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第29話:Fクラス寮にて
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番長の取り巻き達の内、一番後ろについていたオールバックで長髪を一つに束ねた男が、不機嫌そうにへの字に口を曲げたまま寮の中を親指で示す。ついて来いというジェスチャーだろう。
中に入る前に風紀委員に後の作業指示を出さないとといけないと思い、その男と生徒会長に声を掛けた。
「校舎内に入る前にやる事がある、先に行ってくれ。」
しかし、オールバックの生徒も生徒会長もそのままそこに留まっていた。どうやら待ってくれる気らしい。
指示を出すべく風紀委員が待機している辺りまで歩いて行くと、風紀委員達はこちらに向き直り指示を待つかのように姿勢を正す。
「これからの予定について話すので風紀委員は聞いてくれ。
時任達がタオルか着替えを貸してくれるそうなので、必要な者が居たら一緒に借りに行こう。
その後俺と高田班と姉原班は一緒にJ棟内を見回り、それが終わったら校舎担当班と合流して旧校舎の見回りに行く。他の者はその間救護班を手伝い、作業が終わったら担当の寮の見回りに戻ってくれ。そして割り当ての地区の見回りが終わったものからB棟に戻って待機していてくれ。
調書を取るのは明日以降にする。対象人数が多いし時間も無いからな。」
「分かりました。我々は特に濡れていないのでタオルは要りません、このまま救護班が来るまで待機しています。」
「分かった。
ああ、それから、すでに見回りが終わっている兵頭班は、救護班の手伝いが終わったら被害生徒を寮まで送って行ってくれ。」
「はい。」
何かあったら連絡をするようにと最後に言い置いてから、4名の風紀委員と生徒会長と共にそのままJ棟内に入った。持っていた上履きに履き替え合羽を脱いでガラス戸からそのまま建物内に上がり、先導するオールバックの生徒に続いて廊下を進んでいく。
校舎の中は存外綺麗なものだった、確かに自分の部屋の有る寮とは比較にならないし他の寮と比べても若干古い気はするが、少なくとも白黒髪が言ったようなボロではない。
発電機が壊れた教員寮の方が設備が古そうに見えた。
オールバックは廊下のどん詰まりまで歩いて立ち止まり目の前の青いドアを指し、「ここだ。」と言った。ドアの上の案内板に更衣室と書いてある。
「我々は外で待っています。」
風紀委員達がそう告げてドアの外で立ち止まったので生徒会長と中に入るとあちこちにタオルや服が積んであるのが目に入った。
制服や体操服、ジャージなどが開いた段ボールの中に積まれている。
かなり綺麗に積んであるが誰が整えているのだろう。寮監督か清掃業者なのだろうが、もしかしたら寮生なのかもしれな…いや、そういう『設定』なのかもしれない。
「積んであるタオルは勝手に使ってくれ、誰かの忘れ物の洗い置きだから返す必要はねえ。
もし着替えたいならジャージなり何なりをどれでも取って持っていくといい。
これも全部卒業生の忘れ物を洗って置いてるだけだから返す必要は無い。」
言い方はぞんさいだが丁寧な説明を受け、タオルの山から一枚引き抜いた。
シャツが濡れているが手荷物が増えるのが嫌なので着替えは取らず、タオルだけを借りる事にする。
生徒会長は自分で言っていた通り着替える気らしく、積んであるジャージを手に取って選んでいた。
壁側を向いて頭を拭き、頭からしたたる水を拭いながら窓の方へ目をやった。
擦りガラスなので景色は見えない。緑の葉陰と窓に打ち付ける雨粒がぼんやり見えるくらいのものだ。
ひたすら手を動かし水を拭っていると、明日からどうしたものかなんて考えが浮かんでくる。
不明な事や明日からすべき事…まとめる事も出来ずあれやこれやを考えていると、ふと生徒会長が視界の隅に入った。
まだジャージを手に取ってそれをじろじろ見ている。
一度目線を外したが違和感を感じて横目で見直した、こいつは何でもう着替え終わっているのにまたジャージを選んでいるんだろう。
そのまま、頭を拭いながら振り返らずに視界の端で見ていると、さっと手に持っていたジャージを脱いだ制服のシャツにくるんで合羽や靴を入れていた袋に押し込めた。
…?
怪訝に思っていると、声を掛けられた。
「終わったか?じゃあ行くぞ。」
生徒会長はそう言って山積みのタオルから一枚ひょいと取って、頭に引っ掛けた。
それから更衣室の扉を開け、袋を持って外へ出ていく。
続けて外に出るとドアの外で待ち受けていた風紀委員達が、俺達の後ろからついて来る。
そのまま校舎を歩き始めた。
…今のは一体何だろうか。
何でジャージなんて盗んだんだ?
貧乏で衣服に困っていて盗んだのか。
…そんなはずは無いな。
じゃあ、盗み癖でもあるのか。手癖が悪いのか?
…コーラの事から言うと可能性は有るかもしれないが…それにしたって何の役にも立たない物をわざわざ盗るか…。
ああ、いい、今考えても何も分からないし、分からない事が多すぎる。
とにかく今は起こった事だけ覚えておこう。
そう思って顔を上げると、先ほど案内をしたオールバックの生徒が付いてきている事に気が付いた。
「もういいぞ、案内ありがとう。」
「あんたに付いて行けと言われている。世話を掛けたようだから今回はと。」
オールバックは無表情で答えた。
見回り内で何か起こらないように付いて来てくれるという事だろうか?
実際には敵か味方か分からないのだからついて来られてもな、とも思ったが俺よりはFクラスの内実を知っているだろう生徒会長が特に気に留めていない様子なのでそのまま放って置くことにした。
一階を見回り順路に沿って回っていると、西翼の廊下に入ったあたりでいい匂いが漂ってきた。
出汁と味噌で何か炊いているような匂いだ。夕飯の時間でもないが何だろう。
「おい、トモ。そこで何してんだ?」
声と共に進路の先の開いていた引き戸から、にょっと首が出てきた。
耳に10連くらいのピアスが付いている茶髪を逆立てた童顔の生徒。
こちらの顔を認めると目を見開いてドアから飛び出しオールバックの生徒に詰め寄った。
「何でてめえ恐川と生徒会長を連れてんだよ。お前の後ろ、何なんだ?護送でもされてんのか?何やらかしたんだ。」
「…色々あってな。」
「いろいろ?いろいろって何だよ。」
オールバックの生徒はため息をついて腰に手を当てて説明を始めた。
「…衣田達が最近色々やらかしているっぽいだろ?
今日はあいつら脱走して一般生徒を襲ってたんだよ。
そん時に恐川と生徒会長が取り押さえに来たんだよ。
で、一応世話掛けたって事で、礼治さんに見回りについて行けって言われたんだ。」
ああ、と言ってピアスの生徒は表情を緩める。
「あー、なんだ、またあいつらか、暇さえあればクソ下らねえ事ばっかしてやがんな。
んま、見回りゴクローサン。じゃあお前鍋は不参加だよな?」
「食うに決まってんだろ。お前俺が嵐の日に鍋食わねえわけがあると思ってんのか。」
「でも見回り…。」
「知るか!」
そういってずかずかとオールバックの生徒はピアスの生徒の背中を押して室内に入って行った。
鍋…なんだろう。この寮だけの習慣かなんかだろうか。
嵐の日は鍋を食べるとか、そういうのがあるんだろうな。
「おい、お前俺達の案内するんじゃねえのか?別にいいけどよ。」
生徒会長が室内に入ってしまった生徒にドアの外から声を掛けた。
「お前らも食ってけばいいだろ。」
オールバックが部屋の中から返答する。
展開がよく分からないがそんな暇は無い。断ろうと思ったが、
「なんだ、真っ黒じゃねえか、何が入ってるんだよ。」
生徒会長の声が室内から聞こえた。
少し目を離した間に室内に入って行ってしまったらしい。
何だこいつは…。
時間が惜しいのでここに置いて行こうと思ったが、それもどうかとすぐ考え直した。
正直非常に置き去りにしたいのだが、生徒会長がどれほど強いとしてもこんな世紀末に生きていそうなやつらの巣窟に一人置いて行くのはどうなのだろうか。
多勢に無勢という言葉もあるし、それに…助けてもらったりもしている。
中身が何者か分からないとは言ったが、ちゃんと心のある人間なのかもしれない。だとしたらさすがに一人置いて行くのは…。
「…うわっ、会長!?何でここに会長居んの?意味わかんね…。」
「ああ、ちょっとワケがあって…」
すでに室内では会話が始まっている。
…しょうがない。
風紀委員を振り返り告げる。
「…時間は惜しいが、勝手に生徒会長が入って行ってしまった。置いて行くわけにも行かないのでいったん中に入る事にする。」
「はい。」
承諾の返事を受け、そのまま室内に入った。
「邪魔するぞ。」
中に入る前に風紀委員に後の作業指示を出さないとといけないと思い、その男と生徒会長に声を掛けた。
「校舎内に入る前にやる事がある、先に行ってくれ。」
しかし、オールバックの生徒も生徒会長もそのままそこに留まっていた。どうやら待ってくれる気らしい。
指示を出すべく風紀委員が待機している辺りまで歩いて行くと、風紀委員達はこちらに向き直り指示を待つかのように姿勢を正す。
「これからの予定について話すので風紀委員は聞いてくれ。
時任達がタオルか着替えを貸してくれるそうなので、必要な者が居たら一緒に借りに行こう。
その後俺と高田班と姉原班は一緒にJ棟内を見回り、それが終わったら校舎担当班と合流して旧校舎の見回りに行く。他の者はその間救護班を手伝い、作業が終わったら担当の寮の見回りに戻ってくれ。そして割り当ての地区の見回りが終わったものからB棟に戻って待機していてくれ。
調書を取るのは明日以降にする。対象人数が多いし時間も無いからな。」
「分かりました。我々は特に濡れていないのでタオルは要りません、このまま救護班が来るまで待機しています。」
「分かった。
ああ、それから、すでに見回りが終わっている兵頭班は、救護班の手伝いが終わったら被害生徒を寮まで送って行ってくれ。」
「はい。」
何かあったら連絡をするようにと最後に言い置いてから、4名の風紀委員と生徒会長と共にそのままJ棟内に入った。持っていた上履きに履き替え合羽を脱いでガラス戸からそのまま建物内に上がり、先導するオールバックの生徒に続いて廊下を進んでいく。
校舎の中は存外綺麗なものだった、確かに自分の部屋の有る寮とは比較にならないし他の寮と比べても若干古い気はするが、少なくとも白黒髪が言ったようなボロではない。
発電機が壊れた教員寮の方が設備が古そうに見えた。
オールバックは廊下のどん詰まりまで歩いて立ち止まり目の前の青いドアを指し、「ここだ。」と言った。ドアの上の案内板に更衣室と書いてある。
「我々は外で待っています。」
風紀委員達がそう告げてドアの外で立ち止まったので生徒会長と中に入るとあちこちにタオルや服が積んであるのが目に入った。
制服や体操服、ジャージなどが開いた段ボールの中に積まれている。
かなり綺麗に積んであるが誰が整えているのだろう。寮監督か清掃業者なのだろうが、もしかしたら寮生なのかもしれな…いや、そういう『設定』なのかもしれない。
「積んであるタオルは勝手に使ってくれ、誰かの忘れ物の洗い置きだから返す必要はねえ。
もし着替えたいならジャージなり何なりをどれでも取って持っていくといい。
これも全部卒業生の忘れ物を洗って置いてるだけだから返す必要は無い。」
言い方はぞんさいだが丁寧な説明を受け、タオルの山から一枚引き抜いた。
シャツが濡れているが手荷物が増えるのが嫌なので着替えは取らず、タオルだけを借りる事にする。
生徒会長は自分で言っていた通り着替える気らしく、積んであるジャージを手に取って選んでいた。
壁側を向いて頭を拭き、頭からしたたる水を拭いながら窓の方へ目をやった。
擦りガラスなので景色は見えない。緑の葉陰と窓に打ち付ける雨粒がぼんやり見えるくらいのものだ。
ひたすら手を動かし水を拭っていると、明日からどうしたものかなんて考えが浮かんでくる。
不明な事や明日からすべき事…まとめる事も出来ずあれやこれやを考えていると、ふと生徒会長が視界の隅に入った。
まだジャージを手に取ってそれをじろじろ見ている。
一度目線を外したが違和感を感じて横目で見直した、こいつは何でもう着替え終わっているのにまたジャージを選んでいるんだろう。
そのまま、頭を拭いながら振り返らずに視界の端で見ていると、さっと手に持っていたジャージを脱いだ制服のシャツにくるんで合羽や靴を入れていた袋に押し込めた。
…?
怪訝に思っていると、声を掛けられた。
「終わったか?じゃあ行くぞ。」
生徒会長はそう言って山積みのタオルから一枚ひょいと取って、頭に引っ掛けた。
それから更衣室の扉を開け、袋を持って外へ出ていく。
続けて外に出るとドアの外で待ち受けていた風紀委員達が、俺達の後ろからついて来る。
そのまま校舎を歩き始めた。
…今のは一体何だろうか。
何でジャージなんて盗んだんだ?
貧乏で衣服に困っていて盗んだのか。
…そんなはずは無いな。
じゃあ、盗み癖でもあるのか。手癖が悪いのか?
…コーラの事から言うと可能性は有るかもしれないが…それにしたって何の役にも立たない物をわざわざ盗るか…。
ああ、いい、今考えても何も分からないし、分からない事が多すぎる。
とにかく今は起こった事だけ覚えておこう。
そう思って顔を上げると、先ほど案内をしたオールバックの生徒が付いてきている事に気が付いた。
「もういいぞ、案内ありがとう。」
「あんたに付いて行けと言われている。世話を掛けたようだから今回はと。」
オールバックは無表情で答えた。
見回り内で何か起こらないように付いて来てくれるという事だろうか?
実際には敵か味方か分からないのだからついて来られてもな、とも思ったが俺よりはFクラスの内実を知っているだろう生徒会長が特に気に留めていない様子なのでそのまま放って置くことにした。
一階を見回り順路に沿って回っていると、西翼の廊下に入ったあたりでいい匂いが漂ってきた。
出汁と味噌で何か炊いているような匂いだ。夕飯の時間でもないが何だろう。
「おい、トモ。そこで何してんだ?」
声と共に進路の先の開いていた引き戸から、にょっと首が出てきた。
耳に10連くらいのピアスが付いている茶髪を逆立てた童顔の生徒。
こちらの顔を認めると目を見開いてドアから飛び出しオールバックの生徒に詰め寄った。
「何でてめえ恐川と生徒会長を連れてんだよ。お前の後ろ、何なんだ?護送でもされてんのか?何やらかしたんだ。」
「…色々あってな。」
「いろいろ?いろいろって何だよ。」
オールバックの生徒はため息をついて腰に手を当てて説明を始めた。
「…衣田達が最近色々やらかしているっぽいだろ?
今日はあいつら脱走して一般生徒を襲ってたんだよ。
そん時に恐川と生徒会長が取り押さえに来たんだよ。
で、一応世話掛けたって事で、礼治さんに見回りについて行けって言われたんだ。」
ああ、と言ってピアスの生徒は表情を緩める。
「あー、なんだ、またあいつらか、暇さえあればクソ下らねえ事ばっかしてやがんな。
んま、見回りゴクローサン。じゃあお前鍋は不参加だよな?」
「食うに決まってんだろ。お前俺が嵐の日に鍋食わねえわけがあると思ってんのか。」
「でも見回り…。」
「知るか!」
そういってずかずかとオールバックの生徒はピアスの生徒の背中を押して室内に入って行った。
鍋…なんだろう。この寮だけの習慣かなんかだろうか。
嵐の日は鍋を食べるとか、そういうのがあるんだろうな。
「おい、お前俺達の案内するんじゃねえのか?別にいいけどよ。」
生徒会長が室内に入ってしまった生徒にドアの外から声を掛けた。
「お前らも食ってけばいいだろ。」
オールバックが部屋の中から返答する。
展開がよく分からないがそんな暇は無い。断ろうと思ったが、
「なんだ、真っ黒じゃねえか、何が入ってるんだよ。」
生徒会長の声が室内から聞こえた。
少し目を離した間に室内に入って行ってしまったらしい。
何だこいつは…。
時間が惜しいのでここに置いて行こうと思ったが、それもどうかとすぐ考え直した。
正直非常に置き去りにしたいのだが、生徒会長がどれほど強いとしてもこんな世紀末に生きていそうなやつらの巣窟に一人置いて行くのはどうなのだろうか。
多勢に無勢という言葉もあるし、それに…助けてもらったりもしている。
中身が何者か分からないとは言ったが、ちゃんと心のある人間なのかもしれない。だとしたらさすがに一人置いて行くのは…。
「…うわっ、会長!?何でここに会長居んの?意味わかんね…。」
「ああ、ちょっとワケがあって…」
すでに室内では会話が始まっている。
…しょうがない。
風紀委員を振り返り告げる。
「…時間は惜しいが、勝手に生徒会長が入って行ってしまった。置いて行くわけにも行かないのでいったん中に入る事にする。」
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