エセエッセイ

欲豚〜お金の話2

自分は以前にも書いたが、お金が好きである。

だからと言って転売ヤーになったり、闇バイトをしたりなど暗黒面に堕ちてまでお金を手に入れようとは思っていない。

ではどうするのか。

スキルアップ？

はたまた副業？

ノンノン、株である。

実際のところはヘタクソなのでプラスにはあまりなっていないが、単純に面白い。

他の人に言ったら怒られそうだけど、ゲームをしているみたい。

ゲームを遊ぶ時に攻略サイトを見るように、各株等の投資先が一覧で載っているサイトを見る。

そこには数え切れないほどの銘柄がある。

テーマ毎にソートして検索しても良いが、自分の生活に直結しているものを取っ掛かりにしてそこから関連、類似の銘柄に飛んでいくと実感がわきやすい。

自分は企業分析とかはしていないし、今後もやるつもりはない。

いわゆる「雰囲気」で株をやっている。

ひとつ挙げるなら、自分は「任天堂」のゲームや企業の姿勢が好きなので応援するつもりで株を持っている。

推し活と同じである。

任天堂製品を買うことももちろん応援だろうけども、そうは言っても欲しい製品には好みがあるし、それらを収納するのにもスペース的に限界がある。

だが、株ならほぼ無限に持って応援できる。

細かいことを言うなら株の発行枚数があるので無限ではないのだが、毎日世界はトレードを繰り返しているし、自分の資金にも限りがあるので余力の範囲で応援することになる。

そう、自分のペースで応援できるのだ。

こんな感じで自分は特に気負いせずに株を楽しんでいる。

ひと昔前の株取引は四季報を買って企業等を調べ、紙を使い、電話をして、直接証券会社に出向いて、株券を保管するetc…etc…。

それが現代はスマホひとつ、100円から始められるのだから本当に敷居が低くなった凄い時代だと思う。

その100円も世の中に数あるポイントの中から「現金」として投資できるのだから驚きである。

クレジットカードでも投資ができる世の中になってきているので

クレジットカードで株を持つ。

→持った枚数に応じてポイントが入る。

→投入した金額を引き出す。

→元手0円でポイントだけゲットする。

→そのポイントで投資をする。

といった芸当も可能で、これは現代における錬金術、はたまた株取引というゲームのバグ技みたいなものである。

メリットばかり羅列してきたが、デメリットもできた。

資産の上下があることは周知の事実だが、個人的にもうひとつの方が大きい。

それは世の中のニュースがほとんど「ニュース＝株＝お金」に変換して見聞きしてしまうようになってしまったことである。

例えで挙げていくなら、日本は石破総理になったので「防衛関連企業」が来るか、とか、「ビットコイン」が世界的にブームなのでビットコインのような暗号資産を扱う企業が来るか、とか、半導体関連企業の決算があるから良し悪しはともかく来るか、とか、考えてしまう。

そう、卑しい欲豚になってしまったのだ。

また、

「あーソシャゲ課金したいな～。」

→1株買うか。

こんな流れが自分の中でできている。

この株を持つという課金は推し活になるし、あわよくば自分の資産も増える。

規定数まで持っていれば「株主優待」なんかも貰えたりと基本的に良いことしかない。

しかも今年から新NISAも始まったので税金もある程度掛からず、殆どの利益はそのまま受け取ることができる。

なんて素晴らしいのだろうか。

自分なんかはクレジットカードやQRコード決済などのキャッシュレスが殆どで、それはイコールでポイントが付くことばかりである。

なので普段の生活をしているだけで投資資金ができ、それを元手にデイトレもどきをすることで少しずつわらしべ長者をしていく。

通帳の数字が増えることが好きでニヤニヤしていたので、通帳から日常持ち歩いているスマホの画面になったことでよりニヤニヤする頻度が上がった。

ポケモンで例えるなら

各投資先＝ポケモン＝種族値

投資＝ステータスアップ系のドーピング

株価等の増減＝レベルアップorダウン
（ポケモンにレベルダウンは無いが）

の感覚に近い。

実際、タカラトミーをお試しで3桁の時に持ったのだが、今は4桁になっていて、数字も強くなっている。

そう、時間を掛けて育ててレベルアップしたのだ。

レベルアップするとポケモンは強くなるように、企業も強くなる。

ポケモンが強くなるとトレーナーは嬉しくなるように、トレーダーも数字が強くなると嬉しいのだ。

いきなり株を始めるのが怖いなら、というか怖いと思うので、そういう人は「ポイント投資」というような名前のサービスがあるので、それで数字の上下運動を楽しんでみたら良いと思う。

また例えだが、PayPayや楽天にはポイントが貯まる制度があり、このポイントを証券口座で現金として使うことができる。

それと似たようなことで、上記にもあるポイント運用という、証券口座を開設しないであくまで「ポイントを運用してポイントを増減させる」サービスがある。

今までファミチキに充てていたポイントをこれらの運用に回せば、もっとファミチキを食べられる可能性があるのだ。

ちなみに、自分はファミチキが大好きなのでPayPayポイントはポイント運用にしてポイントを増やしている。

情報や知識は今の時代、ネット記事や各サイト、YouTubeの動画なんかで無料でいくらでも仕入れることができる。

株を始めとした投資の考え方は書籍を読んだ方が良いと思うけども、どの銘柄が良いとか、優待はどれが良いとかなんかは正直、ネットの情報で充分かつ最新のものが多いので鮮度が高い。

と言いつつ、自分は初期の頃は上に挙げたような情報が載っている雑誌を買って眺めていた。

カラーで見易く、今思えば鮮度は高くないもののそれこそ「雰囲気」を味わうことができた。

コロコロコミックのホビーコーナーを読んでいる感覚に近い。

流行りのマンガやアニメ、ゲーム、ドラマの話をするように、ファッションの話をするように、コスメの話をするように、ネットでバズってる話題を話すように、はたまた競馬や競輪のギャンブルの話をするように、スポーツの話をするように、自分はこんな話をリアルでできる人がいたら楽しいだろうなぁと思いながら悶々とした日々を過ごしているのであった。