。
「うう」
男子生徒の呻きが聞こえて顔を上げる。
顔を下げて居たはずの男子生徒は、まるでおこりにかかったかのようにわが身を抱えて震えだし、頭を抱えた。
「僕のせいじゃない!」
青ざめた形相、尋常のそれではない。
「違う! 僕じゃない! あいつらが悪い!!」
「僕が……僕……違う! 捕まえるなら、あいつらだ! 何で、どうして僕ばっかり……!」
頭を抱えて叫んだかと思うと、次の瞬間驚くほど素早く動き出し、壁に掛かったポールの足を上から蹴り入れた。
壁から離れていた棚を突進するように押してぐらつかせ、それから机の上のガラクタへと手を伸ばす。
「止せ!」
近くに居た生徒会長は暴れる生徒を抑えようとしたが、その時生徒が蹴り飛ばしぐらついていた棚の上にあった二段棚のカラーボックスが生徒会長の頭上に落ちてきた。
生徒会長は頭を庇い残る手でそれを受け止めたが、飛び出した中身を腕に受けていた。
その上から均衡を失ったポールやパイプ、それにもたれていた木材がなだれかかろうとしているのが見えた。
俺は、上を見れる状況に無さそうな生徒会長の手を引っつかむともう片手で頭を庇って廊下目指して走る。
背の高いベニヤに書き割り、天井近くまで積んだダンボール、微妙なバランスを保ってもたれかかりあっていた種々のガラクタたちは今や均衡を失って次々と部屋の中央部目掛けてなだれかかってきていた。走る背後では凄まじい物音が響く。
戸口までたどり着くと、廊下に高田の姿が見えた。
生徒は、壁際の安定した大きな棚の隙間に逃げたのが見えたので、おそらく無事だろう。
生徒会長の手を離し物が少ない螺旋階段ドア方面へ行こうと右に曲がった瞬間、何かが進路側をかすめて飛んできた。
鉄柱、ポールだ。
ドア枠を飛び出して廊下に倒れ掛かったポールが、進行方向の廊下の壁に並べてあったスノコやバケツの山を打ち、廊下にもなだれが飛び火した。
左手からスノコの山が滑って落ちかかってきた、防いだ上から野球ボールの詰まったかごが振ってくる。
足場がごろごろしたボールだらけになり、次の歩をどうしようかと目をやった途端、右手頭上からダンボールが崩れてきた。
とっさに手で防いだが、続けざまに倒れた鉄パイプが守った手を強く打った。
その上にダンボールが倒れ、中身の雑誌の山を撒けて来る。
これは駄目だ、と咄嗟に螺旋階段ドア方面に飛ぶ。倒れたポールを飛び越え倒れこんだ。途端、後頭部に強い衝撃を感じ、そこで……。
…………。
……ぼやけた天井が見える。
どうも、気を失っていたらしい。
倒れ掛かってきた物に頭をやられたようだ。
どれほど経ったのか……。
視界の隅に黒い帯状のものが見えるのに気がついた。
凝視すると左手側のドア上の隙間から、うっすらと天井をはくように黒いよどみが流れているのがわかった。と、同時にきな臭さが鼻を打った。
黒煙だ。
反射的に起き上がろうとしたが胸になにかがつかえて床に戻された。
体の上に何やら様々なものが載っていた。払い落として螺旋階段に通じるドアに飛びつき、ガラス窓から室内を覗き込むと、ドアをふさぐように縦横に積まれたステージ台の隙間から、床にぐったり伸びた制服の体が見えた。
そして、室内の右壁にある閉じたドアの窓に、今まさに天井をなめようとする火の影が映っていた。
怪談めいた光景に既視感を覚えた……もちろん実際に見たことは無い。
驚き凝視している間に、生徒会長は生徒の前へと歩み寄る。
「おい、何してる」
こちらに背を向けていた生徒は生徒会長の方へぎこちなく向き直ったが、問いには答えなかった。
半端に口を開けうろんな表情で見返している。
「どうした」
改めて生徒会長が詰問すると、びくっと頭をゆらし目を見開いた。
それから、のろのろと火のついた人形に視線を落とす。
しばらくそうしていたかと思うと、次にゆっくりと俺の方を見返してきた。
目が合った途端に表情を酷く歪め、突然に素早く動き始めた。
「えっと、あ、すいません。
すぐ片付けますんで」
言いつつ屈んで自分の足元の火のついた紙を指で掴んだかと思うと、あつっ、と叫んで人形を手放した。
その勢いで後ろに下がった拍子に壁に斜めにかかっていた木材に足を取られ、もつれて書き割りに手を付く。
突起物があったのか手を付いた瞬間に小さな叫びをあげ、書き割りに置いた手をもう片方の手で包み痛そうに背をかがめた。
「何してんだって、聞いてんだ」
「……。」
生徒会長は、混乱に取り合わず落ち着いた低い声で再度尋ねた。
せわしく無意味な動作をしていた生徒は、声に打たれたかのように動作を止めた。
そして今度はうつむいて床の一点を見つめたきり身じろぎ一つしなくなる。
俺は、生徒会長の背中を見ていた。
自然に少し前に屈めた背中、適度に緊張した手足の様子。
驚きも動揺も見取れない。
案内したときにそう示していたように、全て知っていたためだろう。
…そしてそれは、俺が知っていなければならないことでもあったらしい。
「じゃあ、今答えなくてもいい。
まず、火を消せ。
それからこっちにこい」
生徒は動かない。
頭を深く垂れ、制服のズボンの横面を両手できつく掴んでいる。
しばらく経ってその手は震えだしたように見えた。
「……」
固唾を呑んで見ていた。生徒が暴れ出す可能性があると思ったからだ。
「あの、……処分ですか」
目の前に居る生徒会長を見上げて生徒は、呻くような低い声でそう言った。
「ん?」
「その、僕がこんなこと、してて、
……処分ですよね、先生にも、報告しますよね」
生徒会長は、答えず俺を振り返り視線を流してくる。
答えろと言わんばかりに。
……処分、報告。
『風紀委員長』ならば、するのかもしれない。
……しれないが。
別に誰かに害をなしたわけでもないしどうでもいい気がする。
こんな怯えた、自分のした事にすら驚いているような状態の生徒の事を報告して、まして処分して何か意味があるのだろうか。
ただ、こんな可燃物だらけの場所で火をつけていればいつか火事になりそうなので、今後させないようにする必要はあるのだろうが……。
…………待て。
ちょっと待て。
俺は、何を考えている。
俺はいったい、
何を考えている。
怯えている? 今後しないように?
『誰』が?
どうして。
さっきから。
こんなことばかり考えている。
首を振ると、こちらを見続けていたらしい生徒会長と改めて目が合った。
目線には疑惑と不信の色が滲んでいる。
しまった、……いや、もうどうでもいいか。
こいつにはすでに何回もボロを出している。
それより。
――そこで、階下から響く足音が聞こえた。
それはすぐ階段をたどる音に替わり、程なく足音の主が現れた。高田だ。
「委員長……!
遅れてすいま……うわ、何だ!? 」
室に入ったかと思うと中の様子に恐れをなし、あわてて数歩後ろに下がる。
「い、委員長、こ、これ。
もしかして、以前話してた、呪いのはなし……」
……風紀委員も、知っている話題か。
議題ノートにはそんな話題は無かった。
俺は、高田が余りに慌てているのを見て妙に冷静になって行くのを感じた。
「どの話だ」
めんどうだ、忘れている振りをして聞いてしまおう。
「きゅ、旧校舎で自殺した生徒の怨霊に復讐祈願しに入り込む生徒が後を立たないっていうやつですよ……、
笹垣先生がジュースを持ってきてくれた日に、配りながら話してたじゃないですか……、火を使ってるようだから見つけたらすぐ報告するようにって……」
「そうだったな」
そんな話なんだな。
「うう」
男子生徒の呻きが聞こえて顔を上げる。
顔を下げて居たはずの男子生徒は、まるでおこりにかかったかのようにわが身を抱えて震えだし、頭を抱えた。
「僕のせいじゃない!」
青ざめた形相、尋常のそれではない。
「違う! 僕じゃない! あいつらが悪い!!」
「僕が……僕……違う! 捕まえるなら、あいつらだ! 何で、どうして僕ばっかり……!」
頭を抱えて叫んだかと思うと、次の瞬間驚くほど素早く動き出し、壁に掛かったポールの足を上から蹴り入れた。
壁から離れていた棚を突進するように押してぐらつかせ、それから机の上のガラクタへと手を伸ばす。
「止せ!」
近くに居た生徒会長は暴れる生徒を抑えようとしたが、その時生徒が蹴り飛ばしぐらついていた棚の上にあった二段棚のカラーボックスが生徒会長の頭上に落ちてきた。
生徒会長は頭を庇い残る手でそれを受け止めたが、飛び出した中身を腕に受けていた。
その上から均衡を失ったポールやパイプ、それにもたれていた木材がなだれかかろうとしているのが見えた。
俺は、上を見れる状況に無さそうな生徒会長の手を引っつかむともう片手で頭を庇って廊下目指して走る。
背の高いベニヤに書き割り、天井近くまで積んだダンボール、微妙なバランスを保ってもたれかかりあっていた種々のガラクタたちは今や均衡を失って次々と部屋の中央部目掛けてなだれかかってきていた。走る背後では凄まじい物音が響く。
戸口までたどり着くと、廊下に高田の姿が見えた。
生徒は、壁際の安定した大きな棚の隙間に逃げたのが見えたので、おそらく無事だろう。
生徒会長の手を離し物が少ない螺旋階段ドア方面へ行こうと右に曲がった瞬間、何かが進路側をかすめて飛んできた。
鉄柱、ポールだ。
ドア枠を飛び出して廊下に倒れ掛かったポールが、進行方向の廊下の壁に並べてあったスノコやバケツの山を打ち、廊下にもなだれが飛び火した。
左手からスノコの山が滑って落ちかかってきた、防いだ上から野球ボールの詰まったかごが振ってくる。
足場がごろごろしたボールだらけになり、次の歩をどうしようかと目をやった途端、右手頭上からダンボールが崩れてきた。
とっさに手で防いだが、続けざまに倒れた鉄パイプが守った手を強く打った。
その上にダンボールが倒れ、中身の雑誌の山を撒けて来る。
これは駄目だ、と咄嗟に螺旋階段ドア方面に飛ぶ。倒れたポールを飛び越え倒れこんだ。途端、後頭部に強い衝撃を感じ、そこで……。
…………。
……ぼやけた天井が見える。
どうも、気を失っていたらしい。
倒れ掛かってきた物に頭をやられたようだ。
どれほど経ったのか……。
視界の隅に黒い帯状のものが見えるのに気がついた。
凝視すると左手側のドア上の隙間から、うっすらと天井をはくように黒いよどみが流れているのがわかった。と、同時にきな臭さが鼻を打った。
黒煙だ。
反射的に起き上がろうとしたが胸になにかがつかえて床に戻された。
体の上に何やら様々なものが載っていた。払い落として螺旋階段に通じるドアに飛びつき、ガラス窓から室内を覗き込むと、ドアをふさぐように縦横に積まれたステージ台の隙間から、床にぐったり伸びた制服の体が見えた。
そして、室内の右壁にある閉じたドアの窓に、今まさに天井をなめようとする火の影が映っていた。
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