花衣ー皇国の皇姫ー

AQUA☆STAR

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詠嘆編

第86話 新たな時代

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 新たな皇国として、豊葦原瑞穂皇国は一年の始まりである元旦を迎える。葦原を含む皇国一体の地方では、元旦に新年を祝う催しが行われていた。
 
 私は、皇国で行われる諸行事において各地の村々に活性化支援として国庫を開き、催しの資金として提供した。こうする事で、例え皇都と地方の村で同じ催しが行われたとしても、比べて遜色ない規模で催しを行うことが出来る。

 それは結果的に、国外から皇国独自の文化を感じるために観光客が押し寄せ、彼らをもてなすことで過疎化の進む村の収入が増えることに繋がる。稀に、資金の一部を着服する者が現れることもあるが、各地に監督者として民部省勘定部や、内務省刑部の要員を送り込むことで、不正な資金の流れがないか監視させている。それが功を奏したのか、不正の報告は数件程度に留まっている。

 不正を行なった者についての処遇は、皇国法に則り刑部によって決定され、然るべき処罰を受ける事となる。

 さて、私がこれらを取り決めたきっかけの話になるが、それは可憐お姉様から授かったある助言からだった。

 民の活力こそ国の繁栄の礎。

 民が活力に溢れるからこそ、国が繁栄するということ。

 私にとって救いだったのは、幸いにも国外から訪れる観光客が皇国で支出する金銭のほとんどが、神州で価値が保証されている金銀銅で造られた通貨のリンである。各地が賑わえば献上されるリンの額が増え、次の催しの提供資金が増える。それを繰り返すことで国庫が潤うという仕組みになっている。

 皇国内でほとんど使われていない通貨については、その通貨を使用する国で貯められているリンと交換している。この辺りの仕組みについて詳しくは私には分かりかねるため、頭の良い右京に良い意味でも悪い意味でも丸投げしている。

 これが、後に貨幣の仕組みについて学ぼうと思ったきっかけでもある。

 堅い話はここまでとして、今日は元旦の朝。私は執務室の布団で目を覚ますと、障子の隙間から差し込み、初日の出がとても心地よく感じられた。

「おはようございますです。姉様」
「おはよぅ、小夜」

 まだ寝ぼけた感覚のまま身支度を行なっていると、隣の部屋から小夜が訪ねてきてくれた。私の政務の手伝いをしてくれることが多いため、小夜は私の政務室の隣の部屋に寝泊まりしている。

 この子がいるおかげで、私の負担が軽減されているのは言うまでもない。流石は右京自慢の妹といったところか。

「あっ」
「どうしたの?」
「新年、明けましておめでとうなのです!」
「うん!明けましておめでとう」

 他愛のない話をしつつ、身支度を済ませた私は、皇宮の廊下を歩き、すれ違う人たちに新年の挨拶を交わしながら小夜から今日の予定を聞いていた。

 皇の政務は元旦であろうが容赦無く押し寄せてくる。本当であれば、元旦の日くらい朝から晩まで仲間たちと酒を酌み交わしたいところであるが。

「姉様、午前中は各村長や他の皆様方との会合が予定されています。午後は民へ新年の祝賀の意を示す参賀、そして…」

 そう、押し寄せる政務の波は、皇の責務となって私自身に乗し掛かってくるのだ。国を統べる立場として、その責務を放棄するわけにはいかない。

「新年初日から過密な予定…少しもゆっくり出来ないわね」
「致し方ないのです。姉様はこの国の皇なのですから。とは言ったものの…確かに過密なのです。では、先に村長たちに資料を渡しておくので、少しは会談を短縮できると思うです」

 こうした気遣いが出来るのも、小夜の良いところなのだ。

「ありがとぉ。はぁ、お酒でも飲んで暖かい布団で眠りたい…」

 私は小夜に聞こえない様に口元でそうぼやきながら、自然と飯場のある方へと足を進める。小夜は私が飯場へ舵を切ったことに気付き、慌てて戻ってくるや、手を広げて行く手を阻む。

「あ、姉様、どこに行くですか⁉︎」
「どこって…朝ご飯だけど」
「会談の時に会食があるです。今食べてしまうと、会食の食事が食べられないです。と言うか、そこは皇宮で働く人たちの専用の飯場なのです。皇である姉様がその様な飯場へ行けば、皆が気を遣うこと間違い無しなのです」
「大丈夫大丈夫、みんな気にしないって。それに、少しばかり口に入れとかないと、大事な時にお腹が鳴るかもしれないし。空腹で一気に食べたらお腹壊すもの。ほら、小夜も朝食まだなんでしょう。だったら一緒に食べよ」
「ちょ、ちょっと姉様ぁ」

 私は可愛く抵抗する小夜を半ば強引に連れて、皇宮で働く官吏や女子衆が食事をとる飯場へと向かう。私が入るや否や、全員の視線がこちらを向き、慌てて立ち上がって礼をしてくる。

「あ、あれ⁇」
「皇様⁇」
「「「す、すめらぎ様⁉︎」」」
「あ、あ、あ、明けまして、おめでとうございます‼︎」
「あけましておめでとう。みんな、気にすることはないわ。食事を続けてもらって結構よ」
「ですが…」
「ほんと、大丈夫だから」

 武官や文官、女子衆たちは戸惑って顔を見合わせるが、私が食事を盆に載せ始めると、諦めがついたのか食事を再開した。

「あら、瑞穂様。今日はここでお食事を?」
「えぇ、たまにはみんなと一緒に食べるのも良いかなと。それに、舞来まきさんたちの作ってる姿も見てみたいなって」
「照れるねぇ。そう言われちゃあ、最高に美味しく作らないといけないわね」

 料理長の舞来はかつて緋ノ国時代に宮廷料理人として働いていたが、私たち葦原勢の蜂起の前に右京の心刀会と共に給仕や料理人と共に国都を逃れていた経歴を持っている。今では、その堅実かつ独創的な料理の数々で、皇宮で働く多くの官吏たちの胃袋を掴んでいるのは言うまでもない。

 そして、私より年上でかつ貫禄と落ち着きがあり、愚痴も溢せるくらい頼れる存在でもある。

「はいよ!お待ちどう!」
「ま、舞来さん。これは…」

 私の盆に載せられたのは、朝食にしては豪勢すぎる料理の数々。しかも、体力の付きそうな食材をふんだんに使っているのに、胃にもたれないよう柔らかく煮込まれたり、油がほとんど使われていない。

 そして、載せきれなかった節日料理は女子衆たちによって別皿で机に運ばれてきた。明らかに一人では食べきれない重箱の山が卓に並べられる。

「新年一発目の朝ごはんなら、精のつくもの食べないとね!」
「あ、ありがとうございます」

"これじゃあ、小腹程度じゃ済まないわね…"

 結局、その後の会談の席で昼食が振舞われたのだが、朝に食べ過ぎて満腹になっていたせいで、少ししか口に出来なかった。小夜に「言わんこっちゃないのです」と言われたときは、素直に謝った。



 それにしても、最近はちょっと食材の好みが変わった様に感じる。食べる量も日によって少食な時もあれば、今日みたいに朝から大量に食べれる時もある。

 あまり人には言えないが、定期的に頭が重くなったり、気分が優れないこともある。半年前ほどまで続いていた頭痛とは少し違う。そういう時は自分で調合した薬を服用して落ち着かせているが、この感覚は一体何なのだろか。

 気分の晴れないまま、私は会合、参賀をこなし、全てが終わった後は自室で倒れるように寝込んでしまう。

 それから暫くして、ユーリから思念が届いた。


 ◇


 神居古潭 大神霊廟


 神居古潭には明確な国都は存在しないが、ここ大神霊廟は国土の中心に位置し、その地下にはかつての大神たちがその神力を使い、タタリの心の臓を封印していた社がある。

 そのためここ大神霊廟は、これまで国都の定まっていなかった神居古潭の信仰の中心地となり、神威子たちは大神霊廟を建設した。

 しかし、少し前に大和で起こった祟神威大神の復活に際し、一部の御伽衆による封印の破壊とタタリの心の臓の強奪、当時大神霊廟にいた神威子たちは精神を操られ、同族同士の殺戮が巻き起こり、大神霊廟も無傷とはいえない損害を被った。

「アムル様…」

 辛うじて元の内装を保っているも、そこにいるべき者がいなくなった大神霊廟の大宮司室。そこに集まったのは、神居古潭において各神社の管理を行う宮司たちであった。

 彼らを前にして、ユーリは棺の中で眠る大宮司アムルの亡骸に祈りを捧げる。動乱の最中、アムルの遺体は正気だった数名の神威巫女たちによって、密かに大神霊廟の中に安置されていた。

 鎮魂の祈りを捧げ終わったユーリは、座したまま宮司たちの方へと向き直る。

「ユーリ様、我々はこれからどうすれば…」
「これから、新たにこの国を導く者が必要でしょう。アムル様の跡を継ぐ大宮司の選定、これが急務かと」
「新たな大宮司ですか」
「適任者はいるのか⁇」
「私は、宮司の中から良き者が選定されるのが妥当と考えますが」
「ですがユーリ様、我らはアムル様のご威光には到底及ばぬ役不足、今の神居古潭で、新たな大宮司として適任の者が果たしておられるのか…」
「何より、今此処にいる宮司全員を含め、誰一人として天啓を受けておりませんし…」

 ユーリを含め、その場にいた宮司たち全員の憂慮する問題点、それがアムルの次に大宮司となる者の選定であった。神居古潭は古くから、神威子の中で大御神から天啓を受けた者が、当代の大宮司となるのが慣わしとなっている。

 しかし、アムルが反乱者によって突然葬られた上、現時点で神居古潭に大御神の天啓を受けた者はおらず、慣例を踏襲すると、このままでは大宮司に適任の者がおらず大宮司不在の状態が続く。

 もし不在の状況が続くとなれば、復興や威信の回復に十分かつ的確な指示を出す者がおらず、効率的な国家運営が行われない。

「情勢は非常に厳しい状態です。国内は先の動乱で疲弊し、復興もまだ始まっていません。大宮司様が不在となれば、我ら神威子の本領は発揮できないかと」
「特異な状況であるなら、慣例にも融通が効くのではないか⁇」
「慣例を破るとなれば、これまで先代方が築いてきたものが崩れてしまうぞ」
「それも致し方あるまい」

 宮司たちは意見を出し合うが、結論に中々至ることができずユーリに頼った。

「ユーリ様、何か良い案はありませぬでしょうか⁇」

 ユーリは暫く考え込む、彼女自身は皇国の宰相である立場上、祖国であれ一度離れてしまった国の方針には口を出しにくい。そのような事を気にする者はこの場にはいないが、それでも提案する事を控えてしまう。

「慣例を踏襲するか、または代案として慣例を改変させるか、悩むところですね」
「ユーリ様でも、中々に難しかったでしたか」

 すると、宮司の一人がある事を思いつく。

「そういえば、ユーリ様。皇国の皇様は、今代の大御神様でありましたよね」
「そ、そういえば」
「確かに…」
「はい、その通りです」
「であれば、慣例を踏襲し、なおかつすぐにでも大宮司を立てることが出来るのではありませんか⁇」
「なるほど、大御神様に直接お伺いすれば…」
「いや、待て。それでは本来大御神様から受けるべき天啓を、我々からおこがましくも奏上する事になる。それでは不敬だぞ」
「いえ、それであれば可能です」

 ユーリの一言に、暗雲立ち込めていた場の空気が少し晴れる。

「左様でございますか⁇」
「大御神様、いえ、瑞穂之命様は御心の広い御方です。神居古潭の状況もよく理解しておいでですので、きっと良き答えで導いてくれるでしょう」

 すると、ユーリは近くの水瓶に呪符を一枚浸すと、神威言葉で祝詞を唱える。

「聖上、聞こえておりますか⁇」
『………ユーリ⁇その声は、もしかしてユーリなの…⁇』
「はい、突然の思念をお許しください。報告をと思いまして、お時間よろしいでしょうか」
「報告…あ、そうね。報告ね…」
「聖上⁇少し、お元気がないように思いますが…。必要でしたら、刻を改めます」
『大丈夫。最近ちょっと、体調が悪くて』

 瑞穂の言葉は、その場にいる宮司たち全員に聞こえている。宮司たちは初めて聞いた大御神の声が何処か気力のない様に感じるも、何もも語らず静かに座して様子を見守っていた。

『件の話、上手くいったのかしら』
「はい。それについては、いくつかお伝えすることがあります。まずは、首謀者については然るべき処罰を受けました」
『その話し方じゃあ、ユーリもホルスも皆んな無事だったのね。なら、良かったわ。それと他にも何かあるの⁇』
「実は、その首謀者を処罰した者、これは私たちではなく、神居古潭より北方に住む蝦夷の者たちによるものでした。蝦夷の王、アリファと名乗る者が、何でも聖上にお伝えしたいことがあるとのことで、謁見を申し出ております」
『………構わないわ。こっちに戻る時に同行させて、直接会うことにする』
「承知しました」

 そして、ユーリは瑞穂に次期大宮司の件について説明する。

『つまり、私が次期大宮司を選ばないといけないってことね』
「その通りです。差し出がましいお願いではありますが、次期大宮司に相応しい者を選定していただきたいのです」
『なら、ホルスが適任だと思うわ』
「えっ⁇」

 名をあげられたホルスは、まさかの状況に宮司たちの顔を見回し、ユーリの方を向く。

「あ、姉上。聖上はなんと…」
「聖上、聖上のご意見を否定するつもりはありません。ですが、あえて姉である私から言わせてもらうと、ホルスはまだまだ若輩者です。本人も理解していますが、大宮司になるにはまだ実力も何もかもが不足しています」
『それは承知の上よ。でもね、何で私がホルスを推したと思う⁇』
「申し訳ございません、私には分かりかねます」
『私が見てきた中で、ホルスの性格なら他の皆も必ず彼を慕うはず。国を率いるには、何も才能や能力で他に勝る必要などないわ。国を率いる上で一番大切なのは、他に慕われ、決して驕ることのない性格が大切。その点、彼ならあなたと一緒に私のそばにいてくれたし、よく分かっているつもりよ。彼のことは私が保証する』
「承知いたしました」

 ユーリは宮司たちを見回すが、誰一人として不満な表情を見せない。それもそのはずだ、それを決定したのは、彼らが自ら信仰する大御神であり、それに異議を唱えることは、大御神の意思を否定する事になる。そのような者は、神威子にはいない。

「承知しました。では、愚弟ではございますが、ホルスに新たな大宮司となるという事で、話を進めましょう。異論があれば、今此処で申し出てもらえますか」
「ユーリ様。私を含め、宮司全員に異論はありません。斎宮様の弟君で、聖階のホルス様であれば、適任かと」
「い、いや。私如きがその様な役職につくなんて…」
「ホルス、大御神様のご啓示を受けたのだ」
「うむ、儂らもお前なら良き浄階になることを期待できる」
「満場一致ですね。それでは聖上、新たな大宮司はホルスに任命致します。わざわざ、ご啓示頂き感謝致します。ご自愛なさってください」
『えぇ、こちらこそ気遣いありがとう。気をつけて帰ってきてね』

 こうして神居古潭の大宮司は、大御神である瑞穂から直接天啓を受けたホルスが、今代を務めることになった。
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