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1章
12話目 中編 腐れ押される
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するとアイカさんが大きなジョッキを片手に俺たちのところへやってくる。
「あれ、べラルさんは?今日はウルクさんの奢りで色々食べ放題飲み放題なんですよ?」
そう言うアイカさんの笑顔は直視できないほど眩かった。
気付くと他の冒険者たちも肉やら魚やらをテーブルに並べて食べていた。
「……ここってそういう食事メニューもあったんですか?」
「えぇ、冒険者の依頼斡旋以外にも食堂として営業していますから。ヤタ様が冒険者の登録をした受付場所から左二つズラしたところが、その窓口となります」
そこに視線を向けると、たしかに冒険者を登録する受付とは違った感じの窓口があり、そこにはエプロンを着たおばちゃんが忙しそうに冒険者へ食事を出していて、上の方にはメニューらしき紙がたくさん貼り出されていた。
へー、そりゃあ便利だな……ま、そこまで長居しない俺にとってあまり意味の無い話だったな。
と思ったが、気になったこともあるのでアイカさんに聞いてみることにした。
「こういう冒険者登録する場所と食事が兼用してるのって、他の町でも同じなんですか?」
「はい。余程貧しい村などでなければ、これが基本だと思います……って、もしかして他の町に移る予定が?」
俺の質問を不審に思ったのか、アイカさんがそんなことを聞いてきた。鋭いな……
「ええまぁ……このプレート一つで他の町でも冒険者ができるのなら、やってみたいかな……と」
遠回しに「旅がしたい」とは言ってみたものの、口にしたら何となく小っ恥ずかしくなってしまう。
「……冒険者になりたてた人でそういう考えを持つ方は少なくありませんし、この場にいる方々も中にはそういう思想を抱いてこの町に辿り着く人もいます。ですが、その思想に見合ったリスクも外にあるのだと頭に入れ、くれぐれも油断なさらないようお願いします……」
さっきまでの笑顔から業務的な笑みになって話すアイカさん。
こうやって区切りを付けることで、これから死ぬかもしれない冒険者に情を湧かないようにしてるのかもしれない。
アイカさんからのありがたい忠告を受けた俺は何も言わず微笑みかけ、そこから離れようとする。
……あ、自然に接してもらってたから普通にやっちゃったけど、今の笑い方って気持ち悪くなかったかな?もし今ので気分害しちゃったらごめんね?
「あ……ヤタ様」
自虐的な考えが頭に浮かぶ中、ちょっと離れかけたところでアイカさんから声がかかる。あれ、やっぱり気持ち悪かった?
振り返ると、変わらない笑みを浮かべたアイカさんが言う。
「もしこの町を離れる場合は、最初にお渡ししたナイフを返却してからにしてくださいね?」
……あ、はい。
――――
「はぁ~……」
宿屋に帰った俺は、大きく溜息を吐きながらベッドに倒れ込む。
この世界に来て、この三日で色々なことがあった。あり過ぎた。
とはいえ昨日のようにすぐ寝るという選択肢は選べない。なぜなら――
「ウォアッ!アゥッ!」
奇妙な声を出す少女、イクナが、俺の横になっているベッドの上に乗り、はしゃいでいるからだ。
ちなみに今、彼女は外套で身を隠している。
連合本部ではみんな認知しているけれど、さすがにイクナの姿をそのまま町に繰り出したら騒ぎになりかねないだろう、ということで特別に支給されたのだ。
しかしウルクさんに大見得切ってしまったものの、この先かなり不安である。
べラルにあれだけ豪語してしまったのだからこの町にいられないとすると、「特別手当」がどうなるかわからないし、年齢的にも一人の娘を持ったことになるだろう。
ちなみにラッキーなことに、この宿屋の値段は一人計算ではなく一部屋なので、同じ部屋に何人泊まろうとも値段は変わらないしようらしい。お財布に優しい宿屋とは……改めてここを紹介してくれたフレディには感謝したいね。
「……おーい、あんま騒がないでくれ……追い出されたら俺たち野宿になっちまうじゃねーか……」
と、頭の中ではそんな感じに色々考えながらイクナに注意してみるものの、気力がほとんど無くなってしまっているので枕に顔を埋めたままで言っていた。
「ウ?」
通じたのかどうかはわからないが、イクナは激しい動きをやめて寝ている俺の顔を突っついてくる。
それにツッコミを入れる気力も無く、俺も「う~……」とイクナのような唸り声をあげながら、されるがままになっていた。
すると扉がノックされ、ドアノブが回される音が聞こえた。
扉の向こうにはララと、ここを経営している奥さんが申し訳なさそうにしている。
「あの、ヤタ様……この女性とはお知り合いでしょうか?」
「え?……あ、はい。冒険者仲間ですが……」
困った表情で俺とララを交互に見る女性。一体どうしたというのだろうか?
「その……こちらの女性がヤタ様と部屋を一緒にしたいらしく……」
「……はい?」
言われた意味が理解できなかったのでそう聞き返すと、奥さんは「ひっ!?」と悲鳴をあげて一歩下がってしまった。
この人初対面の時といい、怖がり過ぎじゃない?お化け屋敷とか連れてったらすぐに失神するレベルなんじゃないか……?
とりあえずその奥さんのことは置いておいて、ララの方へ向いた。
「……本気で言ってるのか?」
俺の問いに迷わず頷くララ。
「なんでそんなことを……」
理由を聞こうとそう呟くと、ララは頬を膨らませてイクナを指差す。
「人に指を差してはいけません……って、もしかしてイクナの世話が心配なのか?」
そしてまた頷くララ。
そりゃあ、男一人で女の子の世話をすると言ったら大変なんだろうけども……
するとさらにララは近付いてきて、ベッドで横になっていたイクナを持ち上げた。
「ガッ!?ガウアウアッ!」
急に持ち上げられたイクナは混乱して暴れる。たまに青い肌が見え隠れするからヒヤヒヤするんだけど……
「ではララ様は今の部屋からこの部屋に移りますか?」
奥さんがそう言うとララはイクナを抱えたまま頷く。
「了解しました。では今日中にご荷物の移動をお願いしますね」
「あれ、決定?俺の意思は?」
俺が完全に無視されて話が進んでいく。
とはいえ、たしかに無視されてるのは悲しいけれど、それよりもその内容がこの部屋に年頃の女の子と一緒になるという方が喜べばいいのか困ればいいのか複雑な気分だ。
って、中身三十五歳の俺がララをそういう目で見たら犯罪臭が凄いんですけどね。
それはそれとして、結局本当に最後まで俺が無視されたまま話が進んでいき、宿屋の奥さんが戻ってララが少ない荷物をこの部屋に運んできたのだった。
「あー、はいはい。どうせ俺の言葉なんて誰も気にしちゃいないですよねー。まぁ実際?女の子を俺みたいな不審者って言われてもおかしくない男が面倒見たら後でなんか言われそうですし?座り心地の悪くない椅子もありますし?ベッドを使われても寝るには困らないもんね!」
そして俺は拗ねた。
「あれ、べラルさんは?今日はウルクさんの奢りで色々食べ放題飲み放題なんですよ?」
そう言うアイカさんの笑顔は直視できないほど眩かった。
気付くと他の冒険者たちも肉やら魚やらをテーブルに並べて食べていた。
「……ここってそういう食事メニューもあったんですか?」
「えぇ、冒険者の依頼斡旋以外にも食堂として営業していますから。ヤタ様が冒険者の登録をした受付場所から左二つズラしたところが、その窓口となります」
そこに視線を向けると、たしかに冒険者を登録する受付とは違った感じの窓口があり、そこにはエプロンを着たおばちゃんが忙しそうに冒険者へ食事を出していて、上の方にはメニューらしき紙がたくさん貼り出されていた。
へー、そりゃあ便利だな……ま、そこまで長居しない俺にとってあまり意味の無い話だったな。
と思ったが、気になったこともあるのでアイカさんに聞いてみることにした。
「こういう冒険者登録する場所と食事が兼用してるのって、他の町でも同じなんですか?」
「はい。余程貧しい村などでなければ、これが基本だと思います……って、もしかして他の町に移る予定が?」
俺の質問を不審に思ったのか、アイカさんがそんなことを聞いてきた。鋭いな……
「ええまぁ……このプレート一つで他の町でも冒険者ができるのなら、やってみたいかな……と」
遠回しに「旅がしたい」とは言ってみたものの、口にしたら何となく小っ恥ずかしくなってしまう。
「……冒険者になりたてた人でそういう考えを持つ方は少なくありませんし、この場にいる方々も中にはそういう思想を抱いてこの町に辿り着く人もいます。ですが、その思想に見合ったリスクも外にあるのだと頭に入れ、くれぐれも油断なさらないようお願いします……」
さっきまでの笑顔から業務的な笑みになって話すアイカさん。
こうやって区切りを付けることで、これから死ぬかもしれない冒険者に情を湧かないようにしてるのかもしれない。
アイカさんからのありがたい忠告を受けた俺は何も言わず微笑みかけ、そこから離れようとする。
……あ、自然に接してもらってたから普通にやっちゃったけど、今の笑い方って気持ち悪くなかったかな?もし今ので気分害しちゃったらごめんね?
「あ……ヤタ様」
自虐的な考えが頭に浮かぶ中、ちょっと離れかけたところでアイカさんから声がかかる。あれ、やっぱり気持ち悪かった?
振り返ると、変わらない笑みを浮かべたアイカさんが言う。
「もしこの町を離れる場合は、最初にお渡ししたナイフを返却してからにしてくださいね?」
……あ、はい。
――――
「はぁ~……」
宿屋に帰った俺は、大きく溜息を吐きながらベッドに倒れ込む。
この世界に来て、この三日で色々なことがあった。あり過ぎた。
とはいえ昨日のようにすぐ寝るという選択肢は選べない。なぜなら――
「ウォアッ!アゥッ!」
奇妙な声を出す少女、イクナが、俺の横になっているベッドの上に乗り、はしゃいでいるからだ。
ちなみに今、彼女は外套で身を隠している。
連合本部ではみんな認知しているけれど、さすがにイクナの姿をそのまま町に繰り出したら騒ぎになりかねないだろう、ということで特別に支給されたのだ。
しかしウルクさんに大見得切ってしまったものの、この先かなり不安である。
べラルにあれだけ豪語してしまったのだからこの町にいられないとすると、「特別手当」がどうなるかわからないし、年齢的にも一人の娘を持ったことになるだろう。
ちなみにラッキーなことに、この宿屋の値段は一人計算ではなく一部屋なので、同じ部屋に何人泊まろうとも値段は変わらないしようらしい。お財布に優しい宿屋とは……改めてここを紹介してくれたフレディには感謝したいね。
「……おーい、あんま騒がないでくれ……追い出されたら俺たち野宿になっちまうじゃねーか……」
と、頭の中ではそんな感じに色々考えながらイクナに注意してみるものの、気力がほとんど無くなってしまっているので枕に顔を埋めたままで言っていた。
「ウ?」
通じたのかどうかはわからないが、イクナは激しい動きをやめて寝ている俺の顔を突っついてくる。
それにツッコミを入れる気力も無く、俺も「う~……」とイクナのような唸り声をあげながら、されるがままになっていた。
すると扉がノックされ、ドアノブが回される音が聞こえた。
扉の向こうにはララと、ここを経営している奥さんが申し訳なさそうにしている。
「あの、ヤタ様……この女性とはお知り合いでしょうか?」
「え?……あ、はい。冒険者仲間ですが……」
困った表情で俺とララを交互に見る女性。一体どうしたというのだろうか?
「その……こちらの女性がヤタ様と部屋を一緒にしたいらしく……」
「……はい?」
言われた意味が理解できなかったのでそう聞き返すと、奥さんは「ひっ!?」と悲鳴をあげて一歩下がってしまった。
この人初対面の時といい、怖がり過ぎじゃない?お化け屋敷とか連れてったらすぐに失神するレベルなんじゃないか……?
とりあえずその奥さんのことは置いておいて、ララの方へ向いた。
「……本気で言ってるのか?」
俺の問いに迷わず頷くララ。
「なんでそんなことを……」
理由を聞こうとそう呟くと、ララは頬を膨らませてイクナを指差す。
「人に指を差してはいけません……って、もしかしてイクナの世話が心配なのか?」
そしてまた頷くララ。
そりゃあ、男一人で女の子の世話をすると言ったら大変なんだろうけども……
するとさらにララは近付いてきて、ベッドで横になっていたイクナを持ち上げた。
「ガッ!?ガウアウアッ!」
急に持ち上げられたイクナは混乱して暴れる。たまに青い肌が見え隠れするからヒヤヒヤするんだけど……
「ではララ様は今の部屋からこの部屋に移りますか?」
奥さんがそう言うとララはイクナを抱えたまま頷く。
「了解しました。では今日中にご荷物の移動をお願いしますね」
「あれ、決定?俺の意思は?」
俺が完全に無視されて話が進んでいく。
とはいえ、たしかに無視されてるのは悲しいけれど、それよりもその内容がこの部屋に年頃の女の子と一緒になるという方が喜べばいいのか困ればいいのか複雑な気分だ。
って、中身三十五歳の俺がララをそういう目で見たら犯罪臭が凄いんですけどね。
それはそれとして、結局本当に最後まで俺が無視されたまま話が進んでいき、宿屋の奥さんが戻ってララが少ない荷物をこの部屋に運んできたのだった。
「あー、はいはい。どうせ俺の言葉なんて誰も気にしちゃいないですよねー。まぁ実際?女の子を俺みたいな不審者って言われてもおかしくない男が面倒見たら後でなんか言われそうですし?座り心地の悪くない椅子もありますし?ベッドを使われても寝るには困らないもんね!」
そして俺は拗ねた。
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