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一通の手紙

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 ☆★☆★
 ~他視点~

 ゲームの世界から出ていたカズとヴェルネは一緒の部屋にて会話をしていた。

「そこの計算間違ってないか?」

「え?……あ、本当。っていうかあんたは夕食の準備はしなくていいの?」

「下準備は終わったから、あとはゆっくりグツグツ煮るだけだから大丈夫。それよりその書類の判子はよく読んでからにした方がいい」

 カズのアドバイスによりヴェルネが書類を再び見返して欠落した部分を見つけて溜め息を零す。

「全く……戦いだけじゃなくてこっちの仕事もちゃっかりできるとか酷いパワーバランスしてるわね、あんた」

「これくらいなら一応な。元の世界じゃ平均的な学力だったんだぜ?」

 そう言って微笑むカズ。そんな彼らのいる部屋の扉がノックされる。

「今よろしいでしょうか?」

「ジーク?どうしたの?」

「少々緊急の要件でして」

 そう言って扉を開けたジークは神妙な表情をしており、その手には一通の手紙があった。

「それが緊急の?」

「はい、その内容は……人間側からの宣戦布告による戦争が始まる模様。そしてそれに伴ってヴェルネ様の……領主の座の剥奪……」

「「……は?」」

 その内容を口にしたジークの言葉にカズたち二人が眉をひそめた。

「領主の座の剥奪って……それどういうこと⁉」

「それが――」

 ジークがカズを一瞥する。

「――詳しいことは書かれていません」

(嘘か……)

 言葉の嘘を見抜いたカズだったが、あえて何も言わずに報告を続けさせた。

「ですが今回の戦争の原因になったのはヴェルネ様にある、と……」

「どういう……まさかあの時攻めてきた人間たちが原因?でもだとしたら酷いマッチポンプじゃない……!」

 苛ついた様子で親指の爪を噛むヴェルネ。そして椅子から立ち上がる。

「それ、誰から送られてきたの?」

「……ダイス様です」

「ダイス様がっ⁉ それは……」

 知らせを送ったのが意外な者からだっただけにヴェルネが絶句して再び椅子に座ってうなだれてしまう。

「そう、ダイス様が……なら仕方ないのよね」

「尊敬してる相手からの解雇通知……滅茶苦茶効いてるねぇ」

 そんな彼女の姿を苦笑いでそう言い、ジークを手招きして誘い部屋を出る。

「少し放っておいて夕食が出来上がる頃には落ち着くだろうから、その時にまた声をかけに行くとしよう」

「……申し訳ございません」

「何を謝ることがあるんだよ?……むしろ謝るのは俺の方なんだろ?」

 カズがそう言ってジークを見ると申し訳なさそううつむく。

「さっき言ってた戦争の火種の原因はもちろん、ヴェルネが領主を辞めさせられる理由は俺なんだろ?」

「……先程の手紙ですが、本当のところは魔族側でカズ様の死を望む者が増え始めてしまったらしく、その際にカズ様を匿っているヴェルネ様にまで飛び火しして『責任を取れ』との声が上がったと……」

「責任って……いや、俺の立場で文句を言うのはお門違いだから強くは言えないんだけどさ……でもだからってここぞとばかりに強引な責任の押し付けしようとしてないか?」

「ヴェルネ様の女性としての魅力は魔族の間でも有名ですから。彼女に取り入ろうとする者もいれば権力を盾に近付いたり貶めたりしようとする者も後を絶たず……恐らく今回の話もこれを機に便乗しようとしているのでしょう」

「……そういうの聞いてると魔族も人間と変わらないんだなって思えて来てならないな」

「耳が痛いですな……」

 互いにそんな会話をして再びゆっくりと歩き始める。

「ま、予想通りと言えばその通りだから今更驚きもしないんだけどさ。でもヴェルネまで巻き込むことになっちまったことは申し訳ないな……領主の任を解かれた後アイツやお前らはどうなる?」

「私とマヤルは先代の領主様から仕えていた身。その任が解かれるということは私たちもお役御免となり、そしてこのお屋敷も手放すこととなり、誰かの手に渡ることでしょう。そしてヴェルネ様も……」

 ジークはそこで一区切りさせ、大きく呼吸を吸って言葉を続ける。

「……ただの可愛らしい少女になってしまいますな」

「ははっ、そうだな。さっきみたいな書類仕事をしなくて済む、ちょっと有能な女の子になっちまうな」

 二人がそう言って軽く笑う。しかしそれでもジークはしんみりとした雰囲気を隠せずにいた。

「マヤルからは私から話しておきますので、ルルア様や他の皆さまにはカズ様からお伝えください」

「わかった。だがお前らは実際どうする気だ?」

「どうする、とは……?」

「また暗殺稼業一つで食ってく気かって意味だ。この仕事に就く前はどういう生活をしてたのかは知らんけど、その時に戻る気か?」

「…………」

 カズの言葉に思うところがあるのか、ジークは黙り込んでしまう。

「いえ、確かに働こうとするなら家事など全くできない私たちを雇うところなど皆無でしょうから、またあのギルドのお世話になるでしょうが……幸い私には名が売れた時の貯えがありますので、余生を過ごす分には問題ないかと。まぁ、マヤルがまだ働かねばならないのでこれから苦労するでしょうね」

 自分の寿命が短いことを冗談混じりに口にしたジークにカズが「微妙にブラックジョーク混ぜながら笑うなよ……」と呆れる。

「それじゃ、少なくともジークは隠居か?」

「…………」

 再度今後のことを聞かれるが、ジークは心残りがあると言いたげな表情をして頷くことはしなかった。

「……なんだかんだ言いながらお前も納得してないんだな」

「それはそうです。先代の……ヴェルネ様のお母様が領主となってこのお屋敷を建てた時からお仕えしていましたから……思い入れはありましたとも」

「……まぁ、思い入れって言うんなら短い間でも住まわせてもらった俺にもあるがな。少なくとも過ごしたここから離れるってなれば全員何かしら思うところはあるだろうよ……多分」

 カズが思い浮かべるメンバーの大半はどちらかというと土地や家より人に対して執着してる者が多いのを思い出し、肯定し切れなかった。

「……あっ、そういやディールはどうしよう」

「ディール様……確かに。自我が芽生えた人形……しかも最近に至っては魔物同然の姿になってしまい、下手に人前には出せなくなってしまっていますからね……ふむ」

 ジークはその場で立ち止まり考え込む。

「でしたら私に考えがあります。ついて来てもらえますか?」

 そんな彼にカズは「わかった」と頷いてついて行った。

 ――――
 ―――
 ――
 ―

「どうぞ」

 ジークが案内したのは彼自身の部屋だった。何もない質素な部屋ではあったがその部屋に一歩踏み込んだカズが一瞬驚いたように躊躇い、何かを避けるような歩き方で中に入る。

「流石カズ様。一目見て『仕掛け』を見破りましたか」

「俺の家族が持ってる別荘にこういう仕掛けまみれの屋敷があったからな、慣れてる……よっと。で、さっき言ってた考えってのは?」

「まずはこれです」

 ジークが一つの大きな黒い大きな外套をクローゼットから取り出して見せた。

「なるほど、シンプルだな」

「えぇ、私が現役の時に愛用していたダンジョン武具でして、夜はもちろん昼に使っても素顔が見えにくくなる代物です」

「貴重なんだな。でもそれはマヤルに譲るつもりのものだっただろ?」

「バレましたか。そこでもう一つ良い代物があります」

 ジークは苦笑し、また別の物を差し出す。それはルビーのように煌びやかな輝きを発するサッカーボールほどの水晶玉だった。

「それは?」

「これもダンジョン産もので『変化の水晶玉』といい、消費する魔力によって姿形を変えることができる……と言われています」

「そこら辺曖昧なのな……」

「えぇ、というのも消費する魔力量が尋常ではないので、常人が使おうとしてもできることと言えば髪型を変えたり色を変えたり……例えば男性が女性に、などといった根本から変えようなどとすれば百人の魔力量……でも足りないでしょう。ですがそんな魔力の量の有り無しなどカズ様には関係ないでしょうから、恐らくディール様のお姿を人間に変化させることができるのではないか、と」

「いいな、それ。早速……と、ディールに使う前に俺が使ってみても?」

「構いませんが……正直私も使い方がわからないので下手に使って元に戻れないなどいったトラブルの可能性がありますので……」

「もちろん効果や使い方を調べてからにするさ」

 カズがそう言ってスマホで赤い水晶玉を撮る。

「……へぇ、この玉に魔力を注ぐと赤い液体が出るから、その液体を変えたい部分に触れさせることで使用者の思い描いた姿へと変えられる。んで効果は永続……永続かぁ」

 最後の文章を読んだカズが気乗りしなさそうに言う。

「何か欠陥でも?」

「いや、一定時間経ったら元に戻るとかだったら気軽に試せたんだけど、元に戻れないってなると流石にな……」

「前にその四角の板で……写真?なる完璧な写し絵があったではありませんか。アレで自らの姿を捉えてみては?」

 ジークの提案にカズはキョトンとした表情でしばらく固まり、「それだわ」と言って指を差す。

「それじゃあジークが俺を撮ってくれないか?スマホの使い方を教えるから」

「かしこまりました。では……」

 ジークが承諾する。そしてしばらくしてその部屋の扉がマヤルによって勢いよく開かれた。

「すいません!お腹が減ったんですけどご飯はまだです――」

 とても空腹だとは思えない元気さで食事を要求するマヤルだったが、その部屋の光景に思わず固まってしまう。

「ふんっ!」

「いいですな!では次は背後を……」

「はっ!」

 なぜかカズがパンツ一丁になってボディビルダーがするようなポージングを決めており、そんな彼をジークがスマホで撮影していた。

「……爺さんとガチムチの男二人で何してんすか、あんたら」

「マヤルか。飯はもうちょっと待っててくれるか?今ちょっと試したいことがあるからさ」

「こんな感じでよろしいでしょうか?」

 ジークが撮った写真をカズに見せて「ほ~」と感心する。

「筋がいいな。こんな腕があるなら道具さえあれば写真家として活動できるんじゃないか?よかったな、取り柄が一つ増えたぞ」

「……色々含みのある助言ありがとうございます。ですが本当にお試しになられるので?最初からディール様が使用していれば何の損もないというのに……」

「まぁ、これは試してみたいっていうだけのただの子供心だからな……というかこの水晶ってどうやって使う――」

 ジークから水晶玉を受け取ったカズは疑問に思いながら色んな角度から水晶玉を覗き、そして上に掲げた瞬間に彼を覆うほどの大量の赤い水が放出されたのだった。
 水晶玉から放出された赤い水はカズの体を覆った後、地面に溜まることなく蒸発するようにすぐに消えてしまう。

「アヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァ……」

 しかし彼に降り注ぐ水はやはり水であり、当人が溺れる勢いで放出し続けた。

「溺れてます!カズさんが溺れてますよ!貴重な場面ですね!」

「では記念に一枚撮っておきましょうか」

 カズの心配を一切していない二人が呑気にそう言いい、ジークがスマホでその珍しい姿を撮ろうと撮影画面をカズへ向ける。
 そしてその赤い水が消えてスマホの画面越しに映った彼の姿は……

「おや」

「あらま」

「んぁ?」
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