オムライス食べたい ~ゲーム漫画アニメの感想、それからオカルトや都市伝説について思ったこと書く意識の低いエッセイ~

ごったに

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ごったに的ホットワード2024②漫画・アニメ編(後編)

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・「ダンダダン」

◎編者コメント
 ジャンプ+連載の、オカルトバトルアクション青春ラブコメ。およびそのアニメ化作品。
 ババアの描き方にここまで拘る漫画家は、この漫画の龍幸伸先生か漫☆画太郎先生かじゃないか???
 ババア以外だと、フラットウッズモンスターを力士スタイルで描くのも尖ってるよなぁ。他におらんやろ、そのアレンジしてる人。

 ウルトラマンのオマージュが頻発し、シャコ星人の変身した姿なんか完全にバルタン星人で笑った。……いや、原作で読んでアニメより前から知ってるんだけどね? リゲインのテーマをアニメで歌うインパクトが強くて、ほぼ初見みたいな反応しちゃった。
 OPでモモの髪飾りがウルトラマンの目みたいに見えるとか、オカルンがぐんぐんカットみたいに躍動してるとか、その辺のネタは読者諸兄も周知のことであろうし、ここでは詳しくは触れない。
 OP担当アーティストがクリーピーナッツだったのって、クリーピーパスタを意識してんのかな?
 原作がもっと進むとさらにウルトラマンオマージュが登場し、都市伝説系Youtuberもネタとしてぶっこんでくるんだけどなぁ。筆者はコミックスを買って読んでいるのでまだその話が手元にないのだが、都市ボーイズのお二人みたいなキャラクターが登場するとか。

 アニメで見直して、改めて1話からモモがセルポ星人に苗床にされそうになったり、オカルンが男性器をターボババアに奪われたり、って改めて凄いことやるなぁって思ったよね。
 多感盛んな時期に、生命はもちろん性的な意味でも危機に遭遇する。
 オカルトが表テーマなら、リビドーは本作の裏テーマだろう。
 話の縦軸がオカルンの竿と玉をめぐる戦いになるという、下ネタ感だし。カラーに合わせてか、先述のシャコ星人やネッシーを引き連れ再度セルポ星人が襲撃してきた際も、オカルンは全裸、モモと愛羅は下着姿で迎え撃つことになる。
 (訳あって京都で巨大化したせいで)「金閣寺で金隠し」とかしょうもないダジャレで笑わせてくれた『こち亀』を思い出すような、絶妙にオカルンの男性器を隠すアクションがコミカルだった。
 一方。
 隙自語で失礼するが、幼少期に全裸で街を逃げ回る夢をよく見た筆者としては全裸で戦闘を強いられるオカルンに、妙な感情移入をしてしまった。あの悪夢を思い出してしまってな……。

 ネットの女権拡張論者どもが、モモの苗床化の危機やら下着で戦闘の件について喚き散らしていたようだが、ほんましょうもないな。
 最近の原作漫画では下着で戦闘みたいなシーンがなくなったから、あれは担当に嫌々やらされてたんじゃないか、とかよくわからん擁護するのも出てくるし。
 これは筆者の偏見なんだがよほど服に拘ってない限り、絵を描く人は「服描くのめんど 裸ならえっちなのみんな喜ぶじゃん つまり裸はwin-win」と思ってる……人もまあまあいるんじゃないですか?
 戦闘シーンで袖とかスカートが動きや風を受けて動くのとか、作画コスト高いでしょ(動きこそアニメーションの面白さだろう、という指摘は認める)。
 苗床化の危機に関しても、「生殖能力を喪失した宇宙人がアブダクションをしてるんだ」なんて都市伝説の王道だし、実際にアブダクションされた人が(真偽はともかく)「宇宙人とセックスをした」「宇宙人との子供を産んだ」と証言したりもしている。
 女権拡張論者(しかも大半がビジネスや荒らし)にいらぬ配慮をして、オカルトものなのに宇宙人あるあるを引っ込めることは表現者としての敗北でしかない。つまり、それをしなかったので素晴らしい。
 
 アニメキャラを黒人化ブラックウォッシュして、さらにそれを売って汚い銭をせしめる卑劣な連中が海外にいいて『ダンダダン』もその餌食となり、それを描いたやつが見事炎上していたが……これもほんましょうもないな。
 あまつさえ、海外でオカルンの声優をしていた人間がその絵のオカルンをアイコンにする始末。んで、フルボッコにされて、尻尾を撒いてアカ消し。
 ブラックウォッシュされたモモをアイコンにした活動家も現れるし……もう、ええ加減にせえや。
自分がされて嫌なことホワイトウォッシュを他人にしない」とか、黒人は痛みを知っているから差別をしないなんてことはない。幻想でしかない。それが痛いほどわかる一年でしたね。その件については、別途触れます。


 賢明なる読者諸兄の知る通り、筆者も少年の頃から超~~~~オカルトにハマっていた。
 しかし!
「ミステリアスな男がモテる、ってそうじゃないから」などと辛辣なことを言われるだけで、モモのような少女とのラブコメはまったくなかった!
 誰だ「女子は占いが好き」とか抜かしたスカポンタンは! 脳みそタンポン野郎! 表へ出ろ!!
 くっそ、筆者だって超能力少女とラブコメしたかったなー!
 宇宙人もUFOも見たことあるし、心霊体験?もあるし!
 隙は無かった、ただ出会いだけがなかった(せやろか)!!
「家にあった本から魔法陣を模写してきた」「俺も魔術を学びたいわ」みたいなのも、なんで野郎しか言って来ねぇんだよ!!
 筆者にできるのはもはや『ダンダダン』を楽しんで、「存在しない少年時代の記憶」を捏造するくらいだ。

・「チ。―地球の運動について―」

◎編者コメント
 熱い。滅茶苦茶面白い。
 真理の探求、地動説が正しいと証明しようとする人々の受け継がれる想いの物語。
(一部、自分の手柄しか考えてない人もいるけど)
 定説である天動説を絶対とし、異端を絶対に許さない教会との闘争の物語でもある。
 都市伝説を追う一人として共感せずにはいられない、というのは要らないコメントか?
 けれど、不適切な報道ふてほどとプロパガンダで信用ならない情報で洗脳をしかけるオールドメディアの悪辣さが広がりつつある現代。この漫画がアニメ化されるタイミングとして、絶妙だと思わざるを得ない。
 ……どこの国の公共放送なのか疑わずにいられない局で放送されているというのは、皮肉利きすぎだろうが。
 作中ほど苛烈に異端を取り締まったりしていない、とキリスト教の者から反発があるらしいがそんなん信じられるか!
 弾圧される側から弾圧する側に回った歴史のある勢力だ。
 今のポリコレを叫ぶ欧米の黒人を見れば、だいたいの察しがつくというものだ。

・「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」

◎編者コメント
 クラスまるごと異世界へと転移。
 ジョブと共にそれぞれの固有能力を得たクラスメイトたち。
 どこか様々な異世界もので得たチート能力を彷彿とさせるそれらだが、どれも主人公には敵わない。
 なぜなら、主人公は転移前から既に最強の能力を持っているから。
「死ね」
 そう思うだけで、相手は死ぬ。
 異世界の強力な吸血鬼だろうが、ゾンビだろうが、亡霊だろうが関係ない。
 動いている=生きている判定で、相手は死ぬ。
 こんなの設定考えたとしても、実際に書かない人が多数だろう。
 イロモノすぎる、と思って観て見たら……その設定でちゃんと書いたからアニメ化されたのだろうと筆者は納得できる出来のアニメだった。
 この設定から逃げずに書く。尊敬に値する。冗談抜きで。
 ツッコミ役のヒロインがツインテールで巨乳のエロい体つきなのも、クッソ最高。
 1クールしかなかったから能力の秘密は明かされなかったけど、2期やってくんねぇかなぁ。
「能力得たからって、あんな豹変するもんかね。クラスメイト」
 1話だけ見たという人から、そんな疑問を投げかけられたが筆者は性悪説を信じているので「変わる」と即答しておいた。
 日本国憲法の届かない異世界にクラスで転移、さらにチート能力得たら、まず日頃の怨みを晴らそうとするのでは?
 まずは相手の能力を伺ってからだとしても、欲望の充足を第一に考えるはずだ。
 だって、クラスメイトなんて敵の同義語だろ?

・「最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える」

◎編者コメント
 転生や転移ではない、異世界もの。
 スキルとかランクの概念はある。
 冒険者(作中では探索者シーカー)は荒くれものだろ、みたいな発想から連想をしたのだろうか。
 他の異世界作品と違うのは、マフィアものとかの文脈で異世界ファンタジーをやっていること。
 クラン創設の資金をギャンブルで使い潰し、トンズラこいた仲間を追い詰め、マフィアに奴隷として売り飛ばす。
 こんな主人公の異世界もの、初めて見たっすねぇ。
 嘘の依頼を出しておびき寄せ、殺して金品をかすめ取ろうとしてきた村長を、探索者に憧れるその娘の前で報復として眼球を潰す。
 危険な薬物を広める、人望の全然ないマフィアの二代目頭目を初代との血縁がないことを暴いた上で始末する。
 モンスター討伐試験のライバルパーティーに、不和を植え付けることで仲間割れを誘い、モンスターを討伐する。
 やることが悪辣で、それを行う際の主人公がイキっているのは確かにそうだ。
 しかも、後衛職である【話術士】はバッファー(ただし自分は強化できない)で筋力などは前衛職に絶対に敵わない。
 このへんが視聴者の不興を買っているようなのだが、悪漢ものピカレスク×中二病なのだと思えばとても面白く見られるアニメだと思う。
 異世界ものを好んで見る人に『即死チート』とこのアニメが面白かったというと、まったく同意してもらえなかった。
 品行方正とか善人志向の主人公とか履いて捨てるほどいるんだし、こういう変わり種があるとスパイスになって楽しいじゃねぇか。

・「ルックバック」

◎編者コメント
 漫画は読んでいたが、映画がアマプラに来ていたので最近見た。
 絵が上手いと褒められていたのに、自分よりも圧倒的に上手いやつが現れる。
 そいつに勝ちたくて猛勉強と猛練習をするも、それでも勝てない。
 心が折れて、漫画を止めてしまう。
 けれど、不登校であるライバルの家に卒業証書を届けると、なんと自分の漫画のファンだという。
 中学に進学して、二人で漫画を描くことになって……。
 創作者の青春を生々しく描いた物語……にSFが交錯する。
 いやぁ……すっげ楽しそうなんだよなぁ。
 色んな娯楽が世に溢れていて、自堕落にソシャゲの周回して、ゲームして、アニメや動画見るのも楽しいよ?
 でもさ、すべてをなげうってただ漫画だけに打ち込んでひたすら熱中できる情熱があるっていう姿。
 クッソ楽しそうなんだよなぁ……と、『FGO』のボックス周回しながら観ていた筆者は矛盾した憧憬を感じたのだった。
 ライバルだった最高のパートナーと、同じ夢を追ってひたすら創作をしまくる。
 これより楽しい人生はないだろう。
 ないだろう……ないだろうけど……その友達は…………!
 それでも、描き続ける。創作者とはそういう生き物なのだ。
 エンディングのひたすら漫画を描く主人公の背中が良かった。
 ガラス張りの仕事場、その向こうから日が昇って落ちていき、眠るために主人公が仕事場を後にする。
 たったそれだけの映像が、たまらなく良かった。

 筆者は今は小説を書く者だが、中学生までは漫画家志望だった。
 小学生のときはもちろん、学級新聞に四コマ漫画を載せていた。
 同じように漫画を載せる者はいなかった。
 ただ、写真みたいな絵を描けるダンチの女子はいた。
 それだけだった。
 筆者は結局漫画の描き方がわからず、パース法数学の習得が嫌だなぁ、くらいの意識の低さで漫画家を目指すのはやめた。
 ダンチの女子がどうしているかは、わからない。


◇編者まとめ
 今年も推しアニメがメンバーと被ったものは、少なかった。
『ブレイバーン』はコメントが編者のものしかなかったが、メンバーもコメントなしで選定したホットワードだからそれと、あとは『推しの子』くらいか。メンバーの選定したのは、アニメというよりも原作漫画の方だった感があるが。
 けれど、筆者は自分の好きを貫いていこうと思っている。
 えっちなアニメが好きで、熱い正義がなくてイキっていたり悪人にしか見えない主人公も好きな自分を恥じる必要など、ない。
 高校の頃に小説を書きたいと思っていることを担任に「小説つっても、エロ小説だろ」とイジられたことがあった。今なら「それの何が悪い」と言えるが、当時は「違いますけど」と否定してしまった。
 エロくて何が悪い。
 同じ境遇に陥った少年少女が、そう強くまっすぐな瞳で言い返せるよう……になるといいなぁ。
 などと思ったが、既になっているかもしれん。知らんけど。
 今年は『ヒロアカ』や『呪術廻戦』が(筆者はどちらも途中で読むのをやめている)完結したが、メンバー全員が特に大きな話題と思わなかったようだ。
 ラブコメ好きのメンバーのバイアスのかかった意見だと思っていたが、本当に時代は誰かを倒すバトルものよりも、ラブコメに癒しを求めているのか? 
 いうて、さほど選定ワードをラブコメが席巻してないけど。
 それにしても漫画やアニメを政治的に利用しようとする、外国人多すぎんか?
 大航海時代に「黄金の国ジパング」幻想を抱いてヨダレで口元と袖を汚していた侵略者どもから、武闘派奴隷商人イエズス会の渡航してきた時代から、まったく進歩しとらん。
 侵略者に言われるがまま従う、戦後の日本人もよくない。
 フォークとナイフでテーブルマナー、とか言ってるのを「上品」と日本人は勘違いさせられている。
 あんなの、夏目漱石の存命していた時代には「野蛮」と思われていたんだぞ。
 だって、獣を殺して肉を取り分けたナイフでそのまま食事してるんだぞ。実際には、綺麗なナイフとフォークを使わせて体裁こそ整えているけども。
 めっちゃ読みにくいと思うけど『門』という小説を読んでみたらわかる。
 いつになったら「欧米=すばらしくて進歩的」などという価値観から脱するんだね。
(確かに今更DEIへ突き進もうとしている、一部の日本人は周回遅れなのだが……)
 まとめ? 
 いつから筆者にまとめるつもりがあるなどと、勘違いしていた────────────?

 つづく!
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