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2章
12話目 前編 彼女を残して
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予想外の質問にしまったと冷や汗を掻いてしまう。
まさか起きてたのか?あの独り言を呟いてた時に?
いや、あの時は「元の世界」とかそれしか言ってなかったはず。
ワンチャンどうにかして誤魔化せれば……って、その方法がどうやっても中二病の痛い子になってしまう感じにしかならない!
だけど……えぇい、為せば成る!
「ふ、ふふふ……フハハハハハハハハ!バレてしまっては仕方がない!この俺、八咫 来瀬は何を隠そう、別の次元から来た諜報員――」
「そういう、らしくないわざとらしい演技はいいからさっさと正直に話すにゃ」
「――アッハイ……」
やっぱりダメでした。
なので結局、本当のことを話すことにした。
「――ってなわけで、別の世界から来たってのは本当のことだ。だからこの世界の常識には疎いんだ」
俺が話せるところを全て話したら、レチアは面白いほどに口を開けて驚いていた。
「……マジかにゃ」
「マジだにゃ」
彼女の口調を真似したら尻を蹴られた。
「帰りたいとは思わないのかにゃ?」
すると急にシリアスな雰囲気で聞いてくるレチア。
その問いかけに少し考えた後、すぐに結論が出た。
「ないな。特別帰りを待ってくれてる家族がいるわけでもないし、この世界は魔物とかがそこら中にいて危険だって言われても、俺にとって向こうの世界も精神的に危険だからどっちでも同じことなんでな。なら、簡単に日稼ぎができる上に余計な税金を取られずに済むこの世界の方が生き易いと思うわけよ」
実際、物価も安ければ住民税だの自己申告だのといったものはこの世界にはないらしい。
連合の依頼だってその仲介費を依頼者が払うだけだし、俺が知ってる中であるとしたら消費税くらいじゃないか?逆に言うと、消費税はどの世界でも共通であるらしい。
「なら、ヤタは元の場所に帰ろうとは思わないわけにゃね?」
「もちろん。帰る意味のないところに帰るなんてことしねぇ。でもなんでそんなこと聞くんだ?」
レチアの言い方だと、まるで俺がいなくなると困るような言い方だ。
まぁ、奴隷の話があるから今すぐにいなくなると困るってのはわかるが……
「心配しなくても、レチアが奴隷じゃなくなるまでずっと付き合ってやるからよ」
そう言った瞬間、レチアはほのかに頬を染めながら俺の顔を驚いた表情で見て、次にニヤッとしたいやらしい笑みに変わる。
「『奴隷じゃなくなるまで』?『ずっと』?ホントにゃ?嘘じゃないにゃ?自分の言葉には最後までしっかり責任を持てるにゃ?」
レチアが一言一言を口にする度に近付いて来て、何か圧を感じる。
いや、決して彼女の胸が腕に当たってしまうくらいに近付かれて動揺してるわけではないよ?ホントダヨ?
「そこまで念を押される何かあるんじゃないかって躊躇しちゃうんだけど……」
自分でもわかるくらいにしどろもどろになっている俺を見たレチアが、さらにニヤニヤと笑みを向けてくる。
「……なんだよ」
「にゃははっ、奴隷の借金っていうのは普通じゃ返し切れない金額だから奴隷にされてるんだよ?」
「そりゃあ……そうだろうよ?」
「なぜそんな当たり前のことを?」と言いたくなった疑問は、レチアが何か言う前に察してしまい、消えてなくなる。
「つまりヤタは、ずっと僕の近くにいてくれるって言ってるようなものにゃんだ。それってさ……まるで告白みたいだと思わにゃいか?」
そして思い当たったことをそのままレチアから口に出され、俺は思考が停止した。
なんということでしょう。まさかなんとなく言った言葉が告白みたいになってしまうなんて思ってもみなかったでしょう(困惑
「……思うわけないだろ。告白するしないなんて俺に縁がなかったからな、そんな遠回しの意味に気付かなかったよ」
「今までされたことなかったのにゃ?」
本気でそんなことを聞いてくるレチアに、俺は思わず大きく溜息が漏れ出てしまい、なぜか自然と笑いも込み上げてくる。
「こんな腐った目の人間がバカにされることはあれ、モテるはずないだろ。まともに話しかけてくる奴すらいないまであるわ」
「そんなことを笑いながら堂々言えるなんて、さぞかし辛い人生を送ってきたんにゃね……」
「やめろ、哀れみの目を俺に向けるじゃない。たしかに辛くはあったが、だからといってそんな目を向けられたら本当に惨めになっちまうだろうが!」
同情という行為はそれだけ相手に不快な気持ちにさせてしまうのである。
「ごめんごめん、代わりに慰めてあげるから機嫌を直すにゃ」
「だから慰めとかそういうのは要らな――」
拒否しようとした俺の腕にレチアが絡み付くように抱き着いてきて、そのふくよかでふくよかなものの感触がダイレクトに伝わり、俺は言葉を詰まらせてしまった。
「こんな可愛い女の子におっぱい押し付けられて嬉しいにゃ?」
「やっぱわざとか!?」
俺がそうツッコミを入れると、レチアは最初驚いた顔をし、次にクスクスと笑い始める。
「嬉しいのは否定しないにゃね?」
「っ……うるせぇ……」
やっぱり否定できない。
しかし、いくらレチアの年齢が見た目より上とはいえ、おっさんの俺からしたら彼女は一般の父と娘くらいかなり年の差が開いているので、こういう卑猥な感情をこの少女に感じるというのは罪悪感が物凄いのだ。
でもそれはそれ、これはこれ。押し付けられて嬉しくないとハッキリ言えないのが男の性である。
「にゃははっ、やっぱりヤタが違う世界の人間なんにゃね。普通の人間の男だったら、それがどんな女でも亜種というだけで嫌悪するにゃ。あの賊の男だって相当溜まってたのか胸は触ってきたけど、それ以上何かしようとはしなかったにゃ」
やめてね?それじゃ、まるで俺が「それ以上」のことばかりする節操無しみたいに聞こえるから。
「俺たちの世界だったら、多少耳や尻尾が生えてるくらいで嫌悪感抱くとかあまり考えられないな。むしろ好かれる部類なんだが……いや、それに近いのはあったな」
「んにゃ?」
猫口調で首を傾げてくるレチア。あざと可愛い。
「こっちの場合は国や肌の違いで似たようなことがあったな」
「国同士の衝突はこっちでもあったけど……肌?」
「ああ、こっちでも色々問題はあるからな……結局、誰でも自分たちと違うものを持ってる奴を受け入れるのは難しいってこったな」
「どこの世界でもそういうのはあるんだにゃ~」
そして俺とレチアは「はぁ~……」と呆れるようなら溜息を同時に吐きながら、すっかり暗くなった空を見上げた。
まさか起きてたのか?あの独り言を呟いてた時に?
いや、あの時は「元の世界」とかそれしか言ってなかったはず。
ワンチャンどうにかして誤魔化せれば……って、その方法がどうやっても中二病の痛い子になってしまう感じにしかならない!
だけど……えぇい、為せば成る!
「ふ、ふふふ……フハハハハハハハハ!バレてしまっては仕方がない!この俺、八咫 来瀬は何を隠そう、別の次元から来た諜報員――」
「そういう、らしくないわざとらしい演技はいいからさっさと正直に話すにゃ」
「――アッハイ……」
やっぱりダメでした。
なので結局、本当のことを話すことにした。
「――ってなわけで、別の世界から来たってのは本当のことだ。だからこの世界の常識には疎いんだ」
俺が話せるところを全て話したら、レチアは面白いほどに口を開けて驚いていた。
「……マジかにゃ」
「マジだにゃ」
彼女の口調を真似したら尻を蹴られた。
「帰りたいとは思わないのかにゃ?」
すると急にシリアスな雰囲気で聞いてくるレチア。
その問いかけに少し考えた後、すぐに結論が出た。
「ないな。特別帰りを待ってくれてる家族がいるわけでもないし、この世界は魔物とかがそこら中にいて危険だって言われても、俺にとって向こうの世界も精神的に危険だからどっちでも同じことなんでな。なら、簡単に日稼ぎができる上に余計な税金を取られずに済むこの世界の方が生き易いと思うわけよ」
実際、物価も安ければ住民税だの自己申告だのといったものはこの世界にはないらしい。
連合の依頼だってその仲介費を依頼者が払うだけだし、俺が知ってる中であるとしたら消費税くらいじゃないか?逆に言うと、消費税はどの世界でも共通であるらしい。
「なら、ヤタは元の場所に帰ろうとは思わないわけにゃね?」
「もちろん。帰る意味のないところに帰るなんてことしねぇ。でもなんでそんなこと聞くんだ?」
レチアの言い方だと、まるで俺がいなくなると困るような言い方だ。
まぁ、奴隷の話があるから今すぐにいなくなると困るってのはわかるが……
「心配しなくても、レチアが奴隷じゃなくなるまでずっと付き合ってやるからよ」
そう言った瞬間、レチアはほのかに頬を染めながら俺の顔を驚いた表情で見て、次にニヤッとしたいやらしい笑みに変わる。
「『奴隷じゃなくなるまで』?『ずっと』?ホントにゃ?嘘じゃないにゃ?自分の言葉には最後までしっかり責任を持てるにゃ?」
レチアが一言一言を口にする度に近付いて来て、何か圧を感じる。
いや、決して彼女の胸が腕に当たってしまうくらいに近付かれて動揺してるわけではないよ?ホントダヨ?
「そこまで念を押される何かあるんじゃないかって躊躇しちゃうんだけど……」
自分でもわかるくらいにしどろもどろになっている俺を見たレチアが、さらにニヤニヤと笑みを向けてくる。
「……なんだよ」
「にゃははっ、奴隷の借金っていうのは普通じゃ返し切れない金額だから奴隷にされてるんだよ?」
「そりゃあ……そうだろうよ?」
「なぜそんな当たり前のことを?」と言いたくなった疑問は、レチアが何か言う前に察してしまい、消えてなくなる。
「つまりヤタは、ずっと僕の近くにいてくれるって言ってるようなものにゃんだ。それってさ……まるで告白みたいだと思わにゃいか?」
そして思い当たったことをそのままレチアから口に出され、俺は思考が停止した。
なんということでしょう。まさかなんとなく言った言葉が告白みたいになってしまうなんて思ってもみなかったでしょう(困惑
「……思うわけないだろ。告白するしないなんて俺に縁がなかったからな、そんな遠回しの意味に気付かなかったよ」
「今までされたことなかったのにゃ?」
本気でそんなことを聞いてくるレチアに、俺は思わず大きく溜息が漏れ出てしまい、なぜか自然と笑いも込み上げてくる。
「こんな腐った目の人間がバカにされることはあれ、モテるはずないだろ。まともに話しかけてくる奴すらいないまであるわ」
「そんなことを笑いながら堂々言えるなんて、さぞかし辛い人生を送ってきたんにゃね……」
「やめろ、哀れみの目を俺に向けるじゃない。たしかに辛くはあったが、だからといってそんな目を向けられたら本当に惨めになっちまうだろうが!」
同情という行為はそれだけ相手に不快な気持ちにさせてしまうのである。
「ごめんごめん、代わりに慰めてあげるから機嫌を直すにゃ」
「だから慰めとかそういうのは要らな――」
拒否しようとした俺の腕にレチアが絡み付くように抱き着いてきて、そのふくよかでふくよかなものの感触がダイレクトに伝わり、俺は言葉を詰まらせてしまった。
「こんな可愛い女の子におっぱい押し付けられて嬉しいにゃ?」
「やっぱわざとか!?」
俺がそうツッコミを入れると、レチアは最初驚いた顔をし、次にクスクスと笑い始める。
「嬉しいのは否定しないにゃね?」
「っ……うるせぇ……」
やっぱり否定できない。
しかし、いくらレチアの年齢が見た目より上とはいえ、おっさんの俺からしたら彼女は一般の父と娘くらいかなり年の差が開いているので、こういう卑猥な感情をこの少女に感じるというのは罪悪感が物凄いのだ。
でもそれはそれ、これはこれ。押し付けられて嬉しくないとハッキリ言えないのが男の性である。
「にゃははっ、やっぱりヤタが違う世界の人間なんにゃね。普通の人間の男だったら、それがどんな女でも亜種というだけで嫌悪するにゃ。あの賊の男だって相当溜まってたのか胸は触ってきたけど、それ以上何かしようとはしなかったにゃ」
やめてね?それじゃ、まるで俺が「それ以上」のことばかりする節操無しみたいに聞こえるから。
「俺たちの世界だったら、多少耳や尻尾が生えてるくらいで嫌悪感抱くとかあまり考えられないな。むしろ好かれる部類なんだが……いや、それに近いのはあったな」
「んにゃ?」
猫口調で首を傾げてくるレチア。あざと可愛い。
「こっちの場合は国や肌の違いで似たようなことがあったな」
「国同士の衝突はこっちでもあったけど……肌?」
「ああ、こっちでも色々問題はあるからな……結局、誰でも自分たちと違うものを持ってる奴を受け入れるのは難しいってこったな」
「どこの世界でもそういうのはあるんだにゃ~」
そして俺とレチアは「はぁ~……」と呆れるようなら溜息を同時に吐きながら、すっかり暗くなった空を見上げた。
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