花衣ー皇国の皇姫ー

AQUA☆STAR

文字の大きさ
上 下
121 / 128
詠嘆編

第99話 仲間の絆

しおりを挟む
 皇都の防衛線では、民を避難させた皇城を幽鬼たちから死守せんと、各将軍が皇国兵たちに奮起を促していた。侍大将として、全軍の指揮を任されている仁も、最前線である内裏に陣を構えていた。

 頭上の島から降り注ぐ黒い靄によって、逃げ遅れた皇都民が妖化したことが報告されている。その妖は意志を持つかの様にこの皇城を目指して進軍していた。

「検非違使より報告、皇都民の避難完了!」
「仁様!東壁の観音寺将軍から援軍の要請です!二の丸門まで突破され、青龍門の防衛中です!」
「分かりました。百合、飛翔隊と巌窟隊を東壁の救援に向かわせてください。他の状況はどうですか」
「西壁の右京将軍、北壁の可憐将軍、共に持ち堪えています!」

"将軍たちがいたのが救いでしたね…"

 この日は、偶然か必然か、瑞穂、千代、藤香を除いた皇国の顔役たちが、自軍の兵を率いて皇宮へ滞在していた。そのおかげで、皇城に駐屯する第6軍と近衛兵、そして検非違使たちを効果的に指揮することができた。

 だが、雪崩のように押し寄せる妖の群れを押し留めるには、戦力の差が著しく、奮戦するも落城するのは時間の問題だった。

"しかし、負ける訳にはいきません。聖上が戻られるまで、何としてもここを死守しなくては"

 自分たちの背後には、守るべき皇国の民がいる。ここで挫ける訳にはいかない、仁が立ち上がり、檄を飛ばそうとした時、妖の群れの中から一際巨大な温羅鬼が壁を越え、仁のいる陣中へと着地する。

 温羅鬼は数人の兵士を踏み潰し、新たな獲物をその鋭い視線で探す。狙われたのは、作戦の伝達を担う巫女隊の巫女たちだった。彼女たちを失えば、仁の指示は各軍に送り出せず、戦況が大きく動く。

「巫女隊は下がってください!」

 仁は太刀を手にして、温羅鬼へと斬りかかる。岩のような堅牢な皮膚を持つ名ありの妖に、武に長けているとは言え常人が相手では分が悪い。しかし、だからと言って怯むわけにはいかない。

「させません!」

 太刀を振りかぶり、温羅鬼を一刀両断にする。あれほど堅牢な皮膚を誇っていた温羅鬼でさえ、皇国侍大将の前では一撃で沈められた。

『皆、私よ。聞こえる?』
「この声は、聖上⁉︎」
『今から伝えることをよく聞いて』

 突然、仁の頭の中に瑞穂の声が響く。それは、皇都で戦う全ての者たちに同時に届いた。


 ◇


 痛い。

 戦いを始めてからしばらく、無意識に痛みという感覚を切り離していたせいか、反動で猛烈な痛みが身体に襲いかかってきた。どうやら、右手だけにあった呪詛痕が全身に回り、体中の呪力を極限まで引き出している。

"あぁ、痛い…"

 それでも、何とか全身に力を入れ、鞘を杖にしてその場から立ち上がる。全ての物を飲み込もうとせんばかりに、渦を巻く空。稲妻が走り、辺りは暗闇に包まれている。

「くそ…」

 俺を庇った大神様たちは消えた。四柱様たちは最後の最後、俺にあとを託すと言ってくれた。

「弱イ」

 靄から再び元の姿に、それも前よりも禍々しくなった瑛春は両翼を広げる。

 有象無象、全てを取り込まんとするその姿は、まさに森羅万象を体現する存在そのものである。

 瑛春は告げる。

「人ハ神ニ勝テズ」

 自らが勝者であると言わんばかりの言葉に、俺は真っ向から否定した。

「くっ、はは」
「何ガ可笑シイ」
「笑わせる」

 俺は痛みに耐え、瑛春を睨みつける。

「なら1つ言わせてもらう。お前が何を成そうとしているのか、俺の知った事じゃ無い。ただ、ひとつだけ許せない事がある。お前は人の命を軽く見過ぎた」

 仕組まれた争いによって命を落とした葦原村の仲間たち。

 妖から人々を守って犠牲になった兵たち。

 圧倒的力に成す術なく飲み込まれていった罪のない民たち。

 全ての人の思いを胸に、俺は最後の力を振り絞り、手にしていた天叢雲剣を握る。

 すると、右手の呪詛痕が熱くなり、身体中に力がみなぎってきた。右手だけに発現していた呪詛痕が、身体中に広がる。

「決着をつけよう。瑛春」

 俺はそう告げて、瑛春に斬りかかる。瑛春の右腕に刀を振り下ろすが、周囲に纏っていた呪力が集まり、斬撃を防ぐ。

「無駄ダ」

 何回斬りつけようとしても、全ての攻撃を呪力が邪魔する。

「下ラン」
「かはっ!?」

 瑛春から攻撃を受け、後ろに吹き飛ばされる。それでも、何度も吹き飛ばされようが立ち上がり、全力で斬りかかった。

「何故ダ、何故抗ウ」
「何故だと?それはな、俺たちは弱いからだ!」

 攻撃を行いつつ、俺は無心に話を続ける。

「どんなに理不尽な状況に陥りようともな!俺たちは抗うんだよ!簡単なことだ!弱さを知らないお前には理解できないんだろう!」
「戯言ヲ」

 瑛春は収束させた呪力を手のように操り、俺の腹部を叩きつける。猛烈な痛みと共に、口から血が噴き出てしまう。

「あぁ、確かに戯言さ」

 霞の構えで瑛春を見据える。

「だがな、自らの欲の為に人を滅さんとほざきやがるお前の妄想こそ、よっぽど戯言だ!」

 一か八か、瑛春の額に向けて刀身を突き立てる。

「無駄ダト言ッテイル」

 言葉の通り、突き立てた刀身は呪力によって防がれ、額まで到達していない。

「塵ト化セ」

 黒く染まった空に渦が巻き、稲妻が降り注ぐ。瑛春の額から脱出し、地面を蹴って飛び跳ねることで、何とか直撃を避ける。

 瑛春の心の臓部分に向けて刀を突き立てようとした。

 命中はした。しかし、その堅い甲皮に阻まれ、天叢雲剣は突き刺さらない。

「良い加減くたばりやがれ!」

 この一撃で勝負が決まる。そう感じ、火花が散る刀の柄頭に拳を打ち付ける。

 拳が傷だらけになろうが、血が出ようと構わない。すると、何度も叩いているうちに、剣先が呪力の膜を突き破り、それまで防がれていた刀身がどんどん奥にめり込んでいく。

「何?」

 やがて、刀身は少し下に軌道をずらし、瑛春の心の臓部分に突き刺さる。

 心の臓に刀を突き立てられた瑛春は、もはや人間だった頃の声からはかけ離れた、異質な声で悲鳴をあげた。

「グアァアアア!」
「くっ!?」

 再び吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。立ち上がろうにも、力を使い果たしたせいか全く力が入らない。

 天叢雲剣の攻撃を受けた瑛春は、その影響で苦しみ始める。しかし、しばらくしてその身体にさらに変化が現れる。

「ガァアアーーー!!」

 一言で言えば化け物だ。すでに背に生えた一対の翼のすでに後ろに、さらにもう一対の翼が生え、もはや、人だった頃の面影がないほどの化け物の顔つきとなる。

 そして、黒い呪力傷口から溢れ出し、瑛春に纏う様に浮遊する。

「あぁ、くそ。動かん…」

 全く言うことを聞かない自分の身体に、悪態を吐く。瑛春はみるみるうちに変態し、標的を俺に定めて突進し始める。

「くそ、駄目か…」
「弱音を吐くには、少し早いんじゃないか?」

 聞き覚えのある声と共に、巨大な瑛春の体が金属音と共に弾き飛ばされる。巨体が倒れると同時に、震動が地面を伝って広がる。突然の攻撃に、吹き飛ばされた瑛春は怯む。

 そして聞こえてきたのは、仲間達の声だった。

「お兄さん!」
「ご無事で何よりです、御剣様」
「ったく、御剣。俺たちに黙って行くなんて」
「ほんと、薄情にもほどがあるわね」

 俺を守るように現れたのは、皇都に残していたはずの仲間達だった。

「何でお前たちが…」
「瑞穂様から全て聞いたのさ」
「ひとりで全てを背負い込むなんて、不器用なお前にはできないだろう」
「私たちも一緒に背負いますよ」
「立てますか、御剣」
「すまない…」

 仁の手を握り、右京に肩を抱えられて立ち上がる。千代が駆け寄り、俺の身体に治癒の術を施し、小夜が左肩に止血を施してくれる。

「皆、どうしてここに…」
「ユーリ様が転移の術を使ってくれたんだ」
「私たちは皆、仲間が一人で戦いに行くのを、黙って見ていられるほど落ちぶれていないわ」

 その声を聞いた瞬間、俺は声を詰まらせた。

「瑞穂…」
「言い訳なら後で聞いてあげるわ。とりあえず、今はこいつを倒さないと…仁!」
「はっ!攻撃命令、全戦力を持って眼前の敵を抹殺せよ!」
「了解! 弓隊、構え! 放て!」

 仁の号令で、瑛春を囲むように現れた皇国兵が、弓を引く。八方から放たれた矢が、雨のように瑛春の体へと突き刺さる。

「グォォォオオオオ!」

 矢を受けた瑛春が手当たり次第に体を動かし、暴れ始める。すでに半壊していた塀が吹き飛ばされ、矢を放っていた皇国兵ごと巻き込み崩れる。

「弓隊が!」
「なんて出鱈目な力だ!」
「この化け物め!」
「皆の者、怯むな! 奴を倒さねば、皇国、強いてはこの世の破滅ぞ!」

 しかし、矢による攻撃や、呪術、仁を始めとする仲間の攻撃を受けても、瑛春には効果がない。

 俺は一つ、賭けに出ることにした。

 それは、神器として、本来の力を引き出す唯一の方法であった。

「瑞穂、1つ頼みごとがある。大御神の力を俺に分け与えてくれ」

 その言葉を聞いた瞬間、そばにいた瑞穂の表情が変わる。

「何言ってるの、御剣。あなたが例え神器として人以上の力を持っていると言っても、大神のその力は、とても扱いきれないものなのよ…」
「分かっている。だが、このままでは皆が」
「絶対に駄目よ!」

 突然、瑞穂が俺を叱咤した。その瞳には、涙が浮かんでいる。

「力を使いすぎたら神器がどうなるか…」

 俺は瑞穂の元へと歩み寄り、唯一無事な右手で頬に触れる。

「身体はこんな調子だ。それに、全力を出し切ったせいで呪詛痕が身体中に廻っている」
「だからこそよ!」
「いや、だからこそやらなければならない。タタリを取り込んだ瑛春は、もはや天災だ。ここで決着をつけなければならない」
「…馬鹿、そうやって馬鹿な従者に振り回される主の身になってみなさいよ」

 瑞穂が俺の前に立つ。そして、その目には涙の代わりに従者を信じる主の決意が宿っていた。

「約束しなさい。必ずあいつに勝ってくるって」
「承知した…」

 手にした鉄扇の刃で自分の指の皮膚を切る。

 滴る鮮血。

 それを膝をつき、口へと運ぶ。

 鉄の様な味が喉に染みる。

 血が体に巡り、呪力と融合するのを感じる。そして、身体中の呪力が燃え上がる。

「瑞穂、勅命を」
「従者、御剣に命ずる。我が大御神の力を持って眼前の敵を滅せよ」
「御意に」

 すると、身体に不思議な力が満ち溢れる。

 神器の力とは違う、強大ながらも全てを包み込むような優しさに溢れている。

 大神の創りし神器としての本来の力。そして、手に握る天叢雲剣から、桜吹雪が舞う。



「神器御剣。推して参る!」

 刀を片腕だけで握り、瑛春に向けて突き進む。瑛春は俺の接近を阻もうと、周囲に展開した錫杖を降り注がせる。

「邪魔だ! 」

 降り注ぐ錫杖を天叢雲剣で弾く。

「お兄さん!」

 新たに降り注ぐ錫杖を、琥珀が小刀で、ミィアンが方天戟で叩き落とす。

「ミィアン、琥珀」
「早く行くぇお兄はん」
「ここは私たちに任せて!」

 さらに降り注いだ錫杖を、右京が叩き斬る。

「行ってこい、兄ちゃん」
「あぁ!」

 琥珀や右京達に任せ、俺は瑛春に向けて一直線に駆ける。

 跳躍、刹那。

 刀身が瑛春の身体に火花が散る。

 その表皮は鉄のように硬い。

 いや、ただ硬いだけだ。

「ただ、それだけだ」
「!?」
「魂斬、乱波」

 俺は瑛春の左腕を肩から切り落とす。

 切った腕からは血の代わりに黒い触手が飛び散る。恐らく、取り込んだタタリの呪力だろう。そして、その額に大きな一つ目玉が露出する。

「ミィツゥルゥギィィイイ!」

 横薙ぎしてきた右腕を跳躍で避ける。今度は空ぶった右腕を叩き斬る。

 だが、角度が悪かったのか、完全に切り落とすことが出来ない。

「まだだ!」

 再び振り上げられた右腕を斬る。

 甲高い金属音が鳴る。

 ここまで共に戦ってきた天叢雲剣が、とうとう根元から折れてしまった。

「終ワリダァア!」
「御剣!」

 タタリが迫る瞬間、振り向くと瑞穂が自らの鉄扇を投げ渡してきた。

 右手で受け取り、鉄扇を開く。

 身体を捻り、瑛春の額に露出した目玉にめがけて鉄扇を突き刺す。目玉の膜を鉄扇で貫き、宙に舞っていた天叢雲剣の破片を掴み取ると、破れた膜から破片を目玉へと突き立てた。

 その時、時間が止まったかに感じた。

 破片を突き立てた場所から目玉がひび割れ、瑛春を動かしていた黒い呪力が一気に噴き出す。

 そして、託されていた要の物を懐から取り出す。

「サクヤ様、お借りします」

 天之無目堅間、サクヤ様が俺に授けた神器。手のひらに収まる小さな箱を開け、瑛春の心の臓に押し付ける。

「ギィギャァアア‼︎」

 瑛春は断末魔の悲鳴を上げ、その巨体が吸い込まれる様に箱の中へと消えていく。体の全てが中に入ると同時に蓋を閉じ、最後の力を振り絞って呪術を放つ。

「火符、業火」

 天之無目堅間に呪力によってできた業火が燃え移り、手の中で跡形もなく消えて灰と化した。

「やった…」

 そのとき、精神の中で何かが切れたのを感じた。俺は気を失いながら、地面に向かって落ちていった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ずっとあのままでいられたら

初めての書き出し小説風
恋愛
永遠の愛なんてないのかもしれない。あの時あんな出来事が起きなかったら… 同棲して13年の結婚はしていない現在33歳の主人公「ゆうま」とパートナーである「はるか」の物語。 お互い結婚に対しても願望がなく子供もほしくない。 それでも長く一緒にいられたが、同棲10年目で「ゆうま」に起こったことがキッカケで、これまでの気持ちが変わり徐々に形が崩れていく。 またあの頃に戻れたらと苦悩しながらもさらに追い討ちをかけるように起こる普通ではない状況が、2人を引き裂いていく…

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

転生したら災難にあいましたが前世で好きだった人と再会~おまけに凄い力がありそうです

はなまる
恋愛
現代世界で天鬼組のヤクザの娘の聖龍杏奈はある日父が連れて来たロッキーという男を好きになる。だがロッキーは異世界から来た男だった。そんな時ヤクザの抗争に巻き込まれて父とロッキーが亡くなる。杏奈は天鬼組を解散して保育園で働くが保育園で事件に巻き込まれ死んでしまう。 そしていきなり異世界に転性する。  ルヴィアナ・ド・クーベリーシェという女性の身体に入ってしまった杏奈はもうこの世界で生きていくしかないと心を決める。だがルヴィアナは嫉妬深く酷い女性で婚約者から嫌われていた。何とか関係を修復させたいと努力するが婚約者に好きな人が出来てあえなく婚約解消。そしてラノベで読んだ修道院に行くことに。けれどいつの間にか違う人が婚約者になって結婚話が進んで行く。でもその人はロッキーにどことなく似ていて気になっていた人で…

最後に言い残した事は

白羽鳥(扇つくも)
ファンタジー
 どうして、こんな事になったんだろう……  断頭台の上で、元王妃リテラシーは呆然と己を罵倒する民衆を見下ろしていた。世界中から尊敬を集めていた宰相である父の暗殺。全てが狂い出したのはそこから……いや、もっと前だったかもしれない。  本日、リテラシーは公開処刑される。家族ぐるみで悪魔崇拝を行っていたという謂れなき罪のために王妃の位を剥奪され、邪悪な魔女として。 「最後に、言い残した事はあるか?」  かつての夫だった若き国王の言葉に、リテラシーは父から教えられていた『呪文』を発する。 ※ファンタジーです。ややグロ表現注意。 ※「小説家になろう」にも掲載。

少年神官系勇者―異世界から帰還する―

mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる? 別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行) この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。 この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。 この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。 この作品は「pixiv」にも掲載しています。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

処理中です...