花衣ー皇国の皇姫ー

AQUA☆STAR

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建国編

第24話 死闘

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 泰縁は本陣から、突撃を開始する皇国軍を見据える。

「始まったか」

 両軍睨み合いの中、先手を打って出たのは皇国軍だった。中央軍の先頭に配置していた騎馬隊は、族長ハンを筆頭に、歩兵たちに先駆け敵に向けて突撃を開始した。

 馬が地面を蹴る音は、まるで地響きのようだ。 

「来るぞ!総員持ち場を死守せよ!」

 長や将たちが、部下の兵士たちに号令を出す。誰もが、これから起こる力と力のぶつかり合いに、緊張が昂っていた。

 嫌な汗が額に流れる。

 緊張を抑えるために、兵士ができる事は大声を張り上げ、恐怖に打ち勝つことしかなかった。

「歩兵衆前列構えィ!」
「弓兵衆構え!」
「ウオオオオオ!」

 槍兵、そして弓兵によって固められた敵布陣に、嶺は正面から突撃を敢行した。それを察した迦軍の弓兵隊長が、弓兵衆に号令を出す。

「射てぇ!」
「右へかわせ!」

 嶺がそう叫んだのは、矢が放たれるのと同時だった。

 迦軍布陣から矢が放たれた瞬間、ハンは騎馬隊を進行方向の右へと移動させた。騎馬隊に向けて雨のように放たれた矢は、寸前のところで騎馬隊にかわされ、地面に突き刺さる。

 右側に避けたことにより、また新たに矢が放たれるが、これも嶺の卓越した指揮により矢は全てかわされる。

「なっ、避けられた!?」

 そして、次の攻撃が始まる前に、真っ直ぐ突き進み正面から距離を詰め、相手の顔が認識できる距離にまで近づいた。

「早いっ!」
「ふ、懐に入られた!?」
「歩兵衆来るぞぉ!」
「や、やってやる!」
「ぶち殺してやらぁ!」
「かかってきやがれ!」

 前列の歩兵達が槍を構えるが、人では突撃する馬に対応できなかった。迦軍の懐に侵入した嶺達の騎馬隊は、怒涛の勢いで突撃し、最前列の槍襖を突破した。

「突撃だァ!」
「族長に続けぃ!」

 騎馬隊の突撃で、歩兵が吹き飛ぶ。運が悪ければ、通りすがりに斬り付けられ、腕や首が鮮血と共に宙を舞うことになる。

「歩兵隊、前ぇ!」

 順調に見えた突撃だが、嶺の中には不安要素があった。

 それが突破力の不足。

 騎馬隊が作り出した防御陣の乱れに、後から歩兵が続く。しかし、予想外の迦軍の精強さに、騎馬隊の進行速度は徐々に遅滞していた。

 騎馬隊の長所である機動力は、勢いを殺すほど密集した場所であればあるほど、その威力を失ってしまう。

 嶺の不安が的中した。

「やはり、勢いが足りぬか!」

 その上、第6軍はこれまで対緋ノ国の不正規戦を中心に戦を行ってきたため、大規模戦闘の経験が薄く、昨日の戦いでの疲労が顕著に現れている。

「族長!このままでは!」
「歩兵ではこの包囲は抜けん!何としてでも我らが道を切り開くのだ!」

 迦軍は勢いが殺された皇国軍の隙を見逃さなかった。皇国軍の動きを見て、前線の指揮を取る部隊長が指示を出す。

「分断しろ!」

 迦軍両翼の歩兵が突出した皇国兵を本隊から分離するため、中央に向けて押し込み始めた。

「ぐぎゃっ!」

 孤立した騎馬兵は、歩兵の持つ槍に一斉に刺されて串刺しにされていく。この状況は、明らかに皇国軍にとって不利であった。

 このままでは、敵陣の中に入り込んだ騎馬隊と歩兵は包囲され、殲滅されてしまう。進むも地獄、戻るも地獄、絶望的な状況だった。

 しかし、皇国軍には戦況を覆すことができる強力な戦力があった。

「そいやっ!」

 中央軍の真ん中にいたミィアンが、分断を図ろうとした迦軍の歩兵たちを薙ぎ払う。

 叩きつけられた方天戟は地面を破り、土の塊と血肉が弾け飛び、砂煙が舞う。

 誰のものか分からない腕や首が、血の雨と共に頭上から降り注ぐ。

 怒号と悲鳴が混じり合う地獄の様な光景の中、皇国兵たちはただひたすら真っ直ぐ突き進もうとした。

 その行動には、この戦が最後ではなく、ウルイ率いる本隊と戦わなければならない、という理由があった。

 全員がただ一つ同じことを思い、ただひたすら前に足を進める。対する迦軍も、その進行を食い止めるべく果敢に立ちはだかる。両者とも一歩も譲る事ないその様子を、泰縁と菖蒲が本陣から眺めていた。

「疲れが溜まっているはずだが、昨日より強いな。これが皇国兵か」
「中央の軍によって両翼が押されている。両翼前方に重装歩兵を出すか?」
「いや、重装歩兵は奥の手だ。あのは重装歩兵でも歯が立たない」
「なら私が行く。泰縁は本隊の指揮をとるといい」

 その言葉に泰縁は一瞬黙り込んだが、少ししてか、菖蒲の出陣に許可を出した。

「………分かった。お前を信じる」

 菖蒲は馬に跨り、呼吸を整える。

「菖蒲」

 すると、泰縁は菖蒲に向けて拳を突き出した。

「武運を祈る、必ず帰ってこい」
「勿論だ」

 泰縁の拳に自らも拳を添えた菖蒲は、手綱を引いて本陣から前線へと駆け下りた。

「く、くそっ! 化け物かこいつは!」
「誰か、誰かこいつを止めてくれ!」

 前線では、ミィアンの規格外の戦闘力によって、早くも迦軍の陣形が乱れつつあった。迦軍の兵士達にとって、狂戦士と化した琉球の狂い姫を止める術はなかった。

「良いぞ! 流石はミィアン様!」
「このまま押し進めぇ!」

 ミィアンの戦闘を見た皇国兵たちは奮い立ち、怒涛の勢いで次々と迦兵たちを倒していく。順調に思われたその時、先頭を走っていた騎馬四騎から、騎馬兵が突然力なく落馬する。

 突然の出来事に、後続の騎馬兵たちは動揺してしまう。

「なっ!?」

 苦痛の声も上げずに落馬する様子は、まるで糸の切れた操り人形のようだった。落馬した騎馬兵の首には、全員等しく刺し傷が残っている。

 不意の出来事に、突撃していた皇国兵の足が止まった。そして、次々と足を止めた皇国兵たちが、首から血を流しその場に倒れていった。

 一瞬の出来事であった。

「………」
「あ、あぁ」

 そこにいたのは、全身白い装束を身に纏い、棒のように細い剣を自在に操る女性、迦ノ国軍泰縁隊副長、麗舞の巫女、菖蒲。

 迦軍兵士が馬上の菖蒲の姿を認識したその瞬間、空気が震えた。

「ふ、副長が来てくれたぞォ!」
「副長ォ! 副長ォ!」
「「「副長ォ! 副長ォ!」」」

 菖蒲の姿を見た迦兵たちは歓声をあげ、それはやがてその様子を見ることができない他の場所で戦う迦兵たちにも広がりを見せた。

 思わぬ強敵の出現と、圧倒的な士気の差に、皇国兵の進行は完全に阻まれてしまった。

「複数で囲め!」
「ウオォ!やってやる!」
「死ねぇ!」

 5人が一斉に槍を馬上の菖蒲に突き出す。

「なっ!?」
「ぐっ!」

 しかし、槍は菖蒲を捉えることはできなかった。攻撃の瞬間を見計らい、空中へと飛び上がった菖蒲は、槍を突き出して来た5人に空中から飛び掛かり、一気に首を突き刺し絶命させた。

 倒れた兵士の中心に、菖蒲が降り立つ。

 菖蒲は細剣の剣先を、真上から皇国兵へと突き出す。その合図と同時に、呼応した迦兵たちがその場を押し返そうと前進する。

 形勢逆転、菖蒲の登場によって士気を上げた迦軍により、前線が皇国側に再び押し返された。

 再び、菖蒲が皇国兵を始末せんと近づいた時のこと。

「させへんぇ!」
「!?」

 皇国兵の中から現れたミィアンが、それをたった一人で再び押し返す。すると、不思議なことにミィアンと菖蒲の周囲に空間が出来た。

「なぁなぁ、お姉さん。昨日のお兄さんも強かったけど、お姉さんも強いんけ?」
「………」

 ミィアンの問いかけに答えず、菖蒲は無言でミィアンを見ていた。決して無視をしているわけではない。

 あえて、答えていないのである。

 麗舞ノ巫女は、言葉を発しない事で驚異的な集中力を生み出している。その集中力が、人間離れした華麗な舞のような剣技を続けられる秘訣であった。

 故に、うるわしい舞、麗舞と呼ばれている。

 最初に動き出したのは、菖蒲。まるで体重が無いのかと疑うほどの素早い動きで、一気にミィアンに詰め寄りその喉に向けて細剣を突き出す。

「キャハ! 剣での語り合いなら望むところやぇ!」

 ミィアンはそれを上体を反らすことで避け、真上に来た菖蒲に方天戟で斬り上げる。

 砂煙を上げるその攻撃を、菖蒲は空中で身体を後ろに翻し、そのままミィアンに向けて刺突した。

 連続で突かれた剣先を、ミィアンは方天戟の柄を巧みに操り弾き返す。鳴り響くのは甲高い金属音。

 どちらも、一歩も譲らない互角の戦いであるが、それは客観的に見ればの話だった。

 沈黙、刹那。

 二人の間に流れていたのは、不規則な呼吸音と。

「アハッ、アハハ!」

 獲物を目の前にした、琉球の狂い姫の不敵な笑い声だった。


 ◇


「人じゃない、俺が?」

 答えは変わらない。だが、それでも現実を受け入れられなかった為、俺はあえて千代に聞き直した。

 しかし、期待していた答えには変わらなかった。

「はい、嘘ではございません」
「ちょっと待て、千代。俺は瑞穂の件もそうだが、俺たちが人じゃないなんて信じられない。あまりにも現実離れし過ぎている…」

 人でなければ、俺たちは一体どんな存在なんだ。自分自身のことについて、千代に答えを求めた。

「俺は、俺は一体何なんだ」
「………」

 千代は真面目な表情で話を続ける。

「先程、私が大御神様の神器について、話しました。神器についてはご存知ですか?」
「鏡、勾玉、それと剣の三種類があるとしか知らない」
「その知識で間違いございません。神器とはご存知の通り、大御神様の生み出した三種類の道具のことですが、その一つ一つが何の役目を持っているかは?」

 俺は虚しく首を横に振った。

「鏡は太陽、勾玉は心、剣は武を象徴しております。同時に、それら三つが揃うとにより、大御神の加護は強まります。神器の中で鏡は、古くより明風神社において安置されております。勾玉の行方は分かりませんが、剣もございませんでした。この事は、私も斎ノ巫女となるまで、知り得なかったことでございます」
「………」
様、あなたは…。あなた自身が三つの神器のうち一つ、つるぎそのものであります」

 その言葉の後、俺たちの間に少し長い間が空いた。俺はゆっくり息を吐き、頭を掻いた。

「どうしたものかな…」
「信じては頂けませんか?」
「いや、信じるさ。昔から、千代は嘘つくの下手だからな。話し方を見れば、それが本当か嘘かすぐに分かるよ」

 俺は千代の頭に手を置き、優しく撫でる。

「国が滅びるかどうかの戦の最中に、俺を呼び出してまで告げた話だ。嘘とは思っていない。それに、何かすっきりした」
「申し訳ございません。本来であれば、瑞穂様や御剣様に対するこの様なご無礼、決して許されるものではございません。どうか、お許しください…」

 泣きそうになる千代の頭を、再び優しく撫でる。

「御剣様?」
「謝る必要なんてないぞ?」

 千代の頭から手を離し、夜空に浮かぶ月を眺める。

「己が例え人ならざる者であったとしても、俺は瑞穂の従者だ。それに、いま。千代は俺の正体を知った上で、俺のことを御剣と呼んでくれた。俺は、それだけで十分だ」

 そして、その場に座り込む。

「なぁ千代、詳しい話は戦の後にするが、一つだけ聞きたい。どうしてそれがなんだ? 後にも先にも、この話をする機会はあったと思うが」
「そうですね。強いて言えば、私の気まぐれでございます」
「…っくく、何だよそれ」
「わ、笑わないでください!」

 千代が頬を膨らませて怒る中、俺は千代に握った拳を突き出す。千代は自分の拳を、俺の拳に合わせた。

「ともかく千代、明日も頼むぞ」
「はい、頑張りましょう」


 崇城平野 北へ離れた森


 俺は、由羅の騎馬隊から精鋭十騎を引き連れ、両軍の戦闘地域から北に離れた森の中を進んでいた。

 俺たちの目的は、手薄となっている敵本陣に奇襲を仕掛け、敵軍の大将首を取ることであった。千代は俺の後ろに乗り、不安そうな表情で周囲を見渡していた。

「心配するな。何があっても絶対に守ってやる」

 その言葉に、千代は首を縦に振る。

 しかし、守ってやると言ったものの、ここの情報は全くと言っていいほど入っておらず、未知の領域だ。

 何が潜んでいるか分からない森を歩くのは、視界の遮りが全くない平野の比ではない。いつどこから襲ってくる、どのようにして対処するかを考えている。

 俺たちの中に、並々ならぬ緊張感が張り詰めていた。

「もうすぐだ」

 しばらくして、俺たちは深い森を抜けた。


 ◇


 ミィアンと菖蒲の一騎打ちは、佳境に突入していた。誰もが、自分の手を止めて二人の戦いに魅入る。

 どちらも傷だらけになり、呼吸も荒い。しかし、互いにその鋭い眼光だけは決して失われていなかった。

「………ふぅ、中々」
「何や、ようやく喋ってくれたぇ」

 それまで無言を貫いていた菖蒲が口を開く。

「ふふ、ふふふふ。あぁ、ええ気分やぇ。お姉さんもそう思わんけぇ?」
「泰縁が苦戦するのも理解できる。貴女らは、若い上に才がある」
「褒めてくれとるんけぇ、嬉しいなぁ、ふふふ」
「だが、勝つのは私だ」

 そう言うと菖蒲は、突然全身が脱力したように立ち尽くした。

「भगवान, मुझे शक्ति दे.」

 その体勢である言葉を呟くと、再び力を抜いたまま剣をミィアンに構える。

 ゆらりゆらりと身体が揺れる。

 そして、先ほどよりも早い動きで、何度も細剣でミィアンを突き刺そうとした。
 まるで何かに取り憑かれたかのように、人間離れした動きをしている。

「まさか、憑依けぇ」

 憑依。それは自身の精神、そして自ら身体に大神自体を宿す事である。

 本来は、祭事などの際に信仰する大神からのお告げを得るため、巫女が大神にその身体を貸すものである。

 それは、大神に仕える巫女にしかできない業であるが、同時に大神の力によって自らの精神を蝕まれる禁忌の業でもあった。

 そして、麗舞の巫女の様に特殊で高位な実力者となれば、憑依させた大神の力を使うことができる。ミィアンは瞬時にそれを感じ、考えるよりもまず回避行動をとった。

「うくっ!?」

 菖蒲の全身に痛みが走る。その痛みに耐えながら、細剣を何度もミィアンに振るう。
 ミィアンは攻撃を受け、そして避けながら、菖蒲に生まれる一瞬の隙を伺っていた。

「そこやぇ!」
「ッ!」

 着地の瞬間を見逃さなかったミィアンの方天戟が、菖蒲の脇腹に向けて斬りつけられる。菖蒲は細剣を沿えて受け止めようとするが、ミィアンの振りに負け、吹き飛ばされる。

「副長ォ!」
「かはっ!」
「入ったと思うたんやけど、やっぱりお姉さん凄いなぁ」

 吹き飛ばされた菖蒲は、衝撃で血を吐き出す。あれほど純白だった装束が血と土で汚れ、ところどころが引き裂かれ、破れていた。
 視界が揺れつつも、ミィアンが自分の方に近づいているのを見る。

"大神を堕とした私を、圧倒するほどの力があるのか…"

 恐ろしい、目の前にいる狂戦士に対して、菖蒲の本能がそう感じた。

「はぁ、はぁ…」

 菖蒲は自分の脇腹を見る。骨までは言っていないが、身は斬られている。その上、さっきの衝撃でおそらく肋骨が折れ、肺も損傷していた。

「落としてこれか…」

 吐血で汚れた口元をぬぐい、再びミィアンに向けて細剣を構える。

"保ってくれよ、私の身体…"

 更に、深く憑依させる。身体がその負荷に悲鳴を上げたとしても。

 全ては、勝利のために。

「ええなぁ、最高やぁ、お姉さん」

 再び斬りつける菖蒲。しかし、怪我の影響で肝心な速度を失った菖蒲の剣は、更に深く落としたとしても、遅くなっているのは明らかだった。

「すまんなぁ、お姉さん。ウチも負けられへんのや」

 懐に入り込んだ菖蒲を押し返し、方天戟を振り上げる。

「これで終いや」

 振り下ろされたミィアンの方天戟が、菖蒲の左肩へと食い込む。

 その瞬間、菖蒲も崩れ落ちながらミィアンの左脇腹に細剣を突き刺した。

「くっ」
「カハッ!?」

 菖蒲は口から血を吐き、その場に両膝をつく。ミィアンは自らの手で細剣を抜くと、方天戟を菖蒲の左肩から抜き取る。

「すまない…泰縁…」

 ミィアンは前に倒れてきた菖蒲を抱きかかえる。腕に抱きかかえた菖蒲はすでに息はなく、力なくミィアンへともたれかかっていた。

「や、やった…」
「ミィアン様が敵副将を討ち取ったぞ!!」

 歓声と絶叫。

 ここに、熾烈を極めた将同士の一騎討ちが幕を下ろした。


 ミィアンによって副将の菖蒲が討たれたと言う報は、ほぼ同時に両陣営へともたらされた。

「ほ、報告!」
「泰縁様! そ、その…」
「良い、話せ」
「菖蒲様が、菖蒲副長が討ち死になされました」

 菖蒲の討ち死の報を聞いた泰縁は、表情を変えずに前を見据えながら小さく呟いた。

「そうか…」

 そう呟いた泰縁の視線の先には、森を抜けて本陣のすぐ近くまで迫った、御剣率いる騎馬隊を捉えていた。
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