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第一章
2-2. 日常に嘘を添えて
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ヨルくんと目が合う。にんまりと笑った。
なんだその表情はどういう意味だ。
「あー、えと。この子は」
返答に困る俺を遮るように、
「この子はね、弟!」
まひるちゃんはしれっと答えた。
「弟?」
聞き返すヒマリに対し、まひるちゃんは何食わぬ顔でヨルくんの手を引き、ヒマリの前に立たせる。
「ほらヨルくん、ご挨拶して」
ヨルくんはまひるちゃんから手を離さず、ヒマリを窺うようにポツリと言った。
「四ノ宮ヨルです」
しかしそんなヨルの様子を、ヒマリは純粋な少年の挙動と捉えたのか、人好きのする笑顔を浮かべて答えた。
「園城ヒマリです。よろしくね。ていうか弟いたんだね」
「ああ、うん。いたんだよ」
適当に返事をする俺に一瞥をくれてから、ヒマリはまひるとヨルに笑いかける。
「ふふ。でもいいわね、三人揃って朝・昼・夜、なんて。すごい、兄弟っぽい」
そう言ったヒマリは、なんだか俺を試しているように感じたので、「だから兄弟なんだって」と言い訳がましく答えてしまう。
ヒマリは、「ああ、そうだったね」なんて意地悪な笑みを浮かべた。
ヨルくんは、そんなヒマリの言葉に悪乗りするように、「うん! 仲良し兄弟!」なんて言いながら背中に抱きついて来る。
そしてヨルくんが俺の耳元に顔を寄せて、囁いた。
「もう、そういうのが好きならそう言ってよ、“お兄ちゃん”」
思わず真顔になった。
断じて違うがここでは言い返せない……!!
そんなことを考えているとまひるちゃんが、俺の背にへばりついたヨルくんをひょいと抱え上げる。
「それじゃ、あたし達はそろそろお暇しまっす。行くよ、ヨルくん」
ヨルくんはまひるちゃんに抱きあげられながらきょとんとして、
「どこに?」
「お兄ちゃんち」
「行く」
そうして二つ返事で、まひるちゃんについて行くように店を後にしたのだった。
なお、まひるちゃんは右手にヨルくんを引き連れ、左手に米袋を抱える形だった。
俺は、二人が見えなくなるまで、しっかりと見送った。
なんだか嵐を見送る心持ちだった。
横を見た。ヒマリも同じように二人を見送っていた。お前も早く帰れと思った。
そんな俺の背中に、
「アサヒさん!」
優しげな、そして嬉しそうな声がかけられる。
これもつい先ほど聞いた少女の声だ。
「店長には会えた?」
振り向いて俺がそう聞くと、
「はい! もう、ばっちりでした!」
そうしてとても嬉しそうに頬を赤らめて笑うナギちゃん。
なんだかとても安らかな気持ちになる。少なくともヨルくんとは違ってこの子は俺の心臓に優しいことは確定的に明らかだった。
「そっか、よかった。あ、そういえばまひるちゃん帰っちゃったけど大丈夫?」
「あ、はい。元々このあと予定があるとは聞いていたので」
なんだ。特に一緒に遊ぶ予定があったとかそういうのじゃなかったのか。なんて思っていると、ナギちゃんがちらちらと俺の隣を気にしていた。
「ええと。ところで、そちらの方は?」
横を見た。お上品な笑みを浮かべたヒマリがいた。
お前も早く帰れと思った。
「はじめまして、園城ヒマリです」
「あ、初めまして。柳さくらです」
あ、ナギちゃん、そんな名前だったんだ。
そんなナギちゃんは、すっかり対初対面用猫を被った様子のヒマリに、おずおずと問いかけた。
「あの、ちなみに。おふたりは、どういったご関係なんですか……?」
え、なんでそんなこと聞くの。
いや、決まってるよね。
ナギちゃんの様子を見る。
遠慮がちに聞きつつも、その答えを聞くのを怖がっているような、俺に縋るような、この潤んだ瞳。
間違いないよね。
「どうって、そりゃ」
そんな彼女に勘違いをさせるわけにはいかない。
だから、ただの友達だって答えようとした。
しかしそんな俺の気持ちを嘲笑うように、ヒマリはとても気安く俺の腕に抱きついて、とても楽しそうに、ナギちゃんへ告げた。
「彼女です」
「え」
「ええ!?」
つい零れてしまったかのような、ナギちゃんの茫然とした呟きと。
あまりの所業への驚愕に思わず声を張り上げた俺の言葉にあわせ。
まるでぴしり、と。
空気に、罅が入ったような気がした。
「あ、え? あ、ああ。 え、か、かのじょ、ですか……?」
「いや違う! 違うから! 全然そんなんじゃないから!」
今にも泣きだしてしまいそうな絶望に満ちた表情を浮かべたナギちゃんに、必死で否定する俺。
「ちょっとぉ照れないでよア・サ・ヒっ」
しかしヒマリは心底楽しそうに更に俺に縋りつく力を強め続ける。
ちょ、力つよっ!?
なんとかヒマリを引き剥がす。
「何考えてんだお前!」
思わず声を張り上げた俺に、ヒマリはしれっと真顔になって答えた。
「いや、この方が面白いかと思って」
「悪魔か!?」
「なに? もしかしてこの子狙ってんの?」
いやらしく、心底楽しそうなヒマリに脳の血管が千切れそうになるものの、目の前の、ナギちゃんの表情を見て、一気に血の気が引いた。
「じょう、だん、ですよね?」
震える声で、無理やりな笑みを口元に浮かべるナギちゃん。
これは本格的にまずい。
具体的にいうとまひるちゃんが泣き出す直前の挙動と非常に酷似しているっ!!
けれどナギちゃんが泣き出すことはなかった。
ナギちゃんが俺ではなく、俺の背後に何かを見つけて。
まるで信じられないものを見たかのような顔をして。
「え、なんで……?」
なんて、呟いたから。
「サクラ」
声が、かけられた。
店長ではなかった。
知らない男の声だ。
ナギちゃんを親しげに下の名前で呼ぶ声。
気配が近づく。
「もう、なにも言わずに出かけちゃうなんてひどいじゃないか。探したよ?」
その声色は優しいようでいて、どこか咎めるような感じがした。
その男は、俺と同じくらいの年齢に見えた。
身長は俺より高い。清潔感のあるシャツにグレーのベストを重ね、首元の黒いチョーカーは主張の少ないシンプルなデザイン。少し間違えればダサい、とも言われるファッションをオシャレに着こなした、好青年然とした大学生くらいの男だった。
緩く七三に分けられた髪が、その雰囲気を更に強くしている。
「ご、ごめん」
そんな男に対し、叱られた子供のように謝るナギちゃんの様子に、少し満足そうに男は笑って、
「さ、帰ろうか」
「あっ」
なんて、彼女の返事も待たずに手を引いて行った。
ナギちゃんは男に連れられながらも何か言いたげにこちら向くも、結局何も言わず。
抵抗のようなものも見せずに店を後にした。
……え?
なに、どういうこと? 何今の男。男?
どういう関係? そういう関係?
なにが起きたのかわからない俺の肩に、ヒマリが手を置く。
「……残念だったね。ま、他にも女の子はいくらでもいるよ。ふはは」
あまりにムカついたので思わずその肩を軽く殴った。
「いたっ、ちょっと雑魚パンチやめてよ」
気にせずへらへら笑うヒマリにもう一発くらい殴ってやろうかと考えていると、
「ヒマリぃ!」
という店中に響くような大声を聞いた。
なんかもう、これ以上面倒くさくしないでくれ、と思いながら、声の方を向く。
声の主は、案の定だった。
勢いよく駆け寄って来て、息を切らしている赤髪の大男に、取りあえず尋ねる。
「何してんだお前」
「いや、なんだか嫌な臭いがして」
「犬かお前は」
俺の突っ込みに、まるで忠犬(もしくは番犬)のような大男、大門龍次郎は何か気付いたように俺を見た。
そして、真顔でこう言った。
「……アサヒお前、ヒマリとくっついたろ。お前の腕からヒマリの臭いがする」
「犬かお前は!?」
因みにこの後昼休憩に入った俺は、店長に諭すように怒られた。
なんかもう、怒りより呆れの方が大きそうだった。しかし彼のデスクの上にある可愛らしい弁当箱を見るに、多分機嫌がよかったから許されたんだろうと思った。
龍次郎とヒマリには二度と来るなと告げた。
龍次郎はバツが悪そうに、ヒマリは心底楽しそうに笑って返事をした。
龍次郎はともかくヒマリは絶対また来ると思った。
因みに休憩中、まひるちゃんに「男いるじゃねえか」ってメッセージを送ったら「なんの話?」って返って来た。
もう何も信用できないと思った。
なんだその表情はどういう意味だ。
「あー、えと。この子は」
返答に困る俺を遮るように、
「この子はね、弟!」
まひるちゃんはしれっと答えた。
「弟?」
聞き返すヒマリに対し、まひるちゃんは何食わぬ顔でヨルくんの手を引き、ヒマリの前に立たせる。
「ほらヨルくん、ご挨拶して」
ヨルくんはまひるちゃんから手を離さず、ヒマリを窺うようにポツリと言った。
「四ノ宮ヨルです」
しかしそんなヨルの様子を、ヒマリは純粋な少年の挙動と捉えたのか、人好きのする笑顔を浮かべて答えた。
「園城ヒマリです。よろしくね。ていうか弟いたんだね」
「ああ、うん。いたんだよ」
適当に返事をする俺に一瞥をくれてから、ヒマリはまひるとヨルに笑いかける。
「ふふ。でもいいわね、三人揃って朝・昼・夜、なんて。すごい、兄弟っぽい」
そう言ったヒマリは、なんだか俺を試しているように感じたので、「だから兄弟なんだって」と言い訳がましく答えてしまう。
ヒマリは、「ああ、そうだったね」なんて意地悪な笑みを浮かべた。
ヨルくんは、そんなヒマリの言葉に悪乗りするように、「うん! 仲良し兄弟!」なんて言いながら背中に抱きついて来る。
そしてヨルくんが俺の耳元に顔を寄せて、囁いた。
「もう、そういうのが好きならそう言ってよ、“お兄ちゃん”」
思わず真顔になった。
断じて違うがここでは言い返せない……!!
そんなことを考えているとまひるちゃんが、俺の背にへばりついたヨルくんをひょいと抱え上げる。
「それじゃ、あたし達はそろそろお暇しまっす。行くよ、ヨルくん」
ヨルくんはまひるちゃんに抱きあげられながらきょとんとして、
「どこに?」
「お兄ちゃんち」
「行く」
そうして二つ返事で、まひるちゃんについて行くように店を後にしたのだった。
なお、まひるちゃんは右手にヨルくんを引き連れ、左手に米袋を抱える形だった。
俺は、二人が見えなくなるまで、しっかりと見送った。
なんだか嵐を見送る心持ちだった。
横を見た。ヒマリも同じように二人を見送っていた。お前も早く帰れと思った。
そんな俺の背中に、
「アサヒさん!」
優しげな、そして嬉しそうな声がかけられる。
これもつい先ほど聞いた少女の声だ。
「店長には会えた?」
振り向いて俺がそう聞くと、
「はい! もう、ばっちりでした!」
そうしてとても嬉しそうに頬を赤らめて笑うナギちゃん。
なんだかとても安らかな気持ちになる。少なくともヨルくんとは違ってこの子は俺の心臓に優しいことは確定的に明らかだった。
「そっか、よかった。あ、そういえばまひるちゃん帰っちゃったけど大丈夫?」
「あ、はい。元々このあと予定があるとは聞いていたので」
なんだ。特に一緒に遊ぶ予定があったとかそういうのじゃなかったのか。なんて思っていると、ナギちゃんがちらちらと俺の隣を気にしていた。
「ええと。ところで、そちらの方は?」
横を見た。お上品な笑みを浮かべたヒマリがいた。
お前も早く帰れと思った。
「はじめまして、園城ヒマリです」
「あ、初めまして。柳さくらです」
あ、ナギちゃん、そんな名前だったんだ。
そんなナギちゃんは、すっかり対初対面用猫を被った様子のヒマリに、おずおずと問いかけた。
「あの、ちなみに。おふたりは、どういったご関係なんですか……?」
え、なんでそんなこと聞くの。
いや、決まってるよね。
ナギちゃんの様子を見る。
遠慮がちに聞きつつも、その答えを聞くのを怖がっているような、俺に縋るような、この潤んだ瞳。
間違いないよね。
「どうって、そりゃ」
そんな彼女に勘違いをさせるわけにはいかない。
だから、ただの友達だって答えようとした。
しかしそんな俺の気持ちを嘲笑うように、ヒマリはとても気安く俺の腕に抱きついて、とても楽しそうに、ナギちゃんへ告げた。
「彼女です」
「え」
「ええ!?」
つい零れてしまったかのような、ナギちゃんの茫然とした呟きと。
あまりの所業への驚愕に思わず声を張り上げた俺の言葉にあわせ。
まるでぴしり、と。
空気に、罅が入ったような気がした。
「あ、え? あ、ああ。 え、か、かのじょ、ですか……?」
「いや違う! 違うから! 全然そんなんじゃないから!」
今にも泣きだしてしまいそうな絶望に満ちた表情を浮かべたナギちゃんに、必死で否定する俺。
「ちょっとぉ照れないでよア・サ・ヒっ」
しかしヒマリは心底楽しそうに更に俺に縋りつく力を強め続ける。
ちょ、力つよっ!?
なんとかヒマリを引き剥がす。
「何考えてんだお前!」
思わず声を張り上げた俺に、ヒマリはしれっと真顔になって答えた。
「いや、この方が面白いかと思って」
「悪魔か!?」
「なに? もしかしてこの子狙ってんの?」
いやらしく、心底楽しそうなヒマリに脳の血管が千切れそうになるものの、目の前の、ナギちゃんの表情を見て、一気に血の気が引いた。
「じょう、だん、ですよね?」
震える声で、無理やりな笑みを口元に浮かべるナギちゃん。
これは本格的にまずい。
具体的にいうとまひるちゃんが泣き出す直前の挙動と非常に酷似しているっ!!
けれどナギちゃんが泣き出すことはなかった。
ナギちゃんが俺ではなく、俺の背後に何かを見つけて。
まるで信じられないものを見たかのような顔をして。
「え、なんで……?」
なんて、呟いたから。
「サクラ」
声が、かけられた。
店長ではなかった。
知らない男の声だ。
ナギちゃんを親しげに下の名前で呼ぶ声。
気配が近づく。
「もう、なにも言わずに出かけちゃうなんてひどいじゃないか。探したよ?」
その声色は優しいようでいて、どこか咎めるような感じがした。
その男は、俺と同じくらいの年齢に見えた。
身長は俺より高い。清潔感のあるシャツにグレーのベストを重ね、首元の黒いチョーカーは主張の少ないシンプルなデザイン。少し間違えればダサい、とも言われるファッションをオシャレに着こなした、好青年然とした大学生くらいの男だった。
緩く七三に分けられた髪が、その雰囲気を更に強くしている。
「ご、ごめん」
そんな男に対し、叱られた子供のように謝るナギちゃんの様子に、少し満足そうに男は笑って、
「さ、帰ろうか」
「あっ」
なんて、彼女の返事も待たずに手を引いて行った。
ナギちゃんは男に連れられながらも何か言いたげにこちら向くも、結局何も言わず。
抵抗のようなものも見せずに店を後にした。
……え?
なに、どういうこと? 何今の男。男?
どういう関係? そういう関係?
なにが起きたのかわからない俺の肩に、ヒマリが手を置く。
「……残念だったね。ま、他にも女の子はいくらでもいるよ。ふはは」
あまりにムカついたので思わずその肩を軽く殴った。
「いたっ、ちょっと雑魚パンチやめてよ」
気にせずへらへら笑うヒマリにもう一発くらい殴ってやろうかと考えていると、
「ヒマリぃ!」
という店中に響くような大声を聞いた。
なんかもう、これ以上面倒くさくしないでくれ、と思いながら、声の方を向く。
声の主は、案の定だった。
勢いよく駆け寄って来て、息を切らしている赤髪の大男に、取りあえず尋ねる。
「何してんだお前」
「いや、なんだか嫌な臭いがして」
「犬かお前は」
俺の突っ込みに、まるで忠犬(もしくは番犬)のような大男、大門龍次郎は何か気付いたように俺を見た。
そして、真顔でこう言った。
「……アサヒお前、ヒマリとくっついたろ。お前の腕からヒマリの臭いがする」
「犬かお前は!?」
因みにこの後昼休憩に入った俺は、店長に諭すように怒られた。
なんかもう、怒りより呆れの方が大きそうだった。しかし彼のデスクの上にある可愛らしい弁当箱を見るに、多分機嫌がよかったから許されたんだろうと思った。
龍次郎とヒマリには二度と来るなと告げた。
龍次郎はバツが悪そうに、ヒマリは心底楽しそうに笑って返事をした。
龍次郎はともかくヒマリは絶対また来ると思った。
因みに休憩中、まひるちゃんに「男いるじゃねえか」ってメッセージを送ったら「なんの話?」って返って来た。
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