エセエッセイ

ドラゴンボール-1

ドラゴンボール映画の最新作である『ドラゴンボール超スーパーヒーロー』がこの間地上波で放送していたので観たのだけど、やっぱり良いね！

悟飯とピッコロの師弟コンビは！

というわけでここから下はネタバレありの感想+αなのでネタバレが嫌な人やそもそもドラゴンボールを知らない、興味ない人はまた次回！


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個人的に超になってからあまりドラゴンボールは面白くないなぁと思っていた。

未来トランクス編は面白かったけど（尚終盤は……。）

ドラゴンボールワールドの続きが観れて、懐かしのキャラやお馴染みのキャラが新形態含めて登場してくれて、ファンとしてはたまらない、ハズなのに。

ハズなのにいまいちノれなかった。

年齢を重ねたからかと思ったし、原作が別の人なのも理由かとも思った。

しかし、今回の映画を観てやっとその「面白くない」理由が自分の中でわかり、すごく納得がいった。

それはズバリ「悟空とベジータが常にいっしょにいる」というのが一番の理由だったのだ。

破壊神や天使という絶対強者が悟空を始めとした味方サイドにいるのが面白くない理由かと思っていたし、実際それはあるのだろう。

でもその前段階であるこの「悟空とベジータが常にいっしょにいる」問題が緊張感を無くしているのだ。

原作を振り返ると実は2人いっしょにいることは殆どない。

・サイヤ人襲来編
→ベジータ初登場、お互い敵のためバラバラ。

・ナメック星編
→敵の敵は味方状態、悟空は後から参戦かつベジータ死亡のためほぼ接点なし。

・人造人間編
→序盤は悟空不在、途中で悟空が帰ってくるもベジータがまだツン状態のため団体行動せず。

・魔人ブウ編
→悟空とベジータが交互に死ぬため基本的にどちらかしか現世にいない。
クライマックスでやっとツーショットを決める。


とまぁこんな感じで原作はストーリーが破綻しないようにしつつ上手く両者を引き離していることがわかった。

それから数年後の話であるGTはそんなに悟空とベジータがいっしょにいることはなく、やはり共闘するのは最終章の「邪悪龍編」だけだったように思う。

それを踏まえて改めて超を見ると、やはり両者は仲良くいっしょにいる。

2人が共闘するのはストーリーのクライマックスだから良いのであって、いつもいっしょにいる展開だと特別感がないので単純に飽きる。

そんな中でのこのスーパーヒーローという映画、鳥山明味のあるおふざけを入れつつ、しっかり原作リスペクトのネタを入れていて良かった。

大人になってからはあまり共闘しているところを見れなかった悟飯とピッコロのコンビも復活していたし、さっきから述べているように本格的に共闘するのもクライマックスの時だったので特別感があった。

製作陣もわかっていたのか、悟空とベジータはもちろん、上で挙げた破壊神と天使らのような「神様」枠も出て来ず（正確には地球の神様のデンデが出て来るけど、デンデはあくまでナメック星人枠としての登場。ドラゴンボールワールドの神様枠の説明難しいな！）、バランスブレイカーになりかねない魔人ブウも「休眠期」という初設定を出して徹底的にストーリーに絡ませないようにしていた。

ミスターサタンも出ると話がややこしくなるから名前だけ出して本編には絡まず。（声優的な大人の事情もありそうだけども。）

そうして残った味方サイドが悟飯、ピッコロ、悟天、トランクス、クリリン、18号。

ヤムチャ、天津飯、餃子はこの戦いには付いてこれないから置いてきた。（出てきてない。）

（こういうので良いんだよおじさん）「こういうので良いんだよ。」

そんなわけでストーリーのネタバレはあまりしないようにしつつネタバレありで早口で喋ってきた今回。

ドラゴンボールファンなら面白いと思う。

Zの頃のような泥臭い&男臭いものを観たい人には物足りないかもだけれど、ここ最近の中では一番「ドラゴンボール」をしていた作品。

機会があればぜひ！（回し者じゃないよ！）