上 下
215 / 303
武人祭

同級生との差

しおりを挟む
 ☆★☆★
 師匠がシャード先生に何を教えてもらうかを知る前に、学園に登校する時間になってしまい、話はまた帰ってきてからとなった。
 そして自分の教室に着いた今、俺は動けなくなっていた。

 「な~、お願いだよカイト~。宿題見せてくれよぉ~」

 そう言って俺の足にまとわり付いてくるのは友人のシン。
 クラスの教室へ入ると真っ先にやってきて、「宿題を見せて」と言い出した。
 自分でやれと俺が断ると、このようにしがみつかれ、教室の入り口で立ち往生している。

 「鬱陶しいぞ、シン。それに俺の宿題を見せたところですぐにバレるに決まってるだろ」

 今日提出する予定の宿題というのは、夏休み中に会得した魔法のお披露目と、その魔法をどうやって会得したかまでを文にして書いてこい、というものだった。
 なので、俺の文を写したところで同じ魔法を使えるようにしなければいけないし、シンのことだから全く同じ文にして出そうとするだろう。そんなのが二人もいたら怒られるだろうから、俺は何の躊躇もなくシンを売るだろう。
 まぁ、どっちにしても大人しく怒られろ、ということだ。

 「そもそも、お前は何属性の魔法が使えるようになったんだ?」
 「フッ、聞いて驚け・・・・・・俺はこの夏、ついに無属性を手に入れた!」
 「わかった、つまり何も会得してないんだな」

 俺たちのやり取りに教室中がドッと笑いに包まれる。別に漫才をしてるわけじゃないんだけどな・・・・・・。
 結局、何もしていないシンは放置し、早速最初がその授業だったので、先生に怒られていた。
 場所は魔法を撃っても問題のない中庭で、今は俺たちのクラスだけが使っている状態だ。
 使っているクラスが俺たちだけだからか、前よりも狭くなってしいる。今までは気にしてなかったが、これも空間魔術の一種だろうか?

 「それじゃあ、夏休み中遊び呆けてたアホなシン以外は全員、ちゃんと魔法を会得したな? ではその成果を発表して見せてくれ」

 乱れた天然パーマの銀色の髪で暗い雰囲気を纏った先生がそう言った。
 レイ二先生だ。シャード先生のような白衣を着ているが、彼もれっきとした魔術師で、白衣は先生の趣味らしい。
 授業が始まると中庭の中央に人の形をした白いものが現れる。
 周囲の女の子から小さい悲鳴が上げるが、それが害のないものだとすぐに知った。

 「落ち着いてくれ、あれは私の魔術で作った幻影だ。ただそこにあるだけの的と思ってくれていい」

 レイ二先生の説明にホッとしたのが聞こえる。

 「私は強力な魔術は放てないが、ああやって惑わすものは得意なんだ。あれを狙って会得した魔法を撃て。魔法の威力によっては成績が上がるから気張れよ」

 煽るように最後のセリフを笑いながら言うレイ二先生。その言葉に何人かの目の色が変わってしまった。怖い怖い。
 まず一人目の女子生徒が前に出る。
 緊張しているためか、動きがガチガチだ。
 するとレイ二先生が女子生徒の横へと立った。

 「見本として授業の復習をしようか。まず魔法とは、血と同様に体の中を循環する魔力を変換、放出するものだ。そして大切なのはイメージ。頭の中で明確な形にすることが大事だ」

 そう言ってレイ二先生は手の平を差し出し、その上に鳥の形をした土を作り出した。

 「そして詠唱は、人が補え切れないイメージを助けてくれる。だからその魔法や魔術を使い続ければ、慣れでイメージが固まっていき、無詠唱で放つことができる。と、これがこれまでやった授業を簡単にまとめた内容だ」

 それだけ言うとその土を的に軽く当て、また後ろに下がる。どうやら緊張を少しでも解そうとしてくれたみたいだった。
 そのおかげか女子生徒の緊張が和らぎ、杖を取り出して詠唱を唱え始める。

 「ーーウォーターボール!」

 唱え終えると、杖の先から水の塊が出現し、勢いよく放たれた。
 ウォーターボールは的へ真っ直ぐ飛び、パシャッという気持ちよさそうな音を立てて当たった。
 その結果がどうだったのか気になった生徒は、恐る恐るレイト先生の方を向いた。

 「おめでとう。ただの魔法とはいえ、あの勢いで飛んだのはいい評価だ。では次」

 それからは一人、また一人のと成功させたり失敗させたり・・・・・・中にはシンのように宿題をやらず名乗り出なかった生徒もいて、同様に叱られていた。
 失敗した大半は剣士希望の生徒だったこともあり、失敗したとしても「まぁ、そんなもんか」という感じで終わっていた。
 そしてレナの番になり、俺の横を通り過ぎようとした。その際、小さく声をかける。

 「頑張れよ」
 「・・・・・・!」

 俺の応援に驚いたレナはにっこりとした微笑みで返してくれる。

 「青春だナァ?」
 「おおぅ!? じ、ジジリさん・・・・・・」

 いつの間にか隣に立っていた情報屋のジジリさん。その彼女がにんまりとした意地悪な笑みを浮かべていた。

 「・・・・・・なんだよ」
 「そう邪険にしないでくれヨ。オネーサンは君に期待してると言っても過言ではないんだゼ?」
 「何を期待してるって?」
 「泥沼の三角関係」

 クソがッ! 思わずそう叫びたくなってしまうくらい腹の立つ回答だった。
 そしてずっとニヤニヤニマニマしてるジジリさんをとりあえず無視し、レナに視線を戻すと訓練用の弓を持っていた。

 「おや? えっと、レナさん、か。君ははなぜ弓を? 一応これは魔法の授業なんだが・・・・・・」

 レイニ先生が引きつった笑いをしていた。
 まぁ、普通魔法を撃てと言われて弓を出す奴はいないだろうし、その反応が正解なのだろうけど。

 「あ、この方、が集中できるから、です・・・・・・」
 「そうか、なら好きにやるといい。他の子も、もし自分に合った道具を使用したいというのであれば、それで構わない。今終わった子の中にもそういう人がいたら申し出るように」

 先生の諦めに近い言葉で辺りが騒めき立つ。
 「えー、普通杖でしょー?」「僕も別のでやってみようかな・・・・・・」「っていうか、弓って・・・・・・」
 レナに共感する人もいれば、バカにするような声も飛び交う。
 しかし当の本人であるレナは気にした様子もなく、弓を構えて正面を向いていた。
 ただ、その手には矢を装備していなかった。

 「矢はいいのかい? 弓だけじゃ・・・・・・」
 「いいん、です。『』が、私の研究成果、ですから」

 レイニ先生の疑問にレナはそう答えると、空いてるもう片方の手を、まるで矢を装填するかのような構えを取る。
 その謎の行動にみんなが首を傾げて注目する中、その空いた手に細い水の矢が形成された。

 「な、に・・・・・・!?」

 周りのみんなはとうとう静まり返り、レイ二先生は驚愕の表情で呟いた。
 レナは深呼吸をして、ゆっくりと水の矢を持っていた指を放す。
 すると矢と同様に放たれたそれは真っ直ぐ飛び、人の形をしていた的の頭部分を貫き風穴を空けた。
 レナは技が成功したことを確認すると、ホッと一息吐いてレイト先生の方を向く。

 「あ、の・・・・・・どうだった、でしょうか?」
 「「・・・・・・」」

 レイ二先生とその場にいた生徒全員が唖然とした顔をして固まっていた。つまり沈黙。
 誰からも声が上がることもなく、レナは何か失敗したのかと俺の方を向く。
 ああ、失敗したよ。魔法を撃つ授業なのに、あんなを撃ってしまえばこうなるに決まっている。
 俺はレナの視線に答える代わりに、大きく溜め息を吐いた。
 そして、しばらくしてやっとレイ二先生が口を開く。

 「レナさん、今のは魔術か・・・・・・?」
 「あ、は、はい。風と水を使い、ました。イメー、ジは見た通り、矢を形成、して放ちまし、た」
 「しかも無詠唱で形成してなかったか?」
 「いつもの、ことなので・・・・・・」
 「いつものこと・・・・・・?」

 数秒呆然としていたレイ二先生は今度は頭をポリポリと掻き、そして大きく溜め息を吐いてレナに再び向き合う。

 「レナさん。君の魔法実技評価は少なくとも今学年は満点だ」
 「え・・・・・・え?」

 何を言われたかをすぐには理解できないレナは、何を言えばいいのかすらわからなくなっていた様子だった。

 「中等部では魔法を伸ばす授業しかしない。中等部三年くらいでやっと高等部に向けて魔術を開発するための下地を用意し始めるんだ。まぁ、この時点で魔術の研究を始める生徒もいるが・・・・・・」

 たしかに、体育館で師匠に向けて魔術を放とうとしていた生徒がいたことを思い出す。

 「だけど君はすでにかなり難易度の高い魔術を使ってしまっている。私が教えることはあるだろうが、中等部として教えるものは何もなくなってしまった、ということだ」
 「は、はぁ・・・・・・?」
 「よくわかってないな? まぁいい、とりあえず合格ということだ。元に戻ってよし」

 頭を軽く下げて帰ってくるレナ。
 ジジリさんが横にいるからか、俺の横へと立ち並んだ。

 「確かに実力を示す場でもあるけど、ここで普通に魔術なんか使ったら、そりゃこうなるだろ」

 俺がそう言うとレナは顔を赤くし、ジジリさんが軽く笑った。

 「レナっちは変に真面目だからナ。どうせ自分の全力をぶつけたいとか思っての行動じゃないのカ?」

 ジジリさんの言葉に、レナは首を横に振る。

 「ううん、全力、は出してない、よ? 魔力は少なめに、細く鋭いイメージ、でやったから」

 師匠、近頃同い年のレナがどんどん逞しくなっていって、正直複雑な心境です・・・・・・。

 「あー・・・・・・他に魔術が扱える奴がいたら放ってもいいぞ。ただし失敗したら逆に減点にするがな。次、ジジリ!」

 簡単に魔術を放って暴発させないように保険をかけた言い方をするレイ二先生。

 「おっと、オイラの出番のようダ。ちょっくら行ってくるゼ!」

 そして呼ばれたジジリさんは自信満々に前に出て行った。
 緊張の様子もなく、片手を前に出して詠唱する。

 「ーーロックストーム☆」

 ジジリさんが人差し指と小指、親指を立てた手を顔の横に持っていき、ポーズを取る。
 どれだけ自信があってそんなことをしたのか、と思ったのもつかの間。
 その手の先からは拳程度の石がポロリと、勢いもなく地面に転がっただけだった。

 「・・・・・・」
 「ああ、言うのを忘れてタ。オイラ、魔法は苦手なのサ」
 「「だったらなんでそんな自慢気!?」」

 クラス一同の心が一つとなった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話

ラララキヲ
恋愛
 長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。  初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。  しかし寝室に居た妻は……  希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──  一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……── <【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました> ◇テンプレ浮気クソ男女。 ◇軽い触れ合い表現があるのでR15に ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾は察して下さい… ◇なろうにも上げてます。 ※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)

妹に陥れられ処刑決定したのでブチギレることにします

リオール
恋愛
実の妹を殺そうとした罪で、私は処刑されることとなった。 違うと言っても、事実無根だとどれだけ訴えても。 真実を調べることもなく、私の処刑は決定となったのだ。 ──あ、そう?じゃあもう我慢しなくていいですね。 大人しくしてたら随分なめられた事態になってしまったようで。 いいでしょう、それではご期待通りに悪女となってみせますよ! 淑女の時間は終わりました。 これからは──ブチギレタイムと致します!! ====== 筆者定番の勢いだけで書いた小説。 主人公は大人しく、悲劇のヒロイン…ではありません。 処刑されたら時間が戻ってやり直し…なんて手間もかけません。とっととやっちゃいます。 矛盾点とか指摘したら負けです(?) 何でもオッケーな心の広い方向けです。

ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました

杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」 王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。 第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。 確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。 唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。 もう味方はいない。 誰への義理もない。 ならば、もうどうにでもなればいい。 アレクシアはスッと背筋を伸ばした。 そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺! ◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。 ◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。 ◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。 ◆全8話、最終話だけ少し長めです。 恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。 ◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。 ◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03) ◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます! 9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

【完結】結婚式前~婚約者の王太子に「最愛の女が別にいるので、お前を愛することはない」と言われました~

黒塔真実
恋愛
挙式が迫るなか婚約者の王太子に「結婚しても俺の最愛の女は別にいる。お前を愛することはない」とはっきり言い切られた公爵令嬢アデル。しかしどんなに婚約者としてないがしろにされても女性としての誇りを傷つけられても彼女は平気だった。なぜなら大切な「心の拠り所」があるから……。しかし、王立学園の卒業ダンスパーティーの夜、アデルはかつてない、世にも酷い仕打ちを受けるのだった―― ※神視点。■なろうにも別タイトルで重複投稿←【ジャンル日間4位】。

愛されていないのですね、ではさようなら。

杉本凪咲
恋愛
夫から告げられた冷徹な言葉。 「お前へ愛は存在しない。さっさと消えろ」 私はその言葉を受け入れると夫の元を去り……

婚約者は、今月もお茶会に来ないらしい。

白雪なこ
恋愛
婚約時に両家で決めた、毎月1回の婚約者同士の交流を深める為のお茶会。だけど、私の婚約者は「彼が認めるお茶会日和」にしかやってこない。そして、数ヶ月に一度、参加したかと思えば、無言。短時間で帰り、手紙を置いていく。そんな彼を……許せる?  *6/21続編公開。「幼馴染の王女殿下は私の元婚約者に激おこだったらしい。次期女王を舐めんなよ!ですって。」 *外部サイトにも掲載しています。(1日だけですが総合日間1位)

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。