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5章
9話目 後編 王の集まり
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「魔王……?」
「そうだ。貴様ら人間が過去に何度も戦争を仕掛け、一度は屠った者だよ」
ポツリと漏らしたルドの言葉にララがそう返す。
しかし殺された話をしているにも関わらず、ララの声からは怒りは感じられなかった。むしろ悲しんでいるように見える。
いや、もしかしたらそういう大人しい性格ってだけで内心は怒りで爆発しそなのかもしれないな。
「バカな……魔王だと!? 魔族はすでに絶滅させたはずだ!」
叫ぶようにそう言ったのは周りの人々に紛れて膝を突いている大柄の男だった。
そんな彼に対してララは冷たい目で見下ろす。
「そうだ。貴様らが受け入れられないという理由だけで絶滅まで追い込んだのだ。その中でも転生の加護を持つ我以外をな……」
ララは周囲から悲鳴が上がるのを無視して大柄の男のところまで歩いて彼の胸ぐらを掴み、重さなど感じさせないほど簡単に持ち上げる。
「ぐっ……!」
「彼らにも家族はいた。彼女らにも恋人がいた。にも関わらず貴様らは害虫駆除だと言って平然と殺したのだ。仮に我がここでやり返したとして、よもや文句はあるまい?」
そう言い、視線を大柄の男からルドへと向けるララ。あれが彼女なりの怒りなのだろう。
「私は争いを望んでいない。だから彼を離してくれないだろうか?」
焦る様子もなく落ち着いた感じで言うルド。
ララの威圧は連合にいた時と違ってそこまで広範囲にはしていないらしく、彼らはそのままだった。
「それは我らも同じだった。それについての弁明は?」
「…………」
ララの言葉にルドは黙ってしまう。このままでは本当に殺してしまうんじゃ……?
……いや、いっそそれもアリなのかもな。信用して裏切られるくらいなら、最初から敵として見れば裏切るもクソもない。
俺もララも出会った最初と違って戦う力がある。ならここで暴れてしまっても――
「――ガッ!?」
そう思った瞬間だった。
ララの方から短い悲鳴のようなものが聞こえ、目を向けると彼女の体に光り輝く棒状の「何か」が刺さっていた。
……何が起きたんだ?
体に光の棒が刺さったララは大柄の男を離し、膝から崩れ落ちる。
「ッ……ララ!」
頭の整理がつかないが、ララの身に良くないことが起きたとだけ認識して彼女の名を叫び駆け寄る。
ララも驚いた様子で自身の胸を貫いている光の棒を見た。
「『コレ』、は……二十年前の……」
「やれやれ、大人しくしてるはずがないと思っていましたが案の定ですか」
すると落ち着いた声が溜め息混じりに聞こえてきた。
声のする方を見ると白い修道服を着た人たちが何人も扉の方にいた。
「誰だ、お前ら……ララに何をしやがった!?」
「……陛下、ここは私たちにお任せを」
「……ああ」
先頭にいた修道服を着た初老の女が俺の言葉を無視してルドと話す。
ルドもまた憂鬱そうな声で承諾の言葉で返す。
何なんだよ、コイツらは……まさかララをここに呼んだのはこのためか?
そう思いながら睨んでいると、ふとその集団の中に見知った顔を見付けた。
幼く不安そうな表情を浮かべる金髪の少女。名前はたしか……
「……ウィーシャ?」
「……えっ?あっ、あなたはあの時の冒険者さん!」
なんとなくで覚えていた名前を口にすると、向こうも俺に気付く。
最初の町で俺とララが迷い込み、イクナと出会った研究所で助けに来てくれた少女である。
「修道院長、あの二人は私の知人です!どうか話す機会をください!」
ウィーシャが慌てて先頭の女にそう言って止めようとしてくる。
なぜ彼女がこの場にいるのかはわからないけど、これで場が落ち着いてくれると嬉しいが……
「ウィーシャさん、あなたはその才能を買われて私たちの元へ来ました。そして私たちは悪を打ち正義を掲げる教団『光の導き』……わかりませんか?」
しかしそんな希望を打ち砕くかのように、修道院長は冷たい目で彼女を見下ろす。
「魔族は悪、その魔族に加担する者もまた悪なのです。穢れきった悪は獣と同じく会話などできません。よって慈悲をかけるに値しない!さぁ、彼らを断罪するため唱えなさい、あの奇跡を!」
ウィーシャの言葉は聞き届けられず、修道院長は何かを彼女にやらせようとする。
「逃げろ、ヤタ」
「ララ?」
痛みで顔を歪めてそう言うララ。
「これは前世で死んだ時に食らった技だ……まさかまた食らってしまうとはな。どうやら我を殺すことに特化しているようだが、他の者が食らっても動けなくなってしまうだろう。いくらお前でも……」
殺された時の……?そんな技を使える奴が最初からこの近くに待機してたってことは……
じゃあやっぱり罠だったってことかよ!
「だから逃げろってのかよ!? そんなの――」
「《光よ》」
言葉の途中で突然視界がブレる。
気が付くと壁に張り付けにされ、俺の横腹にも光の棒が突き刺さっていた。
ララと同じ……!クソ、なんでこんなに早いんだ!? 詠唱無しってアリかよ……
ウィーシャがいるところを見ると、あからさまに技を放ったと言いたげに手の平をこちらへ向けている修道院長。
そしてウィーシャも呪文を唱え始め、彼女の体が神々しく光り始める。
「《神の代行者が命じる。穢れし魔の者を打ち払う断罪の光を――シャイニングブレス》」
そう唱えるとララの足元から黄金の炎が凄まじい勢いで噴き出た。
「――アアァァァァァァッ!」
その炎に包まれたララが悲痛な叫びを上げ、褐色の肌には焦げ跡が目に見えて表れ、口から吐血する。
相当なダメージを受け、圧倒的な力を持ち無敵とも思えたララがその場に倒れる。
――ダメだ
「まだ消滅はしないか……ウィーシャさん、もう一度です。もうアレは抵抗する力を持っていませんから当てられるはずですよ」
修道院長がここに来て一番の笑顔を見せながら言う。
ウィーシャさんも彼女の言葉に従ってもう一度呪文を唱え始めた。
――ダメだ
「や、やめろ……ララァァァァッ!!」
光の棒が刺さりっぱなしの体からブチブチと嫌な音が出ても気にせず抜け出し、ララの元へと駆け付ける。
「アレも化け物の類か……」
「し、修道院長……?」
「構いません、彼を知っていると言いましたが、もうあなたの知っている人ではありません。悪魔に魅入られた悪しき者、遠慮してはいけませんよ」
修道院長に促され、頷いて中断した呪文を最初から唱えるウィーシャさん。
「ララ……」
駆け寄り抱き締めた彼女は体中が焼けただれ、力無く俺に寄りかかりすでに満身創痍だった。
俺の呼び声にララは僅かな反応を見せ、目を細く開いた。
「……情けないな。あれだけの力を見せ、お前たちに頼られていたというのに……やはり転生したばかりは全ての力を取り戻せていないな」
「そんなことどうでもいい、ここから逃げるぞ!」
そう言ってララの腕を持つが、ララは首を横に振るう。
「もう無駄だ。我には逃げる力すら残っていない……魔を滅する力とはよく言ったものだ、根こそぎ奪われたようだよ……」
掠れた声で言い、そして俺の目を真っ直ぐに見るララ。すると彼女の体が少しずつ塵となって消えていた。
「なんで……なんでだよ!?」
「ヤタ……」
焦る俺に対して消えていくララは不思議なくらい落ち着いていた。
「我を食え」
「……は?」
ララの口から発された予想外の言葉に俺は戸惑った。
「お前のあの力は相手を食らって強くなる。ならば我の力を吸収すれば、この場で奴らを蹴散らすことも逃げ出すことも容易になる」
反論したかった。だが時間が無く焦らされているのも事実で――
そんな俺の顔に、頬へ優しく手を置くララ。
「――――」
「えっ……」
ララからその場に似つかわしくない言葉を受け、彼女の優しい微笑みを見てしばらく惚けるように固まっていた。
「ようやく言えたな。これは『ララ』の気持ちではあるが、我の心でもある。連合で我が魔王として覚醒した時、迷わず声をかけてもらえて……実は結構嬉しかったぞ」
まるで今生の別れを前にするように言葉を紡がれる。
そんな言葉なんて聞きたくない!……のに……
「もう一度言うぞ、ヤタ。我を食え」
「……わかった」
再び勧められ、俺は頷いた。
その時、今までの人生の中で一番と言えるくらいの悲しみと、憎悪が溢れていた。
【不必要な感情を確認。レジストを行います……失敗。感情の昂りが一定値を超え、条件を満たしました。『オートシステム』を発動します――おやすみなさい、八咫 来瀬】
「そうだ。貴様ら人間が過去に何度も戦争を仕掛け、一度は屠った者だよ」
ポツリと漏らしたルドの言葉にララがそう返す。
しかし殺された話をしているにも関わらず、ララの声からは怒りは感じられなかった。むしろ悲しんでいるように見える。
いや、もしかしたらそういう大人しい性格ってだけで内心は怒りで爆発しそなのかもしれないな。
「バカな……魔王だと!? 魔族はすでに絶滅させたはずだ!」
叫ぶようにそう言ったのは周りの人々に紛れて膝を突いている大柄の男だった。
そんな彼に対してララは冷たい目で見下ろす。
「そうだ。貴様らが受け入れられないという理由だけで絶滅まで追い込んだのだ。その中でも転生の加護を持つ我以外をな……」
ララは周囲から悲鳴が上がるのを無視して大柄の男のところまで歩いて彼の胸ぐらを掴み、重さなど感じさせないほど簡単に持ち上げる。
「ぐっ……!」
「彼らにも家族はいた。彼女らにも恋人がいた。にも関わらず貴様らは害虫駆除だと言って平然と殺したのだ。仮に我がここでやり返したとして、よもや文句はあるまい?」
そう言い、視線を大柄の男からルドへと向けるララ。あれが彼女なりの怒りなのだろう。
「私は争いを望んでいない。だから彼を離してくれないだろうか?」
焦る様子もなく落ち着いた感じで言うルド。
ララの威圧は連合にいた時と違ってそこまで広範囲にはしていないらしく、彼らはそのままだった。
「それは我らも同じだった。それについての弁明は?」
「…………」
ララの言葉にルドは黙ってしまう。このままでは本当に殺してしまうんじゃ……?
……いや、いっそそれもアリなのかもな。信用して裏切られるくらいなら、最初から敵として見れば裏切るもクソもない。
俺もララも出会った最初と違って戦う力がある。ならここで暴れてしまっても――
「――ガッ!?」
そう思った瞬間だった。
ララの方から短い悲鳴のようなものが聞こえ、目を向けると彼女の体に光り輝く棒状の「何か」が刺さっていた。
……何が起きたんだ?
体に光の棒が刺さったララは大柄の男を離し、膝から崩れ落ちる。
「ッ……ララ!」
頭の整理がつかないが、ララの身に良くないことが起きたとだけ認識して彼女の名を叫び駆け寄る。
ララも驚いた様子で自身の胸を貫いている光の棒を見た。
「『コレ』、は……二十年前の……」
「やれやれ、大人しくしてるはずがないと思っていましたが案の定ですか」
すると落ち着いた声が溜め息混じりに聞こえてきた。
声のする方を見ると白い修道服を着た人たちが何人も扉の方にいた。
「誰だ、お前ら……ララに何をしやがった!?」
「……陛下、ここは私たちにお任せを」
「……ああ」
先頭にいた修道服を着た初老の女が俺の言葉を無視してルドと話す。
ルドもまた憂鬱そうな声で承諾の言葉で返す。
何なんだよ、コイツらは……まさかララをここに呼んだのはこのためか?
そう思いながら睨んでいると、ふとその集団の中に見知った顔を見付けた。
幼く不安そうな表情を浮かべる金髪の少女。名前はたしか……
「……ウィーシャ?」
「……えっ?あっ、あなたはあの時の冒険者さん!」
なんとなくで覚えていた名前を口にすると、向こうも俺に気付く。
最初の町で俺とララが迷い込み、イクナと出会った研究所で助けに来てくれた少女である。
「修道院長、あの二人は私の知人です!どうか話す機会をください!」
ウィーシャが慌てて先頭の女にそう言って止めようとしてくる。
なぜ彼女がこの場にいるのかはわからないけど、これで場が落ち着いてくれると嬉しいが……
「ウィーシャさん、あなたはその才能を買われて私たちの元へ来ました。そして私たちは悪を打ち正義を掲げる教団『光の導き』……わかりませんか?」
しかしそんな希望を打ち砕くかのように、修道院長は冷たい目で彼女を見下ろす。
「魔族は悪、その魔族に加担する者もまた悪なのです。穢れきった悪は獣と同じく会話などできません。よって慈悲をかけるに値しない!さぁ、彼らを断罪するため唱えなさい、あの奇跡を!」
ウィーシャの言葉は聞き届けられず、修道院長は何かを彼女にやらせようとする。
「逃げろ、ヤタ」
「ララ?」
痛みで顔を歪めてそう言うララ。
「これは前世で死んだ時に食らった技だ……まさかまた食らってしまうとはな。どうやら我を殺すことに特化しているようだが、他の者が食らっても動けなくなってしまうだろう。いくらお前でも……」
殺された時の……?そんな技を使える奴が最初からこの近くに待機してたってことは……
じゃあやっぱり罠だったってことかよ!
「だから逃げろってのかよ!? そんなの――」
「《光よ》」
言葉の途中で突然視界がブレる。
気が付くと壁に張り付けにされ、俺の横腹にも光の棒が突き刺さっていた。
ララと同じ……!クソ、なんでこんなに早いんだ!? 詠唱無しってアリかよ……
ウィーシャがいるところを見ると、あからさまに技を放ったと言いたげに手の平をこちらへ向けている修道院長。
そしてウィーシャも呪文を唱え始め、彼女の体が神々しく光り始める。
「《神の代行者が命じる。穢れし魔の者を打ち払う断罪の光を――シャイニングブレス》」
そう唱えるとララの足元から黄金の炎が凄まじい勢いで噴き出た。
「――アアァァァァァァッ!」
その炎に包まれたララが悲痛な叫びを上げ、褐色の肌には焦げ跡が目に見えて表れ、口から吐血する。
相当なダメージを受け、圧倒的な力を持ち無敵とも思えたララがその場に倒れる。
――ダメだ
「まだ消滅はしないか……ウィーシャさん、もう一度です。もうアレは抵抗する力を持っていませんから当てられるはずですよ」
修道院長がここに来て一番の笑顔を見せながら言う。
ウィーシャさんも彼女の言葉に従ってもう一度呪文を唱え始めた。
――ダメだ
「や、やめろ……ララァァァァッ!!」
光の棒が刺さりっぱなしの体からブチブチと嫌な音が出ても気にせず抜け出し、ララの元へと駆け付ける。
「アレも化け物の類か……」
「し、修道院長……?」
「構いません、彼を知っていると言いましたが、もうあなたの知っている人ではありません。悪魔に魅入られた悪しき者、遠慮してはいけませんよ」
修道院長に促され、頷いて中断した呪文を最初から唱えるウィーシャさん。
「ララ……」
駆け寄り抱き締めた彼女は体中が焼けただれ、力無く俺に寄りかかりすでに満身創痍だった。
俺の呼び声にララは僅かな反応を見せ、目を細く開いた。
「……情けないな。あれだけの力を見せ、お前たちに頼られていたというのに……やはり転生したばかりは全ての力を取り戻せていないな」
「そんなことどうでもいい、ここから逃げるぞ!」
そう言ってララの腕を持つが、ララは首を横に振るう。
「もう無駄だ。我には逃げる力すら残っていない……魔を滅する力とはよく言ったものだ、根こそぎ奪われたようだよ……」
掠れた声で言い、そして俺の目を真っ直ぐに見るララ。すると彼女の体が少しずつ塵となって消えていた。
「なんで……なんでだよ!?」
「ヤタ……」
焦る俺に対して消えていくララは不思議なくらい落ち着いていた。
「我を食え」
「……は?」
ララの口から発された予想外の言葉に俺は戸惑った。
「お前のあの力は相手を食らって強くなる。ならば我の力を吸収すれば、この場で奴らを蹴散らすことも逃げ出すことも容易になる」
反論したかった。だが時間が無く焦らされているのも事実で――
そんな俺の顔に、頬へ優しく手を置くララ。
「――――」
「えっ……」
ララからその場に似つかわしくない言葉を受け、彼女の優しい微笑みを見てしばらく惚けるように固まっていた。
「ようやく言えたな。これは『ララ』の気持ちではあるが、我の心でもある。連合で我が魔王として覚醒した時、迷わず声をかけてもらえて……実は結構嬉しかったぞ」
まるで今生の別れを前にするように言葉を紡がれる。
そんな言葉なんて聞きたくない!……のに……
「もう一度言うぞ、ヤタ。我を食え」
「……わかった」
再び勧められ、俺は頷いた。
その時、今までの人生の中で一番と言えるくらいの悲しみと、憎悪が溢れていた。
【不必要な感情を確認。レジストを行います……失敗。感情の昂りが一定値を超え、条件を満たしました。『オートシステム』を発動します――おやすみなさい、八咫 来瀬】
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