オムライス食べたい ~ゲーム漫画アニメの感想、それからオカルトや都市伝説について思ったこと書く意識の低いエッセイ~

ごったに

文字の大きさ
上 下
8 / 100

2023年ごったに的ホットワード~特撮とアニソン以外の楽曲編~

しおりを挟む
 2023年のネット流行語大賞、色々と衝撃でしたね。
 上位を席巻する「推しの子」関連の中に特撮勢から「王様戦隊キングオージャー」が3位に食い込む快挙。
 筆者としては「ウルトラマンブレーザー」の77位はショックでしたね。
 星雲賞、どうなるかなぁ。
 かつて同じ田口監督のシリーズ「ウルトラマンZ」が6位を獲ったのになぁ。
 あとは、本エッセイでも取り扱った「コンビニ」(ブリトラ)がなんかランクインしてるけど……
 なんで?
 なんかあったんすか、今年。知らないんですけど……。
 それでは、本編です。


 ◆特撮

 ◎「王様戦隊キングオージャー」
 メンバーからの強い勧めがあって見始めた本作ですが、いい意味で「これ、ホントに戦隊!?」でしたね。
 これまでの戦隊の歴史で色んな〇〇レンジャーが生まれてきたけど、お、王様!?
 全員が国を持ってる王様って、なんだそれは!? スケールでけぇよ!
 で、またオープニングの映像がかっこいいことかっこいいこと。
 物語も面白くて、いやぁ「ルパパト」を最後に見てなかったけど戦隊面白いなぁ、と楽しく視聴さしてもらってます。
 主人公が最初、他のメンバーと違って王様じゃなくて「邪悪の王」を僭称するところから始まる。いいですよね。
 自分の暮らす国・シュゴッダムの王に叛逆するギラは、実は王であるラクレスの弟だった!
 血統としては十分、王になれる資格があった点をどう評価するかは分かれるかもしれないが、熱かったですね。
 昆虫モチーフは仮面ライダーのもの、という聖域に東映が踏み込んだのも凄い。
 トンボやカマキリなどをモチーフとした名前や変身後の姿、変身アイテム起動のアナウンスでそれに似た英語がコールされる様もオシャレすぎる。
 近年はイロモノ路線に走っていたと認識していたのですが、ここで新しい王道をぶち込まれて
「戦隊ってこうだったよね……いや、なんだこれ! 王道なのに、なんか見たことない!」
 みたいな気持ちになったのが懐かしい。
 夏の劇場版ではなんとなく「戦隊はライダーに比べて、より子供向けのものが出てくる」みたいなイメージがあったのですが、今年は違った。
 おい、東映!
 なんで「海賊戦隊ゴーカイジャー」のときからこれやってくれないんだよ!
 敢えて巨大ロボ戦をカットして、物語のクォリティーを上げてくれていて、本当に良かった。
 テーマも非常に現代的で、当たり前の幸せとされた価値観を享受できない人もいる、と敵に憤るギラがかっこよかったですね。
 同時上映の「仮面ライダーギーツ」の映画もそうでしたが、今年の夏映画はお金を払って見るに値する内容とテーマだったので、筆者は満足でした。

 ◎「ウルトラマンブレーザー」
 ゴジラやんけ!
 特殊部隊の降下シーンの高級な画面から始まり、夜の池袋で宇宙甲殻怪獣バザンガとの戦闘が繰り広げられる。
 このシーンの画作りがホントにゴジラみたいで、一話は実質ウルトラマン対ゴジラである。言い過ぎか。
 完全リアル路線かと思わせて、二話で外してくるとか。マジかよ。
 必殺技の槍を釣り竿にして、逃げる魚怪獣を釣り上げて串焼きにして倒すとか……いや、どうかしてるぞ! いい意味で!
 メイン監督の田口清隆氏はかなりのミリオタとの話で、またメインライターに起用された小柳啓伍氏も軍事系に強いとのこと。
 そのため本作は、かなりミリタリー色の強い防衛隊の描かれ方がされている。
 というかゴジラやんけ!
 特殊部隊SKaRDの搭乗する怪獣型ロボットアースガロンにも、川北逆光という平成のメカゴジラに使われていた光の当て方などをしており、実況のタイムラインがざわついた。
 本作はこれまでのニュージェネウルトラマンと違うことも、話題となった。
 タイプチェンジを廃止、新造怪獣の増加、インナースペース描写を最低限にする、飛行怪獣を一度も地上へ下りないまま空中で撃破する……など。
 筆者はタイプチェンジが嫌いなわけではないが、最近のおしゃべり変身アイテムや長いバンクにはウンザリしていたのでとても好印象だった。「ウルトラマンティガ」や「ウルトラマンダイナ」みたいにさっさとタイプチェンジするならいいんですよ。いちいちインナースペースでセリフとバンク使って尺を浪費しないでほしい。それだけ。
 斬新とネットで言われているのに監督ときたら「新しいことをやってきたのがニュージェネだから、王道に戻してみただけです」みたいなことをケロっとインタビューで答えるのだから……天才のこういうところが恐ろしい。
 主人公のヒルマゲントも、隊長で妻子持ちの30歳という点が話題になった。
 変身者が若者(青年)になるのは実は「ウルトラセブン」のモロボシ・ダンからで「ウルトラマン」のハヤタ隊員は「ハヤタのおじさん」である。
「ウルトラマンナイス」を考慮に入れるなら妻子持ちも初めてではなくなるので、初めての要素は隊長ということくらいになる。
 タイプチェンジを廃止してその分、新規怪獣のスーツを作る。
 この英断の陰には前年の「ウルトラマンデッカー」と使える怪獣スーツが被った、などの事情もあるという。

 https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E6%80%AA%E7%8D%A3

 普段筆者は変身アイテムなどのグッズを買ったりしないのだが、今年はブレーザーブレス、DXアースガロン、トレギアストーン、ガンマフューチャーストーンを購入した。
 ウルトラシリーズに限らず特撮オタクの間で、好きな作品と嫌いな作品が違ったときに敵対するオタクが必ず口にするのは「おもちゃの売り上げがどうだった」なのだ。
 新しいことをやったときには、必ずアンチが発生する。
 別に新しいことなんて主人公が隊長なことくらいなのだが、始まる前からアンチは涌いていた。
「ウルトラマンを援護せよ!」
 私のいちばん好きな言葉です。
 ということで、好きなシリーズを応援したい一心から微課金させてもらった。
 正直、おもちゃの置き場所に困るのだが放送を見ながら一緒に変身するのは……無茶苦茶楽しい。

 ◎仮面ライダーギーツ
 ざっくり言ってしまえば、デスゲームに優勝すると願いが叶うライダーバトルもの。
「仮面ライダー龍騎」と違うのは、そのゲームが小刻みに発生し、物語自体もシーズン制を採用している。
 参加者も一定でなく、準レギュラーみたいな参加者も存在する。
 スポンサーという、遥かな未来からライダーバトルを観戦、応援する存在がいるのは非常に現代的だと感じる。
 運営側のゲームマスターやプロデューサーなどの勢力争い、敵怪人ジャマトのスポンサーなども登場し、複雑なドラマを描いていた。
 物語開始当初は、世界平和を願う大学生・桜井景和のキャラ付けが鼻について嫌だったのですが「闇堕ち展開あるでしょ」と友人に言われて視聴継続しましたね。
 だからブジンソードを獲得するくだりは、とても見ていて楽しかったです。
 あとは厄介視聴者を揶揄したキャラクターなんじゃないか、と一部で言われていたケケラも魅力的なキャラクターだったと思います。
 桜井景和を真の仮面ライダーにするという口実で、彼の姉・桜井沙羅をゲームに参加させるべく暗躍するなど、歪んだファンムーヴをするくだりが良かった。
 ギーツこと浮世英寿の印象に残っているシーンは、やはり夏映画での宣言ですかね。
 敵の策略により、最強のプレイヤーである浮世英寿は四人に分裂させられる。
 力だけ優れた英寿、知恵だけ優れた英寿、運だけ優れた英寿、何もできない英寿。
 分裂させた理由は、英寿の力、知恵、運を吸収してギーツⅨを上回るライダーへと変身するためだった。
 敵に蹂躙される仲間たちの前に現れる、何もできない英寿。
 やはり何もできないのだが、英寿は自分が自分である証は力でも知恵でも運でもなく、心だと宣言する。
 そこから最強のプレイヤー浮世英寿は復活し……という感じだったと思います。
 この宣言がやたら熱く感じて、お金を払って見る価値のある、ちゃんとヒーローものの映画だなぁと満足できましたね。
「仮面ライダーゼロワン」以来、久しぶりに最後まで見た仮面ライダーでした。
 ブランクについてはまた別の稿で語るかもしれません。

 ◎編者まとめ
「クリスマスには、シャケを食え!」の「ルパパト」45話が特別配信された影響でスモークサーモンを25日夜に買って食べた編者です。その翌日から3~4日、原因不明の腹痛に襲われました。なんだったんだろ。
 特別配信といえば、「ガメラ 大怪獣空中決戦」の無料配信も良かったですね。筆者はガメラシリーズで一番好きです。勾玉を持った少女がガメラと通じるのとか、島を襲うギャオスの描写とか、検問をぶっちぎるタクシーの運ちゃんとか。主題歌もお気に入りです。3もなかなか蠱惑的なシーンがあっていいんですけど、それはそれ。
 今の特撮関連の楽しみは、「ウルトラマンブレーザー」の映画ですかね。
 劇場で見られるといいなぁ。本稿執筆時点では、まだテレビシリーズ最終回を迎えていないんですけどね。


 ◆アニソン以外の音楽

 ◎「オトナブルー」(新しい学校のリーダーズ)
 昭和の曲のカバーとかリメイクか?と疑うほど、それの強い影響を感じた。
 ちょっと検索すると、実際にカラオケでそういう昭和の曲を歌うとか、そんな情報がヒットする。
「わかってる 欲しいんでしょ」の部分などで色っぽい低音が使われているのが、筆者も好きですねぇ。
 Ado氏とはまた違うが、こういう女性の低音を入れるのが昨今の流行なんですかね知らんけど。

 ◎「唱」(Ado)
 知らんなぁ、と思ったら何かで聞いたことがあった。
 選定者曰く、コラボ楽曲だったり、SNSで流行ったりしていたそう。
 悲しいかな、筆者はターゲティングの外のようです。

 ◎「君は完璧で究極のゲッター」(https://twitter.com/9LOAtu47Ey7sI6s/status/1648636529487802370)
 これ大好きすぎる。ネット流行語大賞2位は伊達じゃない。
 ゲッターロボ未履修なんですけど……すげぇ見たくなる。
 色んなアレンジや派生も投稿されていますが、筆者のお気に入りはFULL的な動画(https://sp.nicovideo.jp/watch/sm42156163?ref=other_cap_off)ですね。
 いやぁ、2023年を象徴する最アツワードは筆者的にはこれです。
 これの瞬間最大風速は、最強だったと思います。

 ◎Yukopi - 「強風オールバック」 (feat.歌愛ユキ)
 外に出たら強風が吹いて、髪の毛がオールバックみたいになった。
 誰しも一度は経験があることを歌ったのが面白かった。
 これも何回も聞いたなぁ。口ずさみたくなるリズムが良かった。

 ◎「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」(しぐれうい(9さい))
 WikipediaによればYoutubeにミュージック・ビデオが公開されたのは9月10日で、曲の発表自体は2022年に発売されたアルバムへの収録が初、ということなのだろうか。
 厳密には2023年の楽曲ではないだろうが、ミュージック・ビデオがネットを席巻したのは11月のことだったように思う。
 曲名にもなっているサビの「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」が非常にクセになる。
 踊ってみた動画が大量にアップされて、なかにはロリコンをテーマにした曲で踊ったことで怒られた人もいたようですが……ちょっとよくわからないですね。
 とにかく、年末に滑り込んできたムーヴメントとして挙げさせていただきました。

 ◎編者まとめ
 ネット、というかTwitter(X)でバズった曲くらいしかアニソン以外の音楽とか耳に入ってこない筆者なので、熱量の低いまとめになった気がします。
「オトナブルー」も新しい学校のリーダーズというグループの存在はなんとなく知っていて、PVもテレビでチラチラ見ていたにもかかわらず、認知できてなかったです。
 筆者はTikTokを見ないので、マジでこの分野は弱いんですよね。
 だから「君は完璧で究極のゲッター」がぶっちぎり。
「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」の「助かるぅ~」と最近見始めたアニメ「葬送のフリーレン」14話でのザインのセリフ(大人は冷たくされても~みたいなやつ)が妙にリンクして(牽強付会がすぎるでは?)、時代性っすねぇなんて思ったりしました。
 年が明けましたが、たぶん「その他」部門がまだ上がると思います。よろしければ、お付き合いください。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ホテルのお仕事 〜心療内科と家を往復するだけだったニートの逆転劇〜

F星人
エッセイ・ノンフィクション
※この物語は、ある男が体験した『実話』である。 尚、プライバシーの関係上、すべての人物は仮名とする。 和泉浩介(いずみ こうすけ)は、子どもの頃から『倒れちゃいけない』と考えれば考えるほど追い込まれて、貧血で倒れてしまう症状があった。 そのため、入学式、全校集会、卒業式、アルバイト等にまともに参加できず、周りからの目もあって次第に心を塞ぎ込んでしまう。 心療内科の先生によると、和泉の症状は転換性障害や不安障害の可能性がある……とのことだったが、これだという病名がハッキリしないのだという。 「なんで俺がこんな目に……」 和泉は謎の症状から抜け出せず、いつのまにか大学の卒業を迎え……半ば引きこもり状態になり、7年の月日が経った。 そして時は西暦2018年……。 ニートのまま、和泉は31歳を迎えていた。 このままではいけないと、心療内科の先生のアドバイスをきっかけに勇気を出してバイトを始める。 そこから和泉の人生は大きく動き出すのだった。 心療内科と家を往復するだけだった男の大逆転劇が幕を開ける。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...