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4章
12話目 中編 魔族、悪意
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……もうやめよ。考えるだけで虚しくなってくる。
「仕方ない、せめて次貰うまでの繋ぎにするか」
「でゅふ。そ、そんなこと言って、女の子からのプレゼントならなんでも嬉しいんじゃないの……?」
俺の呟きにいつもの調子で反応するメリー。でゅふて。
やり過ぎたかと思ったらコレかよ。本当に鼻を摘み上げて泣かせてやろうか……
「というか、そもそもこの腕輪は成功してたら何が出てくる予定で作ったんだ?」
「えっと、高温の熱を前方に向けて噴射するのをイメージして作ったけど……」
前方に噴射……バーナーみたいな感じか?たしかにそれは強そうだ。
「なるほど。それが方向を向けられないままその場で爆発したってわけか」
「そう。だから次は方向制御と集中砲火を頑張って組み込む」
……頑張った結果、俺が使えるのなら嬉しいけど、また自爆して放つようなのは勘弁してほしいんだがな。
「だ、だからこれからもパパのだけじゃなくて、私の実験にも付き合って、ね?」
そう言って微笑み、首を傾げるメリー。
あざとい。
――――
「全く……目が腐ってるくせに女の子に手を出すのは一丁前にゃ!」
なぜか昨晩、腕輪と赤ん坊を見られてレチアに問いつめられてから機嫌が斜めで、連合に向かってる今もこの調子なのである。
そんな彼女を含めたララ、イクナ、ガカン、俺の五人、そして黒猫と赤ん坊になった九尾も連れて行っている。
「目が腐ってるの関係なくない?目が腐ってるからなんですか……というか俺が女ったらしのゲス野郎みたいに聞こえるけど違うからね。メリーとはそういうんじゃないから」
「どうだかにゃ!いっつも僕たちに隠れてコソコソどっかに行ってるみたいにゃし!」
声を荒らげて早歩きになるレチア。
何でしょうかね、この不倫疑惑のある夫に対する態度みたいなのは。
いや、そもそも不倫する相手すらいないから後ろめたく感じる必要もないんだけどね?
「誰だってコソコソしたくなる時くらいあるだろ?特に男ってのはいくつになってもコソコソしたくなる子供心を忘れないんだよ……な、ガカン?」
「……え?いえ、あっしはむしろ常にコソコソしてないと目を付けられちゃお終いな外見をしてるもんで……よくわからんです」
ガカンの答えを聞いた時、物凄く悲しくなったのはなんでだろう。
「そうやって適当に誤魔化す男の言葉ほど信用できないものはにゃいにゃ。しかもどこの誰と作ったかわからない赤ん坊を背中に背負ってる男のは特ににゃ!」
レチアがジト目で見る目の先は、俺の肩から顔を出している九尾の赤ん坊だった。
「だーから、昨日から言ってんじゃねえか。道に捨てられてたから拾ったんだってよ」
しばらくレチアからジト目で睨まれ続けたが、諦めたのか呆れたように大きく溜息を吐いて背を向けられる。
「そんな簡単にポンポン拾うのはどうかと思うにゃよ?その性格に僕が助けられたのは確かにゃけど……捨て子ならどっかに預ければいいだけの話じゃにゃーか?、」
「そんなこと言うなって。こいつは普通の赤ん坊……というか生物と違って食事をしないらしくてな。しかもあやす必要もないくらい泣かないから、育てる分には負担がかなり少ない。だけどそんな奴を預かってくれるところなんてないだろ。少なくとも……」
俺は赤ん坊の背中から生えている尻尾に視線を向ける。
「亜種を面倒みようとかいう変な奴は俺くらいだろうしな」
「そうにゃね、そんな変人はヤタくらいしか知らないにゃ!」
ようやく機嫌が直ったのか、満面の笑みで振り向いてそう言うレチア。
一応自分でも貶したつもりだったが、彼女はその傷を更にエグるのが好きらしい。泣きたいやら文句を言いたいやらあったが、レチアの笑顔を見てしまったらそんな考えもなくなってしまった。
「……あっ、そうだ、旦那。少し寄り道したいところがあるんですがいいですかね?」
そんな時、ガカンが思い出したようにそう言い出した。
――――
町の外れにある草原。そこは何も無い場所だった……ただ一つを除いて。
その草原には似つかわしくないボロボロの石が一つだけ立っている。
大きさは丁度、俺の世界にある一般的な墓石に近い。
そしてガカンはその石の前に行き、先程町で買った花束を添えた。
「……ここに来るのは久しぶりです。旦那のおかげで真っ当なお金が入りやしたので、ようやくこうやってちゃんと顔を出すことができやした……」
そう言うガカンの表情は穏やかでありながら、どこか悲しさを帯びていた。
恐らくきっと、この「墓」はこいつの親しい人が……
「俺たちは近くで待ってるから、ゆっくりしてていいぞ」
「……いえ、できればこのまま一緒に居てください。母ちゃんへの良い報告の一つですから」
母ちゃん……母親か……
ガカンはその場に跪き、祈る形で両手を合わせる。
「……母ちゃん。時間をかけちまったけど、ようやく良い人たちに会えたよ。個性的だけど良い人たち……おかげでまともな食事も取れるようになった。しかもそのきっかけが命を救ってもらったことなんだ。感謝してもし切れねぇ恩人たちでさぁ……」
なんとなく気恥しさを覚えるガカンの言葉。それは俺だけじゃなくレチアやララもむず痒そうにしている。
「うーん……僕はその場にいなかったんにゃけどなぁ……」
「私も……助けられた立場だし、逃げただけだし……」
「ン~?」
「にゃ~?」
そんな俺たちの様子をイクナと黒猫が首を傾げて見てくる。
何なの、この子たち。普通に可愛い。
その後もガカンは全身が痒くなりそうな褒め言葉ばかりの報告を墓石に済ませ、その場を後にした。
「すんません、あっしの我が儘に付き合ってもらっちゃって……」
ガカンがそう言って少し申し訳なさそうにする。
「別に。これくらいの我が儘、たまにレチアが言う『ちょっと強い魔物を退治しに行こうにゃ!』より全然マシだから気にすんな」
「にゃ!?いいじゃにゃーか!いつもいつも他所の家の家事やら掃除やらばっかりで冒険者らしいことを何一つしてにゃいんだから!たまには発散させろにゃ!」
「うにゃー!」と両手を挙げて叫ぶレチア。イクナも面白そうにつられて「アニャー!」と叫んで真似し、なぜか黒猫も「にゃ~」と鳴く。
「やっぱり皆さん、個性的で面白いっすね」
「……物は言いようってやつだな」
だがその騒がしさが心地良く感じる自分がいることに気付いた。
……今まで蔑ろにされてきたばっかりだっただけに、この居心地の良さに依存しちまいそうになるな。
もしできることならこのまま何事もなく平和に過したいものだ。
「仕方ない、せめて次貰うまでの繋ぎにするか」
「でゅふ。そ、そんなこと言って、女の子からのプレゼントならなんでも嬉しいんじゃないの……?」
俺の呟きにいつもの調子で反応するメリー。でゅふて。
やり過ぎたかと思ったらコレかよ。本当に鼻を摘み上げて泣かせてやろうか……
「というか、そもそもこの腕輪は成功してたら何が出てくる予定で作ったんだ?」
「えっと、高温の熱を前方に向けて噴射するのをイメージして作ったけど……」
前方に噴射……バーナーみたいな感じか?たしかにそれは強そうだ。
「なるほど。それが方向を向けられないままその場で爆発したってわけか」
「そう。だから次は方向制御と集中砲火を頑張って組み込む」
……頑張った結果、俺が使えるのなら嬉しいけど、また自爆して放つようなのは勘弁してほしいんだがな。
「だ、だからこれからもパパのだけじゃなくて、私の実験にも付き合って、ね?」
そう言って微笑み、首を傾げるメリー。
あざとい。
――――
「全く……目が腐ってるくせに女の子に手を出すのは一丁前にゃ!」
なぜか昨晩、腕輪と赤ん坊を見られてレチアに問いつめられてから機嫌が斜めで、連合に向かってる今もこの調子なのである。
そんな彼女を含めたララ、イクナ、ガカン、俺の五人、そして黒猫と赤ん坊になった九尾も連れて行っている。
「目が腐ってるの関係なくない?目が腐ってるからなんですか……というか俺が女ったらしのゲス野郎みたいに聞こえるけど違うからね。メリーとはそういうんじゃないから」
「どうだかにゃ!いっつも僕たちに隠れてコソコソどっかに行ってるみたいにゃし!」
声を荒らげて早歩きになるレチア。
何でしょうかね、この不倫疑惑のある夫に対する態度みたいなのは。
いや、そもそも不倫する相手すらいないから後ろめたく感じる必要もないんだけどね?
「誰だってコソコソしたくなる時くらいあるだろ?特に男ってのはいくつになってもコソコソしたくなる子供心を忘れないんだよ……な、ガカン?」
「……え?いえ、あっしはむしろ常にコソコソしてないと目を付けられちゃお終いな外見をしてるもんで……よくわからんです」
ガカンの答えを聞いた時、物凄く悲しくなったのはなんでだろう。
「そうやって適当に誤魔化す男の言葉ほど信用できないものはにゃいにゃ。しかもどこの誰と作ったかわからない赤ん坊を背中に背負ってる男のは特ににゃ!」
レチアがジト目で見る目の先は、俺の肩から顔を出している九尾の赤ん坊だった。
「だーから、昨日から言ってんじゃねえか。道に捨てられてたから拾ったんだってよ」
しばらくレチアからジト目で睨まれ続けたが、諦めたのか呆れたように大きく溜息を吐いて背を向けられる。
「そんな簡単にポンポン拾うのはどうかと思うにゃよ?その性格に僕が助けられたのは確かにゃけど……捨て子ならどっかに預ければいいだけの話じゃにゃーか?、」
「そんなこと言うなって。こいつは普通の赤ん坊……というか生物と違って食事をしないらしくてな。しかもあやす必要もないくらい泣かないから、育てる分には負担がかなり少ない。だけどそんな奴を預かってくれるところなんてないだろ。少なくとも……」
俺は赤ん坊の背中から生えている尻尾に視線を向ける。
「亜種を面倒みようとかいう変な奴は俺くらいだろうしな」
「そうにゃね、そんな変人はヤタくらいしか知らないにゃ!」
ようやく機嫌が直ったのか、満面の笑みで振り向いてそう言うレチア。
一応自分でも貶したつもりだったが、彼女はその傷を更にエグるのが好きらしい。泣きたいやら文句を言いたいやらあったが、レチアの笑顔を見てしまったらそんな考えもなくなってしまった。
「……あっ、そうだ、旦那。少し寄り道したいところがあるんですがいいですかね?」
そんな時、ガカンが思い出したようにそう言い出した。
――――
町の外れにある草原。そこは何も無い場所だった……ただ一つを除いて。
その草原には似つかわしくないボロボロの石が一つだけ立っている。
大きさは丁度、俺の世界にある一般的な墓石に近い。
そしてガカンはその石の前に行き、先程町で買った花束を添えた。
「……ここに来るのは久しぶりです。旦那のおかげで真っ当なお金が入りやしたので、ようやくこうやってちゃんと顔を出すことができやした……」
そう言うガカンの表情は穏やかでありながら、どこか悲しさを帯びていた。
恐らくきっと、この「墓」はこいつの親しい人が……
「俺たちは近くで待ってるから、ゆっくりしてていいぞ」
「……いえ、できればこのまま一緒に居てください。母ちゃんへの良い報告の一つですから」
母ちゃん……母親か……
ガカンはその場に跪き、祈る形で両手を合わせる。
「……母ちゃん。時間をかけちまったけど、ようやく良い人たちに会えたよ。個性的だけど良い人たち……おかげでまともな食事も取れるようになった。しかもそのきっかけが命を救ってもらったことなんだ。感謝してもし切れねぇ恩人たちでさぁ……」
なんとなく気恥しさを覚えるガカンの言葉。それは俺だけじゃなくレチアやララもむず痒そうにしている。
「うーん……僕はその場にいなかったんにゃけどなぁ……」
「私も……助けられた立場だし、逃げただけだし……」
「ン~?」
「にゃ~?」
そんな俺たちの様子をイクナと黒猫が首を傾げて見てくる。
何なの、この子たち。普通に可愛い。
その後もガカンは全身が痒くなりそうな褒め言葉ばかりの報告を墓石に済ませ、その場を後にした。
「すんません、あっしの我が儘に付き合ってもらっちゃって……」
ガカンがそう言って少し申し訳なさそうにする。
「別に。これくらいの我が儘、たまにレチアが言う『ちょっと強い魔物を退治しに行こうにゃ!』より全然マシだから気にすんな」
「にゃ!?いいじゃにゃーか!いつもいつも他所の家の家事やら掃除やらばっかりで冒険者らしいことを何一つしてにゃいんだから!たまには発散させろにゃ!」
「うにゃー!」と両手を挙げて叫ぶレチア。イクナも面白そうにつられて「アニャー!」と叫んで真似し、なぜか黒猫も「にゃ~」と鳴く。
「やっぱり皆さん、個性的で面白いっすね」
「……物は言いようってやつだな」
だがその騒がしさが心地良く感じる自分がいることに気付いた。
……今まで蔑ろにされてきたばっかりだっただけに、この居心地の良さに依存しちまいそうになるな。
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